忘れられない毎日
「私とさ、世界をまわってみないかい?」
自称“神様"のリーリーに唐突に言われ、モーンは固まってしばらく動けなかった。
「あ、ごめんね!突然言われても困るよね」
リーリーは一つほっと息をつくと、モーンの目をじっと見て言葉を続ける。
「君の忘れられる“能力”が気になるんだ。」
リーリーが目を輝かせながらモーンにつめよると、モーンはリーリーを睨んだ。
「お前だって、どうせすぐ忘れるだろ…ー」
「忘れないよ」
リーリーはモーンの言葉を遮った。断言されて、モーンは硬直する。それを見て、リーリーはにっこり笑う。
「私、神様だもの。忘れるわけないじゃない」
満面の笑みを押し付けてくるリーリーに、モーンは何を感じたか背筋が凍った。この人、本物の神様なのかもしれない。なんて、モーン少し思っていた。
「きっと楽しいからさ。忘れられない毎日をすごしたくない?」
リーリーは両手を広げ、いまだに笑っている。それを見て、モーンは少し笑った。
「今迄、つまらない毎日だったしな…お前にかけてみるのも、少しは面白いかもな。…わかった、行くよ。ついてってやる。」
モーンは腰に手をあて、得意気に胸をはる。
リーリーはそれを待ってたと言うように大きく何度も頷いた。そしてリーリーはモーンの頭に手を乗せ髪をくしゃっとする。
「じゃあ、今日の夜でるから準備でもしといたらいいよ」
リーリーはそう言い残し、森の祠を後にした。
少し短くなった気がします