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ミネラルゴーレム討伐作戦の3日間

-フリージア-

ギルマスとの戦いが行なわれた翌日は、これでもかとラウさんに甘やかされました。

すごく優しくてそれでいて楽しそうに私のお世話をしてました。

私も楽しかった。

一緒に特訓するのも、ご飯とかお勉強とかどれも楽しかった。

もちろんシャスティたちにも甘やかされた。

ギルマスとの分の負傷をやっぱり気にしてくれてるみたい。

一応その日、再度ギルドに訪れて念押しの治療もしてもらったんだよ?

ラウさんを筆頭に半ば強引に薦められて。


で、大丈夫心配なしと太鼓判を押してもらってようやく納得してもらった。

その時に傷が1つもないかどうかとかそう言う部分まで徹底的に治して欲しい、ないよね?という念押し付きだったけど。






そして、その更に翌日

今日から3日間、特別な場所らしいところでミネラルゴーレムをいっぱい倒す為の指名依頼を開始するんです。

ちなみにメンバーは私たちとギルマス。

・・・で、ギルマスはすっかりシャスティたちに信頼されてないらしく、私は一定の距離をとらされ、シャスティが普通に巨大化してる。


普段は町中とかでは巨大化しないんだけど、シャスティは思いっきりギルマスを敵として認識してるらしく自重?っていうのをしないことにしたんだって。

まぁ良いよね。

シャスティは確かにおっきくなったらおっきいけど、カルナほどおっきくないからある程度は大丈夫。

で、私はそんなシャスティに尻尾で背中の上に移動させられております。

ラウさんは隣に寄り添ってる感じで私の頭の上にはいつも通り翠ちゃん、シャスティの頭の上でカルナ。




で、出発しました。

ちなみにギルマスからは改めて謝ってくれました。

私は特に気にしてなかったけど、カルナたちの怒りを収めるためという感じっぽかったなと内心で思った。

元々は私の実力を測るためだったんだって。

そしたら、思った以上に力が出ちゃってマジになりすぎたらしい。

ラウさんは調子に乗ってたってぽつりとつぶやいてたけど。







案内されたのは、正直に言うとよくわかんなかった。

だって、あっちにうねうね、こっちにうねうね、転移の魔方陣でぴょんを何回も繰り返してたし、いっぱい扉を開けたり閉めたりしたんだもん。

内緒な場所だかららしいから気にしないことにしたけどね。




たどり着いた場所は、洞窟?っぽいところでした。

細長~いところじゃなくて、訓練場?みたいに何にもない地面が広がってます。

地面も壁も天井も茶色だけど・・・あ、草原を茶色で埋め尽くして植物が全くはえてないところですね。

カルナが言うには、地下訓練施設?っぽい空間です。

どうやら、こんな感じのところが全部で10階まであるらしいです。

けど、すっごい広いです。

壁がすっごい向こうにあります。

それが、地下に行けば行くほどもっと広くなって天井ももっと高くなるみたいです。



で、早速ミネラルゴーレムが現れました。

すっごいいっぱいいます。

大きさも見た目も色々ありますね。

確か、宝石とか鉱石とかのどれか1種類で体が出来てるらしいでしたね。

色んな色が合ってキラキラしてます。

同じ色でも微妙に色が違ったり透明度が違ったり色々あります。

偶に複数の種類が混ざったりしてマーブルになってたり全く違う何かになってたりする。



事前に聞いてたけど、どこを見てもゴーレムさんたちがいます。

そこにたどり着いたらいきなり戦闘になって、ほとんど休みなく戦うことになるって。


確かにそうですね。

で、私は早速触手たちを10本ほど召喚して最も魔力が集中している部分を目で見つけてそこを1突きで倒してます。

シャスティは私の行動を見て核の場所を覚えたらしくそこを集中的に狙う戦いになってます。

最初辺りは腕とか脚を破壊してからって感じだったけど。

カルナはどっちの方向から~とかいくつくらいとかを教えてくれながら私のサポートをしてくれる。

翠ちゃんは体をおっきくしてその体の中に取り込んで【溶解】して、アイテム化(死んだともいう)したらその場に放置を繰り返してる。

ギルマスは、私たちとはかなり離れた位置で腕が剣っぽくなったおっきいゴーレムと腕がヤリっぽくなってるゴーレムをいっぱい召喚して倒してた。

そんなことをしながらギルマスは、鉄のおっきくて真ん丸なのにとげとげがついてて鎖でつながってるの・・えぇっと、モーニングスター?っていうのをぶんぶん振り回して倒してました。



すごいなぁ。

魔法使いながらそっちでも攻撃できるなんて。

一応自分を結界で覆いながら触手さんたちでそれぞれを攻撃って同時並行で対応はできるようになってるし、私を襲ってきて結界で跳ね返されてるのもいるけど、時々私が周りからいっぱい囲まれたら結界をカルナが言うところのウニみたいにとげとげにして串刺しにしてまとめて倒したりとかもしてます。

触手さんたちを全部それぞれで対応して、自分を守りながら時々やり返しってまとめていっぱいできるのも、杖さんのおかげ。

杖さんを経由して対応するからまとめて対応できる。


けど、ギルマスさんみたいに自分自身で戦うのはまだまだ無理そうです。

杖さんでたたいて攻撃までは・・無理です。

というより弱いもん私。


一応、身体強化みたいに杖さんに魔力を集中させて杖さんで攻撃する威力を高めたり自分自身を強くして物理を強くとかもできるようになったけど、素人に毛が生えた程度なんです。

というより、それをするならその集中力を触手さんにした方がもっと強いし早いんです。

だから、他の人たちが言うところの杖術っていう杖を使った物理攻撃は私には無理そうです。

魔法が破られたときの悪あがきくらいにしかなりません。


一応頑張ってるんですよ?

カルナが言うには、魔力が使えない状況もあるかもしれないからって言ってたし。

頑張るけど、私が魔力なしで力いっぱいたたいても他の人たちみたいにドカンとかボカンとか言わないんです。

・・うぅ・・だって、ペチッとかポコンとか、コンっとしかならないくらい弱いんです・・うぅ・・。



それはさておき

多いですね。

いっぱい戦ってもわんさかと壁とか地面から湧いてきますね。

ギルマスが言うには、ある一定数まで数が減らないと下に続く階段が出てこないらしいです。

それと、ここに潜ったのは5年ぶりとか言ってたからかなり長い間放置されてたっぽいです。

どうやら、ここに魔力が溜まり続けてたのに、ゴーレムが減らないから溜まっていく一方だったようで、そんな長い間溜まったからいつもより強くて多いみたいです。

普段なら1~2年くらいの間隔で潜ってたらしいけど、いろんな偶然があって潜ることがなかったみたいなんです。


おかげでいっぱい増えます。

いっぱい溜まります。


けど、魔力がやばいです。

ギルマスさんから魔力の回復するポーション?っていうのをもらったからやばそうだな~ってところで飲みます。

けど、シャスティが言うには私はこれを飲んで回復するのは2本が限界って言われてるのでそのくらいです。

魔力を無理やり回復させる代わりに体力がいっぱい減るから私は2本が限界なんだとか。

それ以上使ったらまだまだ体が弱い私だと体調を崩しちゃうんだって。


シャスティが私のお医者さんみたいな存在なので言うとおりにしてます。

でも、前は1本しか飲めなかったからこれでも頑丈になったんですよ?





で、どのくらい時間がたったかわからないけど(こういうところにいると時間の感覚がわかんなくなるのが普通らしい?)、階段が出てきました。

そこで、階段を下りると合図があったのでおります。

その間、その階層はギルマスが思いっきりゴーレムを量産して作り出してから大量に倒してから下に降ります。

しんがりっていうらしいよ?



下の階層にいくとさっきよりも広かったです。

けど、壁とか地面の色はなぜか茶色じゃなくて真っ黒。

そういうものらしいから気にしません。



けど、次戦うのは後でです。

階段から半径2~3メートルくらいの範囲はゴーレムたちは襲ってこないらしいのでその空間で休憩です。

というより、ギルマスがしんがり?が終わらないらしくまだ降りてこないからです。

それと、私のことを心配して(無理するなと言われました)休憩になりました。

ふぅ。

シャスティが作ってくれたお茶がおいしいです。

後、ラウさんのお膝の上でおやつの果物を堪能中です。




どこまで行っても、色が違ったり大きさが違ったりするくらいで動くスピードや戦い方などは全部同じだったので一度慣れればサクサクッと進みます。

私の場合は、魔力回復のポーションを1日に2本だけ使って、それ以外は自然回復で休憩してる時以外はずっと戦ってる状態です。

で、ご飯と、おやつと休憩が挟まります。

そして、当然夜になったらきちんと寝かされます。


一方、カルナやシャスティ、翠ちゃん、ラウさんは私の面倒を交代で見ながら交代で休憩を取りつつ、戦ってます。

寝るのも交代なんだって。

ギルマスは、そんなラウさんたちと同じく交代で休憩を取るらしいけど、ラウさんたちよりも休憩の回数は半分なんだって。

それは、ギルマスとして雇った人より頑張らなきゃ駄目だかららしいです。




下の階層に降りれば降りるほどその空間は広くなるし、1体1体の強さも上がる。

そして、出てくる数も増えていく。


戦えば戦うほど効率よく対応出来るけど、その分敵も強くなっていくから1回で倒せたのが2回3回と撃つ回数も増えていく。

その分イメージを強くするけど、やっぱり回数は増えちゃう。

すごい大変です。

そして、イメージをいっぱい頑張るとその分疲れます。

むぅ・・。


で、交代で休憩をとってるけど、その中で後半戦になればなるほどすごいのが翠ちゃん。

どうやら、翠ちゃんには私たちのような疲れは種族的に感じることはないらしく、敵を倒して吸収した分だけ強くなれるし、疲れないからとても頼りになります。

元々報酬として倒した分の魔石や魔核は私たちがもらえる約束だったので全部ではないけど半分以上は翠ちゃんに吸収しても良いよって言ってる。

おかげでどんどん強くなってますから、体をおっきくして、私が扱う触手みたいに体をあっちこっちに伸ばして敵を捕まえて吸収して倒すを繰り返してるからすごく頼りになります。


そんな中、カルナは核の位置を覚えたらしく効率よく潰してる。

突進して爪や嘴でザクっ!だよ?


シャスティはおっきい状態だから斬撃を飛ばしてまとめて倒したりすっごい早く動きながら次々に敵を倒しまくってる。

私は今出来る全力で順番に倒してます。

と言っても触手を10本伸ばしてそれぞれで1体ずつ倒してる感じです。

それと並行して自分を防御してる結界の一部をとげとげにして伸ばして貫いてって感じ。


ラウさんはシャスティとはちょっと違って気配を消して次々にすっごいスピードで敵を斬りまくってる。

シャスティは純粋に速くて目で追いかけるのが大変だけど、ラウさんは気配をほとんど感じないのにすっごい速いから見失っちゃうの。


そして、ギルマスは召喚するゴーレムの数がどんどん増えていく。

それからギルマス自身も倒す数は増えていく。


みんなすごいなぁ。

みんなは、魔力が切れても戦えるけど私は魔力が切れたら何も出来ないもん。





て感じで進んでいるけど、下に行けば行くほど強い分素材が良いらしい。

なので、一番下の階層に先に進むが第一優先らしく、時間も3日間と限られてるからぽんぽん進みます。

私はいつも通り対応していつも通り寝て下さいと言われてる。

ちなみに寝てる間は翠ちゃんに乗っかってて、翠ちゃんはそれと並行して敵を倒すって感じ。


だから、1日でまさかの10階までたどり着きました。

ギルマスがゴーレムを100体まとめて出して一気に倒しまくってました。

私たちが戦いだしたのは4~5階層辺りから下です。


そんな中、私は怪我していないけどラウさんやカルナ、シャスティ、ギルマスたちはやっぱり怪我してる。

だって私・・護られてばかりだもん。

怪我をしたらすぐに怪我薬とかポーションとかで回復はしてるけど。



10階にたどり着いた段階で、結構集まってるようです。

何せ1階層でこの町1つの7割くらいの広さで、その下に行くごとに1.3倍に広がっていくんだもん。



10階層にたどり着くまでは階段を出現させるためにとにかく敵を倒しまくって回収して下に降りるを繰り返してたけど、10階層に関してはその中をウロウロして回る感じ。

ちなみに10階層は9階層の2倍の広さで、敵の強さも下の階層に行くごとに1.2~1.4倍は強くなっていくんだけど、10階層だと2~3倍強くなる。

増加率も強さと比例して1.2~1.4倍増えていくんだけど、10階層だとおなじみの2~3倍となる。

だから、ぐるぐる回ってても惜しみなくぽんぽん出てくる。




いっぱい戦って倒して、魔力を回復させてまた戦ってと繰り返す。

すごく大変だしすごく強い。

この階層だと私は触手を3本で1体をどうにか倒してる状態。


けど、みんなは少なくとも私の倍は倒してる。

なのに私は他のみんなよりいっぱい休んでて申し訳ない気持ちになるけど、カルナが私は休むのも仕事の内で、大人が子供よりも頑張るのは当たり前だって言ってた。

申し訳ない気持ちになるならその分応援して、しっかり休んで欲しいって言われたからその通りにしました。

カルナはすごく教えるのが上手だ。




で、10階層には100体に1体くらいの間隔で希少種が産まれる。

それがこんなの



ミネラルジャイアント

ありとあらゆる鉱石や宝石類のどれか2種類以上で四足歩行の翼のないドラゴンの形をしているゴーレム

強ければ強いほどその石の質が高くなる。

体のサイズは最低でも3メートルは少なくともあり、平均で8メートル。

獲得部位:魔石、魔核、鉱石または宝石



色の種類も3色だったり4色だったり変わってくるドラゴンのゴーレムだ。

火を吐いたりとかそういう遠距離の攻撃はないし、動きは同じくらいで遅いけどパワーがすごくあるし、防御もすっごい硬い。

おまけに尻尾の攻撃もあるし、噛み付きもあるからすごい大変なんです。

色の数が多ければ多いほど強いからもっと大変。




ギルマスさんが言うには、普段ならもっとミネラルジャイアントは出てくる頻度は少ないんだって。

今の半分以下の頻度らしいよ?

しかも、絶対じゃなくて良い時でって話。


倒すのは大変だけどその分良いものが採れます。



そして、潜ってから2日目が終わり、私が寝てる間にここを出ることになりました。

理由としては、思った以上にいっぱい収穫出来たんだって。

出てくる個体はおっきいのが多かったのに加えて、ミネラルジャイアントがいっぱい出てきたこと。

そして、どの階層も数が普段よりなぜかすっごい大量だったこと。


それと、今のタイミングで帰らないと3日どころか4日になっちゃうから。


で、帰りはだんだん弱くなっていくから多少は楽なのか?と思ったらそうでもなかった。

帰りは帰りで一定時間階段を使わないと階段が消えちゃうからまたその階層のミネラルたちを一定数以下になるまで倒さないとならない。

おまけにどういう仕組みか分かんないけど、上の階層へ上がるための階段が出てくる為にはその階層にいる魔物の割合が1割以下にならないと減らないのに、強さはその階層レベルのままだけど、増える量はそのままの状態から上の階層に上がるごとに1.5倍になっていくという鬼畜仕様。

そして、そこを出て再度潜ると強さも増える量もリセットされている。

本当に謎です。

けど、ギルマスさん言うにはいつものことらしい。

なので、どんなに頑張って倒しても増える量だけはどんどん上の階層に上がるごとにアップしていくからなかなか階段が出てきてくれないとかよくあるんだとか。

おまけに、ミネラルジャイアントが出てくる確率が50体に1体くらいにアップしてるという更なる謎。


不思議なことにここで魔法を使った後は本来であれば魔力が霧散するか空気中に溶け込んだりして魔法が消えるんだけど、ここでは地面や壁の中に吸い込まれていく。

本当に謎だけど気にしない。


だからある意味では、帰りが大変なんです。

早く倒さないとどこまでも増えていくから帰れないからね。


しかも、聞くところによると倒して階段が出てきた後に、2割以上魔物が増えるとまた階段が消えてしまうんだとか。



そんなドタバタした状態だけど、翠ちゃんの大活躍を中心にみんなでいっぱい頑張ったからどうにか帰ることが出来ました。

まぁ、たどり着いたのは予定よりやや遅れて4日目のお昼頃だったけど。





それからギルマスさんのおごりでお昼ご飯をお腹一杯食べた後、私たちはギルマスのお部屋にやってきた。

ギルドのお部屋の1つとも言う。


「今回は本当に助かった。おかげで予定の倍以上の量を収穫することが出来た。しかも、質も予想以上だ。そういうわけで報酬だ。」

今回狩りまくったミネラルたちの魔石と魔核は7割を翠ちゃんが吸収したけど、残りはいらなかったらしく、それらは全て売却。

しかも、報酬金も予定より多めに出ました。

元々金貨は3枚だったけど、売却した分と追加報酬で金貨は10枚。

ギルドランクはきちんとDランクに昇格しました。







ランク:D

名前:フリージア・クラリティ・エトワール

性別:♀

年齢:5

種族:半異世界人

職業:賢者、協奏師

称号:絶望を知る者、幻獣の家族、変態紳士ロリコンホイホイ、英雄賢者の正統後継者、神子

属性:陰

体力:D

魔力:S

攻撃:F

防御:E

俊敏:E

練度:A


攻撃技:【影操作】【魔力反射】【物理反射】【性質変換】

補助技:【念話】【奉納】【心意加増】【精神統一】

自動技:【圧縮記憶】【思考速度上昇】【並列思考】【心の瞳】

魔道具:賢者の杖、教会の腕輪(EX)、幸運のイヤーカフ

写真:フリージア・エトワール、ペチュニア・エトワール


契約

【幻獣】八咫烏:カルナ

【幻獣】ガルディエーヌ・キャット:シャスティ

【妖精】オニキス・ゲル:スイ


加護

ペチュニアの溺愛、ペチュニアの過保護、元英雄賢者/現神様のお気に入り、下位精霊の親愛





ランクはきちんと上がってますね。

魔力と俊敏が増えてますね。

魔力はいっぱい使ったしいっぱい回復させましたからね。

俊敏は戦いながら走り回ることもちょいちょいあったし、おそらくその辺りでしょう。


それと、技を覚えてますね。


【物理反射】

ありとあらゆる物理攻撃を跳ね返すことが出来る。

跳ね返すことが出来るのは込める魔力量と自身のイメージと練度に比例する。

鈍器による攻撃は跳ね返しやすいが、利器による攻撃は鈍器と比べ跳ね返すことが非常に難しい。


【精神統一】

心を落ち着かせ、雑念を捨てることで通常より魔力の回復を早めることが出来る。

心の底からリラックスしていると更に魔力回復の速度は上がり、精神も癒される。





どうやら、魔法以外も跳ね返すことが出来るようになったみたいですね。

パンチとかキックとかハンマーとかの攻撃は跳ね返しやすいけど、魔力と練度、後私のイメージ次第で跳ね返すことが出来るけど、剣とか槍はすごく跳ね返しにくくて、大変。

どうやら、消費する魔力は魔法反射はそれなりだったけど、物理反射に関しては魔法よりもいっぱい使うみたい。

確か、魔法反射は相手の魔法の威力に比例するくらいだったけど、物理に関しては威力の1.3倍は魔力を消費するみたい。

おまけに練度も魔法より難しいみたいです。

まぁ、魔法も貫いたりとか切り裂いたりするイメージが強かったらその分消費する魔力はいっぱい使うみたいですけど。

ちなみに、跳ね返さずに防御する場合は、跳ね返す時ほど消費する魔力は必要ないし、練度もほとんどいらないけど、受けきるか受け流す必要があるからイメージにちょっと負荷が跳ね返す時より掛かってしまう。



・・頑張らないといけませんね。



それと、あっという間にお金持ちです。

おまけに、追加報酬として2日間限定のどのお店でも食べ放題のチケットとその期間のお宿代もギルド側で出してもらえることになりました。






遠慮なくどうぞとのことだったので、お高いお宿でたっぷりとお昼寝したりおいしいご飯をいっぱい色んなのを堪能したりと、のんびりまったりと癒しに時間を費やしました。

いやー私、思った以上にいっぱい食べましたね。

それと、すっごい寝ましたね。

と言うよりもすっごい疲れてましたからね。

休んでいたというよりへばっていたと言う方が正しいくらいでしたよ。


どうやらお外(正しくは地下深く)で寝ててもしっかり休めてなかったみたいです。

それはどうしようもないことらしいけどね。



そして私たちは、その2日間の間、寝て食べてを繰り返していっぱい英気を養って過ごしつつ、旅に必要な消耗品とか食材の一部などを購入して回りました。

ちなみに、購入する時はほとんどのお店の人たちが割引してくれたりサービスしてくれました。





-ラウ-

うん・・

一次はどうなることかと思ったがどうにかなったな。

ギルマスも念押ししていたことが幸いしたのか自分でもやりすぎたと気づいていたのか知らないが無事に依頼も終了したしな。

報酬は思った以上に大量にもらったし、リア様を含めて全員がかなり強くなれたと思う。

実際かなりの数を倒し続けてたしな。

ほぼ3日間ぶっつけで。


大変だったが充実していたと思う。

その分その後の2日間はがっつり休んだけど。

いやぁ・・しょうがないよな?

眠かったし疲れてたし腹減ってたし。

それに、ずっとリア様がくっついててすっごいかわいかったので精神的にもすっごい回復出来たしな!!


で、旅の支度であれこれ買い物をしたが、さすがリア様。

おかげであっちこっちで割引してくれたりサービスしてくれたから安く買えたよ。

金はたっぷりあるが、無駄遣いは、しないに越したことはないしな。


リア様もギルドランクはアップしたし、戦いのバリエーションがまた増えたみたいだしな。

うんうん。

良い感じじゃね?


で、予定としては明日の昼くらいにこの街を出る予定だ。

その次はついに港に行くんだが、そこまでが遠いんだよなぁ。

だからここでしっかり蓄えておかないとかない。

幸いなことに水を出す魔道具とかその他諸々は既に揃ってるし、翠さんのおかげで容量は気にせずに買い込んでため込むことが出来るし。

それに、森が続いてるから現地調達でどうにでもなるからすごいところだ。



俺は、イリス様にいつもの報告を行なっていた。

-ふ~ん。じゃあ、無事に依頼は終わったんだ?-

「はい。特に問題もなく無事に終了致しました。報酬も予定より多めに頂きましたし、船のチケットもお詫びとして頂きました。」

-お疲れ様。・・・僕自身のことでも言えるけど、みんな過保護だねぇ。・・それで、ギルドマスターはどうしてリアちゃんを?-

イリス様がぽつりと途中でつぶやいたことに関しては、スルーしたが、すっごい頷いた。

俺も自分自身を否定しない。

「実力を図りたかったらしいですが、思わず力んでしまったらしいです。」

-なるほどね。まぁ、今後は大丈夫でしょうね。-

「えぇ。それと、リア様を含め俺も今回の依頼でそれなりにステータスを伸ばすことが出来ました。」

-良い感じだね。確かに3日間ぶっつけであの硬いのと戦い続けたらね。-

「はい。それと・・イリス様・・・質問をよろしいですか?」

-良いよ?-

「加護についてなのですが・・・」

-新しく加護が出来たの?-

「はい・・それが・・・・”義妹フリージアの守護騎士”というモノと”義姉ペチュニアの期待”という2つが・・」

-あぁ・・・なるほど・・-

「何かご存じなのですか?」

-実はね・・僕にも似たような加護があるんだよ-

「どういうことなのでしょうか?」

-僕にはね?”ペチュニアの愛”って言うのがあるよ-

「・・・それと、俺のギルドカードに記載されている名前は・・やはり・・」

-うん。ペチュニアさん本人っていう認識であってると思うよ。ちなみにどんなことが書いてあった?-

「それが・・・」



義妹フリージアの守護騎士

フリージア・エトワールを護る場合のみ、全てのステータスが1.5倍となる


義姉ペチュニアの期待

フリージア・エトワールの為に善なる行動を行なうとその比率に合わせて運が一時的に良くなる。

情けは人のためならず




「とありました。」

-やっぱり。僕と同じような感じだね。ちなみに僕のは、悪人が僕と対峙したら悪人のステータスが下がるっていうモノだったよ-

「イリス様にぴったりですね。」

-でしょ?・・ホントに・・ペチュニアさんには護られてばかりだよ・・-

「そんなことありませんよ。」

-ありがとう。言葉だけ受け取っておくよ。それで、しっかり休めたかい?-

「はい。おかげさまでリア様含めしっかりと心も体も休ませて頂きました。」

-それならよろしい。明日、街を出るんだっけ?-

「はい。次は港町に向かう予定ですが・・」

-あぁ、その辺りから先はどこまでも森と平原が並行して続いてるんだっけ-

「はい。せっかくなので、途中から海岸沿いに沿って向かおうと考えております。」

-砂浜で脚が持って行かれて体力は使うけど、リアちゃんには良い経験だろうし、海を見せてあげたいからね。良いと思うよ-

「俺もそう思います。そういうわけで特に目新しい情報はありません。」

-あぁ、了解したよ。こっちは兄妹たちと父上、母上にはOKを無事にもらえたよ。当然内緒って言ってるから宰相たちですら知らないよ?-

「あぁ・・確かに宰相様も含め、伝えない方が良いですね・・どこから情報が漏れるか分かりませんし」

-まぁね。実際知ってるのは僕とラウだけだったんだけど、僕の様子が変だって言うのが家族にだけバレちゃったから内緒って言う約束で一部だけ話したんだよ。-

「さすがご家族。イリス様のポーカーフェイスを見破るとは・・それで、話してたんですね。」

-あぁ、そうなんだよ。まぁ、おかげで僕のフォローとかもさりげなくしてくれることになったし、内緒にしておく重要性も極一部しか話してないのにしっかり理解してくれたし・・ありがたいよ。-

「そうですね。」

-じゃあ、そろそろ-

「はい。お休みなさいませ。」

-うん。お休み-


さて

明日から旅の再開だ。

気合いを入れて頑張らなきゃな。

リア様のために。

次回はいつも通り日曜日に投稿致します。

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