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アルタ・ダーナ ~巡る運命~  作者: 元帥
第六章~寄生竜~
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~ダバク~

上に行くたびに足取りが重くなる。皆を残して一人だけ行ってもいいのだろうか、やっぱり自分も残ってルナを倒してからでもよかったのでは? 問答を続けていたアインの頭の中で話しかけてくる一人の男、シュクラは鬱陶しそうな声音だった。

「いい加減にしろ」

 半ば脅迫にも似た圧力を持った声にアインの意識はシュクラに向けられる。

「でも………」

「この場に俺の体があれば、お前を殴ってやりたかったぜ」

 アインは足を止めてシュクラの説教を聞く。

「お前の仲間は、お前を送り出したんだぞ? それなのに、なぜお前はあいつらの意思を尊重してやらんのだ? 言っておくが、俺の見立てでは誰も助からん。例え、お前があの場に残っていたとしてもだ」

「でも………」

「でも? お前はまだ迷っているのか? 友達には送り出され、父親にも送り出されて、挙句の果てにはお前の姉の竜にも送り出されていて迷う必要がどこにあるんだ?」

「それでも!!」

「自惚れるな!! 誰これ構わず助けようなど、出来る訳が無いんだよ。遠くの街で事件があり、目の前にも事件があるのに、お前はその両方を助けようなんてしても、出来る訳が無いんだよ」

「そんな、そんなことは」

「無いと言い切れるのか? 現に小僧たちは人竜に殺された。だが、お前がそっちを助けようと四人で人竜を倒したところで、竜の大群を倒しきれない竜騎士達はどうするんだ?」

 おじさんの言うことに僕は反論を返すことが出来なかった。何もかも助けようとしていた、もともと人間嫌いだったのに、なんでここまで人の事を思うようになったのだろう。

 今までの人達の触れ合いから? それともいつの間にか人間の事が好きになっていたのだろうか。

「俺から言わせれば、姉を救うことも出来ないでいるのに、他を助けようなんていうことを考える時点で笑わせてくれる」

「僕はもう、失いたくないんだよ!! 友達も、家族も!! 他人であっても死んでほしくないのに、なんでみんな………死んじゃうんだよ。なんで死のうとするの?」

「それはお前が勝手に願っているだけだ。思い通りに行くわけがないだろう? だがな、この先で待っているのはお前が望んでいることを、自分の手で掴まないといけない、大変な場所だ。死なせたくない姉がいるのなら、お前の手で助けてやれ、いいな」

 シュクラはそういって、アインの中へと戻っていった。

「分かったよおじさん。ありがとう」

 お礼を呟いてアインは止まっていた足を再び階段へと向ける。ゆっくりと上に向かいながらアルマとの思い出が走馬灯のように流れる。

 初めて出会っているのはレーゲン湿原の樹の下で、次に会ったのはムシュフシュ、そこから先はアルマを探すための旅に出かけたけれど、一切の情報もなく転々と旅をしているだけだった。

 本当なら僕が記憶に無いだけの赤ん坊のころに、アルマとは顔を合わせているかもしれない。

 ねえお姉ちゃん。やっとここまで来たよ。貴女をずっと追いかけて、追い続けてきて、貴女がどれほどの重荷を背負ってきたのかも分かった。

 貴女がどれほど苦しい思いをしてきたのかも分かったから、だから今日は貴女が悩んでいるものを一緒に抱えようと決めました。

 決心が付いたころには上へと続く階段が途切れ、かわりに大きな広間にでる。風が吹き荒れていて目を開けることを拒まれていると思えるほどに強く、うっすらと視界に映っていたのは一つの人影。

 それが誰なのかは一目で分かった。

「………お姉ちゃん」

 そうつぶやいた瞬間、吹き荒れる嵐のような風はぴたりと止んだ。風を引き起こしていたのはアルマだったのだろうか。

 一歩ずつ慎重にアインはアルマへと近づく。アルマは棒立ちで待っているだけだが、顔を伏せているせいで表情を伺うことが出来ない。

 二人の距離は約三メートル弱、お互いに攻撃を行おうとすれば届く距離だ。

 アインも近づくのを止めて留まり警戒心を強める。この瞬間に襲い掛かってもいいように拳を握りしめる。

「………久しぶりだね、ずっと会いたかった。ずっと貴女を追い続けてここまで来たよ」

 話しかけてもアルマの反応は無い。まるで人形に話しかけているかのような感覚に背筋に悪寒が走った。目の前にいる女性はまだ、人間として機能しているのかという不意の疑問。アインは考えることを止めて一層と警戒心を強めながら話しかけるのを止めない。

「お姉ちゃんのことを色々と知ったよ。貴女がどれだけの物を背負ってきたのか。いろいろと犠牲にしてきた物を」

「………っふ」

 アルマは失笑気味に息を吐く。それはどういう意味を持った笑いだったのだろうか、アインは眉根を寄せて手のひらに魔力を込めた。

「それはこいつの事を言っているのか?」

 顔を上げたアルマの表情は邪悪に笑っていた。親指を自分に指しながら、まるでアインの中にいるシュクラと同じような意味合いを取れる。

 声も容姿も同じ、だがそこに居るのはアルマの姿をした何かだ。

「時間切れだ人間。宿主だったこいつの精神は先ほど全て食い尽くした」

「………え?」

「ずっとお前の事を気にかけていたぜ? 毎日、飽きることなく、お前が風邪をひいていないのか、たくましく育ってくれているのかとか、宿主の思考は全て読み取らせてもらったが、こんなにも体が痒くなったのは初めてだ」

「まさか………ダバク?」

「ほう? 久しぶりに呼ばれたなその名前。そう、俺様がこの世界そのものだよ人間」

「本当にお姉ちゃんは………消えたの?」

「さっきから言っているだろう? 聞いていなかったのか? 食ってやったよ、こいつの全てを」

 その顔で笑うのを止めて欲しかった。その声で汚い言葉を発するのを止めて欲しかった。その姿で姉と同じように振舞うのを止めて欲しかった。

 さっき決めたばかりだった。姉を助けるために、救おうと決めたばっかりだったのに。

「うっ!!?」

 嗚咽感がアインの体をしびれさせる。胃液を床にまき散らしながら膝をつくと知らず涙が溢れていた。

「ああ、なんだお前がこいつの想い人だったのか。そうかそうか、それはすまないことをした。でもまあ、お前も悪い。間に合わなかったお前がな」

「………黙れ!! 黙れ黙れ黙れ!!!」

「おぐっ!!?」

 もう口を開くな、もう笑うな、消えてしまえ、お前なんてこの世から消えてしまえ。

 油断していたダバクの胴体にアインの掌底が叩き込まれ、態勢がくの字に折れ曲がった所にアインの両腕がダバクの体を絡めとる。

 息をする暇を与えない速さにダバクは、自分が投げ飛ばされていることに気が付いたのは空を見上げ、背中が地面に付いている時だった。

「むっ!」

 視界にアインの掌が映りこみ素早く体を翻して逃げる。だがダバクが避けることを予測していたアインは片手に細剣を作り出して投げ放っていた。

 避ける事も出来ずに体に突き刺さった細剣に舌打ちをするダバクは前を向いた時には雨のような勢いで飛んでくる細剣に驚愕し目を見開く。

 咄嗟に腕で防御をするが留まることを知らない滝のように剣は降り注ぐ。

 これだけの魔力を使うことは普通の人間には出来ない。たとえ出来たとしても、すぐに魔力は切れて死ぬことになる。

 アインは竜人の血が半分だけ流れていることが幸いを呼んでいるものの、シュクラの目からすれば限界を超えている規模でアインは魔法を行使していた。

 怒りや憎悪からくる爆発的なエネルギーをただダバクに叩き付けているが、魔力切れを起こしてきているアインの表情には疲れが表立っていた。

 半分は竜人だが、もう半分はただの人間だ。魔法を使うのは完全体である竜人だけが許された奇跡だ。人間が許されている訳が無い。

 このままアインが魔法を使い続ければ少なからず死ぬ。ダバクが先に倒れるのか、アインが先に倒れるのかという賭けにアインは出たのだ。

「甘いなぁ人間。いや、この力は人間の物ではないな。お前、こいつと同じで竜を食ったのか?」

 無数の刺し傷を物ともしないでダバクは笑いながらアインへと問いを投げるが、アインは聞く耳を持たず一瞬にしてダバクの背後へと回り込んだ。

「おいおい、少しは話を聞けよ!?」

 振り返ったダバクの顔面にアインの足先が命中する。旋風のようにアインは体を捻らせて胸部、胴部の三回に分けて蹴りを放ち、地へと着地すると、腕を中心に足を大きく広げて旋回。足元を払われたことによって宙を舞ったダバクの体へと、発射台へと装填された砲弾のように引き絞られた二頭の大蛇が牙を立てる。

「螺旋大蛇!」

 突き立てられた牙が腹部を食いちぎるように、両手を螺旋のように掻き乱す。ダバクは受け身も取らずに地面へとその体を横たえた。

 無反応のダバクだが、アインは気を逸らすことも出来なかったが、極度の疲労感に頭がふら付いた。

「使いすぎだ、このままだと死ぬぞ」

 シュクラの声はアインの身を案じるような言い方ではない。現実を突き付けるだけの、結果報告のように聞こえる淡々とした声音だ。

「僕はもうどうなってもいい。だから、早いところに決着を付けたいんだ」

「そうか、だが、アイツは効いていないみたいだぞ」

「………うん。分かっている」

 シュクラに言われなくても分かっていた。出来うる限りの強打を浴びせてきたつもりだ。だが、あのダバクには何も効いていなかったような気がしていたのだ。自分の手にはしっかりと確信も付ける程の手ごたえもあったのに、あのダバクには何も通用していない気がするのだ。

 不安を過っていたアインの目に映るのは何事もなかったように立ち上がってくるダバクだ。ため息を付いて靴の位置を軽く叩いて直しながらアインは構えをとる。

「やっぱりお前も混じり物か。なら、この宿主が何を使えたのかも分かるよな?」

 ダバクは不敵に笑みを浮かべながら指を鳴らす。甲高い合図の音が一帯を覆った時だ。アインの周りに突如として生えた氷柱が体に突き刺さる。

「あぐっ!?」

「お前は体感したところ、雷の魔法だろう? そしてこいつは氷と来た。いやいや、最強の属性を持つ魔法がこんな所に集まるのも珍しいものだよ」

 踵を鳴らしながらダバクはアインの元へとやってくる。ゆっくりと近づいてくる執行人のような感覚、死が近づいてくる。

「ほら、先ほどの威勢はどうした人間?」

 指を鳴らした合図で細目の氷柱が地面から突き上げられた。アインがダバクにやったことと同じように、やられたことをやりかえすように何本もの氷柱はアインの体へと突き刺さる。

「こふっ………」

「おいおい、威力的にはお前のほうが断然も上だぜ?」

 体に剣山でも付いているかのように氷柱がアインを覆い、透明だった氷の色も今ではアインの血の色で真っ赤だ。

 崩れ落ちるアインの髪の毛を掴み無理やり立ち上がらせる。

「ふん、ただの人間風情がよくもここまで来たものだ」

 外見上はアルマの姿を象っているおかげで、違う人物にしか見えない。それでも体はアルマだということに変わりはない。

 精神を食い尽くしたという風にダバクは言っているが、ならばなぜ、アルマの体を捨てて表に出ないのだろうか。

「それはな、人間。今回の宿主は相当に気に入っているのだよ。いつだって俺はこの宿主から抜け出して孵化してもいいのだが、宿主から出るとその能力は使えないからな」

「そっか………なら、早く出て行ってよ!!」

 全身に魔力を込めたアインも、最後の力を出し切ることに決めたのだろう。雷を帯びた体からは電気が迸っている。

 突き刺さっていた氷も弾け飛び身軽になったアインはダバクへと攻撃を開始した。

「ふん、見掛け倒しなら―――」

 一瞬で目の前に現れたアインにダバクはただ防御の選択しか選べなかった。咄嗟に体を庇ったものの、その隙間を的確に叩き込まれる。

「っぐは!!?」

 早くて重い一撃、ダバクの目を持ってしても今のアインを捕えることが出来ない。だが、ダバクは不敵に笑う。

 やられているのはアルマの体であり、本来の自分の体ではない。宿主の心臓に根を張ったダバクの本体を壊さない限りはいくらアルマの体を叩こうが効いていないのだ。

「アイン、姉の体を痛め続けているだけだぞ」

 シュクラの声が頭に響く。その事実にアインは反応するが、どういう手段を取ればいいのか分かっていない。

「俺の力を貸してやる、そのまま姉の心臓を抉りだせ」

「そんなことすれば、お姉ちゃんが―――」

「もう死んでいるのに躊躇う必要はあるのか? それよりも、アイツに使われ続ける姉の姿の方が痛々しくて俺は見ていられない」

「分かった」

 アインの髪の毛が金髪から白髪へと変化すると、ダバクは今まで以上に驚きの表情を浮かべたのだ。

「な………まさかお前は!!?」

 アインの右腕がアルマの心臓へと突き刺さ体を貫いた。真黒な心臓と呼べるのかどうかもわからない代物に成り果てているが、ぎょろりと心臓から目がアインを見つめた。

 これがダバクの本体なのだろうか、握りつぶそうと力を込めた時シュクラに渡された破壊の力をダバクへと込める。

破壊(へレス)

 呪文を唱えながらアインはダバクを握りつぶした。

 苦しみだしたダバクは膝を付いて床に夥しい量の血をまき散らす。

「馬鹿な………貴様、なぜここに!? シュクラ!」

 穴の開いた心臓を押さえつつダバクはアインを見上げる。白髪へと変わったアインの姿にダバクは驚きと嬉々とした表情を浮かべた。

「ふはは、そうか、そういうことか。貴様が人間に加担しているのはそういうことか!」

 ダバクの言っている意味がよくわからない。ふと、アインの視界に映り込んだ自毛に多少だがダバクの言いたいことを理解した。

 ダバクは今の自分の姿におじさんを投影しているのだろう。この二人にどういう因縁があるのかは分からないけれど、今の自分には関係のない事だ。

 止めを刺そうとアインの手がダバクへと伸びる。

「良いのか、この体は貴様の姉なのだろう? 自分自身で殺めても良いのか?」

 挑発するダバクの言葉にアインは冷めた目線で見つめ返す。

いったい、どの口が戯言を吐くのだろうか。今の今まで苦しめてきた元凶は全て貴様のせいだ。

アインの殺意に揺らぎがない事を悟ったダバクは観念したのか、それとも奥の手があるように口を開く。

「貴様は一つ勘違いしているぞ?」

「なに?」

「お前が握りつぶしたのは俺の本体じゃない、言っただろう? 何もかも遅いと」

 ダバクを中心に嵐が吹き荒れた。豪風に押され後ずさりながらも何が起きているのかをアインは薄目で状況を確認する。

 一体何が起きているのか、人影が徐々に大きく膨れ上がっていく。背中から翼が生え、表皮を覆っていたアルマの体自身が蛹だとすれば、今起きているのは蛹から孵る蝶だ。

 黒竜のような綺麗な黒色ではない、むしろ混じりに混じり、くすんだ黒色はダバクの二つ名に当てはまる。

「混沌竜カオスドラゴン………」

 これが本来の姿なのだろうか、二足歩行の竜というより、まるで人間と姿が変わらない。筋肉質な体はどこかシュクラを連想させられるというより。

 これではまるで―――

「俺そのもの、そう思っただろ?」

 シュクラの言葉にアインは頷く。

 思っていたことを口にだされ、尚且つその本人が問いかけて来たからだ。一度シュクラの姿を見たことがあるアインにはどうしても、目の前で佇んでいるダバクがシュクラの生き写しに見えるのだ。

「お前が思っているのは至極当然の疑問だよ。なぜなら、アイツは俺から抜け落ちた残りカスだからな」

「え?」

「俺が親父に殺されたのは前話したよな? その時にバラバラになった俺自身たる魂の半身が俺の能力を持ち、願いを叶える万能の器にアイツはなったんだ」

 シュクラは皮肉な面持ちでダバクを鼻で笑う。

「世界そのものを相手にしていると俺は言ったよな? 俺は元々、この星の神様だったんだよ」

「そうなんだ………」

「なんだ、驚かないのか?」

「う~ん、本当なら驚くところなんだろうけど、もう今更何を言われたって驚くほどのことじゃないかなって」

 神様が自分の中にいたとか、竜人の子供だったとか、アルマは唯一の家族だったとか、今まで旅してきた中で驚くことは沢山あった。沢山ありすぎて、些細な出来事には驚くことも無くなった。

「お前が竜人なら、俺も手加減は出来ないな。後、貴様の中にいる奴もろとも殺してやる」

 陽炎のようにダバクの体が揺れる。蝋燭の火が消えるようにダバクの体が消えたと認識した時にはその黒々とした体が目前に現れる。

 ダバクの爪がアインの心臓を一突き、容易く貫かれたものだから、逆にダバクが驚き、アインの中にいたシュクラも同じ反応だった。

「な? 何故だアイン!? 今のは躱せただろう?」

 初めて戸惑いの声を上げるシュクラにアインは微笑を浮かべる。その姿がダバクには受け入れたようにも見えた。

「ほう、自ら死を選んだか?」

「いや、僕はまだ死ぬわけにはいかないよ。お姉ちゃんを助けるまでは」

「はっ、お前の姉は俺が食ったんだぞ?」

「知っているよ、だからこそ、お前とお姉ちゃんがまだ繋がっている呪いを壊すためにお前の攻撃を受けたんだ」

 赤くなっていたアインの双眸が金色に変化していく。本来の竜人としての力に覚醒した。

「その瞳は! 竜神!?」

「返してもらうよ、お姉ちゃんを」

 アインの手がダバクの胸の中心を捕えた。攻撃のための手段ではない、ダバクの中にある一つの物を探すための動作だ。

 目を閉じてアインは集中する。中へ、中へ、ダバクの中心の奥底へ。深く、深く、よりもっと深くに。

「ギッ!!」

 アインを振りほどこうとダバクはアインから腕を引き抜こうとするが、万力のような力で留められ、引き抜くことが出来なかった。

「貴様、シュクラ!!」

「おう、久しぶりだな我が半身」

 ダバクとアインが繋がったからだろうか、シュクラの体が現界したのはそれこそ奇跡のようなものだ。

 自我を持ち、実体を持っている。ダバクは目の前にいるシュクラに焦りという感情しか湧いていない。

 空いていた手でアインを突き放そうとしたが、シュクラの腕に止められる。ギリギリと締め上げられる腕にダバクは悲鳴にも似た声を上げる。

「が、あああああああああああ!!」

「長かったぜ、ずっと待ち焦がれていたんだこの時を!」



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