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現代魔法と異世界の小さな鍵  作者: ソラオモイ
1/17

プロローグ

作者初投稿になります。

生暖かい目線で読んでいただけると幸いです。

誤字脱字アドバイス等随時募集中、感想なんか頂けると舞い上がります。

それでははじまりはじまりー


4/12 気が付いた範囲誤字脱字修正

パンデミックを知っているだろか

14世紀黒死病ーーペストが流行し、大量の死者が出た。


 およそ200年後の16世紀天然痘が大流行しある地域では人口が10分の1になってしまった。


 それから少し間をあけおよそ300年後の19世紀~20世紀にかけてコレラが地域を変え7回もの大流行を繰り返してきた。


 さらには近年ーー1900年以降人類はインフルエンザの大流行、エイズによる寿命の低下、コロナの大流行が2000年代とわずか100年の間にパンデミックを3回繰り返している、これは歴史的に見ても異常な事態である。


 そして現代ーー西暦2200年ーー


 けたたましいアラームと共に目を覚ますと、俺は枕元に置いた指輪型ウェアブルデバイスを人差し指に付けた、昨日頑張ったおかげでなかなかのカッコイイトライバル模様が刻まれたお気に入りデザインと変貌を遂げた、社会人になって10年……都市部とはいえ一人暮らしをすると当たり前のように朝食を作る事が習慣になっていた。


 最初の頃はガタガタだったのに成長したもんだ。


 キッチンに向かい眠気覚ましにコーヒーを用意したが、朝食はどうしようか?

 迷った時いくつか解決策はあるが、今日ははまだ時間があるので音楽を聴きながら決めるとしようか、自分でかき集めた昔からあるご飯にまつわる歌のシャッフルだ、大型スピーカーから軽快音楽が流れるネタで入れてみたが案外使うことが多いのがお笑いだ、今回はタラコを押す曲が流れて来た、昨日の酒のツマミでタラコが残っていたな……ヨダレが出てきた……タラコを使って1品作るとしようか、買い置きのフランスパンにタラコとバター、コンソメを混ぜ合わせた物を塗り焼き上がりに少しパセリを散らす、明太バタートーストの出来上がりだ!……うん食いたいと思った時に食いたい食べたいものが出来上がると、年甲斐もなくテンションあがるね。

 朝食が出来上がるとテレビを付ける、今日のニュースは特番でパンデミック収束させた技術的革新をした事に対する世界政府の偉業を振り返るドキュメンタリーのようだ、ほんの100年前までは人類滅亡の危機が本気で取り上げられていたそうだが、その頃は世界がバラバラで国によってトップが違ったそうだ。


「そんなもんで足並みなんて揃うもんなんかね?」


 そうぼやくと、親切な事にMCが解説をくれた。


 なんでも人類滅亡の危機に対し国の団結が必要になり各国やWHOの上部世界組織として世界政府が設立されたそうだ、中立を保つために政府の所在地は南極なんだとさ......寒いねぇ

そしてその世界政府がパンデミック収束にあたって活用した新技術ナノマシンを利用したナノテクが現代の生活を支えている......と


「なるほど、勉強になったような、ならないような、おかげで便利な世の中にはなったってことだけはわかったかな?」


 朝食と皿洗いを済ませ独り言ちると時計を見る、今はまだ9時であった、手早く歯磨きを済ませると鏡を見る髪は少しぼさぼさだかこのままでいいだろう、髪が短い奴の特権だな、職場はアパートから近いので30分もあれば余裕で間に合う、今日の仕事は中番で10時からだったはずだ。


「さて…出勤まで少し時間があるな…」

 リビングのソファに腰掛けつぶやくと指輪を親指の腹でなぞり、どハマりしてるフルダイブ型サンドボックスゲームを起動させる。

『ウェイクアップーーマジッククリエイトワールド 、モードログイン』

【イエス、マイマスター】


 Magic Create Worldーー通称MCWは開発者不明の違法ゲームーーであると同時に魔法を構築するエディタである。

 違法であるにも関わらず現在世界人口のほぼ全ての人が活用し、生活基盤の一部となっていると言われており実質規制不能出来ないのが現状である、違法扱いなのは開発者が不明だからと言われている。

 それ以外にも特別な機能があるがーー


 今はフルダイブする程の時間はないのでログインだけで指輪から仮想モニタを起動すると同時に指輪から機械音声が響くが、いつもの事なので軽く聞き流すゲーム内に実装されているSNSを開くと珍しく自分宛にDMが届いていた事に気づく。


[タス※※、@*+◇※▲∴÷;¥!”#$%&’()……ルしま▲∴÷;¥]


「何だこれ?送り主はーークリエイター?誰だ?フォローもされてないのにDMなんて送れないはずだが……誰かHNでも変えたか?いやー、でも文字化けっぽいしなんか変なコードでも踏んだかなー、ナノテクが発展してウィルスなんて前時代のものだと思ってたんだかなぁ……多分大丈夫だと思うけど後で確認するかっとやばい!遅刻する!」


 慌てて準備を整えると改めて指輪をなぞる


『フォルムチェンジーーモードホームキー』

【イエス、マイマスター】


 唱えると指輪が分解され手元にはマンションの鍵が現れる。

 鍵をかけた後、小走りになりながら呪文・・を唱える。


『ウェイクアップ!モードグリモア、コードアクセル』

鍵が変化する、骸骨の指輪へと変化しカタカタと機械音声を呪文を紡ぎ出す。


【ーーーーーー♪︎コードチェック、アクセルハツドウシます⠀】


視界の端に小さな0と120が描かれた円状のゲージが現れる、まるでスピードメーターの様だが円の中身は空欄だ、空欄を認識した頃には光の線がその空欄の中に魔法陣を描き出す、魔法陣の完成とともにゲージが動き出す……現在時速5キロか……魔法陣に意識を割くと心の中でアクセルを踏み込む、世界が加速度的に動き出す、音声にひっかかりを覚えるが今の俺にそんな時間はない!とばかりに俺は時速60キロはあろうかという速度で走り出す。


ーーそうこの時代、魔法が化学技術として認識されていた、この技術の根底にMCW、ナノテクが絡んでいることをまだ彼は知らない…彼を主人公とする物語が今日を境に動き出す。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 科学と魔法という相反すると思われる要素を融合した面白い世界観だと思いました! [一言] 自分のペースで頑張ってください!応援しています!
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