屋上でサボタージュ
皆さんこんにちわ。月雫と申します。読み方は「つきな」ではなくそのまんま「つきしずく」です。この度、小説家になろうにオリジナル小説を投稿することとなりました。基本的にはほのぼのした雰囲気で進めていきますが、時々シリアスな回も挟もうと思っています。これからよろしくお願いします。
あなたは好きな人が最期を迎えるとき、どんなお茶会を過ごしますか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
みんなは学校に行くことをどう思う?毎日毎日、来る日も来る日も学校という場所に朝っぱらから言って、50分間の授業をほぼ座りっぱなしで受けて、昼を過ぎて夕方になったら下校する。そして次の日になったらまた同じことを繰り返す。ぶっちゃけめんどくさいと思う人が大半なんじゃないかな。もう行きたくないって思って引きこもっちゃうような子もいれば、授業が嫌で抜け出してきちゃう子もいると思う。その気持ちはよくわかるし、俺は否定しない。事実、俺は今何故だか解放されている屋上のど真ん中で寝そべって、青空を見上げながら雲の流れてゆく様を見て楽しんでいるからだ。昼休みなどの休み時間なんじゃないかって思う人もいると思うけど現在時刻は11:30、まぁ、おもいっきり授業時間なわけだよ。ここまで言えば大体の人はわかると思うけど、俺は今授業サボってる。お腹痛いって言って先生に許可もらってトイレに行くふりしてここまで来た。3限目の数学の時間のことだった。ぶっちゃけ数字の羅列や意味わかんない数式ばっか黒板に書かれてて吐き気すらしてきたから妥当な判断だとしか思ってないけど。正直、数学者の人たちのことは尊敬する。あんな数式見ても一瞬で理解してそれを説くさまを楽しいと思えるのだから。ぶっちゃけ、数学は苦手だし嫌いだけど、まったくわからないわけじゃない。授業で習ったことはしっかり理解してるし、テストの点数だって毎回平均は超えるし、赤点を取ったりはしていない。こんなことしてるけど、一応進学するためのことは考えてるし、赤点取って補修でやらかして留年なんてことになったら溜まったもんじゃないからな。そもそも補修自体がめんどくさいからテスト勉強はまじめにやるんだけど。
とまぁ、こんな感じで俺は自由気ままにやってる。そもそも俺が縛られることが嫌いだし、人にあれこれ命令されるのも嫌だから。だからこんな感じで誰もいないところに一人で黄昏るのが唯一の癒しなんだ。他人に対して気を配らなくていい、言動を選定しなくていい、偽りの仮面を自身の顔に付けなくていい、素の、ありのままの、何も着飾っていない俺でいられることが俺は一番好きなんだ。寂しいくらいの平穏、静寂、屋上にて聞こえるものなんて鳥のさえずりや風で空気が流れていく音だけだ。しかし、それは少なくとも俺の感性には人の言語より癒されるものだから。囀る鳥の声は胸をすーっと軽くしてくれる。風の音は疲れた思考をリラックスさせてくれる。肌を撫でていく冷温な空気が心地いい。
「平和だなぁ」
思わずそうつぶやいた。一人でいる時が一番そう思うので、思わず口に出しちゃったけど俺がそう思ってるから俺にとってはそうだ。正しさなんて人の数だけあるものだし。でも、そういう時に限ってそういうのって長く続かないんだよなぁ。よくさ、いいと思ったものほどすぐに壊れたり、自分の好きな時間に限って邪魔が入ったりするじゃん?俺自身そういうの経験してきてるからさ、なんとなくわかるんだ。多分後数秒後に...
「先輩!何やってるんですか!?」
ほーら来たよ。俺の安泰の時間崩壊決定。
わたくしの小説を読んでくださり、誠にありがとうございます。この小説を書こうと思ったきっかけは友達たちとひょんなことから会話の話題にお茶が出てきたので、それで速攻で思いついた感じです。ノープラン的な感じで進めていくので投稿は不定期ですが、よろしくお願いします。