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今日はいよいよ撮影をしなくてはならない日だった。一応、顔にはあまり目立つような傷をつけない配慮はしてくれていたみたいで、とりあえず眼鏡かけて誤魔化して、ヒロくんとサークルに出向いた。部室に入ると、後輩の女の子が出迎えてくれた。
「あ、羽七子先輩お久しぶりです!!体調はもういいんですか…って、珍しいですね、ストールなんて」
「え、あ…」
「今日そんなに寒いですか?」
「う、ううん。気にしないで」
後ろではヒロくんが私にぴったりくっつき監視しているので、迂闊なことは言えない。訝しげな後輩の横をひやひやしながら通り抜け、部屋の奥のほうの席についた。
数週間なろうそのものを放置していたにも関わらずPVが増え続けユニーク99人、これは更新しないわけにはいかない(使命感)ということで更新です。お久しぶりです。ありがとうございます。