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陰の支配者-私の保護者は猫と鳥-  作者: ミコト
最終章-異世界組攻略編-
170/177

アルバトロス消滅作戦その2

--タクミ--

アルバトロス殲滅作戦が実行され、現在傲慢王とクラスメイト以外全員シリルさん1人によって瞬殺され、シリルさんの正体にやっと気付いた張りぼて王子率いるクラスメイトたちが目を見開いて驚いてる。

「やっとわかったのかよ。俺の名はシリル。クラリティ王国魔術師団長兼エトワール公爵家令嬢、フリージア様が弟子の1人、”音の支配者”の國崎シリルだ。」

そして、シリルさんが名乗る。



で、声にはしないけど、俺たちオタクは全員心の声はただ一つ!

キマッタァァアア!!

敵に主人公が名を名乗る名シーン!!

キタコレ!!


しかも、シリルさんかっこいいし二つ名もすっごい有名だし、身分も弟子という立場で、その師匠が世界最強の魔法使いとも言われているお師匠様だから知名度もばっちり!

すべてが揃う完璧イケメンが今ここにいる!


だが、俺たちオタクの口は思った以上に軽かったらしい

全員「よっ!黒夜叉!!」

やべっ。

なんか、歌舞伎とかでちょいちょいあるよいしょっぽいのが口から漏れた。

だから、漏れただけだからシリルさん・・その微妙にその凍てつく瞳の中に呆れを紛れ込ませるのは勘弁して下さい。


そして、相手側はぴっきーんと固まった!

まぁ、そりゃそうだよね。


今や、クラリティ王国を代表する有名人だもんね!


「なんで、無能のお前が!」

「わざわざ説明してやる義理があるか?」

「な、ならば、セリカ!お前もハズレだr-」



ドカァァアアアアアアアアアン!!


「え?何が?」

「いえ、何でもないです。」

「そう?まだ半分くらいだけど。まだまだサービスするよ?」

「いえ、結構です。」

セリカさんにもいちゃもんをつけようとしてた張りぼてイケメンだけど、セリカさんがあのでっかい大剣を振り回してこの城の壁を吹き飛ばしました。


「な、なら貴様がこの国全体を凍らせたって言う証拠を見せてみろ!ははは!どうせないだろうなぁ!なにせこの国は最初から凍っているのd-」

「証拠ならこれでいいだろ?」

全員「・・・・」

なんか追加で言い出したけど、シリルさんがノーモーションでいきなりこの部屋の中すべて凍らせました。

ついでに、俺ら以外全員氷像になってます。

相手側が動けるのは首から上だけ。


「ば、ばかな・・この部屋には温度調整の魔道具が50はあるんだぞ!?」

そんなにあったんだ?

けど、シリルさんの前では役立たず。

なにせ、シリルさんは単独でノーコストでそれが出来るから。


「で?」

全員「っ!」

シリルさんが語ったたった1文字は、仲間である俺らですら背筋がぞっとするほどの迫力があった。

「ゆ、勇二!そうだ!こいつが死ねば世界に混沌が巻き起こるんだぞ!それでも良いのか!?」

「は?何の証拠に」

なんかおっさんがほざきだしたぞ?

「こいつこそが、世界で唯一の勇者なのだからな!はぁ~はっはっは!」

え?

そうなん?

この張りぼてイケメンが?

あっはっは!

ねぇわ。

よっぽどシリルさんがそうだって言われた方が納得するわ。


そこで、動き出したのはユウ君。

「勇者だという証拠は?」

アレ?

いつもの柔らかい表情が、完全な無の状態になっててそのギャップがものすごく怖いんだけど・・。

「ステータスに勇者とあるのだから当然だろうが!」

「どうせ勇者の前後に何か余計な文字がついてるんでしょ?」

セイちゃんも追加された。

・・ユウ君と同じく寒気のする笑顔を向けている。

「っ!な、なら俺が使っているのは俺しか扱えない聖剣なんだぞ!?」

「それ、ただの光属性の魔剣でしょ?」

言われてみれば、シリルさんが持ってる魔剣よりもしょぼい気がする・・なんとなくだけど。

「何をバカなことを言っているんだ!俺が俺こそが勇者だ!」

「それ、世界がひっくり返ってもあり得ないから。」

「何の証拠を持って言っている!」

「なら、手の甲に魔方陣宿せる?」

「は?」

「初代様の名前わかる?」

「わかるわけないだろうが。」

「なら、違うじゃん。」

「何w-」

・・あれ?

そう言えば賢者であるお師匠様は感情が高まると瞳に魔方陣を浮かび上がらせるけど、アレは賢者にしか許されない唯一の技だって聞いた・・・それで、勇者だと場所が違うんだ?


「そもそも、勇者勇者って言ってるけど、正しくは聖剣を扱うことが出来る唯一の存在ってだけだし、勇者だから強いんじゃなくて、勇者だから接近戦以外をすべて捨て去ることで接近戦に対する実力が他の人たちよりも成長値が高いだけ。」

「っ!?」

「それに、真なる勇者は、初代様の血筋の中でも、世界が必要だとと言うときだけ顕現するから、初代様の血筋だからと言ってその子供が勇者だという確信はない。何代先の子孫がその職業になるかは誰にもわからないんだから。」

「ならば、なぜ初代の名前の話が出てくるんだ!」

「正当後継者となった瞬間に誰に教わることもなく初代様の名前や容姿は、自分の頭の中に浮かび上がってくるんだよ。それに、心技体の3人の名前を知っている人自体が、その血筋とかなり親しい存在だった人しか知られてない。なにせ、当時の人たちは勇者様、聖女様、賢者様と職業でしか呼んでないんだから。」

「なら、偉そうに言っているお前は何なんだ!答えろ!」


と言うより何でそんなことを知ってるんだ?


「ねぇ、セイ。どうしようか?」

「ねー。」

なんかほざいている張りぼてイケメンを完全スルーしてユウ君とセイちゃんは相談しだした。


と言うより、確かになんでユウ君はそこまで詳しいんだろ?

お師匠様が賢者だから多少聞いてるのかな?

けど、そんな重大機密をほいほいしゃべるかな?


とか、思ってたらにょきっと黒くて透明な何かがセイちゃんの懐から出てきた。

「ん?・・・リアちゃんいつの間に・・。」

「リア・・・」

影さんでした。

手のひらサイズの影の人形がひょこっと出てきてピースしてる。

お師匠様・・外であれだけ大暴れしてるのにそれを忍び込ませる余裕があるんですね・・。

さすがというか何というか・・。


ユウ君とセイちゃんは微妙にうなだれてる。

「あ、ちょうどいいや、リア。さっきの話聞いてたんならどうする?」

-どうせ一人残らず始末するのですから言っても良いのでは?-

なんか物騒な台詞が・・。

「あ、それもそうか。」

それをあっさり賛同してる時点でユウ君も立派な同類かぁ・・。(遠い目)

「万が一逃げようとしたら?」

-私が、そう感知した瞬間にこの国丸ごと敵味方関係なく消滅させるだけですよ。きちんと対処出来なかったお仕置きも兼ねます。-

「・・うん。全力で頑張ります。」

相変わらずお師匠様は過激というか何というか・・。

と言うか、俺らもついでに始末される!?


って、お師匠様もユウ君とセイちゃんがやけに詳しい理由は知ってるっぽい?


「じゃあ、教えてあげるよ。と言うより、タクミさんたちにもきちんと自己紹介したことなかったですね。」

言われてみれば、軽い自己紹介だけだったかも。


そういった瞬間、ユウ君とセイちゃんからお師匠様から感じたあのとんでもない威圧感があふれ出した。

「じゃあ、セイ。」

「うん。」

セイ、ユウ「覚醒発動」

そう言った直後、セイちゃんは手元に小さな本を持ち、ユウ君が持っていた剣の刃は、夜空のようなブルーゴールドのような色に変化した。


・・とんでもない威圧感だ。

ユウ君の場合は、これは剣気か。

ユウ君もだけど、あの剣は、ただの剣じゃない・・それこそ、軽く見ても魔剣、絶対にそれを遙かに上回るモノだって、素人でもわかる。


そして、ユウ君はいつも身につけていたオープンフィンガー・グローブを外した。

セイちゃんは、ヘアピンでいつも隠していたおでこをさらけ出す。


全員「っ!?」


そこには、お師匠様が本気モードになったときに瞳に宿していたモノと全く同じ魔方陣が宿っていた。


まるで当事者みたいな・・・・っ!?

まさか・・まさかまさか!?



「改めまして。初代聖剣の勇者、イサム様の子孫であり、聖剣の勇者の正当後継者。ユウ・クラージュです。」

「私は、セイ。初代聖女、ヒジリ様の子孫であり、聖女の正当後継者。セイ・セイクリッドです。」


やっぱりそうだったんだ・・。

剣とか接近戦とかは、ユウ君に教えてもらってる俺らだけど、確かに的確だしものすごく強かった。

言われてみれば、お師匠様が戦闘面でも2人を全面的に認めてたことから考えないとダメだったんだな。

それに、シリルさんも勇者と聖女は俺らの近く、しかも、知り合いの中にいるって言ってた段階で気付かないとダメだった。

言われてみると納得する点がたくさんある。



「う、嘘だ嘘だ嘘だ!聖剣は黄金なんだ!そんな黒いわけないだろうが!」

「あぁ、ほら。」

ユウ君がその黒い剣に魔力を流すと黄金の光を放ち始めた。

きれいな光だ。

何というか、清らかで力強い感じがする。

「これが真実。初代心技体の方々の戦いはあまりにもすさまじかったこともあり、近くで見学しようモノなら確実に命を落とすから、誰も近寄ることが出来なかった。」

確かに、お師匠様のガチ戦闘を知ってたら近寄ったら巻き込まれるのは想像は容易い。

「それに、ちょっとやそっとのいざこざでは、勇者様は剣の本来の力の覚醒は使わなかったから、当時遠くからわずかに見えていた黄金の光を放ちながら剣で戦っていたと言うことから、”たぶん”黄金の剣だと言う事実しか世間には残されてないんですよ。きちんと調べてなかったんですね。」

むやみやたらと力を使わなかったってことか。

だったら、その人たちすごく心もイケメンだったんだな。

「だから、イサム様とヒジリ様の子孫でなければ絶対にあり得ないんですよ。それに、体に魔方陣を宿せるのはその3つの職業の正当後継者以外は絶対に出来ない。」

全員「・・・・」

「ふざけるn-」

「さっきから叫ぶだけしか出来ない雑魚がうるさいんだけど?」

いつの間にかユウ君は張りぼてイケメンの背中側にいた。


そして、足下にはそいつの両腕が落ちてる。


「え?あ、アァァァァアアアア!!腕が!俺の腕がぁ!!」

「元に戻して欲しければ黙っててもらえませんか?正直元の世界に返す約束はシリルさんたちとしただけであなた方にはしてないので再会したときにはすでに・・って言っちゃえば良いですし。」

「それに、返してあげるのもただの善意だから面倒だからで辞めるのも良いですし。」

おいおい・・。

良いのそれで?

「良いからさっさと治s-」

「死にたいの?」

「っ~~!」

絶対零度の視線をユウ君から向けられ、首の皮数枚だけを斬るという器用なことをされた張りぼてイケメンは一瞬で黙った。

冗談抜きで殺す気満々だとわかったらしい。

俺らが言うのも何だけど、普段怒らない子が怒ったらものすごく怖いよね。(シリルさんとか特に)


後に、張りぼてイケメンの職業は、勇者は勇者でも勇者(笑)だと判明するのは後の話。

(仮)なら、剣士としてはかなりの上位ランクの職業らしいけれど、(笑)がつくと、下級は下級で、ただの剣士よりも下級扱いなんだとか。



「ユウ君、師匠はそれに関してはなんと?」

シリルさん鬱憤を多少晴らせたのか、冷静さが戻ってきてる。

「あぁ、セリカさんのご両親ともお話しして、無理はしなくて良い。出来れば帰ってきて欲しいけれど、こうして話が出来るなら外国に出かけてると思えばさみしくはないって。」

言われてみれば、連絡は取れるんだからそう考えたら納得出来るかも。

「それと、シリルさんのご両親ですが・・」

ものすごく複雑そうな表情になってるセイちゃんを見てシリルさんは気付いたらしく苦笑い。

「セイちゃん?・・・ストレートに言って良いよ。まともな返事は期待してないから。」

「・・・そもそも、シリルさんは日本に産まれてきたことがおかしくて、こっちの世界で生まれたのが正しいから、むしろ納得したとか、その方が面白そうだからもっとそっちで伝説とファンを増やしてこいって・・。」

あぁ・・・言いそう。

すっごい良いそう。

で、シリルさんはすごく納得出来たのか頭を抱えてる。


「・・・はぁ。師匠と協力してどうにか帰ろう。そして、一度説教してやる。」

「あ、あはは・・。」



「で、そろそろ決着をつけないと冗談抜きで消し飛ばされるから終わらせますね。」

「ま、待て待て待て!わし直属の家来にしてやろう!望むだけの金も身分も用意しよう!」


うわぁ、これ

世界の半分をくれてやろうって言う定番シーン?


それを、すでに世界の頂点に片足突っ込んでる人たちに言う?


で、それを言われたユウ君とシリルさんたちはと言うと


ユウ、セイ、シリル「は?」




・・・・・








・・・・・・・・



・・・




「さて、リアに頼んで後始末して貰おっか。」

「ですね。記録も取りましたし」

「じゃあ、リアちゃんお願い。」


何があったかというと、ユウ君が傲慢王の両腕と両足を切り落とし、傲慢王の目の前で細切れにして、

シリルさんは天井だけじゃなくて周囲一帯を爆破してきれいに消滅させた。

で、ついでとばかりにセイちゃんが過去の怪我の再現?の魔法を使って一瞬で全身大けがにしては治してを繰り返してた。




で、クラスメイトはと言うと、武具の没収と縄でぐるぐる巻きにしてきれいに捕縛されました。

あ、張りぼてイケメンの腕はセイちゃんがくっつけてたよ。

治した瞬間に殴りかかろうとしてたけど、両腕と両足の関節をきれいに脱臼させて、全身アザだらけにしてぼっこぼこにして強制的に黙らせてたけど。


・・癒やしの魔法の専門家だと思ってたセイちゃんもお師匠様の親友と言うこともあって、普通に強かった。

動きに無駄がなかった。

・・絶対に怒らせないようにしよう。








それからは、あっという間だった。

翠さんがこの国丸ごと緑のぷるぷるで覆い尽くし、被害者以外すべてを飲み込み、消滅させた。

敵認定された人たちは全員食い殺し、壁や建物、ありとあらゆる資料に保管されたり使用されてたりする魔道具も一切合切収納したようだ。

資源扱いしてたのは、あの城壁とか建物とかに使われてる素材も含めて資源扱いだったようだ。


そのため、目の前にはただの更地がある。

その周囲には、ものすごいサイズのクレーターまみれ。


どうやら、威嚇射撃とばかりにお師匠様がドッカンバッカンさせてるだけと思ったけど、魔物を寄せ集める魔道具を大量に使用していたらしく、それに影響されて結構な数が集まっており、それの対処もしたようだ。

まぁ、お師匠様にかかれば片手間で済むような雑魚だったらしいけど後に平均Aランクが、3万はいたと言われ、再度絶句したのはここだけの話。



で、傲慢王はというとだるま状態(腕と脚ないから)で、上空に浮かぶ巨大な鳥(お師匠様)とその背中にいるグリムさんをみて絶望した顔になってた。


まぁ、グリムさんもお師匠様もなぜか真っ黒な炎に全身を纏わせてたから漆黒のフェニックス状態だったけど、それをみて絶対に勝てないとわからせたらしい。

おまけに、周囲には全力モードのお師匠様の獣魔メンバーが勢揃いだったし。

それは、クラスメイト全員も含む。

アレ相手は、シリルさんを相手するよりも絶対に無理だと本能が実感したらしい。



で、その漆黒のフェニックスは、グリムさんの黒炎を纏わせた状態による、2人の合体魔法で、互いの魔法の威力を倍加させるからかなりの威力になるらしい。

そのおかげで、周囲に何万おろうが、片手間に瞬殺出来たらしい。



そして、傲慢王はというと、そんな絶望に染まった状態ですべての罪を吐かされ、そのまま首ちょんぱされました。

その死体も、翠さんが食い尽くしたけど。









その帰りだけど、降伏宣言した一部の人たちの故郷が通りすがりにあったのでそこに下ろしたり、適当な町から再スタートしたいとかで下ろしたりしながら通りすがりに魔物の群れをつぶしては、食糧難になってる村や町に無償でプレゼントしつつ、そこの特産品を適当に貰ったり情報交換したりしてクラリティ王国に帰りました。


それと、余談だけど、本気モードを解いたお師匠様と対面したクラスメイトは7割は一目惚れで一瞬で下僕になり、残りは見た目で判断してしまい、お師匠様直々に地獄を見せられ、従順になってたよ。

え?

何されたかって?

あ、あぁ・・・・ざっくり言えば、脅迫して、ぼこぼこにして治してをループしてただけ・・かな?

それ以上は、彼らの名誉のためにも黙っておくよ。

ただ言っちゃうとすれば、一目惚れで下僕になった人たちもその余波でいろんなのが漏れちゃう位だったって感じかな。

まぁ・・関係ない俺らですらその余波で足腰がっくがくだったとだけ言っておくよ。


あ、そうそう。

ユウ君とセイちゃんの職業とかについては、その他諸々含めて他人に話したらダメだって言ってあるよ。

まぁ、少しでも言った瞬間に死よりも恐ろしい地獄を味あわせてあげましょうってお師匠様が言ってたけど。

そのときにとんでもない威力の威圧付きで脅迫したのと加えて、思い切りトラウマを植え付けてたから従順になってるから心配無用。

その後で、お師匠様が何か食べてたり作業をしてたりするときにうっかり話しかけて死にかける人がいたりするけど自業自得だから放置。

だって、お師匠様の邪魔をしたら敵味方関係なく地獄を見るって有名だし。












--フリージア--

色々ありましたけど、結果から言うとさくっと終わりました。

主にシルちゃんが片っ端から爆破して回って威圧付きで黙らせ、

セイちゃんとユウちゃんが自身の職業を後悔してとどめって感じ。


そして、翠ちゃんに建築物から魔道具から転がってる敵も1かけらも残さずに食い殺したり収納したりしました。

壁とか建物に使われてた資材はそのまま有効活用します。

で、例の異世界召喚に関する資料からそのほかの資料まで一切合切をすべて収納済みなので後で調べ直さないといけませんね。

それから、シルちゃんのクラスメイト連中も一応全員捕獲しました。

とりあえず、生意気だったので現実をわからせて黙らせましたから、安心ですね。

少しでも余計なことをすれば速攻で手足を切り落としてあげるつもりですし伝えてますし。


それと、あの国にいた被害者さんたちと降伏宣言してきたメイドさんと執事さん、そのほかのお城つとめの非戦闘員さんたちですが、帰り際に狩る場所があればそこに落っことして、なければ我が都ルナールへ連れて帰ることにしました。

非戦闘員メンバーは例の傲慢なおっさん(一応王様)の相手をしていたこともあり結構優秀で、ルナールは都を維持していくという方面の人材が不足しているので頑張って貰うことにしました。

で、お願いしたら喜んで手伝ってくれることになったのでOKです。

被害者さんたちは、都人たちと似たような境遇なので互いに慰め合いつつ精神的に癒やされて貰いましょう。

直ったら、彼らと連携して何かしらお仕事して貰えば良いですし、なければクラリティ王国に行って冒険者として動けば良いでしょうし、雇ってくれる人たちもいるでしょうから、そこら辺は彼らの好きにさせましょう。



後に、以下メンバーがルナールに住み着くことになりました。


執事 :16人

メイド:18人

コック:9人

事務系:7人

財務系:6人

人事系:7人

その他:19人


事務系は、書類関係をメインとしたそれぞれの職業語とのお仕事の連携もしてたりします。

財務系は、お金の管理で、効率よく、なおかつ出来るだけ低コストで運用出来るように調整します。

人事系は、誰がどれくらいどんな仕事をしているかとか、どの仕事だと人数が足りてるか否かとか全体の統率を図る人たち

その他は、言ってしまえば雑務で、それぞれの職業の手伝いをしたり、情報収集や魔道具などの資源の管理や修理の手配、お馬さんとかのお世話など、やることはたくさんあります。


そんな感じで、人数ががくっと増えたので、ルナールの周りには更に大きな城壁を築くことになりました。

中央には精霊樹のある主に私たちがいる場所で、薬草系なども数多く育てている場所

その周りを城壁が囲い、その外側に様々な種族の人たちからいろんな動物たちが住んでおり、あちこちで野菜や薬草系を育ててます。

そしてその更に周りに城壁と取り囲むように深い川が流れており、それはこの都の中のあちこちを流れているので我が都の水源となります。


あ、外から侵入とかそう言う心配は無用です。

トラップ用の魔道具を仕掛けたり通れないように柵を作ったり水の中を動き回ることに特化した種族の人たちに監視して貰ったりしてますから。

で、その川を渡る唯一の場所は、L字の橋を使うときだけ下ろすタイプがあり、そこに例の寡黙な門番さんレティンスさんがお仕事してます。



で、その更に周りに更に大きな城壁を作り、その更に周りに取り囲むように更に深く広い川を作り、中に彼らが住むようになる予定です。

そして、その空き空間には果樹園を作る予定です。

と言うのが、内側と外側の川同士を複数箇所で繋ぎ、水が内側の囲いの中よりも豊富な空間を作る予定なんです。

なので、池とかも同時に作り、お魚を育てる感じになります。

それと、共用で使うお風呂屋さんも設置しますよ。

当然、のぞきは出来ないようにトラップを仕掛けてます。

いろんな意味で、清潔さは大事ですからね。



なので、上空から眺めたら三重丸になってるはずです。

一番外側の川を渡る場所も例の通りL字の橋です。


で、ラストに隙間たる隙間に様々な種類のお花も植える予定。

なにせ、癒やしの都と言われてますから自然が豊富で草花もたくさんって感じにしたいですから。

それと、どの箇所にも訓練用の空間は完備予定。

鍛えることは大事ですからね。

と言っても、何もない空き地を作り、周囲に被害が出ないように結界を作るだけなんですけどね。


なので、自然豊かな土地になると思います。




「あははははははは!!!」

「あはははははははは!!!!し、シリルが・・家の子が進化、進化した!あはははは!!!」

「はぁ・・・2人とも笑いすぎ。」

「笑うだろう!これは笑うだろう!だが、落ち着いてみたが前の黒髪よりもなんかそっちの方がしっくりくるな。なんて言うか、前はなんかの皮を被ってたみたいなイメージだったし」

「皮を被るって・・」

「だってねぇ?シリル。あなた、見た目詐欺だったじゃないの。見た目の清楚さで油断したところで全員瞬殺してたくせに。」

「母さん・・」

「そうそう。その手で何度も銃を持った強盗とかナイフを持った強盗とか鉄パイプを持った暴走族とか瞬殺してたじゃないか。おかげで、町中を歩けば結構な頻度で頭を下げてくる厳ついのが多いぞ?まぁ、荷物を運んでくれたりおすすめの店とか教えてくれるから結構楽だが。」

「父さんまで・・」


異世界電話を使って連絡中です。

で、シルちゃんのご両親はシルちゃんの大変身を見てさっきの通り大爆笑。


「だが、アレはすごかったな!国丸ごと凍りづけにしたり門を消し飛ばしたりどんな奴らも一睨みで速攻下僕!」

「そうね!さすが家の子だわ!けど、あれだけ怒ってたのを、見るのは久しぶりね。いつぶりかしら?」

「あぁ、あのときじゃないか?どこぞのヤクザとマフィア同士の喧嘩をシリルが1人で全員病院送りにしたときの」

「そう言えばそういうことがあったわねぇ。確か、ざっくり100人VS100人で、私たちとセリカちゃんでお買い物に行ってたときに殴り飛ばされたのよね。」

「そうそう。邪魔だとかなんとかで。けど、2撃目以降はシリルの自称下僕たちが速攻で手当と護衛をしてくれたから大事なかったけどな。」

「そのときに改めて知ったのよねぇ。家の子、普段からどれだけ力をセーブしてたのか。」

「だなぁ。アレはヤバかった。シリルがにらみつけただけで全員ヘビににらまれたカエル状態で、やけくそで数人単位で襲いかかっても蹴り飛ばして投げ飛ばして殴り飛ばして瞬殺だったし。」

「あの後も驚いたわよね。目の前にいる連中を全員瞬殺した後、1晩シリルがどこかに出かけて翌日の昼に戻ってきて、何をしてたか聞いたら野暮用としか言わないし、更に数日後に県のお偉いさんがやってきてなんかたっかいホテルの無料招待券をくれて、泊まりに行ったら表彰式だし。」

「そのときに初めて聞いたんだよな。あの夜にシリルが出かけた理由は、その本拠地2カ所をつぶしに行ってたって。関係者が1人残らずつぶされてたらしいし、かなり面倒な連中だったからって感謝されたけど、正直俺たちは、殴られただけなんだけどな。せいぜい、シリルの逆鱗扱いされたくらいか?」

「そのくらいでしょうね。で、その人たちと警視庁の偉い人に表彰して貰ったのと同時に与えられた二つ名が。」

シリル両親「障害を打ち破る英雄”ウルスラグナ”」

で、そんな会話をぽいぽいしてるおかげで、シルちゃんを敵認定してたクラスメイトたちは顔を青ざめてました。

「う・・嘘でしょ・・・。まさか、シリル君があの噂の!?」

「学校では地味なだけと思ってたのに・・」

「ん?君たち知らなかったのかい?シリルは演技がうまいから纏う雰囲気も地味になるように”演じて”たんだよ?もちろん四六時中。」

「そ、そんなことが?」

「出来るんだなぁこれが。シリルは演技力が桁違いにうまいし、というかスタントマンとしても家の子は学んだこともあったし、時々ヘルプもしてたしな?」

「え?シリルってドラマとかにも出たことあったってことですか?お義父様」

「そうだよ?まぁ、エキストラで脇役だったかな。」

「あなた?それは、顔を出したときでしょ?」

「そうだったそうだった。覆面をつけたりするようなタイプだとがっつり主人公を演じたこともあったな。」

「そうだったの!?」

「ま、まぁ・・」

「で、ちびっ子向けのヒーローショーとかでも、ちょいちょい頼まれて演じてたりしてたし。」

シルちゃんはどうやら、前々から密かに有名人だったようです。


「じゃあシリルが言ってた時々やってるアルバイトって・・」

「あぁ。そう言う奴だな。まぁ、それもあって俳優としてスカウトされてたんだけどな。」

「スカウトってそこが原点だったんだ?」

「まぁな。」






「は、あはは・・・俺は最初から負けていたのか・・あははは。」

張りぼてイケメンとか言われてた人がなぜか負け宣言してました。


まぁいいや。

気付いてる人は気付いてると思いますがおまけ情報


ユウとセイ、そして、初代勇者と初代聖女の名前の由来は、

「勇」と「聖」をそれぞれ読み方を変えただけだったりします。

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