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二つに割れた鼻

会社を首になり、父の代わりに働きに出始めた母、3歳の私の虐待疑惑が確信に変わる

薄赤い景色の中意識が朦朧となり、スーと眠りに就くかのように意識がなくなったのは今でも覚えています。

そこから目が覚め重たい瞼をゆっくり開けると、瞼が小さくパリパリと音を立てる。

あれ鼻から頭にかけて締め付けられている感覚。なんだろう?ん?鼻で息ができない。。。。

私はよくわかっていない状態で肩を使いながら口で呼吸をする。しばらくすると父が


父  お。目が覚めたか。何か食うか?なんでも好きなもでいいぞー


と、いつもと違う。。。こんなに優しくされたのは初めて。子供ながらにおかしいと感じた


私  うんん。のどが渇いた。


父  そかそか。はい。水。


一気に飲み干し、ありがとうと口にする。そこから母が帰るまでの時間、優しい父だったのですが何をしてもらったのかまでは記憶にない。   

しばらくしてガチャと扉が開く


母   ただいまー。と同時に私の顔を見た途端 ギャーーーーーーーーと

部屋中に響き渡る。

母   どうしたの?ねえ!!!どうしたのよ!と泣きながら父に言う

父   ごめん、目を離した時ガラスコップ加えてこけてしまって。と嘘をついた

母   病院に行く。なんで連れて行かないのよ!

父   ごめん、ごめん

そこから母と二人でタクシーで病院に行くことに

母  もーコップなんか咥えて歩き回ったらだめでしょ

私  咥えてないよ、なんのお話? 

母  え?そのお鼻のケガよ?

私  これ?なんでこうなってるかわからないけど。さっき急にドズんてなったよ

この会話で母は父が嘘を付いた事に気づき泣きながら私を抱きしめ

母  ごめんね、ごめんね  とずっと謝っていましたがまだ理解できていない私

病院に着くと待ち時間が長く暇をしていると

母  何か食べた?

私  まだ 何か食べたいーというと売店でパン、お菓子、ジュースと買ってもらい。食べていると、ん?味がしない。なんでだろう?と思いながら順番を待っていたら名前が呼ばれ行くと

お医者   どうしたのかなー?

母     留守中にケガをしてしまったそうで

お医者   あら。では外すよーと言いながら

ぐるぐる巻かれたテーピングをはずすとお医者さんもビックリビニールテープとトイレットペーパーでまかれておりその下からでてきた鼻がパックリと二つに分かれていました

お医者  お母さん。これは本当にお子様のケガですか?

母    そう聞いて。。仕事だったので。。。

お医者  とりあえず、早く手術してくっつけてあげないと大変なことになりますよ

母    お願いします。  

ベットで横になりカップのような物を付けられてからはスーと記憶がなくなり目が覚めると

ベットの上でした

16歳の頃母にこの傷は何でと聞いた時

母  ごめんね。バカ親父がギターで殴った時にゲンが鼻にあたり二つに分かれて傷口がひどくて

かなり長い手術でそうなったなの。本当にごめんなさいと

涙ぐみながら教えてもらいやっと記憶と現実がつながりました。

30歳になった今でも消えない深い心の傷と鼻の傷。そしてここから始まる壮絶な虐待日々


これを見た方は作り話じゃないのと思うくらいの祖絶な日々にもう少しだけお付き合いください



















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