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星方陣撃剣録  作者: 白雪
第一部 紅い玲瓏 第十五章 精霊国の剣
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精霊国の剣第一章「精霊の出現」

登場人物

双剣士であり陰陽師でもある、「土気」を司る麒麟きりん神に認められし者・赤ノ宮の名字を改めた九字紫苑くじ・しおん。強大な力を秘める瞳、星晶睛せいしょうせいの持ち主で、「水気」を司る玄武げんぶ神に認められし者、紫苑と結婚している露雩ろう

紫苑の炎の式神・出雲いずも。神器の竪琴・水鏡すいきょうの調べを持つ竪琴弾きの子供・霄瀾しょうらん。帝の一人娘で、神器の鏡・海月かいげつと、神器の聖弓・六薙ろくなぎまたの名を弦楽器の神器・聖紋弦せいもんげんの使い手・空竜くりゅう姫。聖水「閼伽あか」を出せる、「魔族王」であり格闘家の青年で、はちまきの神器・淵泉えんせんうつわの持ち主の、「金気」を司る白虎びゃっこ神に認められし者・閼嵐あらん。輪の神器・楽宝円がくほうえんを持ち、「木気」を司る青龍せいりゅう神に認められた、忍の者・霧府麻沚芭きりふ・ましば。人形師の下与芯かよしんによって人喪志国ひともしこくの開奈姫に似せて作られた、槍使いの人形機械・氷雨ひさめ


 精霊国に入り、朱雀すざく神の試練を受けます。




第一章  精霊の出現



「ねえみんな、空竜がどこへ行ったか、知らない?」

 一涯五覇いちがいごはの一人である土気の極覇きょくは三務乱さむだれを倒してから四日目のこと。一同は過無国かむこくの西、生強理国いつよりこくの山中に入っている。

 森の中で昼ごはんを作っている紫苑が、木陰で思い思いに過ごしている一同に、赤いサンストーンのように太陽の明るさを内に秘めた口唇をすぼめて尋ねた。

「水浴びに行っていると思ったのだが」

 空竜のことをいつも守れるように気をつけている人形機械の氷雨が、紫苑の料理の手際を見るのをやめて、湖面がそよ風に吹かれたように優しく結んで微笑みゆるむ口唇で答えた。

「あれ? おけを持ってたから、ボクは水くみかと思ってた」

 閼嵐と、好きな数だけ石を交互に取って、残った一個の石を相手に取らせた方が勝ちという石取り遊びをしていた霄瀾が、腹ばいから上体を起こして、紅葉した桜の葉のように赤く色づいた口唇で口をはさんだ。

「女は男に隠し事がいっぱいあるって、姉ちゃんが言ってたな。桶で何かしてるんじゃないのか。化粧とか、料理とか……」

 同じく腹ばいの閼嵐が、常に優しげな笑みに見える、刀のように曲線の穏やかな口唇で、のんびりとしている。

「一時間九分もか? オレはてっきりお腹を壊したと思っていたんだが」

 主・空竜の行動にこちらも目を配っている、武器の手入れをしていた忍の麻沚芭が、ヤマアラシの針のようにくっと引き締まった口元に人差し指をかけ、少し考えこんだ。

「時間に正確だね。確かに、長いな。氷雨、見てきなよ」

 麻沚芭に苦笑しつつ、読書をしていた露雩が、朱雀すざくの炎を放つ翼のように赤みのさした形のよい口唇で、呼びかけた。

「何かあったらここに知らせに来る奴が必要だろ。もう一人行った方がいい」

 素振りをしていた出雲が、花の精の加護を受けたかのような、きりっとしてかつはかなげな口唇の脇を流れる汗を、ぬぐった。

「じゃ、お前が行ってこい」

「なんでオレなんだよ麻沚芭!?」

 氷雨は麻沚芭を見た。麻沚芭でも閼嵐でもなく、出雲が選ばれたのであった。

 氷雨は出雲の片腕を捕まえると、川の方へ連行していった。

「おい氷雨、放せえー!!」

 声が遠ざかっていく。

「空竜が水浴びしてたら、氷雨は出雲の頭を土の中に埋めるだろうなあ……」

 昼食を作りながら、紫苑はただただ見送った。


「いたぞ!! こっちだ!!」

「囲め!!」

 走る空竜の後ろで声がする。あっという間に影が目の前に回りこむ。

 イナゴの魔物の大群であった。空竜の体の関節にくっつき、動きを封じようとする。

聖弓せいきゅう六薙ろくなぎ迎破栄戦ごうはえいせん!!」

 六本の動き回る矢でも、大群をとらえきれない。なぜならイナゴは最初から素早いうえに、大きいものから小さいものまでまちまちで、矢の照準が一定しないからだ。

「なんなの!? 私がこいつらのなわばりに入ったってこと!? それともお……」

 誰かの差し金か、と考えて、空竜は頭を振った。心当たりなど、各国王が心変わりすればすぐに見つかる。

「氷雨だけでも一緒にいてもらえばよかった」

 自分の失敗に、片頬をあげて片目を閉じて、奥歯を嚙みながら鍋に目をやった。中には、矢で仕留めた鴨の肉と、赤や紫の木の実がふんだんに入っている。鴨の果物鍋を作る練習をしようと思ったのだ。

「紫苑の料理と一緒に出して、みんなを驚かせたかったのに……うっ」

 空竜の体に、イナゴが群がる。救いは、かじってこないことだ。

「おぽぽ、よしよし。生け捕りにしなければな。腕一本でも折るなよ」

 人の大きさで二足歩行をする、アブラムシに似た丸い黄緑色の魔物が、油の足跡をつけながら歩いてきた。

 そして、空竜の顔をよく見ようと、そのたっぷりの油の手を空竜の髪の毛に置き、向こうへ押した。

 べちゃあと、頭皮まで浸透して、一気に髪があぶらぎった。

「うわあ……」

 何回髪を洗えば落ちるのかと空竜が精神的な損害を受けているのに気づかず、アブラムシが笑った。

「おぽぽっ。こいつが帝の一族か。剣竜様と違って、軟弱だぽっ」

「剣竜?」

 空竜が聞きとがめるより早く、アブラムシはイナゴに退却の指示を出した。

「(一涯五覇いちがいごはのうちの誰かの関係者の報復ではない。帝への反逆でもない。でも、“剣竜”……世界にとって、悪いことが起きるに違いない!)」

 空竜がイナゴに運ばれる状態からどうにかして逃れようとしたとき、

「待て!! 空竜をどこへ連れて行く気だ!!」

 出雲が走りながら刀を抜いた。

「出雲!! 助けて!!」

 ほっとして叫ぶ空竜の前に、アブラムシの魔物の背筋が伸びた。

「おぽっ! 護衛のお邪魔虫め! 軽く遊んでやるっぽ!」

 アブラムシの手から毛針が生え、全方位針だらけの球に変わった。

 出雲の刀とアブラムシの毛針球がぶつかりあった瞬間、破片が飛び散り、出雲はとっさに目を閉じて離れた。

 そして、次に開けた目を疑った。

 出雲の刀が砕けていた。

 根元から、なかった。

 アブラムシが毛針球をぐるぐる回した。

「弱い弱いっぽ! これが帝の護衛とは、情けないっぽっ! ますます剣竜様が慕わしいぽっ!」

 出雲は聞いていなかった。

 出雲の刀は、自分の炎の気と炎の精霊の気で、硬度を高めてあるはずだ。

 それが折れたということは、自分はこのアブラムシに歯が立たないということなのではないか。

「(オレはそんなに弱いのかっ……!!)」

 四神の加護もなく、神器もなく、何の取り柄もない剣士。すべてが、出雲を現実から遠のかせる。

「おぽぽっ! 何もしてこないなら好都合、死ねえ!」

 アブラムシが毛針球を振りかざして駆けてくる。

「出雲!!」

 空竜の悲鳴と、炎の精霊の声が同時にした。

「もう限界だ!! 燃料が足りない!!」

「燃料が足りないって、どういうことだ?」

 出雲の意識が戻った。

 炎の精霊は、宿った者の一番持っている感情を燃料にして、宿主の中に存在し続ける。

「お前の燃料は、九字紫苑への恋心だったんだよ!!」

 他人に改めて言われて、出雲の顔がいっぺんにほてった。

 あいつを見るたび、心が大きく動いた。近くにいるたび、心はどこまでも続く花畑の中にいるような幸せに包まれた。

 でも、あいつは露雩と結婚してしまった。

 オレが四神の加護を得る試練を受けることを、待っていてくれなかった。

 愛していても、届かなかった。その満たされない思いに比して恋心が――炎が、途切れていっているのだ。紫苑と露雩が二人で笑っているのを見るうちに、報われない思いが全身を突き刺し、すべての動きを止めるからだ。

 炎の精霊の力が弱まっているから、刀が砕けたのだろう。目の前の敵に勝つには、炎にまきをくべなければならない。出雲は急いで言葉を考えた。

「かなわない想いだからって、すべてが終わるわけじゃない。あいつが好きになった男は、オレにはできないことをしたのだから、受け入れるしかない。それでもオレはあいつを愛せる。オレを救ってくれたことを、感謝している。だからあいつが誰を愛しても、恨まない。どんなに泣きたくなっても、この恩だけは忘れない。優しいあいつの選んだ道を、妨げない。今度はオレがあいつを救う番だ。あいつを困らせようとする奴を、オレは許さない!」

「何をごちゃごちゃ言ってるっぽ! 刀の次はお前の頭だっぽ!!」

 毛針球を振りかざすアブラムシの足に、炎が走った。

「おおっぽ!!」

 慌てて跳び上がったアブラムシは、かがんだ出雲の背中を思いきり踏みつけた。

「いい油持ってんじゃねえか!!」

 出雲の全身から炎が出た。油だらけのアブラムシは、火だるまになって転がった。

 さらに、アブラムシの腕が砕け飛んだ。

 氷雨に助け出された空竜の矢であった。

「ちいっ! 退却! 退却ーぽ!!」

 アブラムシは炎のついた油を体から分離すると、砕けた腕を押さえながらイナゴと共に逃げていった。

 出雲は、自分の炎が不安定な火種なので追えず、氷雨は、空竜の体が心配で、置いて行けなかった。

「……お前の弓、すごい威力になったな」

 出雲は、黙っている三人の中で、ようやくそれだけ言えた。


 三人が鍋を持って皆のところに戻ると、五人全員が身構え、緊迫した空気が漂っていた。

 露雩、霄瀾、閼嵐、麻沚芭の視線の先には、紫苑と対峙する妙な物体があった。

 直径二十センチくらいの「し」の字が浮いていた。白くて、目玉が二つつき、小さく両手が出ていて、尻尾(?)に白い双葉がついている。

 全員、一言も発しない。

 出雲は、紫苑を見てぎょっとした。目を閉じている。眠っているのだろうか?

「おい露雩! どういうことだ?」

「わからない。紫苑が札から食器を出そうとして紙に筆で字を書いたとたん、突然あの『し』の字が現れたんだ。敵対するようには見えなかったんだけど、紫苑に何か術をかけたらしくて……。『し』の字は何もしてこないし、オレたちも倒していいものかどうか迷ってる」

「魔物ではなさそうだな……」

 出雲が「し」の字を観察し始めたとき、「し」の字が両手を勢いよくばんざいした。

「あー!! だめだじ!! わからじ!!」

 そのとたん、紫苑も気づいたように目を開けた。

「あらっ? 今のそのは、夢?」

「紫苑!! 大丈夫かい!? 何があったの!?」

 夫の露雩が慌てて紫苑の頬を両手で挟む。

「うーんとね、なんて言うのかなあ……」

 妻の紫苑が答えようとするのを、「し」の字が遮った。

「モジは、ふるき世界の王・三務乱さむだれを倒した九字紫苑が、次の新しい世界をどんな世界にしようとしているか、知りに来たじ」

「え? 私が、どんな世界を?」

 事情がのみこめない紫苑に、「し」の字は頭を振った。

「紫苑の頭の中に入って、『紫苑』の名をモジが書けば、書いたものが――紫苑がこれから関わって変わる世界が、現れるはずだったじ。なのに、ただただ一面の、紫色のそのが広がっただけじ。紫色の大地、紫色の星にするつもりだじ。でも、何がどう作用してそうなるのか、その世界はいい世界なのか、まったくつかめじ。新しすぎて、誰にもわからじ。務めは果たせなかったけど、これを報告しようっと」

「し」の字は、さいならとばかりに紫苑の札の字の中へ入ろうとした。しかし、弾かれた。

「じいっ! 字が汚すぎて、汚いこっちの世界には来られても、きれいなあっちの世界には入れじっ!!」

 どうしようどうしようと飛び回る「し」の字を、無表情な紫苑がぎゅっと捕まえた。

「今失礼なこと言ったよね? 頭と尻尾を結んで輪にして力の限り輪投げしていいよね?」

「きゃー!!」

 悲鳴をあげている「し」の字を捕まえたので一段落ついたと思い、出雲は空竜が狙われたことを五人に話した。

「奴らが言ってたことで気になるのはあ、『剣竜』よ」

 空竜が深刻な顔をしていた。

 皇帝の真の名前は、五代ごとに同じ名前を繰り返す。木竜きりゅう火竜かりゅう空竜くりゅう剣竜けんりゅう湖竜こりゅう、その次はまた木竜に戻る。それぞれ木気、火気、土気、金気、水気の加護が名に秘められていて、現在の帝の名は火竜、火気の加護を秘める。娘の空竜は土気である。

 剣竜は、空竜の次の帝の名である。

「あいつらの口ぶりだと、未来の剣竜じゃないわあ。過去に、強制的に眠らされた帝・剣竜がいるの」

 帝国草創期。初代皇帝剣竜は、狂気の剣技で、一小国から全土をたいらげた伝説的人物であった。しかし、乱暴で贅沢ぜいたく、すぐ怒り斬るなどしたため、帝国を続けるうえで各国からの反乱を防ぐために、強制的に眠らされるという封印を受けた。殺されなかったのは、帝国が危うくなったときに助けを借りようと、当時の人々が思ったためである。

「死と同じものを与えておいて、その者の力を頼むとは……」

 紫苑は自分に重ね合わせるように、嫌悪の表情を見せた。

「剣竜を復活させるためには、帝室の者が儀式をしなければならないと聞いているわ。私のせいで悪いけど、みんなしばらく奇襲に気をつけていて」

 空竜は皆に頭を下げた。閼嵐が笑った。

「何もなくても神器を持っているオレたちは油断しねえさ。空竜こそ気をつけろよ」

「うん、ありがとう」

 氷雨は二人を黙って見ていた。

「……で、こいつの話に戻ろう」

 空竜の話が終わり、出雲は紫苑の手によって輪っかにされている「○(まる)」の字を見た。

「モ、モジにこんなことして、ただですむと思ってるのかーじ! 言いつけてやるじ!」

「誰に?」

「そっ、それは……」

「ようモジモジ。久し振りだな」

 ひょいっと、出雲の中から炎の精霊が出てきた。

 モジモジはびっくりして紫苑の手の中でくるんと一回りした。そして、観念した。

「お前がいるんじゃ、どうせモジのことはばれるじ。しょうがない、話すじ」

 紫苑は、話しやすいように結び目をほどき、「し」の字に戻してやった。

「モジの名は、モジモジ。きれいな文字に住む、字の精霊だじ。“九字紫苑”の文字の中にどんな世界が眠っているか、精霊王に命じられて見に来たじ」

「精霊!?」

「精霊王!?」

 一同が驚くなか、炎の精霊が軽い口調で説明した。

「精霊っていうのは、すべての命と共生する道を選んだ、動植物や事象の進化したものさ。魔族は主に人間に敵対するけど、精霊は人間とも魔族とも共に生きようと思ってる」

 モジモジが続けた。

「精霊は畑や野原や草原の命溢れるところ、おいしい料理、きれいな作品、やさしい言葉、みんなが『ここにいたいな』と思えるところにいるじ。人間はいつでもきれいなことをするのはできないだろうけど、きれいにしようと努力するのを、精霊は喜んで応援するじ。神様じゃないから、応援するのが精一杯だけどじ……」

 空竜が微笑んだ。

「そうなんだ。いつもありがとね」

「ううん。『空竜の料理は生が多いから、逃げたくなる』って、このあいだナベノミ〈鍋の実〉が言ってた」

「……」

 空竜の今日の鍋の鴨も、柔らかく仕上げようと半生にする予定であった。

 紫苑が自分の作り終えた昼食に振り返った。

「じゃ、今日の私の料理は?」

 お米が底をついていたので、山芋をすってとろろにして代わりにし、星型で抜いた人参にんじんと、食べやすい長さに切ってでたほうれん草と、茹でたとうもろこしの粒を甘じょうゆで煮て、つゆごと各自のお茶碗に入っているとろろの上にかける。とろろとよく混ぜて食べてもらうつもりである。

「おいしそうですなあべ!」

 心から嬉しそうに、鍋の前面に笑みで眉と目が下がった顔がついている、精霊らしきものが、食事から飛び出して来た。

 空竜がすかさず聞いた。

「あんた、ナベノミ?」

「ええ、ええ、そうですよ。紫苑の料理はいつも丁寧で……はっ!」

 ナベノミは空竜に追い回されていた。

 出雲が目を丸くした。

「精霊が次々に見えるなんてな!」

 炎の精霊が笑った。

「こいつらが姿を見せようと思ってるからさ。ほら、氷の精霊も来た」

「え?」

 直径十センチほどの、水色の人型の氷が、出雲の背中を大の字でキュムッとつかんでくっついていた。

「ん? なんで現れたんだ?」

 紫苑と空竜はそれを見て取り合いをしている。

「キャーッ、私の、私の!」

「かわいーっ!」

 しかし、氷の精霊はますます出雲にしがみついて離れない。

「冷たい……」

 出雲は、式神も精霊の一種だから仲間意識を持って出てきたのだろうと考えた。

「名前は、『氷の精霊』でいいのか?」

 氷の精霊は、小さくうなずいた。

「「かわいーっ!!」」

 紫苑と空竜の様子を見ながら、出雲は、

「(オレがモテてるわけじゃないんだよなー)」

 と、苦笑した。

 モジモジは、精霊王に直接紫苑を見てもらおうと思い立った。

「精霊国に来てくれないかなじ。王にお会いしてほしいじ。その代わり、国内を観光案内するからじ」

 紫苑たちは、驚いて顔を見合わせた。

 星方陣せいほうじんに使う神器があるかもしれない。これは好機だ。

 一同は、精霊国に入ることを決めた。


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