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君と君  作者: 幻
1/10

プロローグ

 初恋が終わった..........どうでもいい..



今はもう.......何も.......どうでもいい...



何もかもがどうでもいい............



――――――――――――――――――――

 プロローグ


入学式は俺にとって新しかった。友人も恋人もいなかった俺は同じ中学のやつとは離れたく遠くの高校に入学した。


「君、名前なんて言うの?」


俺は席を確認し、机に座ろうとしたところ話しかけられた。


「水野だよ、水野瞬」


俺はとっさに返事をした


「水野か、俺は前原建人で風見中出身だ、よろしく」


どこかもわからない中学だった


「俺は高松中だよ、よろしく」


「高松中ってどこにあるんだ?」


知らなくて当然だろうと思った


「ここからだと電車で1時間はかかる」


「結構遠いな」


「ここに来たかったからな」


俺は適当な理由をつけた


「たしかにここは唯一の進学校だからな」


俺は前原と軽い挨拶を交わし、周りの様子を確認した。新しくできた友達とLENEを交換している人やMinstagramで写真を撮っている人がいた。その周囲の人の声がうるさくてしかたがなかった。俺の隣の女子も周囲がうるさいのかイヤホンをつけ始めた。


「皆さん席についてください、ホームルームを始めます」


しばらくすると、担任だと思われる先生が教室に入ってきた。


「このクラスの担任を務めさしてもらうことになった渡辺京子と言います、1年間よろしく」

俺から見て、20歳後半から30歳に見えた。専門教科は国語であり新しい担任の先生となった。


そして.....



「今から自己紹介をしてもらいます」


突然だったが焦る必要はなかった。


「自己紹介には名前、出身中学、趣味、中学の頃の部活を」


そういって1人ずつ自己紹介が始まっていった。自己紹介が進んでいき、隣の女子の番になった。その女子は肩にかかるくらいの黒髪を靡かせており、クリっとした目も相まって大和撫子というイメージを連想させる。


「私の名前は花宮奏です、出身中学は小森中学、趣味は読書、部活はバスケ部でした。よろしくお願いします」


聞いていて普通だなと思った。彼女は何か隠しているように見えた。そんなことを思いながら自分の番がきた。


「名前は水野瞬、出身中学は高松中、趣味は読書で部活は帰宅部でした、よろしくお願いします」


自己紹介を終えふと隣をみると、怪しい目でこっちを見ていた。俺はその視線を見て見ぬふりをした。


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