表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
WILDDOG  作者: 夕雲 橙
1/11

1、まずは私の事を話そう

 これは、ハードボイルド風な犬の主人公が、犬らしく生きるお話です。


 本当の犬はこうじゃない! とかいうのはナシでお願いします。

 私は主人公ボスの性格が大好きです。

 先に自己紹介をしておく、それが礼儀だからだ。

 種族は犬、職業は野良。

 体高六十センチ程度、体重二十キロくらい。耳は鈍色の銅でできたトライアングルのように凛々しく立ち、体色は焦げ茶に白いアクセント、毛は短め。実は腿の内側のみ一部が金色の毛だ、これは私と親しい者にしか見せない。

 私には名前があり『ボス』と呼ばれている。誰が名付けたかは知らないが、いつしかそう呼ばれていた。

 喧騒、思惑、争い、それらが入り混じった世界は素晴らしい。

 私は私であることに誇りを持ち、同じようにどうしようもない世界の中の、ちっぽけな狛犬町を愛している。

 賢明な方ならば名前でお気づきだろうが、私は狛犬町のボスである。


 生物はいつか必ず死ぬ。事故に出くわしたり病を患ったり、栄光の末の暗殺もありえる、寿命もそれぞれの生き物に対して定められている。

 死ねばどこへ行くのだろうか?

 例えば凶暴な肉食獣に喰われたとしても、死んでずっと腹の中にいるわけではないだろう。

 私は自分でも現実的に生きていると思う。柄にもなく死後の存在や意義などという、今ここで喰っていけない事柄に思いを寄せたのは、ある事件の証拠品を発見したからだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ