騎士さんたちとの特訓
ヴェルヴンという国に到着した私たちはあまりにも疲れ切っていたので2日ほどはとてものんびりと過ごしていました。
本日は依頼を何か受けましょう、その方が面白いかも?と言うことになりある依頼を受けることにしました。
ランク:C以上
内容:騎士団との訓練を共にして欲しい
報酬:銀貨5枚(結果次第で増減の可能性アリ)
備考:対応前に確認事項あり(結果次第では不参加の可能性アリ)
どうしてわざわざ依頼として冒険者の人と訓練をしたいと報酬を出してまでお願いをしてるのかすごく不思議だったこともあって受けることにしちゃったりします。
「・・・・・・・・・・」
「・・・・?」
「・・・・・言いたいことは分かる」
騎士団の偉いお姉さん(団長さんと言うらしいです)がお城の門のところで待っててくれたので依頼を受けましたーとラウさんがご挨拶したのですが、私と目が合った瞬間固まってます。
ラウさんとカルナはあぁ、やっぱりそうなるよねーという感じでなぜか私を見ながら意味深に頷いてます。
ちなみに、身長は高く、スラッとしてるけどおっぱいはおっきい(DかCくらい?)お姉さんです。
金のような黄色のようなちょっと不思議な色の髪ですが、格好いい系のお姉さんですごい美人さんです。
ですが、今はぽかんと口を開けたままフリーズ中。
試しに私がつんつんしても動いてくれず、抱きついてみたり、おっぱいをいっそのこと揉んでみたりとじゃれてみました。
ちなみに、スカートではなかったのでめくれませんでした。
「・・・はっ!」
あ、戻った。
10分くらいおっぱいを揉んでたら戻ってきました。
で、何を考えたのかお姉さんは私を抱っこして
「依頼を引き受けてくれたことに誠に感謝致します。私は騎士団団長、モリオンと申します。」
何事もなかったかのようにご挨拶を始めました。
「こちらこそよろしくお願い致します。」
「それで・・その・・かなりムリをしたのでは?」
「え?」
お姉さんはすごくおそるおそるラウさんにそう言う。
ムリはしてませんよね?
とシャスティをチラッと見ると尻尾でYesと返事が来た。
やはりそうですよね?
それと、ラウさんはクラリティ王国と言うところの騎士さんなので余所の国の騎士さんがどういう訓練をするのか気になってたようです。
「え?・・ですので、こんなに幼い妹君を一緒に連れてくるほどでしたので・・子守は苦手ですがメイドたちにまかせるように致しますのでご安心下さい。」
・・・もしかして私、1人の冒険者ではなく、ラウさんのおまけという感じで思われてたりします?
で、子守しながらわざわざ依頼を引き受けてくれたと?
預ける場所もお金もないのにこの依頼をわざわざ!?という感じで?
「あ、あぁ・・・一応訂正します。その幼女様は俺と同様共に依頼を受けた同じパーティの冒険者でアリ、むしろ俺等のパーティのリーダーです。」
「え!?」
(コクリ)
すっごいびっくりしてます。
けど、私を抱っこしたまま。
「・・こんなにかわいくて幼いのに・・一緒に受けられると言うことは少なくともCランク?・・かわいいのに・・すごい・・・確かに内包する魔力はかなりのモノ・・なるほど。」
一応納得してくれたみたいですが、それでも驚いてます。
「失礼致しました」
(フルフル)
気にしてませんよ?
実際、お姉さんのおっぱいを散々揉みまくったり顔を埋めたりして堪能してましたししてますし。
お姉さんは、すごくデレッと幸せそうです。
ラウさんたちは微笑ましそうに見てます。
それに気づいたお姉さんはコホンとして、顔を赤くしつつも何事もなかったかのようにキリッとした表情で案内してくれました。
・・けど、すぐに私を見てはデレッとしてるのであまり意味はなさそうです。
それに、ずっと抱っこしたままですし。
「それにしても、獣魔たちが多いですね。」
「様々な縁に恵まれたので。」
「なるほど。それぞれがかなり強いみたいですね。・・これは良い経験になりそうですね。」
「差し支えなければこの依頼を出そうと思った理由をお伺いしても?」
「やはり、気になりますよね?」
「その理由が知りたくて受けたのも理由の一つなんですよ。」
「あぁ・・実は、訓練を行なったりギルドで依頼を受けたり魔物の討伐を行なったり犯罪者等の取り締まりなど色々行なってますが、最近騎士団のメンツが精神的に暗く・・そのため、冒険者との訓練で多少はリフレッシュが出来ればと思いました。後は、騎士とは全く異なる戦法を冒険者の方々はしてくれるので良い刺激にもなるのではと。」
「そういうことでしたか。・・そうなると、このメンバーは結構特殊ですよ?」
「そうですね・・ちなみにどのような?」
「リア様・・あぁ、その幼女様は魔法戦、俺は双剣による近接、他メンバーは対処方法は様々ですが近接戦闘特化ですね。」
「なるほど、お嬢さん・・リアちゃん?」
「正しくはフリージア様です。」
「フリージアちゃん以外は全員接近戦なのですね。ですが、戦法は見た目から推測するにかなり皆さん異なりますよね?」
「そうですね。その辺りは実際に戦ってからの方が面白いのでは?」
「そうですね。全てを知らない状態で戦うのも良い経験です。・・着きましたよ。」
案内された場所は訓練場で、とても広い何もないところです。
端のところに休むための場所は一応あるみたいです。(テントと椅子がある程度)
「団長、その方々が今回の?」
「えぇ、パーティ:ハリーファの皆さんです。騎士としてふさわしい対応をするように」
「はっ!・・・・団長・・質問良いですか?」
「どうしました?」
「いつの間にお子さんを産んだんですか?相手はお隣の?」
「なわけないでしょうが!」
「がはっ!」
お兄さんが私を見てラウさんを見た後にそんなことを言ってましたがお姉さんがキレて私を片手で抱っこしたままもう片手で無駄のない動きでパンチしました。
後で翠ちゃんが正拳突きと言ってたパンチでお兄さんは数メートルほど吹っ飛びました。
・・お姉さん強いですね。
ちなみに他の騎士のお兄さんたちは近くで聞こえてたらしく
「よかった・・団長はまだ結婚してなかった」
「ホントに良かった・・」
「それと、聞かなくて良かった・・」
「にしてもあの幼女は?」
「あの兄さんの妹か娘じゃね?」
「なら、メイドを呼ぶか?」
「その辺りは団長が既に手配してるだろ?」
「団長ですしね。」
「一応言っておくが、この子・・フリージアちゃんも1人の冒険者だ。見た目で判断して痛い目を見ないように。」
全員「はっ!・・はぁ!?」
元気よくお返事した後にマジか!?という顔をしてました。
幸せそうなので構いませんし、お姉さんのおっぱいも素晴らしいので気にしてませんけど、お姉さん・・いつまで私を抱っこしてるんですか?
このまま重りとして訓練参加ですか?
「え!?あんなにかわいいのに!?」
「い、いや!落ち着け!!今こそ団長に教わったことが発揮されるときだ!」
「はっ!そうか!」
全員「見た目で強そうじゃないときはとりあえず魔力を測っとけ!!」
「よし!・・・・マジか」
「え?何?どうした?」
「・・これ、ガチでやらないと負けるわ。」
「え?嘘だろ?」
「俺が言うんだ間違いない。・・てか、苦手って言っても多少は分かるだろ・・やってみろって」
「あ、あぁ・・・・・・・・・うん、俺でも分かった。幼女半端じゃないほど強ぇ。」
「最近の幼女はすごいんだなぁ・・うん。」
「そんだけ強い幼女なら聞き覚えあるんじゃないか?」
「いやぁ・・・聞き覚えないぞ?」
「団長、パーティ名じゃ俺等聞いたことないんすけど有名なパーティなんですか?えっぐいほど強いので、無名じゃないとは思うんすけど」
「そういえば、名前を言っていなかったな・・ラウ殿改めて自己紹介を頼んでいいだろうか?獣魔たちが全員把握出来ていないからな。」
「構いませんよ。俺はラウ。こっちの獣魔は全てこの幼女様と契約しております。猫はシャスティさん、カラスはカルナさん、ワニはハディさん、幼女様の頭に乗ってるゲル種は翠さん、同じく幼女様の肩にくっついてるのはラナさん、そして、俺等のリーダーである幼女様はフリージア様です。」
「どの獣魔も一筋縄じゃいかない強さだな・・。」
「・・ん?」
「どうした?」
「いや・・なぁんか、幼女様の名前に聞き覚えが・・・どこだっけなぁ・・。」
「あ、お前も?」
「やっぱお前も聞いたことある?」
「あるある。けど、冒険者としてじゃなかったんだよなぁ・・。」
「ラウ殿、何か二つ名か通り名はあるか?」
「俺はありませんが、リア様はここ最近では魔鏡姫という二つ名を同じ船に乗っていた方々からいただいております。」
ラウさんの二つ名暗紅騎士は、内緒の名前なんだそうです。
「あ、その二つ名聞き覚えがある。」
「そうなのか?」
「あぁ。確か、ここ最近広まりつつあるんだが、魔境姫と呼ばれる冒険者は、魔法のエキスパートで自在に魔法反射を使いこなせるって噂だ。」
「魔法反射って・・超難易度が高いどころか最上位レベルの技術の!?」
「そうそう。最初はどいつもこいつも嘘だって言ったんだが、実際に魔境姫と関わったやつらは全員が嘘じゃなくて本当だったというんだよ。」
「はぁ・・すげぇ・・。」
「ちなみに二つ名とは微妙に異なりますがもっと有名なのがありますが聞きますか?」
「え?まだあるのか?」
「えぇ。これを見ればわかるのでは?」
そういうと団長さんに抱っこされたままの私の腕を優しくつかんだ後上に掲げる。
すると、袖がするりと肩の方へ滑り落ち、教会の腕輪があらわになる。
全員「・・・・・・まじか」
きれいにはもりました。
「どこかで見たことのある容姿だと思いましたが、教会側の噂でしたか・・フリージアちゃんが神子様だったのですね。」
「マジか!」
「聞き覚えのある名前と思ったけどそりゃそうだよ!!」
「神子様がまさかの魔境姫!」
「てことは魔法反射はまさしく神業!」
「お前うまいこと言うな」
「だろ?」
「ちなみに言っておきますが、リア様の魔法反射は本人の思い付きです。」
全員「マジかぁ・・・」
「とりあえず、訓練を始めましょうか?」
「そ、そうだな・・。」
「で・・・団長。」
「どうした?」
「いえ・・その・・・団長は今回訓練に参加しないんですか?」
「するぞ?何を言っている?」
「いやぁ・・」
「だって・・」
「なぁ・・・」
「ん?言いたいことははっきりと言え」
全員「幼女様抱っこしたまま訓練するんですか?」
「・・・・・忘れてました」
全員「夢中になって離したくないんじゃなくて忘れてただけかよ!!」
「あはは・・フリージアちゃん・・失礼しました。」
ようやくおろしてもらえました。
まぁ、思う存分おっぱいを楽しめたのでごちそうさまでした。
「皆さんに質問よろしいですか?」
「ラウ殿。どうしましたか?」
「今回の訓練では、俺等は普段のやり方がよろしいですか?それとも、殲滅モードがよろしいですか?」
「え・・何かエグい単語が聞こえたんだが・・」
「ラウ殿?どう違うのですか?」
「だ、団長!とりあえず普段通りの分でやってもらいましょう!!なんか嫌な予感がします!!」
「同じく!!」
「そ、そうだな。普段通りのやり方でお願いします。」
「かしこまりました」
「ちなみに殲滅モードとは?」
「普段のやり方はこれから直接見て頂きますので、説明は省きますが、大雑把に言うと防御に回っていたメンバーも含めて全員で攻撃に転ずるやり方です。」
「・・それは、幼女様もって・・ニュアンスで?」
「そういうことです。」
全員「えっぐぅ・・・」
「では、武器は木剣などの木製限定。戦闘は全員が一斉に行なう、実戦を想定した団体戦とする。」
私たちVS騎士さんたち全員という状態です。
ラウさんも武器は木剣を借りてます。
私たちは、普段通り私が後衛で遠距離、ラウさんとシャスティが前衛、ハディちゃんが私の近くで防衛、カルナがシャスティたちの補助。
ガチ戦闘ではないので、翠ちゃんは私の頭の上でお休みです。
溶かしちゃいますからね。
ちなみにシャスティもカルナもおっきくならずに普通の動物サイズで戦います。
「では、開始!!」
シャスティとラウさんが突っ込んでいき、騎士さんたちと早速戦う。
ラウさんは気配を消して死角から攻撃し、騎士さんたちは他のメンバーが狙われた相手をかばうようにしてラウさんの攻撃を阻止しながら攻撃を仕掛けるを繰り返す。
シャスティは尻尾を上手く使って木剣を受け流し、軽やかに飛び越えて縦横無尽に駆け、攻撃を仕掛け、騎士さんたちは互いにフォローしながら対応。
さすが騎士さんたち。
強いです。
ラウさんもシャスティも後もうちょっとで攻撃出来る!と言うところまでは上手くいくけど、そこで他のメンバーがフォローするのでなかなか一手打てない。
騎士さんたちも上手くフォローし合えているけど同じく一手打てないでいる。
さすがラウさんとシャスティですね。
数人ずつでラウさんたちが相手している間、私に向かって他のメンバーは当然向かってくる。
そこでハディちゃんが全身を硬くして木剣の攻撃を難なく防ぎ尻尾でなぎ払う。
尻尾の動きが予想以上に速かったらしく騎士さんたちは避けきれずにかするように食らってしまう。
「グォォォォォオオオオオオオ!!!!!!」
「っ!」
「ぐっ!」
ハディちゃんの咆吼によって一瞬ひるんだ騎士さんたちはそこでハディちゃんの薙ぎ払いをもろにくらい吹っ飛ぶ。
そして、数人が私に向かって魔法を飛ばし、斬りかかってくるので結界を張り、斬りかかってくる部分は硬くして防ぎ、飛んでくる魔法は【射撃】を利用して飛ばした人に向かってそのままはじき返す。
例え、どの方向から仕掛けてきても全てをそっくりそのまま返品です。
ガキン!!
と言う音を立てて木剣を防いだ直後にポヨンとはじき飛ばし、魔法も同じくポヨンと跳ね返す。
騎士さんたちが全員驚いた顔をしている。
やはり魔法の反射はびっくりするワザらしい。
けど、関係ありませんね。
思いついて出来ちゃったんですもの。
そして、影から数センチほどの球体を空中に大量に作りだし、斬りかかり、私によって飛ばされた人たちに向かって狙い撃つ。
飛ばされながらもさすが騎士さん。
避けるか木剣で逸らしたり斬り飛ばしたりして防ぐ。
そんなことをしながらも視界にしっかりとラウさんたちも認識していますし、【ショートクさんの耳】の効果で色んなことをあちこちで喋りまくってるけど同時に複数のことをしっかりと記憶してそれを利用して指示してる人たちに向かって影の球体を飛ばして狙い撃つ。
防がれるけど、そこで隙が出来るのでラウさんかシャスティが狙う。
私の攻撃の意図を上手く察したカルナが指示を飛ばそうとしているところで空中から狙う。
攻撃は防がれるけど、それによって指示が遅れる。
カルナは相手の指揮系統を崩してるみたいです。
団体戦ならそれは一番攻撃的なラウさんやシャスティたちの戦い方に合っているフォローの仕方ですね。
そこで、私はハディちゃんの背中に飛び乗る。
ハディちゃんの体を私の影で覆い、ハディちゃんごと私も狙うけど、魔法は私が反射し、物理攻撃はハディちゃんによって防がれる。
おまけに攻撃がハディちゃんの尻尾以外にも私が触手さんを20本まとめて呼び出し、鞭のようにしならせ木剣をはじき返し、本人にぶつける。
吹き飛ばさずとも一度動けないようにするか防げないように攻撃させればそれで十分。
なぜならそこでハディちゃんの薙ぎ払いが来るのでそれで問答無用で吹っ飛ばされるからです。
戦いは結局、私の魔力切れとその他全員が体力切れによって引き分けでした。
「やべぇ・・・予想以上に強ぇ・・」
「マジで幼女様万能過ぎる」
「魔法反射もマジモノだったし、遠距離であの正確さ・・パンパじゃねぇ。」
「それよりも、複数を全て同時に自由自在にバラバラで操ってる時点でかなりヤベぇだろ。そんな芸当ホイホイ出来るモノじゃないぞ!?」
「間違いなくいくつかは誤爆するよな。それか、動きが遅くなる。」
「それに、そういうときは操ってる本人は隙だらけになるが・・」
「幼女様に関しては防御も出来てた・・おまけに魔法反射も物理防御も・・あの結界万能過ぎるだろ。」
「その結界を自在に操ってる時点で半端じゃねぇ・・」
「それよりも、ラウさんも獣魔たちも強すぎるだろ」
「俺等数人がかりで防戦一方状態だったぞ?1対1なら間違いなくやられてる。」
「ハディさんマジ硬すぎる」
「それ思った。それに、あの咆吼・・威力がパナい」
「確かに、アレは構えてても隙が出来ちまう。」
「皆、お疲れ様。かなり良い訓練になったようだな。それに今後の目標も足りない部分もそれぞれ見えただろう。」
全員が頷く。
私も良い訓練になりました。
へとへとです。
ちなみに現在はみんなでお昼ご飯を食べてる最中ですが私は団長さんのお膝の上で愛でられてます。
頭は、おっぱいに挟まれてます。
まぁ、あ~んされてるので手が空くので揉んでますが、団長さんはうっとりしててむしろ好きに揉んで良いよって言ってくれました。
ポヨポヨ
団長さんは、あの戦いの時は指揮官として後ろに構えていたので戦う頻度は少なかったですが、最後辺りでシャスティと一騎打ちをしていました。
その時の戦いはすごかったですよ?
騎士さんたちが数人でシャスティと戦ってたのに団長さんは1人で良い戦いが出来てました。
その時の団長さんは全身に黄色っぽい金色の魔力が纏われている状態でした。
すごくきれいだったけどその分強かったです。
アレのありなしでかなり差があったとシャスティが言ってました。
「幼女様、団長のアレは団長特有の魔法なんだぜ?」
(?)
「あの金色の光に纏われたモノは装備品も強化されるんだ。」
「出来る対象は私が触れている間だけ、しかも私の所有物限定とかなり制限がありますが。」
聞くと、あの金色の光は身体強化の上位互換のモノらしく、通常の身体強化よりも魔力の量に対して強化される比率が違い、かなり強くなれるらしいです。
例えると、普通の身体強化が魔力1で強化2とすると、団長さんのは魔力1で、強化3のような感じとのこと。
で、それを自身が触れている状態限定で自身の所有物にも同時に強化させることが出来るんだそうです。
防具であれば重さは変わらずに、硬さや込められた魔法の強化
武器であれば重さはそのままで切れ味などの強化と込められた魔法の強化
「で、知っての通り剣技とかの純粋な強さも折り紙付きで、このスタイルと容姿、この国の騎士団団長という肩書きも含めて、”黄金戦姫”って呼ばれているんだ。」
なるほど。
確かにおっぱいはおっきいし、腰もくびれがあるし何より美人さんです。
おまけに強いですし、身分?というのも、団長さんならそうもなりますね。
戦っているときに黄金の風を纏わせて戦っているようにも見え、戦う姿はまさしく戦乙女
ということで、黄金戦姫と呼ばれてるらしいです。
「名前負けしているようにしか思えないんだがなぁ・・。」
「そんなことないですって。俺等は少なくともそんな団長に憧れて今ここにいるんですから。」
「ありがとう。」
「いえいえ。」
「それにしても、フリージアちゃんは予想以上に強かったですね・・。」
「まぁ・・・本人の努力もありますが、ここに来るまでにかなりの大物を仕留めましたしねぇ・・。」
エンシェントゴーレムとか、ニーズヘッグヴァンパイアとか、アクアゲルの群れとか、ドラグニルベアーとか、その他諸々のクマの群れとか、指名手配犯のグループの大量殲滅とか。
・・・1つのパーティで戦う相手じゃないのがいっぱい混じってますね。
その内のいくつかは、他のパーティと一緒に戦ったり、私じゃなくてシャスティたちだけでやってたりしますが。
「あの・・大丈夫ですか?」
ラウさんがなぜか遠い目をしてたので団長さんが心配してくれる。
「大丈夫ですありがとうございます。・・ただ、」
「ただ?」
「アホみたいな大物をそれなりに狩ってきたなぁと・・」
「差し支えがなければ教えて頂いても?」
「あまり他言はしてもらいたくないのですが・・」
「ここだけの話にしますから・・な?」
団長さんがちらりと周囲を見ると騎士さんたちがみんな頷いた。
で、ラウさん経緯とかそういうのは一切無視してどんな相手とどんな感じで戦ったと話しました。
全員「・・・・・」
その結果、全員なんとも言えない表情になってました。
「その遭遇率にツッコミを入れるべきか、それともそれらを討伐出来てるというかなり規格外な強さにツッコミを入れるべきか非常に言葉に詰まります・・。」
「パネェ・・幼女様予想以上にパネェ・・。」
「さっきまで戦ってたから納得するけど、今の光景を見ただけじゃ信じられないよなぁ・・。」
「確かに」
「普通にかわいい幼女様だし。」
「にしても団長は・・幸せそうだな。」
「あぁ。一応途中途中で意識の切り分けというか表情を引き締めてるけどあっという間に蕩けた表情に戻ってる。」
「気持ちは分かるし、俺も多分あぁなる。」
「同じく」
「俺等の特訓のためって言うのもあるけどさ、団長もあぁしてリラックス出来る機会だったから良かったな。」
「だなぁ。」
「いろいろを気を使ってもらいまくってたし」
「うらやましいという気持ちもあるが・・」
「どっちが?」
「団長のお胸様を好きに出来る点も当然だが、幼女様を抱っこしてあ~んしたいと言う気持ちもある・・つまりは甲乙つけがたい!!」
「まぁ、確かにな。」
「後者の方は普通ならロリコンがーとか叫ぶんだが・・」
「幼女様に関しては、誰もがそう思うからその台詞は言えない。」
「うんうん」
「けど、あまり大声でそういうのを言ってると団長の拳が襲ってくるぜ?」
「ぐ・・それは勘弁。」
「冗談抜きで吹っ飛ぶし・・・。」
「うんうん」
「・・最近、団長に殴られると快感が痛みと衝撃と同時に襲ってくるんだがどうすれば良い?」
「面白いからそのまま目覚めるに一票」
「おまけで巻き添え食らいそうだから却下」
「おまけに巻き添え食らって同類が増えるに一票」
「団長の心労が増えるから却下」
全員「却下しかないなぁ」
「とりあえず気のせいということにしとけ?後、マジで目覚めないように団長の拳を食らうようなアホはやらかさないように」
「うぐ・・気をつける。」
「だが俺は、団長のお胸様が揺れる時につい意識がそっちに持って行かれる」
「安心しろ。それは俺等全員だ。」
「そして俺は、とんでもない事実を知った!」
「何だ?」
「団長のお胸様は!まだ、成長中だと言うことだぁ!!」
全員「な、何だってぇー!?」
「どういうことだ?なぜ知ってる!?」
「ん?偶然団長がつぶやいてるのを聞いた。その時の台詞は--んぅ・・胸のところがキツい・・また大きくなったか?はぁ・・いつまで大きくなるんだ・・そろそろ止まってくれても良いのに、私はもう20はとっくに過ぎているんだが・・はぁ・・--と俺ははっきりと聞いた!!」
「何と言うことだ!」
「これは、殴り殺されるのを覚悟してダイビングパフパフをするべきか!?」
「やめろ!それをやるとマジでお前殺されるぞ!?」
「だが!だがぁ!!」
「だからな、今は団長の乳揺れとあぁして揉まれまくってるのを見て満足するんだ。」
「あぁ・・。」
「貴様等は地獄を見たいらしいな?」
私を抱っこしたまま団長さんがすごい素敵な笑みを浮かべて騎士さんたちを見つめる。
けど、その笑顔はなぜか背筋がぞぞぞーっとします。
全員「げ、聞かれてた!?逃げろ!!そして逃げながら団長のお胸様を堪能するんだぁ!」
「くたばれアホどもがぁ!!」
全員「ギャーー!!!」
そして騎士さんたちはみんな仲良く団長さんの拳で殴り飛ばされました。
「はぁ・・・あのおバカども・・・チラチラとよく見ていると思えば私の胸か・・はぁ・・」
すっごい疲れた顔で落ち込んでたので私を抱っこしてる団長さんの頭をなでなで
「うぅ・・フリージアちゃんは私の癒しです・・・かわいい」
そう言いながら私を抱きしめてくれました。
これは相当疲れてますね。
私も団長さんを抱きしめながら慰めてあげました。
その視界の端っこで団長さんに殴り飛ばされて山積みになりつつも私たちの仲良しこよしの光景を見てほっこりしてたので反省はしてないみたいです。
団長さん
騎士さんたちはとても優秀(一応)なので頑張って下さい。
ちなみにカルナたちは、そんな騎士たちを見て呆れた表情で眺めてました。