表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/9

7殺 新たな訪問者

かなり投稿が遅れてしまい申し訳ありません。。


ここから投稿スピードを戻していきますね。


*感想、ブックマーク、評価をしていただけるととても嬉しいです。よろしくお願いいたします。

強盗と勘違いされるとは、遺憾の意であるがそんなことを気にする玉ではない。



「あ、すいません。実は外でゾンビを四体ほど退治しましてね。友人にそのことを話すと、何やら酒場で報酬としてルピーと変えてくれると聞きまして・・・」



俺がそう言うと担当の人は、ふむと頷く。



「成程。ゾンビを倒したと訳の分からない供述をして、強盗を働いたと・・・」



「いや、違いますから!! ちゃんと討伐しましたから!!!!??」



俺とゆうきが同じタイミングで同じ言葉を発する。それも少し食い気味で。



「ちょっとよくわかりませんが、訳の分からない供述をしているのは確かですね。」



「何でわけわからないんですか!!?? 日本の報道機関か!?」



訳の分からない構文やめんかい! とばかりにゆうきの顔と目が大きくなって、反論する。どういう顔の構造をしているのだろうか。この子は。



「ははは・・・ 冗談ですよ。確かに報酬としてルピーをお渡しすることはできます。しかし、全身血だらけの男が店に入ってきたらパニックになりますよ・・・」



担当の人が顔を引きつって、苦笑いをしながら答える。確かに一理も二理もあるな。



「あ・・そうかすいません。替えの衣服を持っていないもので・・・」



「え? ホントに!? では、洗濯物が乾くまでどうされてたんですか?」



「基本的に乾くまでは裸族ですね。」



「あ。なるほど。服買った方がいいですよ。」



ものすごく簡単なことをアドバイスされる。そうだよな、これから冬が始まれば裸族なんてふざけている場合ではない。早いとこ賞金を貰って、装備と衣服を買わねば。



「んーと・・・ では魔法腕時計の方をお出ししてくれませんか?」



俺とゆうきは言われるがまま、左手を差し出す。すると、担当の人が何やら黄色い手袋をして、画面をタップする。



見たことない画面が液晶を埋め尽くし、俺とゆうきは互いに唖然とするが、担当の人は顔色一つ変えずに淡々と、項目をタップしていく。すると、画面が青く光り、画面に文字が浮かび出る。



「討伐数4。そのうちゾンビ討伐すう4体」



シンプルな文字が浮かび上がると同時に担当の人が、とてもびっくりした表情になる。



「ええ!! ホントにゾンビ討伐したんですね?? 凄いな・・・」



「ええ。かなり手こずりましたが、何とかなりましたよ。てか、魔法腕時計にそんな機能ありましたっけ?」



俺が、不思議そうに答えると担当の人が、何言ってんだコイツ・・・と言わんばかりな表情を醸し出す。



「あぁ、この機能はこの手袋がないと起動しないんですよ。討伐目標をジョブ選択者に、不正されないためにね。まぁ言うならばこれが、私たちの仕事ですから。」



へぇー。もっとファンタジーな機械なのかと思っていたが、案外そうでもないみたいだな。しっかりとした作りになっている。俺とゆうきが感心していると担当の人が、書類を片手に、



「えっと、今回ゾンビを4体ほど討伐なされたということで、報酬金をお渡しします。現在ゾンビは指定モンスターになるほどの、優先討伐モンスターなので、かなりの値が付いています。」



おぉ、それは期待ができるな。20万ルピーほどもらえると嬉しいのだが。



「1体につき、約15万ルピーの懸賞がついているので、4体討伐で60万ルピーになりますね」



おいおい。マジかよ!!!!! ボロ儲けでないか!!!! やったぜうっほい!



担当の人がルピーを持ってきてくれ、その大量の札束をゆうきが、ルピー入れの袋に回収する。ニコニコな表情で回収していた。



「うー-ん。今回は嬉しい誤算だね!! まさか4体で60ルピーも稼げるなんて!」



店を後にし、ゆうきがルンルンで話しかけるが、我に返りよく考えてみると、少ない気がする。命を落としかけて討伐したモンスターは、指定討伐モンスター。しかし、たったの60万ルピー。正直、100万は行ってほしかった。命を懸けるには少し値段が少ないのでは? しかも指定モンスターでこれである。通常のモンスターでは全く稼ぎにならないのでは? いろいろと分からないことが多すぎる。



「うー-ん。俺は正直少ない気がするな。これから日用品や、装備、その他諸々買ってたら、60万ルピーなんてすぐ使い切っちまうよ・・・」



「あ・・・言われてみれば確かに、少ないような気もするね。でも日用品買うのってなんだか楽しくないかい? 掃除道具買ったり、服買ったり楽しいよね。」



60万ルピーなんてすぐ使い切ってしまうのだが、確かに日用品や掃除道具見るのはとてつもなく楽しい。そこはゆうきと同じ考えだな。でもまぁ、ここはあの天使に頼る場面だな。



「あ、、いててて・・・腹が痛くなった・・・ちょっとトイレに行ってくるわ。」



我ながら酷い芝居である。こんなの普通なら一発でバレるものの、相手は鈍感ゆうきである。案の定簡単に騙せれた。



「大丈夫? いつも裸族とかふざけたこと言って、寝るとき裸だからだよ?? 早いとこ服の一つや二つ買わないとね。」



「うーん確かに。男だからってだらしなさ過ぎたか・・・ まぁトイレ行ってくるからその辺の店でいろいろ買ってて。」



俺の問いかけにゆうきは、おっけい と簡単に返事をする。当然だが、トイレなんか行くわけない。エリアと話すためにちょっと人の多い所から離れる口実である。



「よっと・・・この辺でいいかな」



俺が選んだのは、酒屋から少しだけ離れた、公園の裏である。木々が生い茂り、子供はかくれんぼなんかに遊ぶにはうってつけであるが、幸い今は朝なので子供たちは学校に行っている。木にもたれかかるようにしてエリアを呼び出す。



「おー-い。エリアー聞こえるかーー!」



俺の問いかけにエリアは意外ながらも、すぐに反応した。



「はいはいはい。どうも、エリアですよ。聞こえてます。」



「あのさー。ゾンビ倒したのはいいけど、アレめちゃくちゃ強かったぜ? 死にそうだったよ。それに今後どうすればいいか教えてくれないかい?? マジでどうすればいいかわかんねぇ。」



「うー-んね。まぁね。うん。強かったねゾンビ。いやホント。あんだけねぇ、強かったんだねゾンビ。よくね、死なずに倒せたね君。うん。」



なー-んか、いつもみたいにキレがない。いつもならお菓子でも食いながらゲームをしているところだが、今回は咀嚼音も、パソコンの排熱音も聞こえない。なんなら言葉を濁しているので意図が読めない。



「・・・なんか言いたいことでもあるですかねぇ。」



俺がそう聞くと、しばらく沈黙の時間が入り、すー-- と深呼吸したエリアがこう答えた。



「誠に申し訳ございませんでした!!!! 実のところまじでゾンビ狩りなんて、行くとも知らずにずっと寝てました!」



うわ・・・ マジかよコイツ。



「ゾンビってのは本当に強いから、初心者のジョブ選択者なんて近づいちゃダメなんですよ。実のところ。でも、昼寝から目覚めたらなんか戦闘してた的な? 内心ずっと、やっべぇぇ・・・って思ってました!」



「いや、まぁもうゾンビのことはいいよ。それより今後のことなんだけど・・・」



俺の言葉を聞くとエリアは、許され始めたと言わんばかりにいつもの口調に戻る。



「うー-んと、そうねぇまず仲間を手に入れることから始めなさい。いろいろ言ってもやっぱりこれが最優先事項よ。それができたら、次のステップに入るわね。」



ふむ。やっぱり仲間か。いつでもエリアがアドバイスしてくれるとも限らないし、ここは仲間の一人や二人、手に入れるのが無難であろう。



「やっぱり、仲間か。俺も二人だけでは分からないことだらけでな。よし分かったまずは仲間を集めることにするよ。」



「そうね。そうしなさい。あんたの性格から見て仲間は魔法使いがいいわね。それも回復が使えるタイプの。後方支援役が欲しい所じゃないかしら?」



ふむ確かに、ゆうきが正面戦闘。俺が、正面戦闘兼闇討ち。となっているのでここは、エリアの言う通り後方支援が欲しい所である。



「確かにな。じゃあ魔法使いを重点的に募集してみるよ。ありがとうな」



「へいへい。あんたも適当に頑張りなさいね。」



適当でいいのか・・・・




                 ”””””””””””””





エリアと別れ、ゆうきの元に戻る。ゆうきが店の前で、大きな買い物袋を両手で持ちながら俺の帰りを待ってくれていた。



「お、遅いじゃないかい。こっちは大抵の物を買い終わったとこだよ。あとは服と装備ぐらいかな。それにしても、おなかは大丈夫かい??」



買い物袋は大きな袋で、4袋程度持っていたので半分を俺が持つことにした。結構いろいろ買ったのだな。



「まぁ何とか収まったよ。てか結構買いましたねゆうきさん!? おいくら万円ほどのご出費で??」



「言うて8万ちょっとかな。必要最低限の物を聞きながら揃えただけだし。」



ほー-。これだけの太客ならばぼったくられても不思議ではないのだが、10万以下なので、ぼったくられてないのだろう。つくづくこの村はいい人が多いな。



「一旦、酒屋のゲストルームに運ぼうか。あそこなら事情を説明して、家賃さえ払えば暫くは泊めさせてくれそうだし。」



うー-ん。一応ゲストルームは酒屋にあるのだが、あそこは接待用や来賓用にも使うと聞いた。長期滞在を名目とするならば、貸してくれない可能性の方が高いのではないか・・・



「それもいいかもだが、あそこは接待にも来賓用にも使うんだと。長期滞在はキツイかもな。なんならほかのジョブ選択者も使うだろうし。」



うー-ん。と二人で悩み合っているとゆうきが、ダメもとで俺に提案してくれた。



「じゃあ、ミヤさんの店に行かないかい? なにか手助けしてくれるかも・・・」



「現段階では、それぐらいしかないよな・・・ うん。じゃあ一旦ミヤの店に行こうか・・・」



二人して、ミヤの店に向かう。荷物が重いので、途中の牛小屋や木々などに気を配らす暇はなかった。

あと少しで、ミヤの店に到着する時であった。



「キャーーーー!!! 誰か!! 助けてください!!!!」
















いかがだったでしょうか。

新たな新キャラいったい誰なんでしょうかね??? 


次回作にご期待くださいね!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] こんにちは、続き読ませてもらいました。 お金も手に入れて色々揃えられそうですね。 私、物語序盤のこういうところすごく好きです。 新キャラは新しい仲間なのかな? 続き楽しみにしていますね。がん…
2022/02/24 22:00 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ