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エメラルド・ダイナソー  作者: HasumiChouji
第二章:家族の思い出
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篠原千晶(1)

 ホワイトボードに貼り付けてある暴力団・安徳グループの関係者の写真。

 その中で、私は見覚えが有る顔を見付けた。

 髪の色は違う……しかし……。

 写真の奴は髪を銀色に染めていた。私の見た事が有る奴は……たしか金色。

「おい、どうなってる? こいつが『対・魔法使い専門の殺し屋』を雇ったんじゃなくて、こいつは魔法も使えて、『対・魔法使い専門の殺し屋』の標的は、こいつだったのか?」

 私が指したのは……行徳清秀。私たちが「対・魔法使い専門の殺し屋」と遭遇した「安徳セキュリティ」の社長だった。

「でも……見当らんぞ……行徳清秀の経歴を調べても、魔法に関する修行をやった形跡が……。魔法の修行って、普通は何年かかかるモノだろ? こいつ、浪人・留年・休学なしで大学を出てすぐに、安徳セキュリティの社長になってるぞ」

「社長業と並行して魔法の修行やったとか……魔法に似た先天的能力だとか……」

 関口が軽口を叩くが……。

「そもそも、こいつ、変身能力を使った事は有っても、魔法系の能力を使ったのを見た事は無いし、そんな記録も無い」

 瀾は、あっさり否定。

「そもそも、見覚えって、どこでだ?」

「NEO TOKYOの『自警団』の幹部」

「へっ?」

千代田区(SITE01)の『神保町』の自警団だった……『薔薇十字魔導師会・神保町ロッジ』の№3か……№4の奴に……顔が似てる」

 「だった」と言うのは、通称「NEO TOKYOの一番長い夜」事件で壊滅してしまったからだ。

「そいつの本名は……って……ああ、そうか、そう言えば……その……」

「ああ、あそこの『真の名の掟』は……『一般人としての名を明かすな』だったから、本名は組織外の人間どころか、下手したら組織内の人間も知らん。ただ……『魔導師名』だけは知ってる」

「何だ?」

「蒼白の月」

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