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第二話

遅くなってしまいました!すみません!






いやぁ、よかったよかった



何かって?料理の見た目が普通だからに決まっているではないか!!


ファンタジー世界の食べ物が紫とか青とかの変な色してたら生活できっこないっしょ!!



あ、そうそう

いい忘れていましたが、こちら、食事処『母の味』です。この世界は話してるのも書くのも日本語(だと思われる言葉)なんです。読み書きができる場所でよかったぁ~


30分ぐらい働いたところで、ラナさんが早速食事を用意してくれました。はやっ!!とか思いましたが、もうすぐ店もピークを迎えるし、腹ペコだと働こうにも働けないだろうというラナさんの有難い気遣いで、現在お食事中なのです。






「「「うわぁ!美味しそう!!!!」」」


何の動物かわからないが、大きくカットされたステーキとクロワッサン、コーンスープとサラダが目の前に三皿ずつ並べられています。


熱々の鉄板の上に乗っけられている肉がまだジュワーっとしていて、とても食欲が沸いてきます。



「ラナさん、これは何のお肉なのでしょうか?」

「それは魔兎(まと)の肉よ」

「まとってなんですの?」

「ウサギの魔物さ」

「あ~なるほど」

「ウサギなんて私初めて食べるよ!みんな、早く食べよっ!!ね!」

「そうね、それがいいわね」


というわけで......


「「「いただきまーす」」」



「......うっっっっっっっま」

「とろける~~~」

「とっても、と~っても美味しいですっ!!」

「そうかいそうかい、良かった良かった。にしても食べ方綺麗だね~実は貴族のお嬢様だったりするのかい?」

「いやいや、どこにでもいる一般人ですよ」

「それよりラナさん、こんなにも美味しいものを私たちがいただいてもよろしいのでしょうか?」

「あぁ、それは賄い用のお肉だからね、もちろん大丈夫さ」

などと会話をしていく中で、この世界の外国

にも外国語たるものがあるのを知った。いろんなラノベでは外国でも普通に通じたり、翻訳機能があったりするけど、ここはそれらより地球っぽさ?があるみたい。ちなみに数字も10進数だから四則演算だって使える。良かったぁ。


外国語でもある程度は理解できる気がしたが、一番使いなれてる日本語(っぽい言語)を使うところにトリップしてきて良かったと思う。

私たちの中で、マオちゃんは日本語、英語、中国語、フランス語、スペイン語、韓国語、ドイツ語などをマスターしていて、検定では平均二級はとっている。家柄的にも頭脳的にも、日本にいたときから結構チートだ。

ミカは勉強熱心で、マオちゃんには及ばないけれど、日本語、英語、中国語、スペイン語、フランス語はある程度話せる。日本語と英語以外は独学である。検定は平均準二級。英検はなんと一級合格者。この年で一級合格とか、最強かよ......

彼女たちより劣る私は日本語、英語、フランス語の三か国語はマスターした。日常会話は問題ない。フランス語はミカから教わって、今は二人から中国語を教えてもらっている。


よーく考えてみたら、この三人全員ある程度チートしてる気がする。私はいまはまだショボいけど、どうやら吸収力はいいらしい。ただやらないだけだと二人に叱られた。


二人がいれば、ここでの生活は問題ないだろう。







あーだこーだして、アルバイトは終わった。

「さあ、今日はこれでおしまいだ。ご苦労様」

「「「ありがとうございました!」」」

「うん、いい返事。ところで、あんたたち宿とかはどうするんだい?」

「これからうろうろして探すつもりです」

「文字も読めますし、言葉も通じるので」

「最悪野宿でも一週間は過ごせますのよ?ただお風呂がないのは少々厳しいですけど」

「お財布に優しく、サービスもそれなりにいい宿ならしてるよ、大浴場も確かあったはずだ」

「本当ですか!?是非教えてください!」

「夜空っていう名前の宿で、ここからまっすぐ進んで、つきあたりで左に曲がる。しばらく歩いたら、夜空って書いてある水色の看板が見える。」

「本当にいろいろありがとうございます!」

「いいよいいよ、お嬢ちゃんたちのおかげで今日は結構助かったからね」

「そう言って頂けるのなら嬉しいです!!」

「それではいってきます」

「「「本当にありがとうございました!」」」

「あぁ、良かったらまた来なよ」

「はい!是非!!」




こうして、私たちは『母の味』を離れて、『夜空』へ向かって出発した

今後もゆっくりですが、続きますので、お付き合いいただければ嬉しいです!

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