表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
陰の支配者-私の保護者は猫と鳥-  作者: ミコト
最終章-異世界組攻略編-
177/177

結婚、そして旅立ち

--フリージア--

私たちは卒業しました。

卒業してからセイちゃんとユウちゃんはしばらく旅に出るとのことで、以下の一式を我がファミリー全力で開発しました。

ちなみに、教会でお祈りをして桜華さんやお母さんにも協力してもらってます。

だからこそ、勇者専用装備と聖女専用装備が出来上がってるんですよ?


で、セイちゃんとユウちゃんのために全員で全力で装備を作ってみたところ、なぜか目を見開いて固まってしまいました。






ノーブルボード

黒みがかった透明な水陸両用の移動用ボード

海の上でも陸上でもマグマの上でもどんなところでも移動可能で2人乗りで、速度は馬の全力疾走ほどだが、魔力を込めれば速度を上げることは可能。

あらかじめ魔力を込めておけば最長5時間は動かすことが可能であり、移動中に魔力を注げば延長可能

水の上では浮くので水上での休憩も可能

登録者以外が触れると問答無用で魔力を根こそぎ奪い、限定的な全身不随にしちゃう。

並大抵のことでは壊れないが、ヒビが入っても魔力を注げば修復可能。(ただし、かなり膨大な量が必要)

登録者:ユウ・クラージュ、セイ・セイクリッド







勇者専用装備一式

種類:ヘアバンド、胸当て、肩当て、肘当て、篭手、インファイターグローブ、脛当て、膝当て、インファイタースーツ、バトルブーツ

・神獣の毛、牙、爪から、幻獣の鱗に牙、爪、魔物の鱗、毛皮、爪、牙、魔核など様々なモノを合成し、魔方陣を刻印したことによって完成した一式で、現在がどんな素材になっているのかはあまりにも混ぜすぎて強化されすぎて謎。

・インファイターシリーズとヘアバンドは漆黒であり、他の装備に関しては、黒銀色。

・グローブと篭手は、腕力を強化してくれる。

・布地部分は、動きやすく、疲れにくく出来ており、身体運動の補助をしてくれる。

・金属部分は、頑丈であり非常に軽く出来ており、魔力を込めると硬度を上げることが可能。

・ブーツには、脚の疲れを軽減させ、足音を消してくれるようになっており、足技を使用する際、脚力を増加してくれる。

※おまけ機能として水洗いでどんな汚れも簡単に落ちます。





聖女専用装備一式

種類:サークレット、ローブ、インファイタースーツ、篭手、インファイターグローブ、仕込み靴

・神獣の毛、牙、爪から、幻獣の鱗に牙、爪、魔物の鱗、毛皮、爪、牙、魔核など様々なモノを合成し、魔方陣を刻印したことによって完成した一式で、現在がどんな素材になっているのかはあまりにも混ぜすぎて強化されすぎて謎。

・インファイターシリーズは黒だが、ローブ、と靴は白系統、篭手は白銀。

・サークレットには、脳へかかる負荷を半減させ、魔力操作の補助をしてくれる。

・グローブは、腕力を強化してくれる。

・靴は、脚力を増加させ、脚の疲れを軽減させ、足音を消してくれており、かかと部分に刃が仕込まれている。

・ローブには、魔力操作と身体強化の補助をしてくれて、ありとあらゆる衝撃を激減させる。

※おまけ機能として水洗いでどんな汚れも簡単に落ちます。



聖女の杖

1.5メートルほどの長さの聖女専用武器

・神獣の毛、牙、爪から、幻獣の鱗に牙、爪、魔物の鱗、毛皮、爪、牙、魔核など様々なモノを合成し、魔方陣を刻印したことによって完成した一式で、現在がどんな素材になっているのかはあまりにも混ぜすぎて強化されすぎて謎。

・わずかに緑がかった白い色の杖であり、頭部分には、丸い白金色の魔宝石がはめ込まれている。

・バトルスタッフとして殴ってよし、魔法発動時の魔法の補助としてもよしという万能となっている。

・軽くて頑丈、回復魔法と治癒魔法、浄化魔法発動時に負荷を半減させ、ワザを安定させてくれる。

・武器として使用する際、腕力を強化し、殴った瞬間に衝撃波が発動する。(威力は使用者の気持ちに依存する)

・登録者以外が触れると問答無用で魔力を奪い尽くし、邪な思いの強さに比例して悪運が増す呪いが永続的に付与される。

登録者:セイ・セイクリッド

※能天使(始祖)の羽が使用されているため、すべての聖属性の魔法の威力が2倍となり、天界とのつながりが強くなる。




ちなみに、その移動用ボートですが、最高速度は全力疾走のお馬さんの3倍です。

おまけで言うと、魔力を込めることで所謂ブースト出来るのですが、それを行うと速度が更に2倍になります。


「ちょ!?」

「まさかの僕たち専用装備を作っちゃったの!?」

「個人専用どころか私たちの職業限定って、文字通り世界で1つしか存在しないってことだよ!?」

(?)

「可愛いけど!可愛く首をかしげてるけど、リアちゃん!!」

セイちゃんとユウちゃんがエキサイティングしてますね。

何ででしょうね?

そんなにうれしかったんです?


「すごいけど!返品魔法を開発した段階でなんとなく察してたけど、リアもリアの周囲のメンツも規格外過ぎないかな!?」

「それと、私の杖の最後にすっっっごい気になる台詞が書いてあるんだけど!?リアちゃん自分の羽を毟ったの!?」

{お気に召しませんでしたか?}

「いや、最高だけどね!?ものすっごく着心地も良いし動きやすいしものすごくなじむけどね!?」

「それよりも羽をむしっちゃって大丈夫なの!?」

{実は、私の羽は数ヶ月ごとに生え替わるんですよ?}

1季節ごとに生え替わるので1年で4回です。

それと、見た目以上に抜ける枚数は多いです。

一般的に通常サイズのカルナの羽も、私と同様1季節ごとに生え変わるのですが、枚数は約10000はすくなくともあります。

で、幻獣でもあるのでたった1枚だけでもかなりの効力を発揮します。

カルナの場合は、毒を扱うこともあり状態異常系に影響しますね。

相手を毒にするにしろ毒耐性のどちらでも同じです。


そして、私の場合は、羽はかなり大きいですから、片翼だけで50000は軽くあります。

そんな感じなので、結構えぐい数が出るんですよ。


おまけ情報ですが、ハディちゃんの場合も、私の羽と似たような数が出ます。

しかも、普段の小さいサイズではなく本来の大きなあのサイズで生え変わるので1枚だけでも大きいので、重量と言いますか質量で言えば私の何十倍もあります。

おまけに、ハディちゃんの鱗は名前の通りアダマンタイトでもあるので、何もせずとも硬さは折り紙付きなのに魔力を帯びているので通常のものの何倍も硬く、そして、魔法を込めやすいんです。

なので、通常の発掘されるアダマンタイトよりも優れています。

そこがドラゴンのすごいところです。


ドラゴンの場合は、ハディちゃんは別ですが、ドラゴンの中では最下級であるワイバーンですら鱗の硬さは、鋼と同等かそれ以上と言われていますし、そこに魔力的付与があると更に硬度は増します。

そんな感じで他の種類のドラゴンもそんな感じでランクが上がるごとに優れていくんですよ?


ちなみに、鉱石系統ではなく、宝石系統の鱗を持つ種類がいるのですが、その場合強くなればなるほど純度が上がり、魔法付与した場合の効力が鉱石系統の何倍も威力を発揮することになります。

その代わり物理的硬さは鉱石系統よりも劣ってしまうんですけどね。


なので、

肉弾戦系の鎧か武器だと、鉱石系のドラゴン

魔法系の鎧か武器だと宝石系のドラゴン

に使われるのが一般的です。

まぁ、そうほいほい出回るものでもないんですけどね。


実際、ワイバーンをのぞいて私もドラゴンと遭遇したのは数える程度ですから。

・・・けど、宝石系のドラゴンは見てみたいですね。

すごくきれいらしいですから。


後、寒い時期になるとカルナとシャスティ、黄昏はみんな冬毛というのになるらしく1年間全体と比較するともふもふ感が増えます。

詳しく言うと、長毛種になります。

あ、カルナの場合は、羽が空気を含みやすくなるので、ぱっと見が若干大きくと言いますか丸く見えると言うだけです。


寒くなるにつれて毛の長さが伸びていき、夏になると短毛に戻るという感じで、夏と冬の間の2つの季節は長毛でもなく短毛でもない絶妙な長さになります。


「・・確か天使の羽って、1枚使うだけでその装備の威力がものすごく強化されるとか聞いたことがあるんだけど。」

ついでに言うと、世間一般で天使の羽が出回ることはほぼゼロです。

なにせ、天使族が目撃されたこと自体がここ数十年どころか数百年ないわけですから。


そうなると、私は色んな意味で狙われることになるわけですが、そうならないための予防として生え変わることは内緒になっているんです。

もし、聞かれたら一生で生え変わらないものだから、1枚1枚は命の1かけらでもあると伝えてます。

そうなると、私のことを大事にしてくださる皆さんは全力で私をそういう輩から守ろうとしてくれるので安心です。

まぁ、襲ってきても自分で始末しますけど。


後、言ってないけど私の羽を加工して本のしおりとして使っています。

確か、異世界人が言うところのパウチする感じです。

透明度の高い金属の板で挟みこんで、上に穴を開けて紐を結びつける感じです。


パパとかアルちゃんとかリムさんと言った我がファミリー全員持ってますよ?

ついでに言うと、

私のように板で挟み込んでるタイプと、

羽そのものを劣化しないように保護した状態のタイプと、

羽そのものを硬く加工したタイプの3種類のしおりを作成しており、それぞれ皆さんの好みに合わせてます。

リムさんは、劣化しないようにしただけのふわふわ状態のタイプです。

と言うより、そのタイプを選んでる人が6割なんですけどね。

私は、使いやすい板で挟んでるタイプですけど。


後に、セイちゃんとユウちゃんにもプレゼントするのですがそのときにこのしおり自体が、私である天使の加護が込められていることが判明するのはここだけの話。

え?

どんな加護かって?


たいしたことはないですよ?

精神へ直接影響のあるありとあらゆる害悪に対して耐性が上がりやすくなるというモノです。

軽くたとえると、魅了とか威圧のようなモノをくらったときに、抵抗しやすくなるんです。

しかも、そういうのをくらえばくらうほど耐性は強化されていくんですよ?


地味ですが、以外と重要でありがたいのだとパパに言われました。


ちなみに、私自身も加護を与えることが出来るのですが、そちらは先ほどと同じく

精神系への害悪への耐性が強化されやすくなるのと、

魔力操作が鍛えられやすくなるというモノです。


カルナに言われて気付くのですが、私が主に得意としているモノが強化しやすくするモノのようです。

まぁ、自分で言うのも何ですけど精神的な強さと魔力操作ですね。


「うん・・しかも、アンデッドみたいな聖属性に弱い相手だと、相性が良すぎてその装備が近づくだけで相手が消滅するとか、聖属性の魔法の威力がすっごい強化されるとか聞いたけど。」

「それが、リアの場合は、上位クラスに加えて天使族最強の始祖・・。僕たちとの属性と相性が良すぎる。」

ユウちゃんは、攻撃型の聖属性で、セイちゃんの場合は癒し系の聖属性ですからね。

バッチリ、強化対象です。

ついでに言うと、ユウちゃんの防具系にも私の羽は使われてます。


{威力は書いてあるとおりですが、基本的に強化される範囲はお二人に合わせて変動しますよ。}

「つまりは、私たちとともに強くなると?」

(コクリ)

「防具も?」

(コクリ)

私の羽と言いますか、属性魔法の特性によって、こんなことになってるわけですが、私の属性は言ってしまえば様々なものを形どること。

なので、使用者または登録者に合わせて変化するという形になるので、結果として登録者の強さに合わせて強化する度合いが変化していくということになります。

そのため、使用者とともに強くなるという特性になったわけです。


「っていうより、どうやったら私たち個人専用じゃなくて職業専用に出来るの?」

{通常の剣士や魔法使いのような数の多い職業であればたいしたことはなく、個人登録の延長戦で出来ますが、私たちのような世界に1人しか許されない職業であれば、完成したものを教会でお祈りして桜華さんやお母さんにお願いするんです。}

「あぁ、つまりは神様の加護によって最後の仕上げとして出来上がるんだね?」

(コクリ)

「なるほど・・つまりは、下地はリアちゃんたちが作って、最後の仕上げに神様が対応する。」

「これは、間違いなく神器になるんだね。」

神器は元々、神様の加護が直接付与されなければ完成しません。

しかも、一定以上の強さを誇るモノを人の手で作られていなければどんなに神様の加護が込められてもしょぼかったら神器には変わりません。

まぁ、その一定以上が、人の手で作られることがゼロに近いほど高みのものだったりするんですけど。

素材も、技術も思いも何もかも・・ね?


「うん・・。リアの杖も僕の剣もそうだけど、これらの防具と杖も同じ扱いになったんだね。」

{確かに、桜華さんたちの手が加わっているので神器と言った方が正しいですね。}

「ありがとう。この装備にふさわしくなるためにも全力で頑張るね。」

「私もありがとう。なにげに武器って毎回悩んでたからすごく助かる。・・けど、私たちもらってばかりだね。」

セイちゃん自身、癒すことがメインというせいなのか、杖術は扱えても、合気道は出来ても、専用の武器はありませんでした。

なので、適当に購入したバトルスタッフを使っている感じだったのですが、それがちょっと気になったので防具を作成するついでに魔改造させてもらいました。

「うん・・。」

{では、旅から帰ってきたときにお土産お願いしますね。何でも良いですが、お話も聞かせてください。}

「うん!」

「喜んで!無理しない範囲でいっぱいお土産持って帰ってくるね!」

(コクリ)


満面の笑みで喜びながらセイちゃんが私に抱きついてきた。

すっかり身長差が出来ちゃいました。


今では、セイちゃんが抱きつくとすっかりおっきくなったおっぱいに私の顔がすっぽりと埋まります。

おっきくなりましたよ?

セイちゃんのおっぱいは、DからEの間くらい。

身長は、セイちゃんは170届かないくらいと女性にしては高い方で、ユウちゃんは、180を軽く超えてます。

体つきもぱっと見は細いですが触るとがっちりしてます。

「はぁ//すごくリアちゃんがジャストフィットする。」

「セイ・・・リアが埋まってる・・というか、埋もれてる。」

「あ。」

{お気になさらず}

セイちゃんのおっぱいに埋もれてたのでそのまま堪能してたのでお気になさらず。

「けど、すっかり見た目だけだと僕たち差が出ちゃったね。」

「ねー。ぱっと見、私たちの妹にしか見えないもんね。」

「けど、ちょっと知り合えばリアの内面で僕たちと同い年か下手すれば年上と思うから不思議だよね。」

「それはあるね。」







それから数日ほどして私とリムさんは教会にやってきました。

理由はもちろん結婚の儀式を行うためです。

ちなみに、リムさんからは結婚の儀式で使用する純銀の指輪をもって私に前日の夜に改めてプロポーズしてくれました。

お家の屋上で満天の星空が輝く中でだったのですごくいいシチュエーションでした。


で、セリフは

-残りの人生全てを使って俺がリアを支えるからリアも俺の生涯のパートナーとして支えてほしい-

でした。



すごくリムさんらしいですし、私自身もすごくうれしかったです。

答えはお互いわかりきってはいましたが、きちんとよろしくお願いしますって言いましたよ。



ちなみにパパがお母さんに告げたプロポーズもリムさんが言ったセリフとほぼ同じだったそうです。








集まった人たちはものすごかったですよ?

教会を取り囲む人たちはクラリティ王国に住む人たち全員集まってましたし。

教会の中にいたのは、教会の関係者とこの国のトップであるお兄ちゃんお姉ちゃんたちとその護衛として付き添っていたノクスさん。

後、パパやアリス姉さんなどの身内メンバーですね。


儀式自体はサクッと終わりました。

まぁ、ずっと頭の中で桜華さんとお母さんの喜びとおめでとうの声が響きまくってましたけど。




「で、指輪の宝石の色は、黒と白のマーブルって感じだな。」

{ラウ兄さんやアルちゃんたちの指輪のは、全て単色でしたが、マーブルは初めて見ますね。}

「確かに俺も記憶をさかのぼったがマーブルはないな。」


「そうですね。教会の記録にも単色以外は初めてです。」

シスターさんも同意見でした。


指輪に宿る宝石の色がどういう意味を持っているのかは誰にもわからない。

その理由を考えるのも結婚の儀式を行った夫婦の楽しみの1つなんです。


「どんな人生になるのやら。」

{これまでがドタバタしてたので少しはのんびりできると良いですね。}

「だな。そのギャップが単色にならなかった理由か?」

{それは否定できませんね。}

「だろ?」


そして、指輪を左手の薬指にはめて微笑みあいます。





それからは大変でしたね。

とにかくいろんな人からお祝いの品がプレゼントされるのでそれを受け取るだけで5時間はかかりましたよ。

しかも、途中で当然ながら食事休憩が入るのですがそれすらも町中の食べ物を扱うお店の人たちのおごりでしたしね!



もらったものはホントにいろいろでした。

お裁縫セットとか、大量の糸とか布地とか、教育系をメインとした他の大陸のことが書かれてる本とか、家具とか、お店の割引券とかぬいぐるみとか、クッションとか、毛糸とか、置物とかアンティークとか、お洋服とかアクセサリーにお掃除セットに宝石や鉱石の原石に、魔石から魔核、魔宝石とか多種多様の魔道具とかね。


いやぁ、ホントに大量でしたよ。

後、当然ながら食べ物系もありました。


しかも、先ほど言ったモノはどれも量も多ければ種類もどっさり、更に言うとどれもかなり高級品。

金額は教えてくれなかったので聞いてませんが、見てある程度金額がわかるパパは苦笑いし、貴族の人たちは別として、そういう商品を扱う国民が引きつった表情になってたのでかなりのものなんでしょうね。

そう言えば、ドラゴンの鱗もプレゼントされた中に交じってましたね。

鉱石系から宝石系まで多種多様で数も1人1頭ずつ狩ってきました?って言いたくなる数でしたと言っておきましょう。




ちなみに、お兄ちゃんたち王族メンバーとノクスさんたち騎士団メンバーはというと、パパと魔術師団メンバーと協力して我ファミリーが保有する飛行艇の魔改造をしてました。

更に強化して、補強してましたよ。

ついでとばかりに、マジックストッカー(当然魔力満タン)はえぐい数が同時に送られてきましたけど。



で、リムさんとお互いの指に着けた指輪を眺めながら微笑みあっていたら無粋なセリフが飛んできた。

「やっぱり認めねぇ!!」


全員「は?」


突然聞こえてきたセリフは若い青年の声だった。

声の年齢だと20代。


「おい、お前こんな時に何言ってんだよ。」

記憶にない人なのでこの国に偶然立ち寄ったよそ者ですね。

一応この国を拠点としている人の顔は名前は知らなくても記憶してはいますから見ればよそ者か否かはわかります。

「なんで、クテン様がそんなどこの馬の骨かわからないやつと結婚するんだよ!」

「よそ者だからって言いたい放題言ってんじゃねぇぞ?この国では身分さなんぞどうでもいいことだ。それに、姫様が決めて、保護者グループも認めたんだ。赤の他人である俺らが口を挟めるわけないだろうが。」

「そうそう。それに、彼はその名にふさわしい実績もある。」

全員「うんうん」

この国に留まる人たちは全員リムさんとの結婚は認めてます。

そりゃそうですよね。

毎日リムさんが頑張り続けていたことも、異世界人であるシルちゃんたちのために国中を走り回っていたこともみんな見てましたからね。



と、みんながリムさんを認めてくれたことをうれしく思っていたらそいつは私の逆鱗に触れた。

「だが、そいつは所詮悪魔なんだ。魔族なんだ!」

「ばっ!なんてことを言いやがるんだ!」

「そんな怖いやつがただの人間なわけないだろうgっ!?」

言葉を中断させたのは私です。


まぁ、【闇の波動】を結構マジなレベルで発動させたんですけど。

余りにも威力が高すぎて気絶すらもできない段階にしてるので恐怖を叩き込むにはちょうどいい。




{見た目で判断するような人はこの世に必要ありませんよね。}

「ひぃっ!」

{待っててくださいね。あなたの故郷もついでに消滅させてあげますから。}

「そ、そんなことg」





ドバァァァアァアアン!





言葉を遮るように私は【守護者召喚】を行い、タイプ:ヒュドラを発動させます。

サービスで全長は200メートル、頭の数は100は用意してます。



グォォォォォァァァァァアアアアア!!






咆哮とともに【闇の波動】も纏わせて、更に垂れ流し状態の重ね掛けで発動させます。

そして、宙には最大サイズの蛇型ドラゴンを20体召喚します。

更についでに咆哮をすべての頭から発動させると国中が振動する。

この国のガラスが特殊な形状のため、割れませんでしたが普通のタイプだったら間違いなく割れている威力。



私のガチモードをこの国の人たちですら9割は見たことがありません。

そのおかげで普段ちょいちょい私が威圧して鍛えてあげていた人たちが含んでいても腰が砕ける人が全体の8割で残りは足腰がガックガクでろくに動けそうにないようです。



ついでに、威嚇射撃を宙に向かって数発ほど【影爆弾シャドーボム】をまき散らして私が本気だという旨もお知らせしてあげる。





で、リムさんが動き出したので【影爆弾シャドーボム】を半径1メートルサイズのを宙に100ほど漂わせた状態でストップして待機。

「あぁあ。だから、前々から他国も含めて俺のことも含めてリアの関係者を馬鹿にするセリフはやめろって言ったのに。」

「な・・ぁ・・ぅぁ・・」

「んだよ・・威勢のいい威嚇をしたくせにろくにしゃべれねぇほどビビってんのかよ。俺に喧嘩を売るならあの程度耐えろや。耐えられねぇ軟弱ものの雑魚がグダグダうっせぇんだよ。」

「ぅぉ・・・ぁ・・」

「ちっ。今回は祝いの日だからお前は見逃してやるがただで済むと思うなよ?」

そこでリムさんが仮面を外し、そいつに向かって結構手加減なしの威圧を発動させて意識を飛ばしました。





「ふぅ。リア。とりあえず落ち着け。これからそいつの故郷に脅迫状を送る準備をするから。リアが出る必要もねぇよ。そんな雑魚をまともに相手する価値なんてねぇよ。」

私は渋々すべての魔法を解除して、八つ当たり程度にそいつの両手両足の骨を粉砕骨折させてオマタも粉砕骨折させておきました。

ついでに、悪夢を見せる魔道具(使い捨てタイプ)をそいつに発動させます。

発動期間は丸々1年。


どんな悪夢かは、眠るごとに変わるのでお楽しみに♪





「はぁ。とりあえず、俺たちが言うのはこれだけだ。俺ら家族を誰であろうとも馬鹿にする奴がいたらそいつを含めて故郷丸ごと地獄に送ってやるから覚悟しろ。」






ちなみに、後日談ですが、リムさんを馬鹿にしたやつの故郷に脅迫状を送り、そいつはどこぞの町の領主の息子だったそうですが追放されたとか。

ついでに借金まきれで、呪われたのか何なのか声が出なくなり、ものすごくネガティブになったとか。

後、その町もその悪夢に巻き込まれてものすごい赤字になったとか。

なんかねー、リムさんのお財布に金色の物体がすっごい増えたんだよー。(棒読)

おまけに、金色よりもすっごい白いモノ増えてたよー?(棒読)




それと、その騒動と最後にリムさんが言ったセリフに関してはクラリティ王国民としてはすごく納得できるセリフだったとか逆に褒められてました。

で、セイちゃんたちも私に喧嘩を売るような真似をして馬鹿だなーと言ってました。

そして、私の本気モードが拝めてビビりはしたもののさすがだ!と絶賛され、更に研鑽するように頑張ろうと思うようになったとか。

実力者が集う国だと、あのような騒動はただのイベントで、自身の日々の努力に拍車がかかるだけのようです。



つまりは、不幸になったのはあの青年とその故郷だけ。







「じゃあ、行ってくるね」

{しばらくさみしくなりますね。}

「だね。けど、通信用の魔道具で見て話せるから、さみしくはないよ。」

「私としては、リアちゃんとスキンシップ出来なくなるのはやっぱりさみしいかな。けど、旅立ちはやめられない。どんなものがあるかワクワクしてるから!」

{私もお土産話楽しみにしていますね。}

「まっかせて!」

「訓練ついでに色々と救ってくるよ。」

{お二人がこちらに来る頃にはルナールも都としての運営も落ち着いてるでしょうし、増築も済んでいるはずですから、楽しみにしていてください。}

「うん!期待してるよ。」

「リアちゃんがくれた装備の使い心地も確認もだけど、このすごい装備にふさわしくなれるようにもっと頑張るからね!」

{あまり言葉を出すのは無粋ですし、これだけ言っておきますね。頑張ってください。}

「うん、頑張る。」

「期待を上回るつもりでやるからね!」



「じゃあ」

「うん」

(コクリ)

私、セイちゃん、ユウちゃんは拳をくっつけて



3人「我らは次世代の心技体。この身に宿る血と力と心にふさわしくあるために自らの信念と正義を貫く!」



3人「またね!」

本作はこれにて完結です。

続編は下記URLよりお願いします。

https://ncode.syosetu.com/n8591gm/

一応シリーズ管理より入れますが念のためURLを添付いたします。


※尚、このURLは、2020/12/06 01時以降でなければ開けません。


9月中旬から下旬頃ですが、登場キャラは主人公を含め3名みてみんでうPしてます。

軽いネタバレになりかねないので、ネタバレが嫌な人はお待ち下さい。

順番に話しとともに投稿します。




下記のお話も書き始めました。

迷子の木刀使い~記憶喪失で本人は困らずとも周囲の人は気にするらしい~

https://ncode.syosetu.com/n0492hv/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ