ほしをめざすひと
それはいつでもそこにいた。
そこはまぶしいくらいにまっくらで。
ちかすぎるくらいとおすぎて。
ひろすぎるほどにせまかった。
ながれる。
ながれる。
すべてはながれるみずのやくそく。
あるがままにかわりゆく。
うえからしたにまわりつづける。
みぎへひだりへおちてゆく。
いつからあるのかだれもしらない。
いつおわるのかそれはしってる。
なにをしてるのかみんなしらない。
なにもしてないとそれはしってる。
はじまりからおわりまで。
いのちのおもさをみつめてる。
めぐる。
めぐる。
ひとつのおわりをむかえるために。
ひとりのねがいをみつけるために。
まよいながらもあしはとまらず。
まちがいながらもさがしてる。
ひとつふたつとかぞえながら。
やさしいやさしいおもいをすてる。
みっつよっつとかぞえたのは。
だれにもすくえなかったから。
すててひろってこわしてつくる。
うれしいかなしいたのしいこわい。
ひとりぼっちでみつめるわたし。
のこったこころはあといくつ?