-第六章- もはや完璧にマ〇ックツリーハウスです…だってなんかトリップしたもん!!!本指さして「この場所に行きたい!!」っつったら移動したもん!!!
「おー!!すげーいい眺めじゃん!!!」
マ〇ックツリーハウスこと水哉の隠れ家は、大きな窓があって、そこから外を見ると、山の中だけではなく、学校や街まで見渡せた。
まぁな。・・・さて、そろそろ戻るか。
「え、戻るってなn・・・」
なぜか俺の言葉は途中で途絶えた。
「ふむ、やはり自分の体が一番落ち着くな」
ああ、そういう事ね。
「理解が早くて助かるぞ。前のはどうしようもない奴でな。救いようのない程気の毒な馬鹿野郎だった」
へー………ってちょっと待て!?
「ん?どうかしたか?」
今、『前の奴は』っつったか!!?
「正しくは『前のは』だ。人の話もロクに聞けんのか、このウスノロが」
すいませんでした…じゃなくて!!前にも俺みてーなのがいたのかよ!!?
「それがどうかしたか?」
いや、それってあのちょっともんd…
「何か問題でもあるのか?」
だからm…
「問題なんぞ見当たらぬだろう?」
…もう諦めよう…水哉女王様に何を言ったって無駄だ…。
「黙れ駄犬」
……。
「おい、返事はどうした」
いや、黙れっつったのあんt…
「返事も出来んのか?『はい』と言うだけで良いのに?」
…はい。
「それで良し」
「さて・・・さっさと脱出するぞ」
とかいきなり言われてもどうしていいやら。だって山の中から…しかもマ〇ックツリーハウスからって…無理だろフツー。
「分厚い本が床に転がってるだろう?」
………ああ、これ?
「そう、それだ。たとえば…この本の中に私の屋敷についてのページがある。そこを指さして『この場所に行きたい!!』と言うとあら不思議。私の屋敷にひとっ飛びなのだ」
…まんまじゃん。まんまマ〇ックツリーハウスじゃん。
「今回は私の別荘に飛ぶぞ。……このページか。それでは…『この場所に行きたい!!』」
水哉がそう言うと、マ〇ックツリーハウスの床が一気に跳ね上がり、俺らは吹っ飛んだ。例えるならおもちゃのビックリ箱。
「きゃあぁぁぁぁぁあぁぁぁあああ!!!!!!!」
ってこれどこまで飛んでんだよォォォォ!!!!!!!!!!!
「っぁああぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
水哉うるせーっっっ!!!!!!!!!!!
『ぼふっ』
間抜けな音を立てて、俺らは分厚い救助用マットの上に落下した。
「「「お帰りなさいませ、水哉お嬢様」」」
たくさんの執事さんやらメイドさんが左右対称に並び、地面にはレッドカーペットが敷かれていた。
「ただいま」
こんな状況で平然と…さすがは女王様もといお嬢様。こういうの見てると格の差を思い知らされるな…。
「…格の差……か…」
水哉はそう呟いた。今にも消え入りそうなその声は、すごく寂しそうに聞こえた。
「……この屋敷の中に君の体は眠っている。私はこのためにここに来たんだ」
『このため』って…?
「さっさと行くぞ。……君に会いに行こう」
そして俺らは、屋敷へ…俺の元へ歩き出した。
すいません、長らくお待たせしました!!
テスト期間でカテキョーの宿題が大変なことになりまして(汗
…これでも一応受験生…頑張らねば!!
執筆と勉強、なんとか両立させたいと思います!!!(執筆重視ww←
マ〇ックツリーハウス篇が終了しました!!(勝手に命名←
翔は元の体に戻れるのか!?
水哉と翔の関係はどうなるのか!!?
これからの展開をお楽しみに!!
それでは『君は僕で・・・』か『殺せない・・・』でお会いしましょう!!