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Second chapter 2.悪人
朝起きると布団が何者かにひきちぎられ、その破片のいくつかは部屋の隅にまで飛んでいる。
何者かの仕業なのか。ドアにはちゃんと鍵がかかっていて、何物かが侵入した形跡などない。あれこれ考えているうちに、いつもと違うものが目にとまった。
自分の手。
爪が恐ろしく長くなっている。色は、緑を帯びているようにも見える。
急いで鏡を見た。
これが、自分。
これが、私。
世の中のありとあらゆるものが敵になった、そんな気分だった。
いつも通りの朝食はいらない。これから、外に食べに行こう。そこら辺に朝食は歩いている。