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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

短編集

異世界でゾンビウイルスが蔓延したけど俺は生き残った

作者: むに


作者の厨二病です、急いで書いたのであまり掘り下げられて無いですが読者さんの鍛え上げられた

想像力で補完してくださるとありがたいです。




 その病気の初めは何の変哲も無い平凡な村だった。






 俺はアルト、ただの農民である。

 この世界ではスキルと呼ばれる異能力を生まれた時に授かる。


 それは何故か知りたいと思うだけで自分自身の能力が知れる不思議なものだった。


らそして俺のスキルが『抗体強化(バスター)』と言う病気に強くなるスキルだった、ついでと言わんばかりにもう一つ『技能値追加(レベルプラス)』とか言うレベル?とやらを追加するスキルがあるがコイツが

役立った事がない。


まぁ別にこれが嫌だって訳じゃ無い。普通に暮らしてたなら、病気にならない最高のスキルである。


 ちなみにスキルにも種類があり『剣聖(ソードマスター)』と言うスキル、これは役割(ロール)と呼ばれる。

 他にも俺のように何かを強化するのは強化(ブースト)

 何かを作り出すのが作成(クラフト)などなどさまざまな種類がある


 さて俺はこのまま、平穏にこの村で朽ちて行きたいなと思っている。

 他の子供のように外の世界になんか行きたくない。何が楽しくて危ない世界に飛び込むのか分からないからな。

 まぁそのせいでやれ老人だの枯れてるとか呼ばれたが俺は気にしてない。


 だが神様とはそんなに甘く無いようだ。



 何故かこんな田舎の村に変な奴が現れた。

 そいつは、まるで蝶のような羽を持つ男であり、体から黒っぽい禍々しいオーラを出していた。


『おやおや、こんな所に村があったのですかぁ……まぁ丁度良いですぅ、私の魔法を試したかった所ですしぃ』


「おい!そこのお前、何者かを話せ!」


 そう槍を持った村人がそいつに話しかける。


『ふむぅ……一応名乗っておきましょうぅ』


 そう言うとそいつは、とんでも無いことを口走った。


『–––––––––私は、魔王様に仕え、そして魔王軍幹部をやっておりまぁすぅ………ローズ、と申します。』


「は?魔王軍幹部?」


 近くで聞いていた俺も耳を疑った。


(……魔王軍?何言ってるんだコイツ)


 しかも魔王軍幹部だ、そんな立場の奴がこんな辺境な村に襲うなんて事ないだろう。

 だが、蝶の羽とあの黒っぽい禍々しいオーラが魔王軍幹部と言うことを決定付ける。


(いやあんな禍々しいオーラは、普通の人間じゃないだろ)


 俺と同じ結論に至ったのか、槍を持った村人は、

「そこで止まれ!でないとこの槍で刺すぞ!」と脅したが当然聞いてくれるはずもなくそいつは、詠唱をし始めた。


「くっ!なんだアイツ!アード行ってくれ!」


「おう!」


 村で一番強い狩人のアードがアイツを止めようと弓を構えて矢を放つ、その矢は、曲線を描き見事にアイツの心臓に当たる!


 ……そう思ったが


 カキン!


 そう音を立てた何も無い場所で矢は落ちてしまった。


「なっ!」


 そうしている内に詠唱が完成したのか


『––––––––––毒魔法ぉ、【腐死体感染(ゾンビ)】』


 そう魔法名を告げると魔法陣が現れ、緑の霧のようなものが噴出された。


 その霧は、どんどん村を包んで行き、完全に周りが見えなくなってしまった。


「くそっ!なんなんだ!」


 視界が完全に緑に染まってしまい、勘で村を歩いてるが誰も見つからない。


「おーい!誰かいるか!」


 大声で呼びかけるが誰も反応しない。


(一体、どうなってるんだ!)


 あの蝶のような羽を持つ魔王軍幹部とやらが変な魔法を使ったせいでこうなってしまったのでアイツを恨んだ。


 そんなことを考えてると声が聞こえてきた。


「ッ!アッチか!」


 声のした方向を目指して走っていくとそこにいたのは………


 体が腐って肉が崩れたのか骨が見えてしまい顔は、ボロボロにそして目玉が無くなっている狩人のアードの服を着たゾンビだった。


「なっ!」


 そのゾンビは、元人間とは思えない響くような声を出しながらこちらに近づいてくる。


「くそっくそっなんなんだよ!」


 それに対して俺は逃げ出す、俺に戦える力なんて無いからだ。


(どうして、どうしてこうなった!俺はただ平穏に

過ごしたいだけなのに!)


 俺は、近くにあった民家に閉じ籠もった。ドアから聞こえるドンドン!と言う音に怯えて家具をドアに置いておく。


 俺は、家の隅でまるまって考える。


(なんで、なんでだよぅ、なんでこんなことに)


 そんな問いに誰も答えてくれるはずもなく、ただただ、ドアを叩く音が響くのみ


 何時間、そこに居たのか分からなくなったときだった。


 バキッ!


 と言う木が折れるような音が聞こえてきた。そして大きい物が倒れるような音が響く。


「ヒッ!」


 俺はゾンビが家に入ってきたことを察して家の隅で震える。


(なんで、なんでなんでなんでなんで)


 答えの無い問いが繰り返し続き、ゾンビの近づく音が聞こえる。


 そして俺の居る部屋の前で止まるとまたドンドンとドアを叩き始める。


(怖い怖い怖い怖い怖い)


 そんな意味の無いことを考えてるとゾンビとは、違う"声"が聞こえた。


【ゾンビウイルスに抵抗成功しました。】


【経験値を獲得、経験値の蓄積率が限界に達しました。レベルアップを開始……完了、身体能力及び技能が強化されました。】


「へ?」


その声が止むと、体の底から力が湧き上がってくるような感覚がして、体が暑く感じる。


(な、んだ、これ)


 もしかしたら、非力な俺でもゾンビを倒せるかもしれない!そう思い至り、ドアをバン!と言う音を立てるほど力強く開く、するとグゥェアと言うような悲鳴を立てて倒れているゾンビがいた。


 俺は、近くに置いてある椅子をゾンビに振りかぶる。


「くそっ死ね死ね死ねぇ!」


 何回繰り返したのか分からなくなるほどゾンビを叩くといつの間にかゾンビは、力を失っていた。


「ハァ……ハァ……」


【ゾンビ・ソルジャーを討伐しました。】


【経験値を獲得、経験値の蓄積率が限界に達しました

レベルアップを開始……完了、身体能力及び技能が強化されました。】


「ぐっ!」


 先程の体の熱さとは、レベルが違う。体が悲鳴を上げてるのが分かる。


 だが力が先程の比では無い。


「これなら!」


 俺はゾンビを倒していった、中には仲の良い人も居たが涙を飲んで倒した、そして家の中を探したが誰一人ゾンビになってない奴は居なかった。


 何故か、ゾンビになっていなかった俺は、その理由をスキル『抗体強化(バスター)』のお陰だと思った、予想だとローズが放った魔法は、あの霧の中に病の元になるものが入った相手をゾンビ化させる物だったのだろう

 だが俺の場合は、スキルにより抵抗出来ていたのだと思う。


 ……ハァ、俺一人生き残ったって意味無いだろ。

 






 俺は、家の中でゾンビになっていた妹の姿を見て決めた。

 魔王軍幹部、ローズという野郎をぶっ倒す俺の家族を、村のみんなを殺したアイツを!

 幸いスキルのお陰で敵を倒すと強くなれるようだ。



 そこからの俺は近くの町に行き、冒険者登録をして成り上がりS級冒険者になっていた。今では生身でもドラゴンを倒せるだろう。


 そして俺は、魔王退治をすると言う勇者を名乗る奴について行きローズを殺した。



「あぁ、これでアイツらの仇は取った」


 もう俺は満足していた、勇者が一緒に魔王を倒しに行かないか、と聞いてきたが俺は同行を拒否した。


 そして俺はかつて村のあった近くの森に家を建てそこで人生を過ごし、老いて死んでいった。





 気付いたら、雲1つ無い青空に風で揺れる草原に居た。

 そして目の前にはかつての村人達が居た。


 俺は驚き目を見開くとみんなから



「「「「頑張ったな!アルト」」」」



 と呼ばれて笑顔で答えた。



「あぁ!久しぶりだな!みんな!」



 どうやら神とやらは、案外優しいものらしい。






あぁもっと自分に文章力があればなぁ、と

思う今日この頃

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