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遠征-その3-

あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いいたします

-セイ-

リアちゃんを通じて今私はこの森一帯と影さんたちがみて感じていること全てを見ている。

凄い

リアちゃんには、こんな風に世界が見えてるんだ。


あぁ、良い匂い。

かわいい。

抱き心地がすごく良い。

かわいい。

おっぱいがささやかに成長してるのを堪能出来るのが凄く幸せ。

だって、しっかり抱きついてるししっかりおっぱい揉んじゃってるけど、リアちゃん全く気にせずにスルーするんだもん。

超絶美少女のおっぱいを揉むのを許可されたら揉むよね!?



おっと

いけないいけない。

凄く幸せが目の前にあるから我慢我慢。


・・ユウとこんな風にいちゃつけたら良いのにとか、いっそのことユウには私を襲って欲しいとか、逆にユウを襲っちゃおうかとかちょっとここ最近考えることが増えました。



んじゃなくて!!

冗談じゃなくて本音だけど!!

今は違うの!

そんなこと考えてる場合じゃないの!





騎士さんたちやユウ、ノクスさんたちがそれぞれ行動を開始した。

なるほど。

リアちゃんの悪心撃滅体質のあの感覚はこんな感じなんだ。

凄く、撃滅したくてたまらないとどこからともなく感じる。

その方向を影さんたちが指さし、その方向へそれぞれの人たちが向かうと本当にいる。


そして、相手が見つかったことと突然の襲撃に驚いている間にざっくりと斬り殺す。

死体は後ほど翠さんがまとめて回収してくれることになってるので、適当に土に埋めて隠します。

それから、影さんたちは次の方角を指さす。


合間合間で魔法がとんでくることがあるけど、影さんたちがぴょんとジャンプして魔法に向かってパンチか、それぞれが色んな武器を作りだし、それで攻撃する。

すると、リアちゃんの十八番、魔法反射が発動してきれいに相手に向かって戻っていく。

それに驚いて被弾するのがいたり、ギリギリ回避したりしてるけどそれで大きな隙が出来るからそこでザク。


すごい。

戦いで動揺1つが命取りってまさしくこれなんだと実感してる。

あ、私は騎士さんたちの嗅覚や視覚、聴覚などを強化してます。


時折怪我するけどリアちゃんがしっかり場所を把握してるからそれを利用して治療。

目の前で怪我が治って相手がびっくりしてるけどその隙を見て再度攻撃。


ちなみに言うと、治癒や回復などの魔法を遠隔で出来るのは私だけ。

普通の人たちはそれは絶対にムリ。

なぜって言われても私がそう言う存在だからとしか言えないかなぁ・・。

回復とか治癒が出来る代わりにそれ以外の才能は皆無だからその分が代償と考えたら大きなおつりだと思うけど。


それと、ノクスさんにはサポートは必要ない代わりにノクスさんの剣に影さんがきれいにまとわりついてるので漆黒の剣になってる。

見た目は、シャスティさんの剣(確か黒月って名前だった)にそっくり。

それで、魔法を斬ると斬られずにそのまま相手に向かって戻っていく。

ノクスさんはそれだけ強いから下手に助けるよりもこの形の方が最も向いてるみたいです。


リアちゃんホント凄い。

騎士さんたちに併せた形で影さんたちをサポートさせてる。

右肩が良い人や左肩がいい人、頭の上とか、剣を振う手首のところと影さんたちがくっつく場所もそれぞれが適した場所にいるし、場合によってはお腹や背中などにくっついてたりするし。

それに、こんなに事細かに考え続けてるなんて・・予想外だよ。

頭の回転が良すぎる。

複数のことを同時に考えながらそれぞれが適した形で対処出来るように実行。

・・・・うん。

まさしく頭脳労働戦

私はそこまではムリだわ。

異世界人が言うところの20台以上のモニターって言うのに映るやりとりに対して1つ1つそれぞれに最も適した指示を同時に行なってるようなモノだわ。


私とユウがリアちゃんとチーム組むなら間違いなくリアちゃんがリーダーだわ。


・・頑張ろう。


それと、リアちゃん・・・さすが賢者。

後、流星姫様の愛娘・・そのダブルなんだからある意味この実力も納得しちゃう。

けど、この力はほとんど自力で努力した末に手にしたモノだから才能という言葉で片付けるのはリアちゃんに失礼だとも思う。

まぁ・・流星姫様の娘としてふさわしいとかそう言う言葉はリアちゃんにとっては最高の褒め言葉っぽいけど。

この戦いが終わったらそう言って褒めてあげなきゃ。

それと、もっと仲良くなりたい。

もっと知りたい。


それと出来れば・・リアちゃんが経験した苦しみも一部は知っておきたい。

友達だから。

友達の苦労を一部だけでも知っておいてあげたい。




おっといけないいけない。

考え込んでた。


それにしても・・影さんのサポートもあるせいなのか、ユウもすっごいなぁ。

すっごいペースでザックザックときりまくってる。

けど、体力のペース配分は考えてはいるっぽいけど。

後、ユウが魔法を使うほどの相手でもなさそう。


ユウも魔法は使えるんだよ?

遠距離が出来ない代わりに剣に纏わせる魔法の近接戦闘って感じだけど。

と言うより、ユウが敵を倒してるときにさりげなく近づいてくる敵に対して影さんが防御して、その隙にユウが倒したり、逆に影さんが急所を貫いて倒したりと。

・・何気にこの2人のやりとりが息合いすぎ。


それと、ノクスさんもすっごい。

淡々と進みながら凄いペースで殺り続けてるし、シャスティさんなんかえっぐいスピードで殺りまくってるし、ハディさんも森の中じゃ普通出さないペースで走り回りながら殺りまくってる。

シャスティさんの方が速いんだけど、ワニと大型猫だと大型猫の方が森の中で爆走はイメージ出来るんだよね・・うん。



後、カルナさんも凄い。

大きくなったら全身から毒の針とか飛ばせるし、影さんたちが事細かにどこにいるって指示出してるから空からすっごい数の毒針が降り注いでるし、一度触れればたちまち毒殺。

・・カルナさんは怒らせないようにしよう。

まぁ・・他の子たちもだけど。




・・それとちょっと思うのは。

リアちゃん・・ずっと目に魔方陣が浮かび上がってるんだけど。

それと、すっごいどう猛な笑み・・いやいや、ワイルドな笑みになってますよ?

超絶美少女が祈りを捧げてるって言うすっごいおとぎ話みたいな素敵な光景のはずなのに・・。

ちょっとアレな気がする。


でも、これはこれで良いなぁと思うのは、私が変なのかな?





にしてもどうしよう。

この美少女・・癒しが半端じゃないわ。

抱き心地が凄く良い//

このささやかなサイズでこれから大きくなっていくあろうおっぱいとか、あれだけ大食いなのにくびれとかも凄いし、無駄なお肉も全く無いからスタイルはすごく良いし、すっごい細い。

それと、お尻が大きすぎず、引き締まってて凄く小ぶりなのに揉むと張りがあってリアちゃんが力を抜くとすごくふよんふよん。

そんなところがリアちゃんらしい。

なんか、世のアホな男共が言うにはお尻は大きい方が良いとか言ってる連中が多かったけど、私としてはおっぱいはおっきくてくびれがあって、お尻は小さい方が理想的なんだけどなぁ。

・・リアちゃんは全く分かってないっぽいけど・・あ、おっぱいは一応気にしてるっぽい?

何気に私に抱きついたときはしっかり私のを揉んでたし、一緒に住んでる女性陣のもしっかり揉んだり顔を埋めたりして楽しんでたし。

後は・・その女性陣がなぜかリアちゃんに揉むのをお願いすると言う謎現象があったけど・・・かわいいからって言うのは分かるけど、どうしてうれしそうと言うか、気持ちよさそうなうっとりした表情になってるの?

聞いても教えてくれなかったし、私も思いっきり撫で回されて抱きしめられたけど。

それに、ユウが巻き込まれた顔を真っ赤にしたり抱きしめる力が強い人たちが多数いて大変な目になったりしたけど。

・・・何気に平然としてるリアちゃんが凄いと思った私です。


それと、このささやかに薫るお花の香りなんてまったくキツいものじゃない。

むしろもっと嗅いでいたくなるくらい素敵な香り。

異世界人が提案したって言うアロマ?っていう部屋に香りを満たす魔道具っぽいので使いたくなるくらい。

・・アレ、使ったことあるけど気に入った香りとかだったら凄く良いけど、だんだんこだわりが凄くなっていくし、バリエーションも凄く多いから大変なのよね・・お金とか。

まぁ・・・過去に1回やらかしたことがあるんだけどねぇ・・。

実は買ったのは良いんだけど、それがどうやら媚薬の効果があるタイプだったらしくて、ユウが一緒にいるのに普通に使ったら、互いにムラムラして大変だった。

・・一線は超えてないけど、チューはしました//

キャー♪

ま、まぁ・・ユウが・・と言うより私が主に暴走した結果で、最終的にチューだけでユウは気絶しちゃったんだけど。

・・それがそのアロマのせいだって気づいたのはずいぶん後で、その翌日は互いにすっごくぎくしゃくして元の関係に戻るまでに微妙に時間が掛かったなぁ・・・。


・・・何気に同じのをしれっと持ってたりするんだけどね。

タイミングを図って使ったらユウから襲ってくれないかなぁとか思いつつ・・・・アレ?

どうしてだろう。

私の方が我慢出来ずに襲ってる絵面しか出てこない。





それはさておき。

そんな、ワイルドモードなリアちゃんの影響なのか影さんたちもすっごい好戦的でそれに感化されてるのか、リアちゃんとの協力戦が楽しいのかうれしいのか、戦闘中で妙なスイッチが入ったのか騎士さんたちが全員似たような笑みになってる。

そのおかげ?で、途中からそんな笑みを浮かべる騎士さんを見て敵は軽くびびってたりするし、魔法を影さんが跳ね返したら絶望した!って顔になってるし。


んー・・・



・・・とりあえず放置で。

その内元に戻るでしょう。

その辺りもノクスさんがどうにかするよね。

うんうん。



それと思ったのが、リアちゃんの防御の技術がすさまじくて私が治療することが凄く少ない。

だって、大抵の攻撃はほとんど防いでるし。

死角からの騎士さんが気づかない攻撃は全て、影さんたちがどんな攻撃も完璧にしのいでるし、魔法は跳ね返すし。

おまけに、体を硬くして防いだときに出来た隙でしれっと串刺しにして一発KOだし。


それを、影さんたち全員がしてるんだから驚き。

ホントリアちゃんが、頭が良いのは当たり前だと思う。

実戦慣れというレベルじゃないよ・・。

カルナさんたちの英世教育の影響だって言うのと、リアちゃん自身が努力家だって言うのは分かってるんだけど。

それでも、すさまじい。

私、これでも地元周辺の街や村、国からは才女とか言われてたんだけど・・いたよ。

上には上が。

ユウは、私より劣るけど天才だって言われるくらい頭が良いし、戦闘に置いては同じレベルですごいとか言われてるんだよ?

私は回復とかが教会の人たちから凄く憧れられてるけど。



・・そういえば、シスターさんたちや神父さんたちを経由してリアちゃんのことをよく聞いたなぁ。

初めは、教会の腕輪のEXランクを授けるからその許可をくれだったから思わずフリーズしちゃったけど、それを申請したカタクリの町の神父さんからの情報を見て私は・・と言うより、父様がOK出したんだよね。

家は、貴族で教会を影で支える側だからね。

そんな、私の家の許可があったのに加えて、複数の国のトップは同じ情報を提示されその提案を許可したんだよ。

本人は、各国の許可が必要って言うのは分かってないっぽいけど。

それと、私が貴族だって知ってたりするのかな?

そう言う場面ではしっかり貴族として対応するけど基本的に庶民っぽいと色んな人に言われてるし、実際私が貴族だって気づいてる人たちは私のことを知ってる人たちだけ。

まぁ、カタクリの神父さんがくれた情報で本人があまりにも賢くて恐縮するのは避けたいって言ってたのも分かるんだけどね。


で、各国の教会の人たちからちょいちょい追加情報が頼んでもいないのに送られてくるから、父様と一緒に読んでたけど、何と言うか凄かった。

本人の活躍とかもだけど、リアちゃんを中心とした周囲のメンツの豹変ぶりが。

大抵の露店の人たちは微笑ましそうに餌付けしてるし、プレゼントを差し出すメンツが男女関係なくいたりするし、傲慢だったり自分勝手だったりする人たちがあっという間に真人間になったり、色んな人たちが率先して治安維持活動に積極的になったりと。

あ、治安維持の活動は、ゴミ拾いから色んな人たちをどんな内容でも互いに無償で助け合うって言うところね?

要するに良い人判定される行動は全部ってこと。


おまけに、飲んだくれ連中が率先して禁酒してまじめに働くようになったりと。

それをプラスして、本人は完璧なる無自覚で、本当に何もしてない。

周囲が勝手にそうなっただけ。


それだけでも1人の存在でこんなにも変わるのかと思ったけど、父様はそんなリアちゃんが傲慢になったりしないだろうかと心配してたけど、そんなのは稀有に終わった。

だって、各国の教会がくれる情報は、一般市民から休暇中の騎士やメイド、執事、冒険者に商人さんなど、色んな人たちから集めた分だけど、どこに行っても全く同じで、リアちゃんがそんなことになるのはあり得ないだった。

なぜ?

と思ったら、獣魔という名の保護者がしっかりしすぎてるとのこと。

そんな獣魔が人相手に隷属するの?と思ったら、カタクリの英雄の話が出てきた。

そんな大活躍した本人たちはしっかりと子供(正しくは主)教育のために戦闘を安全な場所から見させてたりするし、獣魔たちは一緒に参加した冒険者たちのサポートも敵の殲滅と並行してしてたらしいし。

むしろ、後にカルナさんだと知るんだけど、獣魔の1体がそんな連中を導くリーダーになってたし、獣魔たちの評判も凄かった。



そんな報告が、いつまでも届くし、どの国の教会を訪れても神父さんがこっそり教えてくれるし。

それが、まさか今現在の年になっても続くんだもの。

なるわけないわよ。




で、本人と予想外な出会いをしちゃったわけだけど、モノの見事にリアちゃんのかわいさにやられました。

おまけに、性格の良さに大抵のことはスルーしてるところや、さっぱりとしたようなさっくりとした返事がお姉様っぽいと言うか、クールというかお嬢様らしいと言うか・・そんな感じで性格が格好いい。

本人は頷いてるだけだったけど。

それとプラスして、傲慢じゃないしわがままでもないし既に成績トップをたたき出したというのに勉強も実戦練習も基礎練習も毎日必ず続いてるという凄いまじめで、努力家。


そんなリアちゃんだからこそ周囲の人たちは応援したいし、自分も頑張ろうって思うんだって、周囲の人たちがあんなに変わった理由もリアちゃんと一緒に過ごして数日だけどそれだけで凄く分かった。

本人は無表情だけど、凄く優しいし、時々出てくる笑顔がすごく凶器。

あまりにも破壊力が凄いのに、本人のハスキーボイスが凄く素敵過ぎる。

そんなダブルパンチは、理性が保ちませんよ。

まぁ・・精神的にも一瞬で上限突破したから気絶したけど・・。

あの寝かせ方は正直止めて欲しいけど、そんな寝かせ方をされたときの夢って凄い良い夢なんだよなぁ。

・・・後、凄く癖になりそう。


カルナさん・・ホント教育頑張って。

リアちゃんが悪女になったり、国を傾かせるような存在に・・・既になってる気もするけど、悪い子になったら止められる自信がない。

それどころか私も従えられる側になりそうだし。






で、ほとんど回復や治癒はしてないけれど思ったことがありました。


・・・リアちゃんが回復と治癒の魔法が使えなくて良かった!!!

ホントに良かった!

補助の魔法もなくはないらしいけど、そっちも不得意のジャンルで良かった!


じゃないと私の存在意義がなくなるし・・それは嫌だから、頑張ろう・・ホントに頑張ろう。




それと、リアちゃんと感覚を共有して分かったことがあった。

リアちゃんが入試試験の時に自分の心は壊れているって言ってた理由が。


リアちゃんがどう考えてたのかが分かっちゃうから気づいたんだけど。


確かに壊れてるのかも知れない。

怖くてもそれだけで体が動かなくなることはない。

痛くても動けないなんてことにはならない。

うれしくて笑顔になることもなく、悲しくて涙が出ることもない。


リアちゃんは感情やリアクションの後に自然と出てくる無意識の行動の部分が出来ないんだ。

だから、うれしいという気持ちで笑うということも知っていてもうれしくて自然と笑顔が出ると言う意味が分からないんだ。


感情と行動が一致しない。

それと、死は解放であり救いだって本当に思っていたことに納得した。

本当に怒っている相手だったら殺さずに徹底的に痛めつけ続けることも拷問まがいなことも拷問も多分リアちゃんは平然と出来る。

死んだらそれ以上苦しまなくて済むけど、死なない程度の痛めつけるやり方はリアちゃんにとっては知っていて当然。

・・・なぜなら、自分自身が経験したことだったから。


後、リアちゃんが人を殺すことに躊躇いがないんじゃなくて、敵と味方という認識でしかなかったんだってわかった。

たぶん、魔物でも人でも関係なく敵と味方としか分類されないから、殺すことに躊躇いがない。

おまけに死とは解放という認識だから・・というわけなんだね・・。

それと、私とユウが人を殺すのにためらいがないのは、家族や知り合いからの教えによって戦いの最中では人でも敵と味方以外では認識しないようにと教えられてるし、通りすがりでひどいことをする盗賊などがいたので敵に容赦は不要と判断できるからです。





あの日の夜・・リアちゃんが流星姫様の娘だと知った日の夜、私はちょっと考え事をしてたら翠さんが色々教えてくれた。

と言っても1冊の絵本と一言だけ。

渡された絵本は、ビルドアーティストと呼ばれているリアちゃん専属絵師のリカルさんが描いた大人用の絵本。

そして、

-リアのお母さんが誰か分かったんならこの主人公の女の子が誰なのかくらい分るんじゃない?ユウには自己責任で言っても良いけど、それ以外の人間には絶対言ったら駄目だからね。-


絵がきれいと聞いてたから読んでみたかったけど、勉強や特訓続きで入試のために色々やってたから買うことが出来なかった。

それが読めるんだとちょっとだけ喜んだけど、読んですぐに分かった。


この本ははっきりと流星姫様の話しの内容だった。

それと、その娘が誰なのかを私は知っている。


で、全て読んだ後に絵本を翠さんに震える手でどうにか返そうとしたら。

-私は既に1冊あるから上げる。ちなみに言っておくけどそれ、遠回しに言ってるけど実際はもっとひどかったんだからね?-


その言葉を聞いて私は絶句した。

翠さんはそれから色々教えてくれた。

喉を潰された理由は夜泣きがうるさかったから。

1日に固すぎて食べれない小さなパン1個とコップ1杯の水だけ。

常に監禁され、言葉と物理的な暴力以外に降り注ぐことはなく、嘘の悪評を町中にばらまき、そんな子を大事に育ててると自分は凄い偉い人アピールをする外面ばかりが良い父親と思われていた男性。

最終的にただの同棲相手(一応結婚扱い)だったので、血のつながりはない。


そして、暗殺者に殺人依頼を一般市民を経由して依頼し、殺そうとしたところでフォルシェンファミリーの人たちが救出し、ランダム転移の魔道具で逃がし、それまで集めていたありとあらゆる証拠を提出し、断罪。


その後は、逃がされた少女がどこで何をしているかは神様のお告げで平和に穏やかに過ごしていると聞き、安心し、流星姫様の墓守としてその地を花畑いっぱいにする。


って言う話しだった。

ひどすぎる。

ひどすぎるよ。


リアちゃんが何をしたの!?

どうして、命がけで産んだ子なのに、母親を殺したって扱いになるの!

信じられない!!


その男、絶対に殺してやる!!

って思うほどだった。

それなら、近くで見守り続け、ペチュニアさん(リアちゃんやカルナさんから様付けやめろ、名前でと言われた)を見届けてきたカルナさんやシャスティさんたちの気持ちが痛いほど分かったし、私以上の怒りを浮かべてると思う。

まぁ、その当の本人は、精神的にも肉体的にも過労死させる刑により、SSSランクが平均な強さの魔物が闊歩する危険地域で奴隷としてほとんど休みなしの食料もかろうじて死なない程度の量で働かされ続けているんだとか。

自業自得だわ!!


それと、リアちゃんの心の強さの理由が分かった。

強くなければ生きていけなかったんだ。

じゃなかったらとっくに自殺してる。

私なら多分そうしている。


心が壊れるモノ当然だと思った。

壊れない方がおかしいよ。




私は、表情に出さずに必死になったけど、隠れて何度も吐いてしまったし、泣いた。

偶然ユウにそんな光景を見られてしまい、看病されつつも心配してもらった。

そして、私は聞いたことを話した。

そしたら、ユウも私と同じようなことになった。

吐くことはなかったけどすごく表情がひどかった。


それから私たちは何度も泣き続けて気持ちを落ち着かせた。

こっそりと戻ってきたら、シャスティさんがワザと大きくなってユウを懐に招き入れ、翠さんが私を布団代わりになってる自分の体の中に放り込んでリアちゃんの隣に招き入れてくれた。

無意識なのか、抱き枕派なのか私はそのままリアちゃんに抱きしめられた。


その時のぬくもりが凄く心地が良かった。

それと、その日の翌朝、リアちゃんは何か察したのか何なのか私とユウを優しく抱きしめながら耳元で大好きと一言言ってほっぺにキスしてくれました。

・・・・その後の記憶は、出発する寸前までありません。


うぅ//

破壊力がすごすぎる。

おまけに寝起きで若干色っぽい雰囲気になってとろんとした表情のリアちゃんだったんだもん。

普段以上にすごかった//

ユウも似たような感じで、私同様記憶が途中からないそうです。



・・・ユウがもし私じゃなくてリアちゃんを好きになっても仕方がないかもなと思ったりしました。

それと、私自身がリアちゃんを襲いたくなったし、襲われたら嬉々として相手をしてあげたくなりそうになりました。


・・いろんな意味で危険だね、リアちゃん。








と、いけないいけない。

考え込んじゃった。


・・なんで、騎士さんの中に記憶にない冒険者っぽいお兄さんたちがいるの?

まぁ、お兄さんじゃなくておじさんくらいだけど・・30才前後のメンバーが、十数人。


影さんたちから聞こえてくる内容から察するに盗賊狩りをしている光景を見て特訓がてら手伝うってことになったらしい。

任務だから気にするなと言ったらしいけど、人生は助け合いだと言って礼はいらないと言ってくれたようだ。


凄くありがたい。

そんな光景が4~5箇所で発生してた。

1グループ平均十人ほどで、最小4人、最大20人くらい。

全員男で若くて20才いかないくらいで、年配で50才行かないくらい。


みんな、剣にハンマー、槍、杖の二刀流という不思議なことをしてる人もいたけど。

感知などは苦手そうだし、遠距離攻撃は場所的な都合上使わないようにしてるらしいけど、接近戦は慣れてるのか凄く手際が良い。

なので、騎士さんの肩にいる影さんが指示して、それを騎士さんが伝え、冒険者の人たちがその指示に従ってそっちの方向へ行って攻撃を繰り返す。


・・すごい。

世界にはこんなにも他人のために動いてくれる人がいるんだ。

全員じゃないのは知っている。

けれど、それだけでも凄くうれしい。


こんな人たちがもっと増えれば良いのにと思いながら、私はそんな冒険者の人たちの五感も強化し、怪我や若干掛かっている状態異常を治してあげる。

一緒に戦ってくれて

私に人の温かさを教えてくれたお礼として受け取って欲しいな。


突然色んなことが起って軽くパニックになってたけど、サポートしてくれる人がいると簡単に教えてもらい納得してた。

後でお礼を言わないとって言ってる・・ホントに良い人たち。

すると、リアちゃんは影さんのサイズを大きくして、分裂させ、影さんの人数を増やした。

数はちょうど冒険者の人たち全員分。


まだ増やせるの!?

と言うよりムリしてないよね!?


アレは大きさを変えたり形を変えるときだけ魔力が掛かる程度だから問題ないって聞いてたけど、それでも頭で考えて行動させてるんだよね!?

ある程度の指示をすれば勝手にしてくれるのも知ってるけど、それでも指示は出さないといけないんだよね!?

・・これは、大食いになるのも当然よ。

食べないとやっていけないわ・・その分考えてるから食べないとそもそもの運動量との割合が合わない。


それから、冒険者の人たちの動きも圧倒的に速くなった。

どうやら、森の中で戦うことが多い人たちが固まっていたらしく凄くスムーズ。

おまけに、騎士さんにこまめに報告したり情報交換したり、指示を聞きに来たりしてる。


・・・・この人たち、騎士さんたちの部下とかじゃないよね?

そう言いたくなるくらいしっかりしてる。


まぁ・・いいか。



そんな感じで人数が増えるし、効率も圧倒的に上がったのでペースがすっごい早い。

そこそこ広い森なのに既に半分くらいは制圧完了してるし。


リアちゃんの悪心撃滅・・感知の制度が高すぎる。

常に自動的に発動し続けてるし、ホントに1人残らず殺るまですっごいよくわかる。

そこには隠密も何も関係なかった。


だってアレ・・ほとんど野生の勘に近いんだもの。


それと、ノクスさんはどこか協力的な冒険者の人たちがうれしいのか若干笑顔。

ノクスさんって、何というか感情表現とかは結構薄いんだよね。

ないわけじゃないけど。

真面目!って感じだからそれが似合うんだけど。

それと、見た目はすっごいダンディでかっこいいし、性格もすごく優しい。

渋くてかっこいいよね。




そんな感じでさらに効率的になったので、補助はすること増えたけど、リアちゃんが奮闘してくれるので相変わらずやることが少ないです。


むう・・いいもんいいもん!

リアちゃんのにおいとおっぱいを堪能してあげるんだから!




まじめにやってるよ?

・・ホントだよ?















ちなみに、数日ほど経過してこの戦いが落ち着いたころに思う存分リアちゃんにおっぱいを揉まれ続け、撫でまわされて心身ともにとろけきったのはここだけの話。

だって!!

リアちゃんの撫でテクがすさまじかったんだもん!

上手すぎて意識が飛びそうになったんだもん・・快楽で・・うぅ//

次回は普段通り日曜日です

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