2/7
日常
登場人物
暁黒華 主人公
澤田美織 親友
「おはよう、黒華」
『はよ、美織』
親友の澤田美織に挨拶を交わしながらあたしは自分の席に着く。
「ねぇ黒華、昨日のNステ見た?ジャニーズの志田君出てたよね!」
『そーだねー…』
「志田君格好良いよねぇ!!爽やかイケメンって感じでさ〜!」
…はぁ
美織のこの性格には毎度の事だけど、なれないなぁ。
[自分の好きな事だけ喋って相手の話は聞かない]それが美織の欠点の一つだ。
まだ喋り続ける美織に適当に相槌を打ちながらあたしは窓の外に視線を移す。
いつも通り…
何もかも、いつも通りだ…
いつも通り学校に行って
いつも通り美織のくだらない話を聞いて
いつも通り授業受けて
いつも通り家に帰って,
きっとそんな日常がこれからずっと終わる事無くつづくんだ。
つまらない。
この世界には《平和が1番!》って平和主義者の人が何億人と居るけどあたしはその中の1人ではない。
あたしは平和じゃなくてもっとこう…ドキドキするような…いうなれば非日常を送りたいのだ。
だってつまらないじゃない?
こんな面白味もない世界何て。