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-第一章- 今日から君は…

 真っ白な空間……だった水哉の意識の中は、俺が寝てる間に色々と変化があった。とりあえず、箇条書きにしてみよう。


・超巨大な豪邸が建設されたこと

・中が超豪華絢爛なこと

・高級品っぽいのばっかあること


 さすが水哉の意識の中。ものすごいお城が一夜で完成しちゃった。


「おはようございます、お坊っちゃま」

 箇条書きにもう一個追加。


・すっげぇ執事な人がいること。


「あ……おはようございます…」

 情けない…。声が段々小さくデクレッシェンドだ…。

 執事な人はにっこり笑って、

「お食事の用意が済んでおりますので。どうぞこちらへ」

 そして俺は、超巨大なテーブルに通されたのだった。




「ご馳走さまでしたっ!!」

「お気に召されましたか?」

 お気に召すも何も、こんなスバラシイ料理、お気に召さない奴がいるわけな…

「不味かったぞ。牛の質が落ちたな…世界中を駆けずり回って、最高に美味い肉を探せ」

 いた。ここに一人。桐野水哉っつー超お嬢様もとい女王様。

「かしこまりました」

 さすがは執事な人。表情ひとつ変えず、笑顔で応対した。

「っつーかなんでお前いるの!!?」

「君、馬鹿だな。」

 いきなりそれか。

「あぁ!?」

「口を慎め」

 一般ピープルな俺に、執事な人みたいな対応なんて出来るわけねーじゃん!!!

「…すいませんでした。」

「うむ、それで良い」

 なんだか満足げだ。そんなに人を貶めたいのか。

「で、だ。私が直々に先ほどの質問に応答してやろう。感謝しろ」

 あームカつく。何も言わなきゃ超美人なのに…。

「………」

 あれ…答えてくれるんじゃねーの?

「私に感謝しろっ」

 あ、そういう事ね。

「ありがとうございます」

「うむ、苦しゅうないぞ」

 なんかすっげぇご満悦な様子で。単純なところがまた可愛い。…で、答えは?

「私が私の意識の中にいて何が悪い」

 ……ダメだこりゃ。俺様モードならぬ私様モードだ。こんな奴に聞いたって無意味だ。一生まともな答えとか返ってこないに決まってる。だってこいつ、デンパっぽいもん。

「ぼさっとするな。シャワールームとジャグジーの用意をしろ。炭酸泉の水でな」

 なんつートンデモ発言。炭酸泉の水って、けっこう高級品じゃなかったっけ。それをシャワーやらジャグジーやらに…っつーかジャグジーってオイ!!!すっげぇセレブ生活じゃんか!!!

「君に言っているんだ。さっさと働け」

 長くて綺麗な指で差された俺は、しどろもどろ。

「え、あ…俺!?」

「そうだ。今日から君は、客人兼働き蜂…もとい、私の護衛になってもらうぞ」

 ふざけんな。なんで俺がお前の働き蜂やんなきゃなんねーんだよ。

「はぁ!?テメーブッ殺……」

「口を慎め」

「…っ!!」

「ん?」

「……はい…。」


こうして、俺らの主従関係的なものが出来上がった。


どうも、こんにちは。

プロローグを読んでくださった人が多くて、びっくりです。

第一章を読んでいただき、ありがとうございます。

感謝感謝です。

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