1度そして2度
そして2度目のテストが始まった。結果は前回と変わらず同じ答案が2枚になった。
「ありえない........」
先生が混乱した様子で答案を見ていた。当然俺と花宮も驚きを隠せずにいた。
「今回は確実に不正はできなかった.......机も端と端でカンニングも不可能....どうしたらこんな結果に.......」
意味がわからなかった。1度目のみならず2度目まで同じ結果になってしまい混乱が増した。
「でも.....これで不正じゃないってことが分かりました」
「そうだな」
落ち着きを取り戻した俺と花宮は答案を見返した
「やっぱり同じだね」
「国語の心情を読み取るところもまた同じだ」
「どうなってるのでしょう」
「わからない......」
「何はともあれ不正じゃないのは確かなので今日はもう帰っていいですよ」
俺は先生の言葉を聞いてすぐに教室をでた.............が教室を出たところ前原と青葉さん?....が待っていた。
「水野、結局どうだった?」
「あぁそれはな.......」
「また、水野くんと同じ回答だったわ」
言うのにためらった俺だが花宮はすぐに話した
「まじかよ....1度でもやばいのに2度とかどうなってるんだ?」
「本当だよ....前原くんありえないよこんなの」
「まぁとりあえず今は誤解が解けてよかったよ」
俺は今冷静になりたくすぐに前原たちと別れ去った。家に帰った俺はこの現象はなんなのか本やネットなどで調べた。
「ドッペルゲンガー?......シンクロニシティ?」
いや....でもこれは....考えてることが同じ.........か?
俺は考えることをやめ、ベッドの中で眠った。