グリムさんとデート その1
翠ちゃんの過去を知り、結果として翠ちゃんが手のひらサイズの人の姿になりました。
見た目はお母さんと瓜二つ。
おっぱいの大きさも全く同じ。
違うとすれば手のひらサイズだと言うことと、目の色と髪の色くらい。
ちなみにお洋服は、自身の体をお洋服に変化出来るらしく現在は巫女服?っていう赤と白の和服っぽいのを着てます。
ただの気分らしいですよ?
だから、全裸になろうと思えば出来るらしいです。
どうでもいいらしいけど、本人曰く。
で
「お帰りなさいませお嬢様・・・・翠さんですか?」
「リカル、ただいま。なんやかんやでこんなことになったよ-。これまでやってたことは問題なく出来るからお構いなくー」
「左様でしたか。」
学園が終わり、リカルさんがお出迎えしてくれたのですが、翠ちゃんの大変身を見て数秒ほど固まった後、さっきのやりとりです。
翠ちゃんによる凄い適当な説明を聞いてもスルーして普通に話を続けているリカルさん。
いつも通りほんわかとほほえんでます。
と言うより、文字通り翠ちゃんはなんやかんやとしか言っていないので何も説明出来てないです。
「リカルさん・・スルー?スルーなの?」
「あはは。姿が変わった程度で驚いていてはお嬢様の傍には居られませんよ。」
「あははって・・けど、否定出来ない。」
「だとしても翠さん。そのお姿はペチュニア様にそっくりですね。狙ってそのようなことに?」
「狙ってないよ。偶然。しいて言うならリアとの繋がりが影響して、この姿になったんだけど、リアそっくりじゃなくてどうしてペチュニアさんになったのかは神様だけが知っているのかもね。」
「そうですね。ペチュニア様は天界より見守っていらっしゃいますし、ご自身の代わりなのでしょうね。」
「リカルもそう思う?」
「えぇ。お嬢様がお嬢様ですから。立ち話もアレですし行きましょうか。」
「えぇ!行きましょう!帰りましょう!」
いつものようにハイテンションなリリさんに抱っこされてる私。
リリさんは、これまではヴァニタスの皆さんと過ごしてたのですが、私直属が決まってから私の家に一緒に住むことになったんです。
ホントは決まった直後に来たかったそうですが色々とやることがあったらしく今日からです。
「リアちゃん、お帰り。っ!ニアさん!ニアさんだ!・・って、もしかして翠かい?」
「リアお帰り・・・マジで翠なのか?」
「師団長おかえ・・・・り?」
「ルミエール?何をフリーズしているのです?師団長お帰りなさいま・・・せ・・・・」
「お前ら何やってんだ?師団長お帰・・・・・・り?」
全員フリーズ。
パパだけは懐かしそうと言いますか楽しそうに、そしてどこか泣きそうな顔で翠ちゃんを眺めてる。
「改めまして、【妖精王】ロワ・ゲルに進化した翠だよ。見た目がペチュニアさんになったのはリアとの契約が影響しているっぽいけど細かいことは分かんないから、よろしくー。」
「妖精王!?」
「マジか・・」
「妖精族に王様っていたんだ?」
「私がイレギュラーなだけっぽいよ?」
「そうなのかい?」
「うん。王ってついてるけど、ぶっちゃければ精霊で言うところの上位精霊とかそんな感じだから。」
「上位の存在と言うより最上位って感じか?」
「そんな感じ。」
「そっか。だとしてもこうしてニアさんにまた会えるなんてそれだけでもうれしいよ。」
「見た目と声だけだけどね。」
「それでもだよ。」
それから、お風呂に入り、ご飯を食べながら今日の出来事を話した。
「へぇー。翠さんって転生者だったんだ。」
「転生前でも十分長生きで、知ってることが多かったのにこっちに来て更に知識を広げたのかぁ。ホント頼りになるよ。」
「だとしても、師団長がまさか翠さんをバッグと思っていたとは思わなかった。」
{カルナにツッコミをくらってから自分から近づいてきたので生きていたのだと気づきました。当時は珍しい形のバッグだと思ってましたし。}
「覚えてるわ。ホント驚いたわよ?バッグを選びに行ったと思ったら魔物連れてきてるんだもの。実際は妖精族だったけど。」
リリさんがぼやく。
「よくそれで翠さんに攻撃しなかったね?」
「だって、リアちゃんがギューッて抱きしめながら小首をかしげるのよ!?あまりにもかわいくてかわいくて!・・・それに、翠さんも全く敵対する感じも逃げる気もなかったし、殺気も敵意も感じなかったから戦意がそがれたというのが本音ね。」
「あーわかる。と言うより凄く簡単に想像出来る。」
「でしょ?」
「だとしても、内外念話かぁ。凄く応用の効く形になったね。」
{卒業論文を作ると言うことでこれまでに出会った魔物やその他の子たちについて教えたらそのお礼として教わりました。}
「あぁ、この間の子か。」
(コクリ)
「僕の意見は為になってたかい?」
{とても喜んでいましたよ。そこらの資料では集まらないようなことが多く集まったので情報は予想以上にたくさんだと言っていました。}
「それなら良かった。それに、リアちゃんにムリをさせずにこうして話が出来るだけでも凄くうれしいからね。」
「だとしても師団長の声って凄く魅力的だよね。」
「あぁ、分かる。ハスキーだよな。」
「魔性よねぇ//」
リリさんはうっとり。
「そういえば、翠さんってその姿だとどうやってモノを収納するの?と言うより、食べる時ってどうするの?」
「ん?普通に口で食べることは出来るけど、こうやって食べるのが基本かなぁ。口から食べると味を感じることが出来るけど、こっちだと味を感じないし。まぁ、満腹中枢とか存在しないけど。」
{満腹中枢とは?}
「お腹いっぱいだって認識する体の機能のことだよ。全ての生き物にはこれがあるから食べればお腹いっぱいと感じることが出来るんだよ。」
そう言いながら手のひらからゲル状のを出して包み込む。
するとするりと食べ物が包まれたゲルごと翠ちゃんの手のひらから戻っていく。
「足から出して、足下から吸収も出来るけどね。体のどこからでもこれは出すことが出来るし。」
「それで包んでまとめて取り込むんだ?食べるか収納するかはその時その時で判断している感じ?」
「そんな感じだね。」
翠ちゃんはこの姿になってから普通に口から食べることで味を感じることが出来るようになったそうです。
これまでのやり方と、ゲルに包んで吸収するやり方だと味を感じないんだとか。
それに、お腹いっぱいと感じることがないので無制限に食べることが出来るんだって。
その分空腹もそれほど感じないらしいので、それほど大変ではないものの、それでも全く食べなくても大丈夫というわけでもないので、一応食事は必要。
そんな感じで少々慌ただしい日が続いていましたが、次の日はお休みという日の放課後、学園から帰っている途中でグリムさんと遭遇。
セイちゃんとユウちゃんは学園の門までお見送りしてくれていたのと、出会ったのが丁度そこでした。
「お、フリージア。今帰りか?」
(コクリ)
{グリムさんも、今お帰りですか?}
「グリムさんこんばんは」
「こんばんは。」
「おう。って!しゃべれるようになったのか!?って言うより念話か?」
{はい念話です。色々あってこういう風に扱えるようになったので}
「それは良かった。だとしても、フリージアの声って凄くきれいだな。ずっと聞いていたくなる。」
{お上手なんですから。}
ホントに・・もう。
うれしくなっちゃうじゃないですか。
それと、どこかムズムズする。
「俺の本音だ。あ、そういえば明日って何か用事があったりするか?」
(フルフル)
「じゃ、じゃあさ・・明日、俺と一緒に依頼に行かないか?」
{構いませんよ。明日だけではなく明後日もご一緒でも構いませんが。}
「ホントか!?」
(コクリ)
お休みは2日間なんですからお泊まりはなくともね?
1日だと少ないじゃないですか。
これはグリムさんには恥ずかしくて言えないけど、1日だけ一緒なんて・・さみしいですから。
もっと一緒にいたいんです。
「よっしゃ。」
小さくガッツポーズをとってるグリムさん。
「あ、私とユウは明日用事があったから今回はキャンセルでー」
「ぼ、僕も。」
{そうでしたか。}
セイちゃんとユウちゃんはどこか楽しそうにわざとらしくそう言った。
すると、グリムさんはなぜかそんな2人を見て顔を赤くしてそっぽ向いてる。
3人とも理由とかは教えてくれませんでしたけど。
{どんな依頼にしましょうか?}
「じゃあさ、パウダーゴーレムとパウダーベリーの討伐&素材集めを受けたいと思っているんだ。」
{討伐と採取ですか?構いませんよ。}
「助かる。実はそいつらの素材って家で結構使うんだ。」
普段は、定期的にパンとかを焼くための小麦粉を初めとした粉モノ類を数多く仕入れているらしいのですが、今回先ほどグリムさんが言っていたのが大量発生していて討伐して欲しいという依頼があったんだとか。
で、その素材類はいらないから討伐よろしくとなったんだそうな。
パウダーゴーレム
ぱっと見は砂で出来たゴーレムより若干色が白いが、姿形は人型が多い。
稀に4足歩行の狼らしき形の姿もいるが、人型と比べ少々小柄な代わりに動きが速い。
討伐部位:魔石、粉モノ(種類は個体によって変わる)
パウダーベリー
様々な種類のベリー系の果実によく似ているが、サイズは1つの実の大きさだけで50センチはあるほどの巨大。
1つの株から半分ほどは粉モノが手に入るが、残り半分はその姿の果実そのままである。
※果実の味は通常のモノと全く同じで、サイズが大きいだけだが、種なし。
※粉モノの種類は株ごとに異なる。
種なしなのになぜ増えるという疑問があったので翠ちゃんに聞いたところ、パウダーベリーは少々特殊で根っこを伸ばしてそこから他の株を作り出して増えるんだそうです。
確か、タケノコやサツマイモみたいにポンポン増えていくんだと言ってました。
{パウダーベリーは普通の植物ですよね?こちらも何か依頼が?}
「あぁ。依頼人は農業が盛んなとこの領主なんだが、その土地の全てを軽く覆い隠すほどのそれが大量発生しちまって普通に植えてる他の植物とかが軒並み駄目になっちまうらしい。今は1つずつ引っこ抜いてどうにかしてるらしいが何せデカいし、数が多いから凄く大変らしくてな。おまけに、それって育つのが早いんだわ。」
聞くと10日もあれば1株から10は軽く増えるんだそうな。
おまけに1株から果実は30は軽く実るほどの鈴なりさんなんだそうです。
「で、処分してもしてもきりが無いからってことで全部取り除いて欲しいらしいんだ。」
育つのが早いのに加えて増えるのが早いから手早くその村中のそれを取り除かないといけないので凄く大変なんだそうです。
{抜くだけならば、他に受けたい方もいたのでは?}
それも普通にもらえるわけですし売るとしても食料としてもかなりメリットは大きいと思いますが。
「それがなぁ・・かなり不人気なんだよ。」
{どうしてですか?}
「俺みたいに料理するメンツからすればありがたいんだが、1つ1つがデカいのに加えて、中にはぎっちり詰まってるから見た目の倍以上重たいから持ち運びがかなり面倒くさい。おまけに持ち帰れたとしてもせいぜい1株分の果実だけ。その程度回収したって依頼としては意味がないだろ?全部どうにかして欲しいんだから。そのくらい軽く上回るほど育って増えるわけだし。」
確かに
「それに、そんな依頼で買い取るよりもそう言う粉モノを専門に扱う方へ頼んだ方が安いからな。」
採取の依頼をするとその大変さで値段が上がってしまうんだそうです。
「だからさ。それからとれる魔石と、果実の方を9割は渡すから粉モノの方を俺にくれないか?」
{よろしいのですか?}
「あぁ。」
{では、魔石は半分ずつ。粉モノは私とグリムさんで1対9。果実の方は私が6でグリムさんは4でいいですか?}
粉モノは少し欲しいですからね。
パパがお菓子を作ったりするので。
「良いのか?フリージアの方が損してないか?果実の方は俺はあまり使わないしフリージアが9でいいよ。」
{よろしいのですか?}
「あぁ。ぶっちゃければ粉モノさえあれば良いんだ。」
{分かりました。では、そのように。}
「じゃあ、明日はよろしく。それとごめん。」
{どうして謝るのですか?}
「いや・・明日いきなりって感じだったからさ。普通なら1週間前とかそれなりに前から計画を立てたりしないといけないのに・・。男として失格だ。」
なぜか落ち込むグリムさん。
とりあえず頭を撫でながら
{ですが、私は今日のような誘い方は好きですよ。}
「え?」
{予定があったとすればお断りすることになったかもしれませんが、私は暇でした。それに、偶然グリムさんと出会いました。運命のようで素敵だと思いませんか?}
そう言うとグリムさんが片手で自分の顔を隠しながら俯いてプルプルしてる。
(?)
「・・・かわいくてつらい//」
よく聞こえませんでしたが、グリムさんは若干顔を赤くしたまま私の頭を撫でるだけで教えてくれませんでした。
「コホン・・そ、それはさておき、弁当は俺が用意するよ。」
{では、お互いで用意して交換したりしませんか?}
「それ良いな。面白そうだ。確か、イリスさんって料理上手なんだろ?」
(コクリ)
「ちょっと気になってたんだ。念には念を重ねて薬関係や野営とかの道具とか一応用意しとくよ。」
{それでしたら、一通り翠ちゃんが持っていますからそれを使いましょう。それと、お薬でしたらシャスティが色々と作ってくれているのでそれを使って下さい。お金が勿体ないですから。}
「何から何まで用意してもらって悪いな」
{いえ。どちらかと言いますと、シャスティのためにも使った感想などを頂きたいそうです。}
「なるほど。じゃあ、それに協力するよ。翠さんも明日はよろしく頼むな。」
「まかせて。グリムは私の大変身にツッコみ入れないんだね?」
「いやぁ。なんて言うか翠さんって元々頭良かったし強かったからさ。そうなるのもある意味時間の問題かなぁとか思ってたし。それに、フリージアの家族なんだしそのくらい出来そうだなって。」
「ご期待に添えるように頑張るね。」
「おう。あ、そうだ。フリージア、頼みがあるんだが・・。」
(?)
「俺をフリージアのパーティへ入れてくれないか?」
{構いませんが、パーティには入っていなかったのですか?}
「あぁ、俺はずっとソロだったんだ。」
なるほど。
それから、ギルドに行き、グリムさんが私のパーティに加入して、集合場所と時間を決めました。
「じゃあ、朝8時にギルドでな。」
{わかりました。明日はよろしくお願いしますね。}
「あぁ。」
それから、グリムさんと別れた後、すっごい興奮しているセイちゃん。
「リアちゃんリアちゃん!デートだよデート!キャー!!」
頭を撫でながら落ち着かせる。
{一緒に依頼に行くだけですが。}
「それでもだよ!男女一緒にお出かけなんだからデート!」
{ハディちゃんたちも一緒ですが?}
「人じゃないからノーカウント!」
セイちゃんに何を言ってもムリでした。
デートかぁ・・。
ちょっとドキドキしますね。
「まぁ、依頼は大変そうだけど楽しんでおいでよ。思い出作りは楽しくないとね。」
(コクリ)
「そうだよね!リアちゃんの初デートの思い出は楽しいモノにしなきゃね♪」
{確かに、楽しくしたいですね。}
「それとリアちゃん」
すっごい真剣な表情で私を見つめるセイちゃんに首をかしげると耳元でそっとこう囁かれた
「下着はかわいいのにしないと駄目だよ。」
(?)
わざわざ見えないところに気を使うのですかね?
それとも、見せないと駄目ですか?
と、つぶやくとユウちゃんに見せちゃ駄目と言われました。
「リアちゃん。女の子はね?見えないところも常に気を使うモノよ?いつどういうタイミングで見られることになるか分からないんだから。例えば、こけてパンツが丸見えだったときにかわいくないパンツを好きな人に見られたらいやでしょ?どうせ見られるならかわいいのが良いじゃん」
{そう言うモノですか?}
「そう言うモノなの!」
なるほど・・。
けど、確かにかわいくない下着を見られて幻滅されるのもいやですね。
ちなみにですが、私は普段下着は、紐パンを履いてます。
と言うのも、実は理由があります。
それは、私をお世話したがる人たちが結構いるんですけど、その人たちがお世話しやすいようにと選ばれたのがそれだったんです。
なんか、足をわざわざ上げずに脱がせたり履かせたり出来るからお世話しやすいとかなんとか。
後、徐々に彼女たち(魔術師団女性陣)によって、そのパンツは徐々に無地のシンプルなモノからレースが入ったりしてるのに変化しつつあったりする。
それと、上はスリップって言うのを着てます。
種類で言うと形はブラスリップっていうブラジャーをつけなくても良いワンピースもどきです。
これ1つで良かったりするので結構楽です。
だって、ブラジャーって面倒なんですもの。
それを考えるとこっちはワンピースみたいなモノなのですぽんと着て終わりですし。
ブラだと寄せて?あげて?とにかく色々しないといけないらしいですし締め付けられていたいですし・・。
後、長さはミニっていうパンツがギリギリ隠れるくらいの長さのです。
で、そっちも同じくレースが増えつつあります。
色は、結構適当ですが多いのはピンクや水色、黄緑などの淡い色ですね。
黒とかはありますけど、紫とか赤とかのきつい色はないですね。
まぁ・・私のはどれも無印のシンプルなやつですけど。
と言うより、そんなに気にするほどおっぱいはおっきくないですけど。
ちなみに、おっきなおっぱいの持ち主であるアルちゃんは、フルカップ?っていうタイプらしいです。
服を着ててもおっきいけど、下着姿だと更におっきいです。
本人は、毎回家の女性陣に脱がされて揉まれるのですっごい恥ずかしがって両手で隠そうとするけどおっきいから隠れてないですし、そんな仕草がよりかわいいとか言って更に襲われてたりします。
・・今更恥ずかしがらなくても良いのにね?
毎晩散々私に揉まれて吸われてるのに。
コホン//
今は、下着もおっぱいもどうでもいいんです。
なんでそんなこと言い出したかというと、セイちゃんが勝負下着とか言うのをつけとけとか言っていたからです。
勝負という字がついただけでいつもの下着と同じなのに何が違うんでしょうね?
セイちゃんが言うには、お気に入りだったりこういうときしか身につけない!っていうとっておきの下着のことらしいです。
ふむ・・まぁ、何でもいいや。
ティアさんたちがいつも下着を選んでるからあっちに丸投げしましょう。
「そっか、じゃあ僕たちも同行は辞めとくよ。カルナたちだけで良いね。」
「俺も同じくです。お嬢様楽しんできて下さい。」
「デート楽しんできてねー師団長。」
「何かあればご連絡下さい。」
「グリムだし大丈夫だろ。楽しんできて下さい。」
その日の夜明日の予定を話すとこんなことになった。
どうやら、みんな用事があるらしい。
人は私とグリムさんの2人っきり。
まぁ、カルナたちはいるけど気にしない。
グリムさんも気にしないって言ってたし。
ですが、なのに他の人間が同行しないかを地味に気にしてましたけどどうしてでしょうか?
2人っきりになりたかったのでしょうか?
んーどうしてそうしたかったかは聞いてませんけど、何ででしょう?
・・まぁ、気にしてもしょうがないですね。
と言うよりも気になるのは・・・
「リア様はデートですかぁ//・・・グリムさんは怖いですけどよく見たら格好いいですし、頼りになる方ですしお店を営むほどですので収益もまずまず・・それと、パン屋さんと言うこともあってお料理はそれなりに上手・・アレ?結構優良物件?リア様!ファイトです!」
アルちゃんが何か色々言ってる。
それと、他のメンバーはパパも含めてだけどグリムさんと出来るだけ仲良くさせようとしている。
と言うより邪魔しないようにしてる感じ?
後、グリムさんの評価が結構高い。
さて、明日の分のお勉強は済ませましたし、寝坊したらいけないので早めに休みましょうか。
とりあえず、アルちゃんのおっぱいを楽しみます。
--グリム--
ぐぉぉぉぉぉ・・
やっちまったぁ・・。
俺、キザ過ぎなかった!?
確かにフリージアの声はかわいかったし、魅力的だったけどストレートすぎるだろ俺!
それと、あいつら・・妙な気遣いをしやがって・・ありがたいけど。
準備はしっかりしないとな。
依頼とは言え、その行き先で良いとこがないかは一応確認したし。
で、デートスポットおすすめとかがなさそうな方面ですっごい残念だけどフリージアの好みとか聞き出さないとな。
誕生日も知っておきたいし、好みも知りたい。
や、やっぱり明日のはデートだよな?
デートって考えても良いんだよな!?
うぬぼれじゃないよな?
服はどうしようか。
しっかり装備は整えるが格好いい感じにしたいしなぁ。
汚れはしっかり取ったし、忘れ物もなし。
フリージアが用意してくれると言ってもこっちもしっかり準備しないとな。
薬にナイフ、携帯食料とか。
一応マジックバッグはあるし。
ウエストポーチタイプだけどな。
行き先もOK。
・・そういえば、片道そこそこかかるんだよなぁ。
馬を休ませずに走らせて5時間。
休ませると1時間は軽くプラスしないといけないだろうし、フリージアにムリはさせたくないから2回・・結構かかるな。
・・もしかしてお泊まりになっちまうか?
大丈夫か!?
イリスさんに殺されないよな俺!?
い、いや、きちんと別の部屋を取るからな!
け、けど・・・フリージアのパジャマ姿とかお風呂上がりとか色々考えちまうなぁ・・。
だって、かわいいんだぞ!?
すっごいかわいいんだぞ!?
性格も好みだけど、見た目は俺の好みドストライクだし、声もかなり魅力的だし。
・・・俺の理性、保つかな。
いや、保たせるんだ!
保たせないと殺される。
それに相手はまだまだ幼いんだし、これからもっともっと美人になっていくのは確定だし、あっちこっち色々とでっかくなるわけだし。
けど、あっちだって俺のが入らな・・ゲフンゲフン!!
落ち着け・・俺落ち着け・・。
それに、そんなことして嫌われたらどうするんだ!
そうだ。
俺は、ただフリージアの笑顔が見たいだけなんだ。
一緒に笑いたいし、怒ったり泣いたり、たくさん思い出を作りたいんだ。
出来るだけたくさん思い出を作る。
そして、俺自身もフリージアを救いたいから。
長くて20数才までしか生きられないなんて悲しすぎる。
過去が過去なのに、あまりにもそれはひどすぎる。
だから、少しでも楽しい思い出を作りたいんだ。
セイも大分メンタル面は鍛えられてきてるっぽいし、フリージア自身も魔力操作とか指導してやってるっぽいし。
一応俺との特訓は頻度は少なくなってるしな。
けどなぁ・・。
俺、フリージアに笑顔で大好きとか言われたら正気を保ってる自信がない。
・・その時はハディに殴ってもらうか?
パンの生地は休ませてるし、料理の下ごしらえは済んでる。
朝、サクッと作っちまえばそれでいいし、装備も問題なし。
レザーアーマーに、ブーツ、ロングコート、籠手と臑当て。
物干し竿に小太刀。
後、内側から着る鎖帷子。
レザーアーマーとブーツに使われてるのは、ブラックドラゴンとかいう真っ黒ですっごい頑丈なドラゴンのを使われている。
ロングコートは、メタルスパイダーの糸と糸状にしたミスリルを極限まで編み込んで、作ってある特殊な奴だ。
ミスリルをどうやって糸状にしたかは知らん。
籠手と脛当ては、テラハルトタートルっていう亀の魔物の甲羅を加工した奴だ。
テラハルトタートルは出世魚みたいにデカくなるごとに名前が変わる奴で、テラが一番上で、その下に純にギガ、メガ、キロって感じになっていく。
デカくなるごとに頑丈さが増していくんだよ。
まぁ、どれもこれも黒いか黒に近い色だから全身黒づくめになっちまうけどな。
ま、装備はこんな感じか。
整備って言うかメンテも無事に済んだし。
でも、楽しみだな。
フリージアの実力もだが、一緒に出かけるんだから。
楽しみで寝れるかな・・。
って俺はガキかよ。
さっさと寝よう。
・・・・理性を保つために、抜いとこう。
何をって?
聞くなアホ。
これもフリージアを大事にするために必要なんだ。
うん・・しょうがないんだ。
俺も男だ。
・・しょうがないんだ。