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Sクラスの現状

--セイ--

あの超大型スタンピートからそれなりに日が経った。

私とユウは4年生になった。


で、シリルさんの同郷の方が、クラリティ王国にたどり着いたらしくシリルさんがメインにエトワールファミリーが鍛え直してる合間に、ギルドで依頼を受けたりとその人たちも忙しいみたい。

と言っても、シリルさんも同じことをしてたから見慣れてるというのもある。


そのなかで、ちょっと驚いたのはそのメンバーの中で女の人たちがこぞって私とユウを抱きしめて愛で倒してきたことかな。

ユウは、僕は男だーって言ってたけど、しっかりと確かめられた後、それでもお構いなしで愛でられてた。

ユウ・・その反応も、好奇心をくすぐる原因だと思うよ?

私も愛でられてるから言わないけど。


一応彼らの所属は、リアちゃんの部下、つまりは魔術師団の民間協力者のポジションになるみたい。

リアちゃんの庇護下にあるという証拠でもあるらしいし、いざというときの断り文句にも使えるからという感じ。

保護されてる側としては、ただお世話になるのは申し訳ないって気持ちでそう志願したっぽいけど。

まぁ、基本的に魔道具開発の試作品の試運転をちょいちょい行ったり、アイデアを出し合ったりすることが多くて、普段は、依頼を受けたり、それぞれの生産職の場合だとあちこちに弟子入りして技術を磨いてるのがほとんどみたい。


一気に、エトワールファミリー(魔術師団の部下も含む)の戦力が一気に増えたなぁ。

まぁ、この国最強のファミリーって、全員が口を揃えて言うし、何を今更と思う。

それに、クラリティ王国国民も、全員庇護下にするなら、エトワールファミリーが一番良いだろうって即答するし、してるし。

なんか、何かしら企んでたときの対策も含めて、エトワールファミリーの方が一番効果的っていわれてるんだよ?

まぁ、最近だとグリムさんもその一部にカウントされ始めてるから、万が一企んでたとしても、速攻で土下座する勢いだけど。


と言うより、グリムさんは一番忙しいんだよね-。

もう、リアちゃんとは婚約者ってことで確定してるから、次期公爵家当主になってるから身分にふさわしい実力と知識を求めて日々頑張ってるし。

教会に読書しに通ったり、団長ノクスさんの元に模擬戦したり、騎士としてのアレこれを学んだり、冒険者として依頼を受けたり、エトワールファミリーと模擬戦をしたり勉強会したり、

場合によっては、ランニングもかねてルナールへフォルシェンファミリーに模擬戦をお願いしに行ったりとホントに忙しそう。


けど、周囲はそんな一生懸命な姿を見て素直に応援してるからすごく生き生きしてる。



まぁ・・あの戦いで自分たちの実力不足を実感したからと言うのもあるけど・・私を含めて。

あのときのリアちゃんの本気をみて、ホントに思ったから。


リアちゃんは、賢者にふさわしい力と知識をすでに手に入れてる。

ユウは、冒険者のお兄さんやお姉さんたちを含めて、ホントにいろんな人たちと模擬戦をしまくって、経験を積んでるからメキメキと実力を伸ばしてる。

私も、翠さんに色々と教わりながら、けが人や病人を積極的に治して頑張ってるけど、まだまだだと思う。

イリスさんからは、まだ幼いから焦らなくても十分すごいんだって褒めてもらうけど、同い年のリアちゃんを見てると全く足りないと実感して、焦ってしまう。



「焦ってもしょうがないから、自分のペースで頑張った方が結果として成長速度は焦るときよりも速いよ?」

「ネルさん?」

ネルさんに突然そんなことを言われた。

「いきなりごめんね?なんか、最近のセイさんは、すごく焦ってるような気がしたんだ。僕も幼い頃は焦って寝る間も惜しんで鍛えていたことがあったけど、あっという間に体を崩しちゃって、完治するまでそこそこ時間がかかったんだぁ。結果として、その間鍛えられないから筋力も色々と落ちて、それを元に戻すのにも倍以上時間がかかったんだ。」

そうだったんだ・・

「フリージアさんの場合は、特殊な例だと思うけど、自分のペースでやらないと、焦っても逆効果になっちゃうよ。その部分もシャスティさんとかカルナさん、イリス様はわかってて、スケジュールを組んでくれてるんだと思うよ。」

勉強も、訓練もイリスさんを筆頭に無駄のないスケジュールを組んでくれて、私とユウはそれに従って頑張ってる。

私はその合間を縫って率先して鍛えていたけど、それが逆効果だって言われちゃった・・。

「無駄とは言わないけど、長期を見て考えるとね?いつか体を崩しちゃうし、下手すれば寿命だって短くなっちゃうよ。そうしたら、フリージアさんも悲しむよ。」

「はい・・ありがとうございます。」


私はどうしても、焦っちゃうんだよなぁ。

そういうときは、ホントにネルさんには助かってる。


けど、休みの日くらいはもっとみっちりしたスケジュールでも良いからお願いしようかな。

まぁ、たぶんそういうときは翠さんの知識を私の本(治療の世界本)に書くことがメインになると思うけど。

これに書くことが、私の聖女としての力を増すことに最も重要だからね。

おかげで、【速読】【並列思考】【速筆】を覚えたし、それらの技術もすごく上がった。



で、私は聖女だからけがを治して、病気を治すことが最も経験を積むことを含めて重要になるから、教会とギルドを通じてそう言う人を出来るだけ私が対処できるように頼んだ。

おかげで、依頼料も少なからず貯金できたのは不幸中の幸いかな。


リアちゃんの場合は、刺繍で定期収入あるから良いんだけど私の場合は、そんな器用なこと出来なくはないけど売るほどじゃないから、こうしてけが人や病人の対処を定期収入として頑張るくらいかな。

経験も積めるし、お金も入る、まさしく一石二鳥だよね?




「そういえば、ネルさん。」

「んー?」

水と風の小さな球体を複数作り出して自身の周りで、片手間に操りながら私の話を聞いてくれる。

相変わらず、魔力操作に無駄がないよねぇ・・リアちゃん並だもん。

「今年もSクラスに誰もいませんでしたけど、そう言うものですか?」

今って、最上級生のジャンさんと私たちだけだもんね。

リアちゃんの場合は、元々の成績が桁外れだったから、私たちが卒業間近で復活してもそのまま卒業しちゃってOKレベルなんだよね。

だから、実はリアちゃん、卒業用の提出物もその模擬戦もすでにクリアしたようなもの。

強さに関しては、この国のトップレベルなのは嫌でも知ってるし、みんな知ってるし、世間のヤバさをリアちゃん相手に教えるとかホント何今更?と言いたくなるしね。

・・あの5年間を知ってたら、知らない方がアホだろうと言いたくなる。


で、提出物に関してだけど、リアちゃんが進化中でお休み中なのを、イリスさんを経由して学園長のおじいちゃんとネルさんにだけ伝えてるんだ。

所謂”世界の声”の中にあった、進化条件の部分を提出物扱いとしてOKになったんだ。

元々、天使へ進化した事例が、ここ数千年の間皆無だったし、そもそも人が進化したという記録すらも同じく数百年なかったんだから。

あったとしても、魔人という悪い方に進化した程度。

悪い方は正直簡単なんだよ。


だから、レア中のレアな進化条件も世界中のどこを探してもないから、それ以上に重要な情報はないだろうということになって速攻でOKになりました。

それと、閲覧レベルを最上位になるのは当たり前で、その分のお金もそこそこリアちゃんの元に払われるようです。

情報の提供料?とかそんな感じらしく、閲覧許可があるごとに支払われるんだって。

閲覧権限が高ければ高いほど支払われるお金も高くなるんだとか。


後、卒業試験の模擬戦は、あの悪魔の超大型スタンピートの話を聞いた直後、先生たちが速攻で。

先生たち全員「勝てるわけない!!」

と速攻で断言したからです。


そりゃそうだよね。

平均Sランクの魔物の軍勢2万をほぼ一人で壊滅させたんだもん。

そんな子の獣魔が、6体もいるんだし。

そのうちの1体は、非戦闘員だけど、中でも別格なのは、翠さん。

あの方は、”緑のパンドラ”って言われるほどの実力者で、まさしく”天災”。

翠さんが本気になれば、たとえクラリティ王国でも壊滅できるほどのマジでやばい実力の持ち主。

過去に国をいくつも滅ぼした実勢があるし、あの膨大な知識と日々増やしている魔力量。

それらが、組み合わされば、知識戦だとしてもちょっとやそっとじゃ勝てないだろう。

というより、勝てる見込みはゼロに近い。


なぜなら、彼女は妖精王という妖精族の長となってる。

それは、”緑のパンドラ”と呼ばれるようになった後から。

つまりは、そのころよりも強くなっているということ。


おまけに、知識を集めた期間は、数百年レベル。

彼女が言うには、500年から先は数えてないからわからないらしいけど、この前、教会の本で調べたときに偶然”緑のパンドラ”によって、国が滅んだという歴史書を見つけ、その年代を調べると、今から1000年前だった。

他にも調べていると、800年前と、950年前に滅んだという記録もあった。

まぁ、どの国も腐ってたみたいだからあくまでも翠さんはとどめを刺しただけとも言えるけど。

ちなみに、それ以上調べても最も古かったのは、1400年前だった。

だから、翠さんは”少なくとも”1400年以上生きているということになる。

それとプラスして、異世界で100歳近く生きてた記録も合わせれば、最低1500年以上になる。



その期間ずっと、知識と技、力を蓄え続けた翠さん相手に勝てるはずがない。


何せ、リアちゃんが真っ向勝負をしても翠さんには勝てないと本人が言ってるんだから。

未だに、リアちゃんが本気で模擬戦をする相手は実は翠さんだけ。


他は、ある程度力をセーブした状態で戦ってるから。


まぁ、ハディさんが進化した後はまだ模擬戦してないからわからないけど、リアちゃんも進化して強化されてるから何とも言えない。

そのくらい、翠さんは、まさしく逆鱗に触れたら人生終了。



で、何の話だっけ?

あぁ、卒業試験の模擬戦の話だったね。

で、勝てるはずないし、もう卒業可能ってことで免除でよくね?っておじいちゃんが言って、全員が速攻で賛同して今に至ります。



それで、ネルさんに何を聞いてたっけ?

あ、Sクラスに誰もいないって話だった。

「大抵5年間に1人くらいは最低いたけど、全くいなかった時期もあるし、そういうものだよ?むしろ、セイさんたちみたいにまとめて3人入ったのが初めてだし。」

「なるほど。じゃあ、来年いるのかな?」

「どうだろうねー?学園長が興味を示す子がいるかどうかだね。」

学園長のおじいちゃんも、人から仙人に進化してるから200~300年は生きてるらしい。

それもあって、実力も確かだから、成長する余地があるか、実力を隠しているかなんて見抜くのは朝飯前らしいしね。

で、それならおじいちゃんがリアちゃんとの模擬戦すればよかったんじゃない?って、思ったんだけど。

「学園長の場合は、フリージアさんとの相性はあまりよくないから、やめたんだと思うよ?」

おじいちゃん自身の魔法は、自然界に存在するモノを利用する感じだから、周囲に自然があるか否かで、力のばらつきが激しいらしい。

川があれば、水を

地面があれば土を

周囲が密閉されていなければ風を

火山があれば火、もしくは、マグマを

氷河があれば、氷を

森や林だと植物を

それぞれのものを全てほぼノーコストで扱うことが出来るんだって。


で、本人は剣術を扱うらしいけど力を受け流し、相手の隙を狙い撃つ感じだから、自分から突っ込んで戦うようなタイプではないらしい。


それで、リアちゃんは自身が突っ込んでも、相手が突っ込んでもどちらでも対処可能で、おじいちゃんの扱える技だとおそらく、リアちゃんの影で相殺しちゃうし、剣術で相手するとしてもリアちゃんの影の軍勢で対処してると互いに防戦一方になっちゃう。

おまけに、リアちゃんの魔力量は桁違いだし、おじいちゃんも体力はないようなものだから戦いが終わるめどが立たず・・という感じで、やっても別の意味で大変なんだって。


「そう聞いてると、おじいちゃんってアルナさんとは違う方面で防衛戦が得意って感じなんですね。」

「そうだね。それもあって、この学園にはさりげなく対策されてるんだ。」

あちこちが換気できるように窓があり、観葉植物がそこらかしこに植わってたりって感じで、確かによくよく見るとそういうのはあっちこっちにある。


「この国全体にも、そんな感じで川がひいてあったり、湖を作ってたり、地面は石じゃなくて土でするようにしてたり、風通しが良いように窓はあちこちにあったりしてるんだよ?」

そうだったんだ。


だから、見ようと思えばおじいちゃんの進化した仙人の情報は、教会にあるらしい。

まぁ、当然のように閲覧許可が必要だけど。




って、感じで色々お話しした後、放課後にリアちゃんのお家に行く。

これは、私とユウの習慣だから。


「お邪魔しまーす。」

「お邪魔します。」

「セイちゃん、ユウ君いらっしゃい。ちょうどご飯を作ってるところだから一緒に食べるでしょ?シリル君の同級生の皆さんも一緒に食べるらしいからちょっと騒がしくなっちゃうけど。」

「いえ!ぜひぜひ。」

「ありがとうございます。」

軍服とメイド服が混ざった感じの服装が正装になったアルナさんに迎えてもらうのがいつも。


で、いつ見てもほれぼれするくらいおっきなおっぱいに顔をうずめてパフパフするのもいつものこと。

だって、同性でもこのおっぱいは堪能したくなっちゃうんだもん。


そして、その胸にはいつも大事に抱えられているリアにゃん。

そのリアにゃんを愛おしそうに抱えて撫でてるアルナさんを見てると、アルナさんって良いお母さんになるよねぇって思う。

過去に一度ぽろっと口にしたら、すごく顔を赤くしてわたわたしててかわいかったけど。


で、そんなリアにゃんにはなぜかアルナさん以外は全員触ることが出来ずに弾かれちゃうんだよね。

たぶん、防衛魔法みたいなのが働いてるんだとは思うし、それはわかってるんだけどね。


そして、無駄だろうなーと思いつつ、浄化魔法を掛けてみると、ほら弾かれたーとか思ってたら・・





「っ!?」

「セイ、どうしたの?」

「な、なんで!?どうして!?」

「セイちゃん!?どうしたの!?」

「なんでなんでなんで!?」

私が大パニックになって慌ててると、


「セイ!」

「んむっ!?」

シリルさんのクラスメイト全員「おぉ。」


ユウが無理やり黙らせるために私に濃厚チューをしてきました。


で、舌が絡み合う音がしばらく響き、全身の力が抜けてユウにもたれかかるとユウはそこでやめてくれた。

とろんとした表情でユウを見つめてると、しょうがないなぁという顔でユウは私を見つめる。

「落ち着いた?」

「うん」

「それで、どうしたの?」

また、慌てたら再度濃厚キスをすると脅され(むしろご褒美だけど)、答える。

「私の浄化魔法がリアにゃんにかかったの。」


全員「え!?」


あ、ちなみに私が大パニックになってるところからシリルさんの同級生の方から魔術師団の皆さんとイリスさんととにかく全員大集合してました。

つまりは、ユウとの濃厚チューもみんなが見てる前でされちゃいました//

キャー!!

そのまま押し倒してエッチしたくなったけど、お家に帰るまで必死に我慢我慢しました。

まぁ、帰ったら速攻で押し倒してエッチしましたけど。


「え!?ホントに!?」

「は、はい。」

再度、かけてみるとやはり魔法がかかった。

けど、触れることはできない。


「え?ちょっと試しに・・あ、こっちはちゃんと防ぐんだ。」

ルミエールさんが雷の球体を作り出してリアにゃんに近づけたら途中でぱちんと弾かれた。


「どういうこと?」

「さぁ?」

「あ、そうだ。リリ!」

「ハイハーイ?あぁ、Yes。そういえば、お師匠様にはまだ鑑定してなかったね。」

シリルさんが思い出したように金髪美人の同級生リリさんにリアにゃんへの鑑定を頼んでた。


彼女の鑑定は、かなりランク高いらしく、大抵のことはわかるらしい。


「えぇっと、リリ、最初に言っておく。師匠には、いわゆる鑑定とかを妨害する類の技を複数持ってるから、失敗するとものすごい激痛が走るから注意するように。だから、無理やり見ようとしたら二日酔いよりもキツイらしいから。」

「y、Yes・・・・ふぅ・・・では、・・・ん?」

しばらく、リアにゃんを見つめてたら、なぜか首をかしげてる。

「どうした?」

「えぇっと・・どこからか、女の人の声が聞こえて、普通に見れました。」

「その人、なんて言ってた?」

「今回は特別なんだからね!?私のかわいいかわいい超かわいいリアちゃんのこと視姦プレイするのを許可するのはホントに今回だけなんだからね!?次やっても、絶対に防ぐし、あんたの恥ずかしい黒歴史を周囲の人に強制脳内再生させるんだからね!?・・・・って。」


全員「・・・」

クラスメイト全員「えぇ・・」


シリルさんの同級生の皆さんは、ドン引きした表情でフリーズしてたけど、私たちは心当たりがあって思わず顔が引きつった。

「あの、イリスさん・・もしかしなくても・・」

「うん・・・えぇっと、最初に言っておくとその声の持ち主が、僕の妻であり、リアちゃんの母親のニアさんだよ?」

クラスメイト全員「えぇっ!?」

やっぱり・・。

「どういうことですか!?亡くなられてるんですよね!?なのになんで!?」

「あぁ・・・性格は、その聞こえたとおりのセリフをそのまま本気で実行するような人だから。で、ニアさんは、なんだかんだでこの世界を救った貢献度がすごく高くてね。今は、天界っていう、みんなが言うところの天国みたいなところかな?そこの管理者である神様の補佐をしてるんだ。」

クラスメイト全員「死後に、昇格ってあり得るんだ・・・。」

「まぁ、そんな感じでリアちゃんを産んですぐになくなっちゃったんだけど、その思いのあまりの強さに神様すらも従わせて加護という形で、鑑定とかを妨害する力を授けたんだ。」

クラスメイト全員「神すらも屈服させるとか、マジやべぇ。」

うん、ホントマジやべぇとしか言えないよね。


「それで、見れたの?」

「は、はい・・今、全部書きだしますね。」




※本体(魂)は、現在スピリット・レスティングで、慰安旅行中。


名前:フリージア・クラリティ・エトワール

ランク:SSS(二つ名=魔鏡姫/夜叉姫)

パーティ:ハリーファ(リーダー)


体質:ほぼ不老

性別:♀

年齢:14

種族:能天使(始祖)

身分:クラリティ王国公爵、クラリティ王国魔術師団長、癒しの都”ルナール”領主

職業:賢者、協奏師

副職:刺繍屋

称号:英雄賢者の正統後継者、神子クテン、断罪者、転生者(月神朔)、変幻自在、合法ロリ、隠れ巨乳


属性:常闇

体力:B

魔力:Burst

攻撃:C+

防御:D+

俊敏:D

練度:EX


攻撃1:【影操作】【常闇纏】【影移動】【影爆弾シャドーボム】【影光線シャドービーム

攻撃2:【想像強化】【人形劇(極)】

特性:【魔力の申し子】【防御の申し子】【技の申し子】

補助:【内外念話】【指揮】【変身】

自動:【仮想頭脳】【仮想図書館】【脳内ネットワーク】【神の意志】【氷結地獄フリージングヘル

覚醒:【守護者召喚】【自己強化】


衣類:天魔の羽衣シリーズ

武器:賢神の仕込み杖

乗り物:飛行艇”フルール号”

装飾:教会の腕輪(EX)、クラリティ王国公爵家の証(儀礼剣)

写真:フリージア、ペチュニア、イリス


契約

【幻獣】八咫烏:カルナ(二つ名:守護鳥)

【幻獣】ガルディエーヌ・キャット:シャスティ(装備:黒月)(二つ名:逆鱗)

【妖精王】ロワ・ゲル:スイ(二つ名:緑の災厄パンドラ

【使徒】ウールバイパ:ラナ(二つ名:陰の守護者)

【幻獣】アダマンタイトドラゴン:ハディ(二つ名:堅牢)

【神獣】ティグリスリオン:黄昏


加護

ペチュニアの愛、神々の代行者、天界の愛し子


スピリット・レスティング

魂の憩いの場

長期間魂を休ませるときにのみ訪れることが出来る楽園






クラスメイト全員「・・・・・・・」

相変わらず、リアちゃんのステータスって、半端ないよね。


って、リアちゃんの魂が、慰安旅行中って何!?

「あの・・・そのスピリット・レスティングって?」

「書いてある通りとしか言いようがないけど、一応、資料で聞いたことはあるよ。今回のリアちゃんみたいに長期間強制的にお休みさせられるときに寝相だろうが寝言だろうが一切させないように肉体と魂を分けて肉体は、回復に専念させ、魂はその間別の場所で遊んでてもらうんだって。」

「言ってしまえば、隔離したような感じですか?」

「だと思うよ?まぁ、隔離っていうよりも、一定空間内で好きに遊んでいらっしゃーいって感じのニュアンスじゃないかな?」

「あぁ・・」

公園で子供を好きに遊ばせるけど、公園から外には行ってはいけませんよーって感じか。



「って、ちょっと待って!?」

「ん?カナミ?どうしたんだい?」

「お師匠様が賢者様だったの!?」

全員「あ」

そういえば、ステータス丸々見えてるね。

ここにいるメンバーは、クラスメイトの人たち全員以外は、リアちゃんが賢者だって知ってたけど。

道理で、クラスメイトの皆さんがフリーズしてるわけだね。




「って、ステータスパネェ・・。」

「技も、ありえない・・どれも、ものすごい数の技の集合体みたいなものだよこれ・・」

「どの技も応用が利くし、使う魔力量もほとんど使いたい放題みたいなもの・・」


「強いはずだよ・・この世界最強なんだもの。まさしく才能の塊。」


「あぁ、このことは他言無用だよ。」

クラスメイト全員「うっす」


「あ、そうだ。セイ。そのまま治癒と回復はかけられる?」

「あ、やってみます。・・・・かかった。」

じゃあ、このまま覚醒発動!!

額に秘かに魔法陣を作り出して、本気モードでリアちゃんを治療する。


リアちゃんのおかげで、この状態を自由自在に扱えるようになったおかげなのか、今のリアちゃんに何が必要か、足りないかが手に取るようにわかる。

そして、治療しながら声が聞こえる。


-特別に私の知識をあげるから、しっかりリアちゃんを治しなさいよね。その本にも、写しとくから。ほら、もっと集中しなさい。もっと深く。-


初めて聞く声だった。

けれど、なんとなくその声の持ち主が誰かわかった。


もっと深く集中。

すると、今以上に手に取るように細胞の1つ1つに何が必要かが、わかる。


すごい。

これが、聖女としてのホントの力の使い方。

深く集中することで対象者の弱点と強み、治療するために何が必要かが、細胞や骨などそれぞれに最も必要で大事なものが何かが分かるようにする力。

そして、その原因を除外してたりないモノをその人の自己治癒力で増やすように促し、私の魔力でその自己治癒力を強化してあげる。

更に、体全体のありとあらゆるバランスを整える。






-もう十分よ。後は、名前を呼んであげなさい。あの子は、まだ遊びに行ってるんだから帰ってこさせないと。-


「リアちゃん、帰っておいで。もう大丈夫だよ。」


その声に従って、私がそう呼ぶと。






ドクン!


全員「っ!」



突如として、リアちゃんから何かが鼓動する音と気配がする。

ただの心臓の鼓動じゃない。


ドクン


ドクン



「何・・この濃密な魔力・・。」

「それに、このあらがうことのできない・・これは何?」

誰もが、この超高密度な魔力と言ってしまえば高貴で逆らうことのできない気配に立つことすらできずに膝をつく。

その鼓動が徐々に強まっていくと、それに合わせてその魔力と気配は、強くなっていく。



その中で、アルナさんだけはなぜか平然としてる。

「な、なんで、アルナさん・・平気なの?」

「へ?確かにすごい力をリア様から感じますけど、それだけですよね?」

改めてアルナさんのすごさを知った気がする。



そして、突然周囲に垂れ流し状態の魔力が全てリアちゃんに吸収され、その高貴で逆らえない強者の気配もスポンと消えた。


そして、ゆっくりとその子猫の瞳が開かれた。

作者の学生時代にあった本当の話


・とある授業で、クラスのメンバーの1割以下の人数しかまじめに授業を受けていない状態

・その授業の担当の先生と雑談している際に作者わたしがぽろっと

「まじめに聞かないなら点数を引けば良いのでは?」

と言ってみる。

・先生まさかの採用

・その数週間後に実施されたテスト(中間とか期末とかは覚えてない)で、クラスの9割以上の人数がテストの点数をマイナス(作者は当然点数をマイナスされず、記憶は曖昧でもプラスだったかも?)

・作者内心で爆笑&その先生に拍手喝采


その後、帰宅し家族にも話したら笑い話になりました(笑)

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