テストそして不満
俺は何故か花宮と一緒に職員室にいる。
「なんで呼ばれたかわかる?」
「わからないです」
「わからないです」
俺と花宮は口を揃えて先生に返答する。なぜこんなことになったのか全くわからなかった。
「あなたたちが呼ばれた理由はテストに関してです」
「何かあったんですか?」
俺は心当たりが全くなかったので素直に聞いてみた。
「あなたたちの答案用紙が完璧に同じなんです」
「は?」
「え?」
俺と花宮は理解ができなかった。
「それはたまたまだったんじゃないですか?」
花宮が先生に聞いた。俺もたまたまなんじゃないかと思っている。
「これを見て.......国語の心情を捉えよって問題であなたたちは完璧に同じなのよ、それに隣の席なのよ」
確かに俺たちは隣の席でテストを受けていたが........は?.......え?........頭がうまく回らない........わけが分からない....選択問題ならまだしも記述問題まで同じってどういうことだ?花宮もまた何が起こっているのかわからず混乱しているようだった
「今回の件でもう1回あなたたちにはテストをしてもらいます」
「はい」
「はい」
俺と花宮はただ返事をするしかなかった。
「テスト日は明後日です、忘れないように」
こうして2度目のテストを受けることになった。不満でしかたなかった。花宮もまた同じように見えた