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アルタ・ダーナ ~巡る運命~  作者: 元帥
第六章~寄生竜~
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~崩落~

 二手に分かれたアクセスとフィンが向かった入口は引き返すことが出来ないように木の根が幾重にも絡みついた状態となっていた。

 始まりの樹の意思なのか、やはり罠だったのか、だが、引き返そうとは思っていない二人にはどうでもいいことだった。

 数人の竜騎士も二人についてきているため、人数で言うならばざっと二十人だ。

 竜と戦闘が始まったのは喧騒となった壁から予測は付いている。少なくとも、先に進んだからといって安全とは言えない。

 そのためか、この場にいる全員の体中に緊張の汗が滲み出ていた。

「大丈夫かしら?」

「どうだろうな、最初から分かっていたことだ。ここに自分の意思で来た以上は、死を覚悟している筈だ」

 一見、冷たいような物言いだが、アクセスの言い分は至極もっともだ。自分たちがこの兵士を集めた時も、死地に行くことを伝えている。

 遊び感覚で来るなら、残った方が良いとも言っているのであれば、この場に来た人たちは、覚悟をした人達でなければならない。

 だが、不安が無いわけではない。

 竜と戦闘が始まったということは、自分たちの存在が竜に気づかれているということだ。この場所に入って、後戻りも出来なくなった時点で竜は自分たちを見ていると考えた方が良いだろう。

 今この瞬間でさえ、何処からやって来られてもいいように全員が警戒を怠っていない。

「団長」

 びくびくと足が震えている竜騎士は振り返ったアクセスの目を見つめた。

「なんだ?」

 年齢はアクセスよりも一回り程経過している大人だ。

「貴方は、怖くないのですか? こんな所に来て、自分が死ぬかもしれない瞬間でも、なんで貴方はそんなにも保っていられるのですか?」

 地位の違いからなのか、大人が一回りも離れた子供に敬語を使っているのも違和感を抱く。

 大人なのにこの男は恐怖がないのかという問いかけにアクセスは軽く鼻で笑う。男はアクセスの反応に軽く苛立ち声を荒げた。

「何が可笑しい!」

 怒鳴り声に周りの大人たちも気が参っていたのだろうか、男の言葉に乗じるようにアクセスを睨み付ける。

 傍らではフィンはアクセスと大人たちの視線を交差しながら見守っていた。この場でフィンが口を出すべきではない。それを分かっているから口出しはしない。

 求められている答えをアクセスは言うことが出来るのかとそれだけが不安だった。

「怖くないわけがないだろうが。こんな所に来て、人がたくさん死んでいく中で、次の瞬間には死んでいるのかもしれないという恐怖を感じていないとでも思ったか?」

 アクセスの声音には微かに震えと怒気が入り混じっていた。

 この場を任されたアクセスには責任がある。自分だけではない、フィンや他の竜騎士達を死なせないようにしなければならないのだ。

 その責任を請け負っているアクセスには重圧を感じている面がある。

「俺は、フィンやあんた達を死なせないように戦わないといけないんだぜ? それを考えると恐怖なんて小さくなったんだが、これでいいか?」

「………うっ」

 アクセスが面倒臭そうに大人たちを睨み付ける。お前たちが考えている程強くないと言い放つように怒気を含ませながら。

 階段を進むと同じように広々とした空間に繋がっていた。

 全員が同じ室内に入った瞬間には来た道が木の根によって塞がれてしまい出口は無くなった。

 フィンが室内を軽く巡回し天井を見上げて竜がいないことを確認する。竜は気配を消すことが出来るという点は先ほどの場所では確認をしているため、探索をしても意味が無いようにも感じる。

 竜騎士が連れていた火竜に天井に目掛けて火球を放たせると一面が光に包まれ全体図を把握する。

 現在地から真っ直ぐ進んだ先に上に上がる階段が設置されていた。

 皆が先に進もうという行動をしようとしたが、誰もその足を前に出すことが出来なかった。

 それはなぜか?

 階段よりも数メートル先に、人間が立っていたからだ。普通なら喜びを分かち合いたい場面だがそれは無理な相談だ。この場所には入口はアクセス達が入ってきた場所以外からは存在してはいない。

 ならば、この人間はどこから入って来たのか? そもそもこちらに相対するかのような立ち位置に全員が息をのむ。

「アクセス………」

「ああ、分かっている」

 気配を探る二人が感じたのは、あれは人間ではないということ。即ち敵であることに間違いない。

 しかし敵は未だにこちらに向かってくる様子もなく様子を伺うように見つめているだけだ。

「………ギッ」

 初めて声を上げた敵が近づくと、アクセスはその姿に目を見開いた。

 人間であるその姿には、竜の翼と竜の尾が付いていたからだ。竜人のようにも最初は考えたが、目の前にいるのは竜人のような完璧な存在ではなく、継ぎ接ぎだらけの模造品のようなものだ。

 竜人を捕まえるために、人工的に竜人を作り出そうとしていた王宮の実験施設を思い出した。

 その昔、人竜を作っていた施設をアルマが破壊したことにより、王宮から指名手配を受けた元総長も、話を聞けばそこの出身だということ、そして、人竜は竜人には遠く及ばないものの、その力は竜よりも匹敵する力を備えているということを。

 アクセスは出会ってしまった相手が人竜ということに歯噛みをする。このような所で出会う予定ではなかったし、いるとも思っていなかった相手だからだ。

 下手をすればこの場にいる全員が死ぬことになる。

 幽鬼のように人竜は首を傾げながら虚空の瞳でアクセス達を見つめる。その瞳には何が映っているのだろうか。

 ニヤリと吊り上げた口角からはだらだらと波のように唾液を流し続けていた。

「メシだ………メシがヤッテキタ!!」

「来るぞ! 全員警戒態勢―――!?」

 アクセスが背後で陣を取っていた竜騎士達に指示を出そうと振り向いた瞬間だ。竜騎士達の背後に立つように陣取った人竜は、槍を突き刺すかのようにその腕を竜騎士へと突き立てた。

 装着していた鎧なんて意味を成していない。紙でも突いたかのように軽々と鉄の鎧を貫通していたのだ。

「ぐああああっ!!?」

 あまりの速さに全員何が起こったことに気が付くのに数秒以上掛かった。人竜の動作は次の獲物を狙おうと鉤爪を一点に集中させる。

 狙われた先はフィンだ。しかし、反応をしようにもまだフィンの目には人竜が何をしようとしているのかを察知していない。

 人竜の手がフィンの胸元を貫こうとした時、横合いから掴み上げられた人竜の腕を懐へと巻き込むように体を捻らせて、人竜の体を床に投げ飛ばした。

 叩き付けられた人竜はその身を案じるように背中を摩りながら起き上がる。

 誰もが人竜の動きに翻弄されていた中で、唯一アクセスだけが人竜の動きを見ていた。それは常人の域を超えた証でもあるが、現状では喜ぶことは出来ない。

 アクセスは迷っていた。ここに自分だけ残って先に行かせるべきなのか、それとも全員で人竜を倒した方が良いのか。

 考えている間にも人竜は周りの竜騎士達を殺そうとするが、ことごとくアクセスにその行為を止められると、諦めたのか、アクセスだけを視界に納めた。

「アクセス!!」

「ここは、俺がやる! フィンたちは先に行け!」

「でも!!」

「いいから行けっ!! 邪魔だ!!」

 アクセスの気にフィンは気圧される。他の竜騎士達もアクセスの気に気圧されながら移動をしている中でフィンだけがまだ部屋の中にいた。

 このままアクセスを見殺しにしていいのだろうか? フィンも分かっていた。自分たちを守るためにこの場に居残ることを選択したアクセスの気持ちを守った方が良いのか?

 もしアクセスをいまここで一人にしてしまえば絶対にアクセスは人竜に殺されてしまうだろう。

 二人の拳が交差する。

 掠っただけでも致命傷に近い威力の一撃をアクセスは紙一重でよけている。まだ余裕があるのか危険には見えない。

 何度かアクセスの攻撃が人竜に届いていることで、人竜にも表情が陰り始めた。

 効いている。自分の攻撃があの人竜に効いている!

 一人の竜騎士は死んでしまったが、それ以上犠牲を出さなせないように先に行かせたことは間違いじゃなかった。

 と言っても、いまここで俺が死んでしまえばあの入口に向かってフィンたちに追いつくだろう。それだけは阻止しなければならない!

「オラァ!!」

 アクセスの拳が人竜の顎に命中した。骨が砕けた音が耳に届く。確信のつく一撃にアクセスは思わず頬を緩めて笑う。

 だが、突如電流が流れたかのように体全体を激痛が襲った。逆流し、せり上がってきた物をアクセスは吐き出すと、赤い液体が地面に散らばった。

 激痛が走ったのは脇腹からであり、アクセスは視線を自分の体に傾けると、そこにあったのは人竜が繰り出したであろう、一撃だった。

 先ほどの砕けた音はアクセスのあばらが砕けた音だったのだ。

「ガハッ!!?」

 再びアクセスは吐血をして血をばら巻いては膝をついた。痛みを和らげようと傷を押さえてはみるが、それが何の意味もない事は分かっている。

 人竜はアクセスに殴られた砕けた顎を庇うこともせず、ただ不敵に笑うだけだった。

「ギッギッギ、オマエツヨイナ、ダガ、オレヨリハヨワイナ」

 跳躍するように人竜がアクセスに向かって飛びかかった。疾風のような速さで人竜はアクセスへと向かった時だ。

 突き出された腕に何度もの刺突が繰り出され、関節の部分を白刃が走った。その太刀筋に一切の乱れもなく、そこに通すかのような所業をアクセスは知っていた。

 切り落とされた腕が宙を舞い、剣の持ち主であるフィンへと向き直った時には片方の光は失うことになっていた。

「ギャアアアアア!!??」

 怯んだ人竜に容赦ない刺突の嵐にただ立ち尽くすだけの人竜はすべてを受けることになる。

「っち、片方だけか」

 舌打ちをするフィンにアクセスは声を上げる。

「なんで戻ってきたんだ!?」

「なんでって、アクセス一人だけじゃあ心許なかったからかな?」

「だからって………っくそ。もういいや」

「あら、諦めたの?」

「こうなったらお前には何を言っても勝てないのは分かっているからな。それなら二人でこいつを倒した方が早い」

 アクセスの物言いにニッコリと微笑を浮かべてアクセスの手を握って立ち上がらせる。激痛を訴えるようによろよろと人竜は傷を負った目に手を当てており、攻撃のチャンスを考えた二人は同時に人竜へと走り出した。

「………ギッ!!」

 近づいてくる二人に気が付いた人竜は尾を使って牽制する。ふり払われた尾はフィンに向かって伸びるが、軽く受け流される。

 フィンが牽制された攻撃を受けたと同時にアクセスは跳びあがっており、受け流された時には人竜の頭部をアクセスの蹴りが捕えていた。

 脳が揺れ、足が震えている姿を二人は見逃すはずがない。

 光が白刃を反射させる。フィンの周りには斬撃が飛び交っているように思わせる程の速さで繰り出されており、アクセスの猛攻を邪魔しないように位置を考えられた陣形は二人が長年組んできたパートナーだからなせる技だろう。

 壁をなぎ倒しながら吹き飛ばされた人竜は既に虫の息に等しく立ってくることはないだろう。

 荒い息遣いだけが室内を満たしており、瓦礫と一緒に倒れている人竜は戦闘不能だろうと認識して二人は安堵の息を吐いた。

「何とか倒したか………」

「ほらね、やっぱり二人じゃないと駄目なのよ」

「はいはい、悪かったよ」

 アクセスはぼやきつつ、手を貸してくれたフィンの体に寄りかかる。人竜によって受けたダメージは存外に強く、アクセスの体力を異様な速さで削っていたのだ。

「アイン達は大丈夫かしら? 私たちと同じ人竜がいるかもしれないけど」

「あの二人なら大丈夫だろ。俺たちよりは数倍強いしな」

「それもそうね」

 二手に分かれて上に向かった先に人竜がいたということは、少なからず別れたアイン達の方も人竜がいる可能性は十分にある。

 心配をしてみたが、あの二人なら大丈夫だというアクセスの根拠のない言葉にフィンも納得して頷く。

 人外の身であるアインと、人外の域に達しているミリの二人なら人竜如き大丈夫だろう。流石にこちらはどちらも人の身だ。人外になった訳でもなく、大人より少しだけ強いくらいだけだ。

「早く二人に合流するか」

「そうね―――っっ!!?」

 何かに気が付いたフィンはアクセスの体を突き飛ばした。地面に投げ出されたアクセスは激痛に顔を歪める。

「痛っっ!! なにしやがるんだよフィ………ン?」

 顔を上げたアクセスが見た光景は、一体何がどうしてこうなったのだろうかと、そう認識せざるを得ない状況だった。

 肉がズタズタに切り裂かれ、死んだと思っていた人竜が立ち上がって、こちらに攻撃を仕掛けていたのだ。

 それを察知したフィンはアクセスを庇おうと剣を抜いて防御に入ったが、剣は細枝でも折るかのように簡単に砕かれてしまい、フィンの体には人竜の腕が背中から生えていた。

「ゴフッ!」

 びちゃびちゃと大量の血が地面に垂れ流れる。フィンが吐血したのだろう。

 人竜の表情はもはや認識できるほどの顔の形をしていない。肉という肉が何とかつながっている程度しかなっていないものの、なぜ生きていられるのだろうか。

「フィン!!」

 叫んだところで何かが変わるわけがない、何かが覆るわけでもない。そこにあるのは現実という無慈悲で無情な光景だ。

 否定をしたかった。目を背けたくてもアクセスはフィンの身に何が起きているのかを理解している。

 血だまりが広がっていき、ぽたぽたと人竜の腕を伝って落ちていく音は死の音と直結している。

 腕を引き抜かれたことでフィンの体は糸の切れた人形のように地面に倒れた。いくら叫んでもアクセスの言葉には返事は無く、血だまりが広がっていくだけだった。

「ギ―!! シンダシンダ!! オンナガシンダ―――ギャッ!!?」

 殴られたことで後ずさった人竜にアクセスの猛攻は留まる事が無かった。ひたすら殴る、それがアクセスの唯一の攻撃の方法だった。

 一心不乱に繰り出される一撃には全て怒りと憎悪が込められている。一つ一つの攻撃が早く重く、重圧を込められておりアクセスの頭の中は、目の前の敵を殺すことだけしか考えていなかった。

 どちらの骨が折れているのか分からなくなるほどにアクセスの拳は血に濡れながらも攻撃をやめることはない。

 だが、人竜の皮膚は頑丈だ、どれだけ重い攻撃であろうが固い皮膚がダメージを吸収しているのでは、実際効いているダメージは半分にしか満たない。

 ならば内部にすべての攻撃を叩きこむ攻撃と言えばなにか? アクセスの脳裏には一つの技が過る。

 アクセスは人竜の懐へと入り込み腕を捻りこみながら引き絞った。

 竜騎士試験の際にアクセスへ叩き込まれたこの技は外面のダメージはもちろん、内部への攻撃を目的とされた技だと聞く。

 アインが使う蛇竜拳は人を相手にするのではなく、竜を素手で倒すために編み出された武術だ。

 ならこの人とも竜ともつかない人竜はどちらかになるかはこの際どうでもいい。

 アクセスの体はもう限界に近く、腕を振るうだけでもつらい筈だ。技を繰り出す為の体力が残っているとは考えにくい。

 それでも、やらなければならない。目の前にいるのはフィンの仇だ。許してはおけない存在だ。たとえこの身が朽ち果てようともやらなければならない瞬間がある。それが、今なだけだ。

 アクセスはニヤリと笑いながらアインにこの時だけ技を使うことを許せと思い、その技名を叫んで放つ。

「大蛇!!」

 捻じりこまれた掌打は人竜の皮膚へと吸い込まれるように叩き付けられた。

「………ギッ、ソンなモノでオレガタオレ―――タオタオレレレレレレレレレレレレ!!?」

 大量の血を吐き出しながら人竜は倒れた。また起きてこないかと警戒したもののその表情からは生気を感じなかった。

 やっと倒したのだと、アクセスは霞む視界の中でフィンの元へとやってくるとその場で座り込み壁にもたれかかる。

「フィン、倒したぜ? だから起きろよ。死んだふりなんかしなくていいからよ。なぁ、起きてくれよ?」

 話しかけてもフィンは起き上ることはない。焦点があっていない虚空の瞳に映るのは地面しか無い。

 アクセスはフィンの体を起こして隣に座らせる。虚ろな目を見るのが辛くなったアクセスは瞼を手のひらで覆って閉じらせ、口元が血で濡れていたので拭き上げてやると、腕に一粒の雫が落ちてきた。

 一粒落ちたことで二粒三粒と止まることなく降り出した。天井が無いのにこの中で雨が降る訳がない。木の根から垂れてきたにしては不規則な落ち方をしている。

 顔が痒くなって手のひらを顔にあてがうと、そこで始めて自分が泣いていることに気が付いたのだった。

「は、ははは。俺………泣いてらぁ」

 こんな姿を見られればフィンになんて言われたのだろうか、馬鹿にされたのだろうか。それとも慰めてくれたのだろうか。それももう確認することが出来ない。

現実は現実のままで、夢は夢であり、状況は覆ることはない。

 上に続く階段を眺めるも自分の状況を分かっているアクセスはこの先に行くことは出来ないと割り切った。

 二人にすまないとだけ謝りながら天井を見上げると、ふいに亀裂が入った音が耳に届いた。

 何だろうとアクセスは床を見ると、亀裂は部屋一面に広がっていく。

 崩壊していく。始まりの樹が崩壊していくのだ。今なら上に行けば間に合うかもしれないが、アクセスは動こうともせず、ただ深く息を吐き出して目を瞑る。

「俺はここまでだ、後は頼んだぜ二人とも」

 聞こえているとは到底考えていない。でも口に出さずにはいられなかった。

 床が崩落していく。奈落の穴に地面という概念は無いと言わしめるかのような色をしており、恐怖すら感じる。

 生きている時にこの処遇に合えば気が狂いそうにもなるだろうが、アクセスはフィンの手を握った。

「なぁフィン。また次があればさ。その時はちゃんと自分から好きだって告白したいな」

 アクセスの顔がフィンの顔へと近づき、唇を重ね合わせた。冷たくなっていたフィンの体温にアクセスは心が痛くなった。

 もっと、触れ合っていたかった。もっと話を聞いてあげればよかった。もっと、自分の気持ちに素直になればよかった。

 後悔することは沢山あった。だが、告白できたことにすべてを許したアクセスはフィンの遺体を抱きしめた。

遂に座っていた床も崩れ落ち、二人は奈落へと落ちていくのだった。

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