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現代魔法と異世界の小さな鍵  作者: ソラオモイ
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第4話 状況確認

前話にて投稿予定時間を修正しています、前話を見て来てくださった方申し訳ありません。

「えっ……」


 ニュースの内容に思わず声を失う、それもしょうがないだろう?なにせ俺の死亡ニュースだ、テレビには崩壊しかけたマンションも映し出されている、原因は可燃性ガスのガス漏れと漏電による発火だそうだ、ご丁寧に俺の顔写真まで放映されている、これでは俺の死亡を疑う者はいないだろう、だが何故こんな事になったのだろうか?

 呆然としながら瓦礫に腰かけるが頭の中がぐちゃぐちゃで考えがまとまらない。

 そうこうしている間にどれだけ時間が立ったのだろうか?ソファから呻き声が聞こえた、我に帰ると慌ててまりんを起こす。


「おい、大丈夫か?」


 申し訳程度にほっぺを叩くと意識が浮上したのか瞳が開く。

 

「あっ……ソウ君……朝ごはんは出来たのかしら?」


 潤んだ瞳で俺の首に手を回す、何寝言ほざいてるんだこの非常時に、イラッとした感情をそのままに俺は手を伸ばすとそれなりの力を込めて鼻をつまむ


「んぎゃ!」


 何か人類が出せないような悲鳴が聞こえたが、聞こえなかった事にする、いいね?俺は何もしていない悲鳴なんてなかったんだ。


「目が覚めたか?周りを見てみろ、卒倒もんだぞ、目を背けたくなるレベルだ」

「えぇ〜?」


 鼻をさすりながら周りを見渡すと絶叫があがる。


「えー!な、なんなよコレ……あの指輪解析用の機材とかまだローンあったのに……」


 声なき声で泣き始めた、しばらくそっとしてやろう、あれまだローンあったんだね、そりゃそうか……普通の機材じゃ解析なんて不可能だからきっと高価だったんだろうなぁ。


「申し訳ないがローンの事は後で考えてくれ、見ての通り入口が瓦礫で塞がってるんだよ、念の為聞くけど他に出口あるか?」

「あるにはあるけど……あの瓦礫に潰された機材の向こう側ね」

「そりゃないって言うんだよ……向こう側になんて行けるわけないだろ……はぁ……まいったな」

「どうしたのよ?とりあえず生きてるんだし、崩落したならすぐに救助が来るわ」

「いや……それがなぁ……」


テレビで見た内容を説明するとまりんは目を見開く


「あんた死んでんの?」


 スパーン!!!!

 うん、いい音だ我ながらなかなかのツッコミだ、真のツッコミとは音がするけど、痛くないとは誰の言葉だったか、今のは完璧だ。

 

「痛いじゃない!」


 まりんが涙目で睨む。

 あ、そうか、瓦礫に頭に当たってたもんなぁ、痛いわけだな、うんうん


「悪かったよ、でも死んでるわけないだろ?あれだけ立派なツッコミが出来るお化けなんて居てたまるか」

「そうよね、でもそうなると相当まずい事になってるわよ?」

「なんだよ?まずいことってーー」


《私が来た!》


 お?出入口も電気通ったままだったんな、やっと救助が来たか、俺は助けを呼ぶために声を張り上げる


「おーもがもが」


 ……何故かまりんに口を押さえられた、理由を話せと言わんばかり睨むと、必死な様子で口に人差し指を当て静かにしろとのジェスチャーを繰り返している、様子がおかしいので諦めて力を抜くと小声で話しかける。


「あんたは専門じゃないからしらないだろうけどね、私たちのウェアブル端末は空気中に散布されているナノマシンに干渉して魔法を行使しているわ、当然警察やその他の国家規模の組織も使用しているわけなんだけど、国家が運用するレベルになると権限も強くなるらしくてね?鑑識が行使すればDNA検査レベルの事もその場でできるわ、当然その情報の正確性は折り紙付き、メディアは独自のルートでその情報を閲覧している訳だけど……その手の組織からしたら報道して欲しくない内容は権限の関係で規制をかけれるの、それが間違った情報であるにもか関わらず報道された理由はなんなのかしらね?生きていられたら困るからじゃない?」


「確かにまりんの理屈でいけばそう考えるのは普通だろうが……いくら何でも考えすぎじゃないか?」


《私が来た!》


「なら聞くけど、なんで向こうからは呼びかけの声が聞こえないんでしょうね?」


《私が来た!》《私が来た!》《私が来た!》《私が来た!》《私が来た!》《私が来た!》《私が来た!》《私が来た!》《私が来た!》


 なぜだろう、入ったときにはユニークに聞こえたが音声が今はとても怖い

作者初投稿作品です、アドバイスや感想あればお願いします。


次回予定 4/15 18時

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