表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

第一話




こうして、私、前島幸(まえじまさち)後藤美果(ごとうみか)大橋(おおはし)まおの3人は異世界に来てしまいました。カラオケボックスから。



「ねえねえミカン、まおちゃん」

「なぁに、さっちゃん」

「どうしましたの?」



「私、



お腹すいた。」



「「はぁ」」

「何事かと思ったらお腹がすいただけなのかよ」

「もっと重大なことかと思ってビックリしましたわ」

「あははははは、ごめんごめん」

「でもまあ確かに食料問題は解決しないといけないよね...」

「それに、服だって私たちのは少し異様に見えるわ」

「制服だしねー」

「あと、お金が使えるかどうか、言葉が通じるかどうかが重要になってくるよね」

「えぇ、私もそう思うわ」

「お財布は持ってるけど、多分使えないよねー」

「そうだね、困ったな...」

「言葉はどうですの?」


うーんどれどれー......

あ、毎度あり~とか言ってる


「聞いてる感じだと多分日本語が通じると思うよ」

「ならよかったら。新しく言語を習うのは面倒だからな」

「そうですわね」


「と、とりあえずご飯食べたいなー、あはは」



「まあ、悩んでいても仕方がないからまずこの通りを歩いてみようか」

「そ、そうね」




そして、私たちはとりあえず近くにあるレストランを見つけて、その中へと入っていった。




「ごめんくださーい」

「あら、いらっしゃい!お好きなところへどうぞ」

「あ、ありがとうございます。ところで、こちらの貨幣を見せていただけますでしょうか」

「あら、変なことを聞くわね、まあいいさ。ほら、こんなんだよ」


女将さんが見せてくれたのは、コインとコインとコイン。見事にコインだらけだ。

銅、銀、金ときている。異世界コインのテンプレであった。相場も銅コイン百枚で銀コイン、銀コイン百枚で金コインだそうだ。さらに上の白金などもあるらしいが、今はどうでもいいだろう。とにかく重そうだ。ちなみに単位はセントらしい。


「やっぱり私たちのお金とは違うわね」

「そうだねー...あのー、お金を持っていないのですが、お手伝いをするので、何か食べ物を恵んでいただけないでしょうか?」


「お金を持ってないんだって?いったいどうしたのさね、若い女の子3人で、変なお洋服着てさ」

(さいわ)い、時間が3時半ぐらいだったから、女将さんの声は大きかったにも関わらず、あまり人に聞かれていないようだった。これが多くの人に聞かれていたら、どれだけ恥ずかしいやら......


「実はそうなんですよ...無茶だとわかってはいますが、皿洗いでも、下ごしらえでもしますので、どうか食事を恵んでください!」

「はあ、わかったよ。私はラナ。君たちは?」

「サチです」

「ミカです」

「マオと申しますわ」


「わかった、サチは野菜を、ミカとマオは皿を洗ってちょうだい。働かざる者、食うべからず。ちゃんと働いてくれたら食事をあげるよ。賄い程度だけどね。いいか?」

「はい!問題ありません!ありがとうございます!」

「いい返事だ。厨房はこっちだよ、ついてきな」


「「「はい!」」」




とりあえず、お食事ゲットだぜ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ