宣戦布告せずにやっちゃう予定(だって面倒だから)
--フリージア--
リムさんご両親が襲来し、バイオリンとオカリナをいただきました。
バイオリンはセリちゃんが、
オカリナは私が扱うことになりました。
で、オカリナを手にするまでは暇さえあれば歌ってましたが、最近は歌うよりもオカリナを吹くことが増えました。
まぁ、割合が2歌、8オカリナになっただけです。
そして、オカリナで適当に頭の中に思い浮かぶ歌を適当に吹いているとなぜかつっこみが入る。
特に異世界組。
「なんで、らき○たの後に、ク○ノト○ガーがきて、とどめにカ○ビーなの!?その幅広いジャンルは何!?」
「ってか、お師匠様この間は、声優系やってたよね!?しかも、その前はボカロ系だったよね!?」
「この間なんか、F○の後に、蒼○の拳で、その後になぜかどこぞのCMだったんだけど!?」
「と言うか、オカリナでそのクオリティってだけでも器用だなぁおい!?」
お気に召さなかったらしい。
なんとなく気に入ってるのを適当に組み合わせて弾いてるだけです。
それと、何度かオカリナを奏でながらわかったことだけど、このオカリナは私の気持ち次第でどんな種類の音も出せるみたい。
どうやら、オカリナには、出せる音程で種類があるらしく、それぞれの音程を出そうと思えば奏者が頑張れば良いけれど、細かく言えばオカリナそのものを変えないといけない。
けれど、これはそんなことをする必要もなく、私がどんな感じの音楽にしたいと思えばそれに従ってくれる。
だから、すごく奏でながらなんか良い感じになります。
パパとかアルちゃんとかは、普通に楽しんでくれるけど、異世界組はほぼ必ずこうしたツッコミが入る。
どうやら、組み合わせが良くなかったらしい。
よくわかんないし、そのツッコミが面白いからスルーするけど。
ちなみに、それらのツッコミに対してある意味ダメージを最も受けてるのはカルナ。
だって、私の教育係筆頭だから、私が覚えてるのは誰かが教えたから。
で、たとえ他の誰かが吹き込んだとしても、カルナが言ってしまえば責任者だから、私が知ってしまった時点で責任不行き届き
とまぁ、実際カルナはきちんとした責任者じゃないから気にする必要は一切ないんだけど、カルナは一番責任感が強いし、私のことを生まれる前から見守ってくれてるから余計に気にしてるんだよね-。
ちなみに言うと、カルナと同期のシャスティはと言うと、隣で面白いと笑ってるだけ。
場合によっては、煽ったりその場の状況を更にカオスにしたりするからカルナの悩みの種の1つだったりする。
そして、セリちゃんのバイオリンの腕はまさにプロ級でした。
曲自体はよく知らないモノばかりでしたが、異世界組が超ハイテンションになるくらいなのでかなり有名かつ難易度の高いモノなのでしょう。
何というか、弾いてるときの指先を見てるだけでもすっごい速度で動いてましたし。
曲自体が何なのか聞いたところ、オタクが泣いて喜ぶシリーズらしい。
セリちゃんの腕がすごいと思ったのは、異世界組がリクエストした曲をすべて完璧に演奏してしまうこと。
シルちゃんの歌声もすごいけど、セリちゃんのその腕もものすごいと思うの。
それと、私は今5年生ですが、すでに卒業資格は得ています。
なので、実は無理して卒業式まで学園に通わなくても良かったりしますが、家でゴロゴロするのももったいないので通学しているという感じです。
私と同期のユウちゃんとセイちゃんはというと、2人とも実践の方はすでにクリアしていて、もう片方は提出物ですが、ユウちゃんは接近戦の戦術を色々と書き留めてるようです。
で、セイちゃんは治癒と回復魔法について、高められるだけ高めた結果を、目指すようです。
元々私のために頑張っていたことですが、今現在、完璧とは言いませんが、ほぼほぼ種族進化の影響で解決しているので、その延長戦という感じなんです。
それと同時に、それぞれの属性の回復と治癒魔法の亜種と、純粋な回復と治癒魔法の違いや、長所と短所などをまとめるようですよ?
まさしくセイちゃんらしいですね。
「そう言えば、お師匠様のステータスは色々あって見ちゃったけど、グリムさんのってどんな感じなの?」
「ん?知りたいのか?」
「まぁ、お師匠様の生涯の相棒なわけだし、正直気になる。・・基本的に他人に見せたらダメなのは知ってるけど。」
「あぁ・・リアの場合は職業が職業故にそうほいほい見せられなかったが、見ちまったらしいし、その相方の俺のが気になるのもしょうがないか。・・まぁ、良いぞ」
「いいの!?」
「あぁ、だが他言無用だ。他人に見せたらダメな奴なんだからな。言ってしまえば、自分の性癖まで他人に暴露されてるようなものだし。」
全員「あぁ・・」
言われてすごく納得したようです。
名前:グリム
ランク:SS(二つ名=死神)
パーティ:ハリーファ
体質:威圧
性別:♂
年齢:20
種族:炎?族
身分:エトワール公爵家次期当主、クラリティ王国近衛
職業:炎戦士
称号:正義の死神、炎の料理人、ロリコン
属性:黒炎
体力:SSS+
魔力:B+
攻撃:EX
防御:SS+
俊敏:A+
練度:A+
攻撃1:【黒炎操作】【黒炎纏】【腕力強化】【脚力強化】【筋力強化】【感情強化】
攻撃2:【大太刀】【刀剣】【短剣】【短刀】【格闘】【二刀流】
特性:【威圧】【殺気】
補助:【料理】【敵対感知】
自動:【高速思考】【絶倫】【精豪】
衣類:黒龍の衣装一式、聖者の仮面
武器:魔断の物干し竿、魔断の小太刀、過剰防衛のフライパン
装飾:クラリティ王国公爵家の証(儀礼剣)
詳細に関しては、教えないことになってるのでアレですけど、装備品に関しては、
レザーアーマ-、ロングコート、鎖帷子、籠手、脛当て、ブーツのセットです。
レザーアーマーとブーツは、元々ブラックドラゴンという真っ黒ですごく頑丈なドラゴンの爪や骨を核に鱗を使用していたモノでしたが、家で、ハディちゃんの鱗を使って魔改造したので更に頑丈になった一品です。
鎖帷子は、元々は普通の金属を鎖状にして編み込んだモノでしたが、ハディちゃんの鱗を加工して改めて作成しました。
で、ロングコートは、メタルスパイダーの糸と、ミスリルを糸状にして編み込んだ一品で、これに関してはこちらで魔法を付与することでより頑丈にして、より軽く動きやすいように改造しています。
籠手と脛当ては、テラハルトタートルっていう亀の魔物の甲羅を加工したものです。
テラハルトタートルは出世魚みたいにデカくなるごとに名前が変わる奴で、テラが一番上で、その下に純にギガ、メガ、キロって感じになっていく。
で、ランクが上がるごとに頑丈さが増していくという特徴があります。
とまぁ、こんな感じで仮面は白くても、そのほかはどれも真っ黒です。
で、リムさんの髪色はぱっと見は黒ですけど、よくよく見ると赤を限界まで黒に近づけたような色です。
それも含むと真っ黒くろすけです。
ちなみに、おまけ情報ですけどハディちゃんは半年に1回脱皮します。
それにあの巨体だから鱗はすごくたっぷりあります。
それと、牙は、3ヶ月に1回なので、年に4回生え替わるので牙もそれなりに数があります。
身内限定で使う素材だから、世間には流す予定は一切ありません。
余ってしまうようなら、翠ちゃんが食べれば良いし、翠ちゃんが基本収納してくれるので心配は一切無用。
まぁ、あまり世間に知られて求められても迷惑なので、言いふらすつもりも利用されるつもりもないですが、特別に我が都ルナールとクラリティ王国の城壁とか防衛用魔道具として使うことに関しては容認しているので、クラリティ王国に関しては特別に売っています。
購入しているのは当然王様です。
鱗1枚とか、牙1本ずつで購入しているのですが、お値段は・・・なんかすごかったとだけ言っておきます。
だって・・1枚で金貨数枚とかだもん・・。
で、話を戻して。
でも、そこがリムさんらしいなぁと思うし、かっこいいと思う。
それにしても、なにげに初めてリムさんのステータス見ましたけど、強いですね。
私よりもバランスが良いですし、体力もすごいけど、攻撃力が桁違いです。
おまけに、技にあるそれぞれの強化系を合わせると更に強くなる。
これを見ると、ホントにリムさんは純粋な攻撃力はこの国随一だと呼ばれる理由がわかります。
後、なにげに気になりましたけど、リムさんも私同様、人から何かに変化しかけてません?
リムさんは、まぁ良いかでスルーしてるっぽいですけど。
「つえぇ・・」
「お師匠様とは違う方面でパネぇ。」
{リムさん、私よりも全体のバランス良いですね。}
「あぁ・・リアの場合は魔力で全体をカバーする感じだし、確かにばらつきがすげぇよな。魔力メインなリアとはある意味俺は真逆と言えるのかもな。けど、俺の場合は技は見ての通り戦うことを念頭に置いた感じだし接近戦特化だしなぁ。それにリアの場合は俺と違って戦術パターンを広げられるだろ?」
{まぁ、状況に合わせて戦術を変えることは、私の得意技ですね。ですが、リムさんの技は相性がとても良いので組み合わせればステータス以上の技なんて容易に出せますね。}
「それもあって、ある程度技を使いこなせればパワーセーブ出来るから、長期戦が得意だったりするんだ。やろうと思えば短期戦でもいけるけどな。その場合は、大抵相手は死にそうな顔してるけど。」
{リムさんの属性が属性ですからその分威力を圧縮させれば脅威でしょうから。}
「まぁな。俺からすれば、リアみたいに戦術パターンをもっと増やしたいのは確かなんだけどな。」
{今の感じですと、感知系を伸ばすか、遠距離技を増やす感じですか?}
「感知系は、今持ってるのを鍛えてるよ。個人的には遠距離技だなぁ。現状、刀から斬撃を飛ばす程度だし。」
{波状攻撃という手もありますが、その場合消費魔力が激しいですね。そうなると、拳と脚からも斬撃以外にも突貫、打撃を飛ばせるようになれば良いのでは?リムさんが得意とする接近戦の延長戦です。}
「あぁ、そうか!斬撃は、飛ばせるんだ。その形を変えて特性を変化させれば、貫通特化でも打撃でもいけるし、刀以外からでも自分の体から出せるようにすれば確かに戦術は広がる!サンキュー!」
{いえ、リムさんが元から持っていた力の可能性を私は告げただけですよ。}
「それでもだよ。」
(コクリ)
そして、リムさんは私を抱きしめ頭を撫でてくれる。
そのときのうれしそうな表情はとてもすてきなモノです。
ちなみに私は、リムさんとも模擬戦をよくしているのですが、そのときに新たに覚えた技がこれです。
【闇の波動】
威圧と衝撃波が混ざり、強化された技。
怒りの感情によって威力を調整することが可能であり、魔力消費は衝撃波の半分以下。
発動者が過去に経験したことのある負の想いの数と濃度、感じた自身と相手の負の感情だけ威力が増加する。
尚、これを発動している状態で同時に発動させる影、もしくは闇系統魔法関連でかかる脳への負荷は、半減し、消費魔力が2割減る。
これは、ただ、威圧と衝撃波を同時発動させるよりも消費魔力が少ないのですごく使い勝手の良い技です。
基本的に威圧と衝撃波が混ざった状態で発動するのですが、ちょっとだけ意識すれば衝撃波として周囲にまき散らさずに自身に纏わせた状態で維持することも可能です。
というよりは、纏わせる状態が基本ですね。
発動可能な状態で構えているような感覚で、異世界人が言うところのスイッチを押せばいつでも発射可能な状態を維持しているような感じです。
まぁ、説明書きにある消費魔力などが減る云々の部分は、それを纏わせた状態でいるときの効果です。
しかも、これ、私の場合、威力がとんでもないことになります。
それは、一文に書いてある部分が影響しており、私が経験したあの5年間と、今ここにいるまでの間経験したありとあらゆる負の感情・・つまりは、ほとんどが怒りと嘆きです。
その怒りは、私と相手の両方であり、私がこれまで討伐してきたまさしく数え切れない数の賞金首共自身の人数分も加算されると言うことになります。
そうなると、軽く魔力を1使っただけでも、実はそこそこ良い威力が出ます。
まぁ、経験した人数分で、何百人と言い切れない数ですごく多くても、その濃度はたかがしれているのでAランク魔物相当だと百人かもうちょっとかでとんとんという程度ですからね。
おまけに、私の属性は、闇系統の一つという扱いなので、これを発動しながらだと書いてあるとおり、頭にかかる負荷も消費する魔力も節約出来るのですごく相性抜群です。
まさしく、私のために存在する技とも言えます。
思いついたのは、リムさんの巧みな威圧操作とそれと並行して炎を操っていたところから同時に扱う・・のではなく、混ぜ合わせた方が効率が良いのではないかと考えた結果、編み出された技です。
そうなると、リムさんも覚えた方が良いのでは?とは思いましたが、どうやら、威圧体質がその代わりをしているらしく、威圧体質が威圧を発動する消費魔力を1割に抑えているらしい。
おまけに、怒りの感情で威力が増加するのでホントに【闇の波動】とほぼ同じ状態でした。
ちなみに、これ、まだ全力で扱ったことないんですよね-。
なにせ、私との相性が良すぎるのと、コスパが高すぎてかなり控えめにしても結構な威力になるんです。
なので、衝撃波や威圧を扱うときの感覚でやると、威力が予想以上に過剰になっちゃうんですよ。
ちょいと失敗して、そこにいる人たちが全員泡を吹いて気絶して、リムさんですら腰ががっくがくだったんですよね-。
発動対象をピンポイントに狙う感覚も微妙にミスしちゃって周囲の人全員に発動しちゃったんですよ、失敗失敗。
てへ。
おそろいですねって言ってみたら、物騒なおそろいだなぁと苦笑いしてましたけど。
それと、その失敗をして全員が意識を取り戻した後、しっぱいしちゃったてへって、言ってみたらそれは卑怯だと言われてしまい、顔を隠してぷるぷるしてました。
なぜに?
で、一部の称号とか技に関しては、スルーしてくれと言われてるので、スルーしますが、称号に関しては、不本意だけどなぜかついたと言ってました。
ふむ?
まぁ、気にしない。
ロリコンって意味は知ってますし、リムさんは私が自分で言うのも何ですけど、私一筋ですからむしろロリコンでバッチ来いです。
だって、自分でも私はれっきとしたロリですからね。
年齢的にも、合法と頭についてもおかしくないくらいになりかけてますし(すでにそうなってるような気がするけどスルー)
{それで、シュバルツの皆さんは、アレからいかがですか?}
異世界電話が完成してから数か月は経過してます。
「連係プレイも個々人の戦闘でも危なげない部分はだいぶ抜けたと思います。」
「非戦闘員のメンバーも以前の俺らレベルは戦えますし、基本的に少人数グループで常にいるように決めてるのでちょっとやそっとのことでの心配は無用ですよ。チームプレイの実力を複数の冒険者の皆さんに確認してもらったら、Aランクは軽く言えると言ってもらえましたし。」
ふむ。
いい感じですね。
それに、パパや学園長のおじいちゃんとかからの情報収集とかもあらかた済んでますし。
{では、数日中にアルバトロスを潰しに行きましょうか。}
全員「いきなり!?というか、リアクションがすっごい軽い!?」
(?)
なぜに驚いてるのです?
前々から潰しに行くと言ってたではないですか。
「いや、師匠・・可愛く首をかしげてますけど・・・・と言うか、気持ちはわかりますけど、そんな買い物に行きましょうかーくらいの軽いテンションで言われたらちょっと驚いてしまって・・。」
そういうものです?
まぁいいや。
{そもそも、パパが集めてくれた情報を見たところ、あなた方の同類たちは、この国基準でのB~A程度ですよ。もちろん、全員をひっくるめて”高くても”です。まぁ、他の連中を合わせると数は無駄に多いみたいですけど。}
「え?」
「うそぉ?」
「師匠、それ本当ですか?」
{パパと、学園長のおじいちゃんが様々な方面から集めた情報のどれも同じだったそうです。後は、影の親衛隊からも同じ情報が来てますよ。}
「え?影の親衛隊ってたしかお師匠様のファンクラブの集まりでしたよね?」
「たしかそう。」
「けど、あのグループって誰がそうだってわからせないようにしてたんじゃなかったっけ?」
{匿名希望で、ギルドと商人を経由して家に情報を記した手紙だけが届きました。}
「あぁ・・そう来たか。」
「そうなると、ほぼ確実・・か・・」
「けど、それはクラスメイトの戦力”は”ですよね?あの国自体は?」
{一応平均Sっぽいですけど、私が本気モードで数十発あの国に【影爆弾】をばらまけば、瞬殺ですよ?一応やらかす可能性のある生き物は1匹残らず潰して、それに少しでも関連する情報は1かけらも残さずに回収・そして、そういう施設も資金も潰しておく必要がありますから、ただでは始末しませんけど。}
「あ、あぁ・・・まぁ、うん」
「人扱いすらしないのね・・お師匠様。」
「師匠・・一応それは最終手段でお願いします。出来るだけ俺らの力で対処したいので。」
{基本的に私の獣魔たちが逃亡する輩を潰す予定ですが、いざというときは国もろとも私の手で、消し飛ばします。}
で、私が上空から監視・場合によっては【影爆弾】をばらまく予定です。
追撃で、翠ちゃんにありとあらゆるモノ(建築物から城壁まで)すべてを取り込んでもらいます。
魔道具とか色々作るときの材料とか素材として有効利用します。
全員「お、おぉう。マジでやらないとクラスメイトも消し飛ぶ・・。」
さらりと断言してみたらなぜか全員どん引きされた・・なぜに?
まぁいいや。
{私からすれば誰が死のうともどうでも良いので、頑張って下さいね?同郷の皆さんを消し飛ばされたくなければ全力で執行しなさい。}
紛れもない本音です。
全員「Yes,Your Majesty!」
なぜに、そんな全員揃って発音がきれいなんです?
なぜか、アルちゃんたちも混ざってますけど気にしない。
一応、密かに噂話としてアルバトロスに住む一般国民に向けて、避難勧告はしてはいるんですよ?
近隣の諸国には王様たちを経由して、受け入れの依頼は済ませてます。
まぁ、噂と言っても我が国からその国を近いうちに消し飛ばしに行きますねーって感じの奴ですけど。
それと、どういうルートかは知りませんが、その噂を広める(アルバトロス国内限定)ことに対して最も大きく広がった要因は、陰の親衛隊だったりする。
どこからどうやって知って、広めたかは知りませんけど、基本私のために動いてるから頑張ってくれたんでしょうね。
誰に言ったら良いのかわかりませんが感謝はしていますよ。
{とはいえ、実はすでにお仕置きは実行中だったりするんですけどね。}
全員「え?」
「え、えぇっと・・師匠?何をしたんです?」
引きつった表情のシルちゃんが全員の代表として私に尋ねる。
ちなみに、何をしているか知ってるのは、実行するように指示した私とパパだけだったりする。
まぁ、周辺の国や町にお願いして手伝ってもらったんですけどね。
すっごい率先して手伝ってくれましたよ?
なぜか、腰ががっくがくだったけど。
で、何をしたかというと、箇条書きにしたらこんな感じ
・あの国に届く物資(食べ物、消耗品全部)の量を徐々に減らしていき、値段を上げる。
→周辺の国に依頼して、その国に物資が届かないように買い占めをジャンル問わずお願いした
・ギルドに依頼する内容が常時対応の依頼がほとんどだが、周辺には対象の魔物や採取物はほとんどなし
→通常の依頼を極力アルバトロス国のギルドへ依頼しないように裏から手配済みで、周辺の常時対応の対象の魔物の討伐や、採取品の収穫も同じく対応してもらってる
・住民(悪い人じゃない人限定)を、噂を利用して他の国へ移住してもらう
・とにかく国にはお金を使わせるようにする
→国の防衛用の魔道具や、城壁、お城、公共施設での破損の対応で、国のお金を使わせる。
・お城で保管されてる武具と魔道具が壊れやすくなってる
→微妙にヒビがあったり、歪んでたり、込められた魔法が霧散してたり、刻印された魔方陣が消えてたりしてる
・国中の石畳が微妙にでこぼこしてる
→馬車とかだとすごく揺れるし、歩いてる人は躓きやすくなる
・その国に住み着いてる裏組織&色々やらかしてる連中の殲滅
→集めた情報だと、陰の親衛隊が率先してつぶしに向かったとか
・回復薬や薬草類の枯渇
→その国で売られてるそれらをとにかく買い占め
・給排水関連の魔道具の故障による水不足
→飲み水よりもおトイレのお水が使えずに悲惨がメインで、体を洗うシャワーも同様
・公共施設の窓や扉の立て付けが悪く、すきま風
・クラリティ王国が敵認定したという噂を流したことで、その国に近寄る商人や善良な冒険者の激減
→物資が更に届かなくなり、冒険者が不足することで商売あがったり
全員「・・・・」
「あの師匠・・」
(?)
「俺たちのクラスメイト・・無事ですよね?」
{貴重な駒を、無駄にはしないと思いますよ?}
「なるほど・・俺らからしたらたいしたことはなくてもあっちからすれば貴重で有能な人材は、なおさら大事にするか・・。」
「そう言えば、柄の悪い連中があの国に集まってると聞きましたけど、そっちはどうなんです?」
{全員ではないようですが、一定数以下の実力者は裏組織殲滅のついでにつぶされたっぽいですよ?}
陰の親衛隊がサービスでついでとばかりにつぶしたらしいと、報告がありました。
その物騒なサービス精神は嫌だなぁとアルちゃんがつぶやいてるけどスルー。
{それに、我が国に敵認定されたくない一心で、近隣の諸国は、すごい率先して対応してくれたようですよ?}
なぜか全員腰が引けてて、お顔が青くて、汗が滝のようにだらっだらだったんですよねー。
「あぁ・・ですよねぇ・・・」
「で、そこで追い打ちで俺らとお師匠様がとどめをさして、問題のある資料と連中を一匹残らず殲滅して、素材代わりに建物ももろとも消滅させる・・と」
(コクリ)
「すでにオーバーキルな気もするけど、油断せず行こう!」
全員「お、おう!」
「それで、そこまでどうやって向かうんです?ハディさんに乗っていく感じですか?」
ハディちゃんが、巨大化すれば全員余裕で乗れちゃいますからね。
{いえ、我が家の乗り物を使います。}
クラス全員「乗り物?」
「あ、そうか。お前らはまだ知らなかったんだっけ。」
「シリルさんは、知ってるの?」
「おう。見てのお楽しみだが、強いて言うなら・・」
クラス全員「言うなら?」
「ファンタジーの醍醐味って感じだな。」
クラス全員(!!)
すごく楽しそうですね。
けど気にしない。
で、色々と準備を整えた数日後、その乗り物を見たクラスメイトは全員テンションが爆上げ状態でした。
あ、学園には卒業資格はすでに貰ってるのでしばらくお休みすると言ってます。
ちなみに、同行者はシュバルツメンバーと私と獣魔メンバー、アルちゃんとリカルさん、リムさん、ラウさんです。
「飛行船だ!マジでマジの飛行船だ!!」
「空飛ぶ帆船!」
「すげぇ!!」
「さすがお師匠様!」
「ドラゴンに乗った後に、これは最高!」
いやぁ、楽しそうですね。
ついでですし、シュバルツメンバーに交代でお船の操作をお願いしましょうか。
と言ったら、全員が嬉々として食いついて誰が最初にするか順番はどうするかで少々騒動になったけど、じゃんけん大会だったから放っておきます。
続編として本編のパート2の構成を考え中ですが、一応主人公のキャラメイクは完了しました。
・・どのタイミングで画像をみてみんへうpしましょうかねぇ?