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アルタ・ダーナ ~巡る運命~  作者: 元帥
第五章~竜の巣~
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~向かう場所~

 町から出た僕達はキーアがゴロツキたちから手に入れた情報を頼りに一つの洞窟へとやってきた。

 そこにはあまり入らないほうがいいと、本能が警笛を鳴らすほどに洞窟の入り口は異質なものだった。

 漂ってくる臭気は腐敗したものが何重にも重なったような臭いがする。きっとこの中に入った生物は生きて帰ることができなかったのだろうと予測することが出来るくらいに。

 このような場所に居るのだろうかという疑問さえ浮かぶが、ここが盗賊団のアジトということはキーアの話しぶりからすると本物らしい。

 ナーガがここに居るとは限らないけれど、自分の目で確かめないことには前に進むことは出来ないのだ。

 身体が緊張で震える。怖いと思ったのはいつ頃からだったろうか。大人たちに囲まれて酷い目に合わされていたあのころを境に、恐怖という感情は欠落していたようにも思えていたけれど、まだ自分の中にはあったのだなと。

「臭うね、濃厚な死の臭いがするよお兄ちゃん。本当にこの中に入るの?」

 鼻をすんすんと動かして洞窟から流れてくる臭いを嗅いでは、キーアは嬉しそうに僕に問いかけてくる。

 僕は何も言わずにただ頷いて返答して中に入る事にした。

 アジトが洞窟だということなので、町を出る時に松明を買っておいてよかったと心底思う。

 一メートル先も見えない視界の中ではナーガすら愚か、自分の手足が見えないままでは何かに遭遇した時、何の反応も返すことが出来ないようでは命がいくつあっても足りない。

 多少だが、松明のおかげで視界は良好とは言えないが、明かりがないよりはましだろう。これならまだ反応は出来るほうだ。

 洞窟を進むと一枚の大きな扉が現れる。

「この先に………いるのかな?」

 ポツリと呟いてみるがキーアの反応は無い。洞窟に入ったときからずっとニヤニヤと笑っているだけで会話すらしていない。

 この瞬間だけは少しくらいなにか言ってくれてもいいのになと思いつつ扉に手をつけて開けようとした。

 ふいに開けようとしていた身体が何かを察知したように思いとどまる。キーアは僕が扉を開けるのを拒んでいることに気が付くと。

「どうしたの?」

「………」

 キーアの問いに答えないかわりに、片手に投擲用の細剣を作り出す。

 扉越しからでも伝わってくる黒い気配的なものを感じ取ってしまった僕は、この先にいるモノを相手にしなければいけないという事に不安を抱いていた。

 もし、理性を失っていた場合のナーガを僕は殺さなくてはいけないのだろうかということ、ナーガは既に僕のことを忘れてしまっているのではないのかということ。

 自分の手で家族を殺めなければならないのかと思うと心が痛むだけで、身体がこれ以上進もうとしてくれない。

 でも、迷っている時間は無い。

 ゆっくりと扉を開けると、逃げることが出来なかった空気が行き場を見つけたことで解放されたように、吐き気を催すほどの臭気が洞窟内を駆け回っていく。

 扉の先には夥しいほどの死体が転がり、この部屋の熱にあてられたことで腐敗の進行は通常よりもの凄い速度で進んでいた。

 きっと火を吐いたのだろう、所々炭化しているような物品や死体が転がっている。

 盗賊団はナーガを捉えた後洗脳をしようとして殺された。酒場での情報はあっているということだが、なるほど、この惨状を見せ付けられれば僕に仇討ちしたいと言うことも少なくとも理解はできた。

 それにしても、この部屋に居るはずの気配が今は何も感じられなかった。扉を開ける前までは確かにこの部屋には何かが居たのだが、一体何処に行ったのだろうか?

「………っ? 雨?」

 頭に何かが落ちた感触に雨が降ってきたのかと思ったが、ここは洞窟の中だ。雨なんていうものが降るわけがない。

 払いのけようと触ったそれは粘着質で生暖かいものだ。

 それが何だったのかを理解する前に僕は片手に持っていた細剣を天井へと投げ放った。

 天井に突き刺さった細剣は敵に当たる事無く洞窟の岩肌を削り落としただけで手ごたえなんてない。

 暗い場所でもこちらの居場所や、やろうとしていることが知られているのかと思うほどの感のよさは、人間のものではない。

 天井から地面に降り立った敵は、机や死体などを薙ぎ払いながら姿を現した。

 翼はあるが、陸を駆け回るように特化されたような腕と足。暗がりの中でも何とか敵がどういう形なのかを理解すると、僕は竜が敵として相手をしなければならないのに、どこか安堵感に満たされていた。

「グッッッギッギッギャ!!」

「むっ!!」

 予備動作もなしに陸竜はアインへと体当たりを開始。受けきったアインは陸竜の頭を包むように身体ごと捕まっていると、陸竜のスピードは留まる事無くそのまま真っ直ぐに盗賊団のアジトから抜け出た。

 反動で陸竜から離れたアインは軽く着地して敵と向き合う。唸り声を上げる陸竜は真っ直ぐとアインを見定めており、逃げられるような状況でもないことを察する。

 周りの地形は岩場が多く陸竜にとっては獲物を捕まえるためには有利な地形だ。

 だが、有利と考えているのは別に陸竜だけと決まっているわけでもない。地形を使うことを考えるのはアインも同じだ。

 右手を突き出して足元はしなやかな林のように重心を一点に留めない。

 竜を相手にしている事にアインは恐怖を感じてはいない。むしろ慣れ親しんだ相手と言えよう。

 元竜騎士と言う立場の割には、戦ってきた相手は竜よりも人の相手の方が多かった。と言っても、アイン自身も竜と戦闘をしたことがあるのは指の本数で事足りる。

 じりじりと隙を窺う陸竜の動きに反応するために目を逸らさずに見ていると、緊迫した空気が辺りに広がっていく。

 陸竜も本能で感じ取ったのだろう、目の前にいる少年は人の身でありながらも自分の体を壊すことが出来る達人者なのだと。

「どうしたの、来ないの? 賢明だね」

 陸竜を嘲笑するアインは、やはり余裕の態度を見せ付けて煽ってみるのだが、陸竜はその手には乗らない。

 いや、乗れないのかもしれない。

 先ほどの奇襲でこそ一撃を与えられたものの、この目の前の少年には何一つとしてダメージが蓄積されていないのだ。

 全身全霊を込めた一撃であろうと、この少年には勝てるのだろうか? そういった感情が芽生えてしまった陸竜には、敗北の二文字しか浮かばないだろう。

 人の言葉が分かる竜だが、少年が発した言葉は真実でしかないことを陸竜は本能で察してしまっているがために、これ以上戦おうとすることができなかった。

 戦う意志を見せてこない陸竜にアインは短く息を吐き出すと、頭の中でシュクラが話しかけてきた。

「どうした? なぜ手を合わせない?」

「ん、この陸竜がなんでアジトの中に潜んでいたのかなって、思っただけなんだけど、あまりナーガとは絡んでいない気がするからどうしようか迷っているんだ」

「ならば倒してしまえば良いじゃないか? 今のお前なら一撃だろうに?」

「うん、でも………無意味な殺生はしたくないんだけど」

 アインがそう言うと、シュクラは腹を抱えるくらいに笑い始めた。

 一体何が可笑しいのだろうかとアインは疑問に思うが、シュクラが何で笑ったのかは少しだけ分かった気がした。

「無意味な殺生? はっはっは! 今更何を言っているんだよアイン? お前の手は既に血まみれなんだぜ? 意味があれば殺してしまってもいいのかよ?」

 シュクラが言い放った事とアインが考えていたことは同じことだった。

 竜騎士になる前から、いや、もう何年前から自分の手は殺してきた生き物の血で濡れているのだろうか。

 意味があれば殺してしまってもいいのかという疑問にはアインは何も答えられなかった。

 人だけが特別ではない、生き物全てが生きている中で食事という点ではどうしても殺し、殺される世界で生きているのだ。

 食べなければ自分が生きられないような世界に、意味も無く殺すことに躊躇いなんて必要なないかもしれない。

 竜が人や鳥や魚、共食いだってするなかで、なぜ人同士ではこうも罪に囚われなければいけないのだろうか?

 ズキリと胸に痛みが走る。

「また振り出しかな?」

 足に魔力を溜めたアインの身体がゆらりと陽炎のように揺れ動いた瞬間、一瞬で陸竜の頭上に姿を現す。

 陸竜の反応、突如姿を現したアインから逃げようとするが、アインの次に入る動作の方が何倍も速い。

 時間軸が互いにずれていると言った方が明確に分かりやすいだろう。同じ作業をしている者同士でも、五分で出来るか十五分も掛かってしまうくらいにアインと陸竜の差は歴然だ。

 避ける動作に入った時からアインの攻撃は陸竜の眉間を捕らえていた。

雷鳴の鉄槌ドラグ・トール

 雷が落ちたのかと錯覚させるような轟音が届いたのはアインの足が陸竜の頭蓋を粉砕させて地面にめり込ませた後の事だった。

 アインの意識内で今の技を見ていたシュクラは感心し、もう一度アインと戦いたいという気持ちが高ぶっていた。

 今の技はシュクラが考えてきた蛇竜拳の技ではない、一撃必殺の竜の拳には違いないが、果たして今の技はシュクラが編み出した型なのかと問うのだったら迷わずにシュクラは頭を横に振るだろう。

 雷光といい、今の雷鳴の鉄槌の二種類しか見ていないもののこの二つは確かにアインが編み出した技である。

 魔法で強化し、その特性を活かした技なのだろうと推測してみる。

 速さと重さを兼ね備えたアインの技は下手をすれば他の姉妹たちをも圧倒するのではないのだろうかとシュクラは考えながらもこれ以上会話をすることはなかった。

 洞窟から押し出されるように出てきてしまったためにキーアが出てくるまで時間が掛かる。ふとアインの視線が陸竜の身体に妙な傷痕が合ったことに気付くと、詮索するくらいまでに近づいた。

「なんだろうこれは………爪痕?」

 鋭利な刃物で切り伏せられたような傷は、四つとも同じ方向へ流れている。力の入れ具合もほぼ同じような力が加わっていると考えた方がいい。

 剣で斬ったのならばこの陸竜の傷痕も散らばって付けられている筈なのだが、それ以前にこの陸竜は何者かに襲われたのだとしたら、きっとそれはナーガなのかもしれない。

 自分の手が傷痕の隙間に入りそうなほどに大きな傷痕は、ナーガの大きさを考えるとなると前よりももっと大きくなっていることが分かる。

「もし、ナーガが僕のことを忘れているのだとしたら………」

 その時僕はこの手でナーガの命を、殺さないといけないのかもしれなかった。

「うっわ、凄いねこれ。お兄ちゃんがやったの?」

「一応ね」

 洞窟から遅れてやってきたキーアは陸竜の姿を見て呆気に取られていた。

「殆ど死にかかっているじゃない。どうしてとどめをささないの?」

「だって、まだ生きているから」

「………貴方って、結構矛盾したことを言うわね?」

「え?」

「だってそうじゃない、今まで貴方はどれだけの人を殺してきたの? どれだけ自分のことを人殺しではないと認めたくても、現に貴方は何人もの人を殺してきているじゃない?」

 キーアは陸竜に近づいて割れた頭蓋を優しく撫でる。

「まあ、始めからこの子は死ぬ運命だったのかもしれないけどね」

 ナーガがつけたと思われる傷痕を触りながら、キーアは表情を曇らせる。生々しい傷痕を触り、陸竜のことを労わっているのだろうか?

「お腹空いたから、この子食べるわ」

 呟くように発せられたその言葉の意図を読み取ることが僕には出来なかった。

「えっ?」

 呆けたような反応を見せた僕にキーアはそれこそ呆れたように言い返す。

「あまりこっちを見ないほうがいいわよ? ていうより、女性がご飯を食べる所なんかをあまりマジマジと見ないでくださいな。ミーナはそんなことを教えてはいないでしょ?」

 確かにミーナはそんなことを言ったことはないけれど、今この状況でキーアの食事と関係はあるのかと言われると、無いだろう。

 それでも今から食事をすると言う以上は見ない事にしよう。

「うん、それでよし」

 嬉しそうにキーアはそう言うと、次に聞こえてきたのはバキバキと骨が折れるような音が鳴り響いてきた。

 視覚としての情報が無いために聴覚からの情報が鮮烈に取り入られてくる。この骨が折れているような音は一体どちらの音なのだろうか。

 そういえば、人間が竜を食ってはいけないと言う逸話があったのを思い出した。神聖な生物として存在している竜を、人間が口にしてしまうと竜の力を手にいられるという逸話だ。

 都市伝説の類だとは思うのだが、王宮はその都市伝説を実験として子供たちをさらい、竜人を捕まえようとするために、子供たちに竜の力を取り入れようと何度も実験をしてきた。

 その結果が、四代目総長アルマと言う人物に繋がってくる。

 最早都市伝説ではなくなり、現実に出来ることが照明されている。しかし、この伝説をやろうとする人間は殆どいない。

 まず、竜の数が昔よりも激減したことも理由のひとつだが、もう一つはリスクが大きすぎるためだ。

 公表されてはいないが、誰かがこの都市伝説だった時に竜の肉を食べたものがいたのだが、苦しんだまま死んでしまったという事案がいくつもある。

 つまるところ、人間の身体では竜の力は手に入れることも出来ないし、寧ろ人間にとっては竜の肉は毒なのではないのだろうか。

 その毒を食らっても生き延びたからこそ、アルマが人竜と言われるようになったのだろう。

「………ねえおじさん」

「珍しいな、アインから話しかけてくるなんて」

「うん、すこし、気になったことがあったから」

「言ってみろ?」

「うん。お姉ちゃんの身体の事に付いてだけどさ?」

 そう話を切り出して僕は、この世界の理について一番詳しそうな人物に話を聞いてみた。

「ムシュフシュで戦った時のお姉ちゃん、いや、その前からだとすると、お姉ちゃんは竜を食べている事になるよね?」

「そうだな」

「なんで、死ななかったの? それはやはり偶然だったから?」

「いや、偶然ではないだろう。偶然竜の肉を食って、偶然その竜の力を手に入れて、偶然死ななかったなんていうのは、偶然という言葉では片づけられるわけがない。偶然ではなく、それは必然に近いな。

 なあアイン? お前はミド・アーランバの言葉を覚えているか?」

「ミドさんの?」

 なぜ、そこでミリの親父さんの名前が出てきたのかは謎だが、ミドさんは何かお姉ちゃんの事に付いて重要なことを言っていたのだろうか?

「その顔は忘れているな。まあいい。アルマの出生地がレイヴという人里離れた村だ。そこはすでに王宮に滅ぼされているからもう無いが。そこは、竜と心を通わせることが出来る一族がいる村だった。

 心もそうだったが、言葉もそうだな。それももっと昔の話だが、そこの村の人間はどちらかというと、人間でありながらもこの星そのものに愛されていた特別な人類だった。

 もしかすると、お前の父親もそこの村の人間だったのかもしれないが、まあ今はいいだろう。

 まず、どうして人間が竜の肉を食らえば死ぬかなんていう質問だが、アインよ?」

「うん、なに?」

「お前は、竜が自然に近い生命体か、それとも、ただの生命体だと思っているかどっちだ?」

 竜がただの生命体か、自然に近い生命体かなんかで関係があるのだろうか? シュクラの質問は漠然としないので答えようにも答えられない。

「ああ、悪い。この質問はすこし難しかったな、まず人間とか、動物を作ったのは俺たちの親父、つまり竜神なんだよ。

 人間達は竜神が作り出した人形みたいな物だとこの話では認識してくれてもいい。しかし竜は違う。

 竜はこの星が生まれたときから元々存在していたという話だ。竜神が作り出したものではない。

 外界から来た住人と先住民って言うほうが分かりやすいか?」

「なんとなく………」

「俺たち竜人は竜に嫌われているんだが、その理由は親父よりだからこそっていうのが一番大きいかな? 妹の中でもお前の母親のソーマは唯一母さんよりに近かったから竜からは嫌われてはいなかったがな。

 だから、俺や、他の姉妹たちが聞くことが出来ない自然や竜の言葉を聞くことが出来たって話だよ。

 ここでレイヴの話に戻るけれど、人間でありながらもセトの加護を受けていたからレイヴの人間達は竜と心や言葉を交わすことが出来たのだろうな。

 だが、自然そのものを取り込もうと下界の人間は竜を食らって力を手に入れようとしたのだろうが、それはな?

 俺からすれば、なんて無謀で、なんて愚かで、なんて滑稽なことをしているのだろうって思ったね。

 どうして、自然そのものを人間ごときの器で納めることができると思ったのか知りたかったね。

 逆に俺はここで人間達の本質を知ったよ。なんて自分勝手で、我侭の塊でできた人形なんだろうかってね」

 シュクラは心の底から人間を憎むようにうっすらと笑う。

 おじさんのいう事は僕も何となく分かる。今まで酷いことをされてきたことは、忘れようとしても突然何かの拍子に頭に過ぎってしまうのがたまにある。

 忘れ去りたい過去は結局、一度書いた字を消しても、その書いた痕跡が残るのと同じように消えることは無い。

「お姉ちゃんは、そこの村の人間だったから、人竜になってしまったの?」

「それは分からない。俺からすれば、いくらセト側に近い人間だからといって、竜の力を手に入ることが出来るとは考えにくい。

 さっきも言っただろう? 人間の器で、この星そのものを従えさせることは不可能だ」

 シュクラはきっぱりと言い切るが、付け加えるように「だが」と言葉を紡ぎ。

「それこそ奇跡のようなものだよ。お前の姉は、人間でありながらもセトを従えさせることが出来た唯一の人間なのかもしれない」

「それじゃあ………僕は、この星そのもと戦っているって考えた方がいいのかな?」

 余りにも強大すぎる敵、遠すぎる存在に僕は軽く眩暈がした。

「いや、お前の敵はこの星を司っている世界の秩序を相手にしているぞ?」

 シュクラの声が軽く嘲るような含みのある声音で言い放つ。

 この人はいつも遠回しに結果を言ってくる。答えを知りたいのなら人の言葉を当てにしないで、自分で探し出せと言うように。

「おじさんは意地悪だ………」

「そりゃあどうも。答えを全部知っていようが、全てを教えても意味がないだろう?」

 僕は軽く笑っておじさんを煽るような態度で嫌味を言ってみるが、逆に正論で返されては元も子もない。

「でも、おじさん。世界の秩序ってなに? 僕が相手にしなければいけない正体くらいは聞いてもいいと思うんだけど?」

「ん? う~む、これは言ってもいいか。お前も一応聞いたことがある名前だぞ?」

 おじさんはそう言って倒さなければいけない敵の名前を言い放った。

「寄生竜ダバク。別名、混沌竜カオスドラゴン」


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