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 室内には、エアコンの音だけがひびいていた。綾介りょうすけは先導する少女を追って、足を進める。かなりの広さなのに、ところせましとならべられた本だなで、せまっくるしく感じられる。

 本だなには、びっしりと本がならべられていた。うっすらとほこりがたまっている。

 その部屋からでて、階段をのぼれば、先ほどの部屋と同じぐらいの広さの部屋があらわれる。

 この部屋は、さきほどのよりも、広々とつかわれていたらしく、本だなの他に、机やいすがおいてあった。

 すすけた、ガラスのドアには、プレートがあり、それに、


『ガイア・オールド・ライブラリー  自由におはいり下さい』


 と、ほってあった。

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