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陰の支配者-私の保護者は猫と鳥-  作者: ミコト
最終章-異世界組攻略編-
160/177

久しぶりの学園

皆様のおかげでユニークアクセス数が10万を突破しました。

これからもよろしくお願いいたします。


・・・・多いのかな?

--フリージア--

あれから色々とドタバタしましたが、久方ぶりに学園に通います。

で、本来なら執事もメイドも連れてきたらだめなんですけど、私の場合は体が弱いということで特別に連れてきてOKになったっぽい。

実際は、無理をさせないようにというお目付役なんだけど。

で、ついてきたのは甘えん坊モード全開のアルちゃんとシャスティ。


2人ともあれから一切離れてくれません。






で、今は学園のSクラスの教室にいます。




全員「・・・」

「え、えぇっと・・アルナさん?」

「どうしましたか?」

「いや・・なんでリアちゃんをひざにのせてるの?」

「リア様が可愛いからです。」

「そ、そうなんですか・・・」

「はい♪」

全員「・・・」


実は、家を出たところから今もずっと地面に足をつけてないんですよね。

まぁ、そもそも歩いた記憶がほとんどないんですけどねー!

と言うのが、身支度を調えて、靴を履いて行ってきまーす・・ってところで、ナチュラルにアルちゃんが私を抱っこしてそのまま学園に行き、そして教室にたどり着いたかと思いきや、そのまま座り、私はアルちゃんのひざの上というわけです。

で、セイちゃんからの質問は、満面の笑みでさっきのアレです。


私は、まぁ、慣れてるのでスルーしますけど。

なにせ、目覚めてからずっとアルちゃんのひざの上かおっぱい枕ですからね。

後は、ほおずりと、ほっぺにチュー。



「それで、軽く聞いてはおるが、フリージア、おぬしは、天使族になったのじゃな?」

{正しくは、能天使で、その中の始祖になります。}

普通に学園長のおじいちゃんが混ざって、私に尋ねてきてます。

「と言うことは、天使族の中でも、9つの階級の一つで、戦うことに関しては階級を無視してトップレベルの強さを誇る階級だね。」

ネルさんがそう語るとおじいちゃんが頷く。

「そうじゃな。しかも、その中でも、歴代最強と謳われた始祖じゃ。間違いなく、潜在能力を含め、天使族最強じゃろうな。」

「フリージアさんの羽が黒いのは、始祖だからということなのかな?」

(コクリ)

「なるほど。」

「それとおぬし、髪色はともかく、片腕はどうした?確か義手だったはずじゃが。」

{髪色と腕は、進化したときに勝手に補修したり、代償として色素?というのをなくしたりしていた様ですので、その末路のようですよ?}

「あぁ・・種族進化は、ただ強くなるだけではなく、ある程度力の方向性を定めるために、最適化を行うからな。その影響で不足していた部分を補ったのじゃろ。」

「今回の場合は、欠損していた部分を修復して、寿命が短かった部分を種族の強さで補ったんだろうね。だから、天使族としてみるとフリージアさんは寿命は短い方なんだろうね。」

「天使族は元々どの種族よりも寿命が長い故に、今回は身体的弱さを種族進化によって弱さを補い、その中でも能天使という戦うことを念頭に置いた階級じゃからこそ、人生の中で若い姿でいる時間が長くある。更に、始祖という歴代最強の証・・そして最後に、神に愛されていた。これらがうまく噛み合わさり、その体質を手に入れたのじゃろう。」

「偶然が偶然を呼び、結果として天使族としては寿命が短くとも、人生におけば、十分な長さを生きることができた。もし、天使族以外に進化していたら、よくて20~30年伸びた程度だっただろうね。」

「まさしく、今回は運が良かった・・としか言い様がないな。」

改めて聞くと、私って偶然の積み重ねがすさまじいですよね。

「それで、進化してから試しに戦ってみた結果がこの間のアレか?」

(コクリ)

「城の外でドッカンバッカン聞こえてたし、終わった後へろへろな野郎共がすごく多かったからね。それに、そのときの動画を学園長と一緒に見たよ。超大型スタンピートの分も見たんだけど、確かにフリージアさんの強さがすべて底上げされて、ありとあらゆる負荷が激減していたね。」

「いやはや、お主の卒業資格をすべて免除したのは、間違いなかった。そうでなければ、誰が戦えというのじゃ。平均Sランクオーバーの2万超えの大群をほぼ1人で壊滅させるような猛者を相手にできる輩なんぞ、どこにいるというのじゃ。」

「ですよねー。おまけにSSSランク冒険者なんて、世界中に片手に納まるくらいしか存在しないし、そもそも全員が表舞台に出てこないから事実上はっきりとわかってるのはフリージアさんくらいなんだよね。」

他のSSSランク冒険者って、目立つのを嫌ってると言うことなんでしょうね。

私の場合は、目立とうが目立つまいがどうでも良いんですけど。


「アレを見せた後の他の教師連中は面白かったぞ?全員顔を青ざめてひざががっくがくじゃった。」

かっかっかと爆笑しながらおじいちゃんはそう言う。

「だとしても、お疲れ様。」

(コクリ)

「で、1年ちょっと寝てた代償として、その付属品?」

(コクリ)

「ネルさん・・アルナさんを付属品って・・・・否定できませんけど。」

ですよねー。

なにせ、ずっと私に抱きついてますからね。



「それで、かかとの翼は、半透明のようだけど、触れるのかな?」

ネルさんが気になってるらしいので、好きに触ってどうぞとひょいと足をネルさんに向ける。

と、アルちゃんが私のワンピースのスカートを抑えた。

あー、パンツ見えますねー。

私”は”気にしない。

「じゃあ失礼して・・触れないからやっぱりアストラル体だね。」

「ネルの言うとおり確かにこれは、アストラル体じゃな。」

「アストラル体・・ですか?」

「うむ。精神体とも呼ぶのじゃが、見ての通り物理的に決して触れることができないが、こうして存在しておるのじゃ。」

「では、これはどういう役割を果たしているのですか?」

アルちゃんがそう訪ねるんだけど、アルちゃん・・スカートを抑えてくれるのはわかるんですけど、太ももをふにふにされるとちょっとくすぐったいのですが・・


それと、セイちゃん・・構いませんけど、そんなに堂々としゃがみ込んでまでパンツを覗かないでください。

私は気にしてませんが、ユウちゃんが頭を抱えてますから。

で、セイちゃんはのぞきながらオーとか言わないの。

「魂の一部が具現化したとも言われておるが、正しくは力が具現化したものじゃな。」

「力の具現化ですか?」

「うむ。具体的に言うと、アストラル体とは、自身の魔力がはっきりと目視出来るほどの高純度・高密度になることで具現化したというのが最も有力な情報でな。」

「つまりは、具現化するくらい魔力の純度が高く、密度が高い証と言うことですか?」

「そういうことじゃ。そして、アストラル体は、具現化した形によってその力の方向性が変わるのじゃ。」

「頭に角みたいに生えてたら、魔力で攻撃するときに使うと威力が倍加してるとか、耳だったら、音を聞くと言うことに関してすごくなったり、尻尾だったらありとあらゆるバランス感覚って感じで変わってくるんだよ。」

「リア様の場合は、翼?になるんですかね?場所がかかとですけど。」

「あくまでも想像だけど、翼を使って移動することに対してすべてのバランス感覚の補佐と、体にかかる負荷の軽減とかじゃないかな?」

「わしもネルと同感じゃ。端的に言えば、空を飛んだり、お主の場合は翼を移動時のブースト代わりにもしておったから、翼を使って移動する・・この動作すべての動きがスムーズにいくようになり、体勢が崩れることもちょっとやそっとのことではなくなるのじゃろう。後は、空を飛ばずとも体を動かす際の肉体にかかる負荷を軽減させておる可能性が非常に高い。」

「じゃあ、リア様だとすごく相性が良いってことですよね?」

「そうじゃな。母親が病弱だった故に、お主も少なからず肉体は強い方ではないじゃろうからな。」

「あの人ほど弱くはないだろうけど、それでも頑丈というわけじゃないだろうし、一般人よりも弱かったのが、一般人よりもちょっと強くなった・・くらいになったような感じだと俺は思うよ。」

ほう。

このかかとの羽はそんな役割でしたか。

どうりで、戦闘時に思いつきで翼をブースト代わりにしてもまっすぐ体勢を崩さずに進めて、戦えた訳ですね。



「それにしても、お主・・ちっこいままじゃな。」

{寿命が延びたというよりは、遅くなったという感じで、それのついでに姿が今のままで固定されちゃいました。後は進化の時の最適化の影響で、背が伸びたり、縮んだりした結果、今の姿になったようです。}

「で、その身長のまま固定されちゃったと。」

(コクリ)

で結果として、アルちゃんの抱き枕になってます。

今もなお。


「私としては、抱き心地がちょうど良いサイズですので、問題ないです。それにリア様はこれだから可愛いんです。」

「あぁ・・・まぁ、深くは追求しないよ。」

満面の笑みでほおずりするアルちゃんをネルさんは微妙に視線をそらしました。


さて、お仕事お仕事。

とはいえ、影さんを経由してやってる分で十分対処できてるので私自身は大してすることないんですよね。

勉強も、影さんを経由してる分で十分足りてますし。

そのおかげで、私自身は基礎の練習と趣味に没頭できます。


それに、今、影さんを経由して調べ物もしているところですし。

もちろん、異世界との連絡が取れるようにするやつです。

シルちゃんたちの知識と、あのときお話ししたときの感覚をメインに、空間魔法を調べれば、どうにかなると思うんですよね。


なんとなく、基礎の設計は思い浮かんでるんですけど、まだふわっふわなところが多いですから、その部分を確信が持てるようにするために調べてる感じです。



「お主はお主で相変わらず忙しそうじゃな」

{以前と同じ数を出してますが、負荷はほとんどないですよ?}

「それは、良いことじゃ。で、そうじゃった。これをイリス様に渡してはくれぬか?」

(?コクリ)

なんかの資料ですね。

「イリス様に以前頼まれていてな。わしの伝手で、例の脱走組の件で知り合いがそっちにいた故に、色々と情報を仕入れたんじゃよ。」

{わざわざありがとうございます。}


パパは、自身の身分と知名度を利用して冬の大陸にあるアルバトロスの国についての情報を集めています。

そして、念のためこの国の中でパパの次に顔が広いのは学園長のおじいちゃんです。

なので、パパはおじいちゃんの持つ伝手で、その国についての情報を重複しても良いからと収集してもらうようにお願いしていたんです。

身分が違うから、パパとは違う方面で情報が集まるのでおじいちゃんはとてもパパの力になれます。

{私も目を通してもよろしいですか?}

「お主なら構わぬよ。一応はお主が、イリス様よりもあやつらを保護している筆頭じゃからな。」

ではありがたく。

資料の紙の束(厚さが3センチはある)を封筒から取り出して、パラパラパラ~っと。


ふむ。

パパから聞いている情報と私の伝手を使って集めた情報とはまた違った情報がありますね。

しかも、おじいちゃんの伝手だからなのか、長くその国に住んでいるからその国の流れがよくわかる。

{ありがとうございます。こちらとは違う良い情報です。}


全員「・・・」

(?)

「いや、お主・・可愛く首をかしげておるが・・ホントにお主は万能じゃなぁ・・。」

「いやー、フリージアさんって事務処理もホントに手早いね-。」

(?)

何を驚いているのでしょうか?

「いや、リア様・・そんな速度で資料に目を通せる人なんてこの国でも、イリスさんくらいですよ?他の人でもせいぜいがその速度の6割、大抵の人は3分の1です。」

ふむ?

そう言うものですか?

「うむ。アルナの言うとおりじゃ。お主ほどの速度で速読できるものはわしはイリス様以外に記憶がないぞ?」

「フリージアさんがもし、将来で引き継ぐものとかなかったら学園にスカウトしてたところだよ。」

「それは、わしも同感じゃ。場合によっては、次期学園長をお主に譲っても良いと思っておるぞ?」

「そういえば、学園長としてのお仕事って、教師の方と何か違うのですか?」

「そうじゃな・・・・・む?」

おや?

「言われてみれば、教師をこき使ってアホなことをすれば追い出して、新しい教師を雇ってたまーに学園の代表として話をしてるくらいで、特に忙しいことはないな。」

「え、えぇ・・」

「あるとすれば、学園長権限でどうしても事務処理が他の教師よりも増えることくらいじゃな。その資料も、お主の分と比べると半分もないし、中身もたかがしれておるからな。」

{そういうものですか?}

「うむ。どうじゃ?実は、お主の都でのんびりと過ごすのも良いなと思っておってな。たまーに学園に顔出すだけで、事務処理は転移魔法を応用してお主の元に届くようにすればほぼ放置しても問題ない。学園の代表として話をする場合も、お主なら信用できる代理にさせて問題ないな。」

{私の卒業後のことは、パパから聞いているのですか?}

「うむ。公爵家自体は旦那グリムにさせて、都の領主になるのは聞いておる。そうなると、今忙しい分の半分は公爵としてじゃろ?」

(コクリ)

魔術師団としては、ほとんど団員たちが対応してるので私が偶に確認したりするくらいでいなくても良かったりしますし、あるとしても事務処理と鍛えてあげたり、魔道具とこの国の防衛システムの強化に力を貸したりするくらい。

後は、公爵家として事務処理が7割ですからね。

最近は、リムさんに事務処理を覚えてもらうために少しずつ私がやることは減ってはいるんですけどね。


それ以外にするとしたら、異世界との連絡用の魔道具開発と、刺繍をするくらい。

領主としては、フォルシェンファミリーの皆さんと都人たちが手分けしてしてくれるらしいので実はやることはほとんどなかったりするんですよ。

一応、やることは一通り知ってはいるのでやろうと思えばできますが、させてくれませんし。


それと、照れるのでリムさんを旦那呼びはやめて下さい。

彼氏呼びも最近やっと慣れてきたんですから。(リムさんは未だに私を彼女と呼ぶときドモるけど)


{そうですね。公爵家のお仕事は、私の場合は事務処理がほとんどですのでそれが全体の7割ですから。そのほかは、パパがしてくれますし、最近ではリムさんが私が対応している分を覚えている最中です。後は、団員たちが手伝ってくれますからね。魔術師団は、事実上家の直属の部隊ですからね。}

ちなみに言うと、パパはリムさんに公爵家当主としての座を譲った後もお仕事は生涯続けるつもりのようですし、私も手伝える範囲はやるつもりですからね。


と言うより、この国の貴族を含め、どの人も私のお仕事を奪おうとして、私を怠け者にしたがるんです。


「ふむ。そうなると将来的には、やることは刺繍とたまーに事務処理がある程度でほとんどないようなものなんじゃな?」

(コクリ)

{お断りしますが、偶にお手伝いするくらいなら良いですよ。}

「おぉ!それでも構わん、頼んでも良いか?」

{良いですよ。実は卒業後にやることがなさ過ぎて、どうしたものか悩んでたんですよ。}

「わかる!わかるぞその気持ち!まぁ、わしはお主ほど忙しくはないが、忙しすぎるのもいやじゃが、何もすることがないのはつまらんからな。」

そうなんですよ。

で、セイちゃんは社畜精神がすでにとか何を言ってるんです?

「では、礼として、公爵家とルナールのバックアップを勤めようか。わしの伝手を利用すれば今以上にアホ共を黙らせることは簡単じゃ。場合によっては、裏でつぶすように動かすこともできるからな。」

{それは良いですね。パパも、学園長とはもっと仲良くしたいと言ってましたし。}

「それはありがたいな。そのついでに、脱走組の面倒も偶にじゃが見るようにしよう。」

{助かります。}

「では、決定じゃな。」

「ちなみに学園長。それについて、他の教師たちはどう反応しますかね?」

「まぁ、大丈夫じゃろ。全員フリージアの名を出すだけで硬直するからな。かっかっか!」

どうやら、すでに屈服している模様。

何かありましたかね?

まぁいいや。

ちなみに、余談ですけどこの国で私をフリージアと呼び捨てにする人物は、パパの弟妹である現王様のお兄ちゃんと目の前にいるおじいちゃんだけです。

後は、カルナとか身内がリアと愛称で呼ぶくらいですね。

ついでに言うと、私のことを愛称で呼んで良い人は相当仲の良い人だけで、他の人はちょっとやそっとでは許しませんし、一切反応しません。

それに関しては、私のファンクラブらしい影の親衛隊が影ながら徹底させているとかなんとか。

よくわかりませんけどねーどこにどれだけいるのか不明ですし。



「では、わしはそのことをイリス様にも伝えておこう。サポートとしてネルを頼ってもらえれば良い。」

(コクリ)

「よろしくね。」


そんなこんなで、お昼ご飯を済ませた後、午後は運動なのでグラウンドへ移動です。




「あ、リア。申し訳ないけど、周囲への結界と模擬戦をお願いしても良いかな?」

(コクリ)

ユウちゃんからお願いされました。

まぁ、いつものことですね。


で、ユウちゃんの周囲を半径50メートルほどの広さで囲い、影さんをユウちゃんと同じサイズで10人作り出します。

ついでに周囲の邪魔になるかと思い、上空50メートルほどのところにドーム状にして結界を作ってるので、空には真っ黒な結界が浮いてます。


「そっか。リアの影さんって、ランクアップしてたんだっけ?」

(コクリ)

私は、結界の中で一番上にふよふよと浮いてます。

アルちゃんは隣にいますし、セイちゃんもアルちゃんの力で隣に浮いてます。

{ついでに、凍らせることもできますので色々と気をつけてくださいね。}

「なんか冷えるなーって思ったらそれか。うん、これは燃えるね。」

そして始まるユウちゃんバトル。


おぉ。

しばらく相手をしてませんでしたけど、ずいぶんと強くなりましたね。

影さんたちを結構全力で操ってますけど、普通に善戦してます。

数を増やしたり、サイズを変えたり、扱う武器をいつものようにコロコロ変えたり、【氷結地獄フリージングヘル】とか【威圧】をまき散らしたりしてますけど、どれもきちんと対処してますね。

良い感じです。

さすが聖剣の勇者ですね。


では、ちょっと試しに【影爆弾シャドーボム】を私の杖の周りに数個作り出して、不意打ちで狙い撃ってみる。

「っ!」

おぉ。

きちんと、反応した。

しかも、斬らずに軌道をそらして遠くに吹っ飛ばした。

その後ランダムでいくつか飛ばしてみましたけどどれもきちんと対処してる。


うん、良い感じです。

時折、技とユウちゃんに当てずに近くの地面に当てて爆破させて見ましたけど、その衝撃波を斬って対処している。

後、偶に地面を凍らせて滑りやすくしてみましたけど、地面に衝撃を与えて氷を破壊したり、敵から敵に跳び回りながら対処したりして、滑らないようにもしている。


ほう、そう来ましたか。

では、私自身あまり使いませんけど、【影光線シャドービーム】を数本時間差で発射。


「はっ!」


ほうほう。

今度は、体を反らして最低限の動きで交わしたり、斬ったりして対処した。


影爆弾シャドーボム】と【影光線シャドービーム】をランダムで混ぜて見ましたけど、どれもきちんと対処している。

良いですね。

きちんとわかっているようです。


影爆弾シャドーボム】と思わせて、ただの影の球体を飛ばしてみましたけどそっちはきちんと斬っていた。

ふむ。

きちんと見極めているようで何よりです。



そんな感じで、ユウちゃんの体力は私の魔力並みにすっごい大量なので、持久戦は互いに数日かけても終わる気がしないので、午後の時間の7割を過ぎたところで影さんたちを消して強制的に終了。

「ふぅ。やっぱり、リア強くなったね。あの頃よりも対処がすっごい大変でいっぱいいっぱいだったよ。」

汗はかいて、息は荒くなってるけどすごくさわやかな笑顔だ。

怪我も、私はそれほどダメージを与えきれてなかったので、せいぜいが部分的に肌が冷えて、超軽度の凍傷になってるくらい。

でも、しばらくしたら自然と治るよね?ってくらい軽い奴。

{ユウちゃんもかなり強くなりましたね。私の攻撃をどれも的確にさばいてましたから。}

「うん、アレは驚いたよ。いきなり飛んでくるんだもの。アレ、食らったら絶対にヤバかったよね?サイズが手のひらサイズだからどのくらいの威力かわからないけど。」

{そういえば、いつも出してるサイズは顔サイズで、半径十数メートルのクレーターを作ってましたね。どのくらいの威力か調べてみましょうか。}

と、良いながら適当に1個【影爆弾シャドーボム】を作り出して放つ。


ズドン!


ふむ。

半径2~3メートルのクレーターですか。

「・・たぶんそれ食らったら、身体強化をガチでしても、骨が数本やられてるな-。」

「ユウでそれだから、他の人だと全身骨折じゃないかな?一応ユウ、治療しとくね。」

「セイ、ありがとう。」

「良いよ。だとしてもリアちゃんも結構マジでやってたよね?」

{数の制限はしていましたが結構本気でしたよ?}

「数に関しては、広さ的な問題だろうし、それなら個人的にはリアを本気にさせたことだけでも満足かな。」

「ふむ、ユウもずいぶんとつよくなってるな。」

「あ、学園長みてたんですか?」

「うむ。魔道具で見てはおったが、一応生でも見てみたかったからな。フリージアの実力は相変わらずじゃが、ユウ、お主もずいぶんと強くなった。わしの個人的な意見じゃが、おそらくはノクスと良い勝負をしておると思うぞ?」

「本当ですか!?」

「うむ。純粋な剣技だけでノクスは今の実力じゃが、お主は身体強化系と思考を加速させる類いのものを複数併用することで、ノクス以上に接近戦で応用の利く戦闘をしておる。経験もフリージアの影響でかなり臨機応変に対応できるようになっておるからな。この国トップの接近戦特化と言っても全く心配はいらぬな。」

「学園長にそう言ってもらえるってことは!」

「うむ。ノクスと模擬戦をすればノクス自身もそう言うじゃろうな。」

「っ!はい!」

「ユウよかったね。」

「ありがとう。」

「それにしても、フリージア・・お主は本当に戦術が幅広いな。」

「俺も学園長と同じ意見だよ。あれほど巧みにゴーレムを操る術者は強さを抜きにしても世界中どこを探してもいないんじゃないかな?」

「ネルさん、一般的にゴーレムを扱う人だとどのくらいまで操れるものなんですか?」

「そうだねー。せいぜいが全身鎧を着た人を操るくらいの感じかな?そういえばフリージアさんのすごさとの違いは伝わる?」

「はい、十分に。リアちゃんの場合、軽業師であるシリルさん並の動きから、様々な本物の動物まで見た目の色を無視したら本当に生きているかのように動かしてるから・・。」

「そういうこと。シリル君並の動きを再現させるだけでも魔法反射並の難しさなのに、本物の動物と同じ動作レベルは同じくらい難しい。純粋な魔法技術だけでも、フリージアさんの右に出るものはいないと思うよ。これは、戦闘力を無視しても十分最強の魔法使いと呼べる技術だ。」

「ふへぇ・・やっぱりリアちゃんって、魔法の天才だー。」

「さすがリア様ですね。私もまだまだ修行が足りません。」

「って、アルナ・・お主は人ごとのように言っておるが、わしからすればお主も十分規格外じゃ。」

「え?そうですか?」

「うむ。お主はただでさえ、不意打ちが絶対に効かぬ。おまけに、最近だとこの学園のグラウンドの範囲内すべてがお主の支配下じゃろうが。」

「そうですね。この程度の広さだったら、十分私の支配下ですね。」

「おまけにお主の魔力制御だけでも、この国のトップ2じゃ。」

「そんなことありませんよ-。」

「・・アルナさん、人ごとみたいに言ってますけど、数秒でもリアちゃんを魔法で拘束できてる時点で十分規格外ですよ?」

「・・・」

そうなんです。

私は、ありとあらゆる属性魔法による拘束をされても、影さんを呼び出して拘束されたままでも平気で敵をつぶすことができますが、アルちゃんにかかると、影さんを呼び出すことすらも10秒はいきませんが、そのくらいの間完璧に私を封じ込めることができちゃうんです。


アルちゃんの力は、純粋に魔力制御と練度の高さと、直結します。

なので、アルちゃんの拘束を解く場合は、魔力制御がアルちゃん以上に上手でないと、解除できないと言うこと。

つまりは、私を数秒でも封じ込めることができると言うことは、私の魔力制御と練度に近い力を持っていると言うことなんです。


「・・・アルナ。お主、さっきの意見のヤバさは、わかっておるじゃろ?」

「・・・・・・」

アルちゃん?

私知りませんって感じでおじいちゃんと目を合わせないように私のおっぱいに顔を埋めても現実は変わりませんよ?

それと、ちょっとくすぐったいのですが・・・まぁ、私もアルちゃんにしてるので好きにして構いませんけど。

ちなみにアルちゃんのそのときの表情はとても幸せそうでした。




「ちなみにその黒い仮面は?」

{部下からの贈り物で、趣味です。}

「・・そっかぁ、趣味かぁ。」

ふむ?

なぜに、微妙な表情になるのです?

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