1/7
1
室内には、エアコンの音だけがひびいていた。綾介は先導する少女を追って、足を進める。かなりの広さなのに、ところせましとならべられた本だなで、せまっくるしく感じられる。
本だなには、びっしりと本がならべられていた。うっすらとほこりがたまっている。
その部屋からでて、階段をのぼれば、先ほどの部屋と同じぐらいの広さの部屋があらわれる。
この部屋は、さきほどのよりも、広々とつかわれていたらしく、本だなの他に、机やいすがおいてあった。
すすけた、ガラスのドアには、プレートがあり、それに、
『ガイア・オールド・ライブラリー 自由におはいり下さい』
と、ほってあった。