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現代魔法と異世界の小さな鍵  作者: ソラオモイ
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第2話 残業確定

 更に2時間が経過して定時間際になると部長が帰ってきたが、手元にはあの行列が出来る団子を買ってきていた。

 いつものように冷蔵庫に入れようとすると悲鳴があがる。


「あぁ!?ここに置いていた団子がない!誰だっ!」


 団子みたいな体を震わせ怒りだす


「僕ですよ、部長」

「槇村お前勝手に食いやがって!代わりを買ってこい!」


 はぁ……お前が持ってきたもんはなんだよ?お前サボって買いに行ってたな?


「分かりました、いいですよ、今日の大手さんに食べて頂いて今日中にある程度対応する事で許して貰えたのですが、買いに行ってくるので後の対応はお願いしますね?」


 そう言うと部長は顔を真っ青にして慌て始めた


「いや!いい!そういうことならしょうがない、だがクレーム対応くらいお茶請け出さずとも対応出来るようにしろよ!」


 そして定時がやってくる、大手さんのクレームに対応する為に工房の方に顔を出そうか。


 俺の職業は営業だが会社自体は鍛治工房だ、鍛治工房主な仕事は魔法陣を描く為の鉄紙を作る事にある、鉄板より遥かに薄いが耐久力に優れる、錬成師はその鉄紙に魔法陣を描き街灯など魔法具を作っている、この錬成師が前職に当たる訳だが、他業種にはあまり知られていないがその関係で実は、錬成師は鍛冶にも詳しい一般的な技術ではむしろ一流と呼べる者が多いだろう、詳しくないと鉄紙に魔法陣を刻めないからだ。

これが高価な物になると宝石に魔法陣を刻む事もできる、主に高価なオルゴールなどに使われているが宝石の光を増幅させ映像を映し出したり等、美しい仕上がりになる。


「親方いますか?鍛冶用にグリモアかして貰えないでしょうか?」


 奥の方からまるでダビデ像を想像させるような筋肉の持ち主男が現れる。


「なんだ、ソウじゃねぇか、お前自分のグリモア持ってるだろ?どう見てもここにある奴なんかより高性能な奴」

「いやぁ…あるにはあるんですが、なんかバグっちゃってコード発動しないんですよね」


 気まずそうに頭をかく


「はぁ!?グリモアがコード発動出来ねぇっておめぇ……そりゃ異常自体じゃねぇか」


 そうなのだ、グリモア……一般に使用されるこの技術はコードが使用不可になる事がない、その上便利で汎用性が異常にに高い、製作者不明で違法とされていてもあっという間に世界に浸透し生活基盤となったのは異常な事に不具合の報告がないからである、あったとしても事実検証の結果本人の知識不足による所が原因だ、それさえもグリモアの自動音声である程度フォローしてもらえるのだ。


「一応仕事終わったら腕利きのリペアラーにみてもらいますよ」

「そうだな……それがいい、ほらよ、これが鍛治用のグリモアだ」


 そういう時親方はハンマーと炎の意匠が入った指輪を投げてよこす。


「ありがとうございます、終わったら戻しておきますね」


 それだけ伝えると、親方は奥に戻っていった

そんな訳で今日は部長の尻拭いで鍛治場で鉄紙を作る事にした、前職で機密も多い部署だったのでテスト用の魔法陣を組む時にも自分で作成する必要性もままあったのだ、鼻歌まじりに納品分を作り初めた。


■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪


 作業を始めてから1時間追加納品分がほぼ出来上がった所でスマホにメールが飛んできた。

 MCWで俺がクラマスをしているクランーー浪漫武装のメンバーからの連絡だ、仲の良い奴らとはプライベートな付き合いも結構している。


[やほ!今日何時に帰れる?ちょっと困ったことがあってログインしたら相談乗って欲しい事があるんだけど、ゼンイチしか頼れないんだわ]


 コイツの名前はハンドルネームしかしらないが影丸と言う、軽いノリの割にオフの飲み会には参加してこない変わった奴だ、実はシャイなのか?

 ちなみにゼンイチっていうのが俺のハンドルネームだな、総一という俺の名前からもじっただけだ……悪かったなセンスがなくて、じゃなくて返信返信


[あと少しで終わりだから22時すぎには家にいるぞ]

[おっけー、じゃその時間にクランハウスで落ち合おうぜっ]


 了解……っと珍しいな相談だなんて、まぁいいや、残業になると思ったがほとんど定時に帰れそうだ。

 鉄紙の製錬が終わり後片付けをしているとスマホがなった。

 名前を見るとくそ部長だったので嫌でしょうがないが、上司なのでしょうがなく出る。


「お疲れ様です、槇村です、どうかされましたか?」

「おぉ槇村君か!君が作業やってると聞いてね、どうだ?進んでるか?」

「なんとか追納分終わりましたよ、今後片付けしているとこです」

「そうかそうか!相変わらず作業が早いな!所で先程の顧客だが、一応統括部長に報告したら取引先から直接連絡あったそうでな、怒ってはないみたいなんだが一応お詫びを兼ねて今日中に持って行けというんだ、すまんがその片付けが終わったら届けに行ってくれ」

「……はぁ、わかりました」


 言うが早いか電話が切れる、俺はスマホを投げつけそうになるのを堪え片付けを続けた。


次話くらいから少しずつ物語が動き出します。


説明臭くなってるので、なんとか改善しないとな…

アドバイス、感想あればお願いします。


次話投稿予定 4/13 23時

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