表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

First chapter 1.背中にあざのある男

男は、脇のにおいをかぐ事が好きだった。好きだったというより、むしろ、やらずにはいられなくなっていた。いわば、一つの癖になっていた。男がそれを望まなくともいつのまにかその匂いで居心地を良く感じている。そんな感じだ。


考えた事はある。「どうして、そんな事をするのか。」


結局わからなかった。


何度だって考えた。それでも、分からなかった。人に聞こうにも内容が内容だけに、それはやりたくなかった。


男にはあざがあった。背中に大きなあざ。背中の左の中央辺り。なんだかコーヒーをこぼしたような形で大きさはB5の紙一枚で覆い尽くせる程度。


男がこのあざの存在を知ったのは、友人と一緒に風呂を共にした時だった。無性に背中がかゆくなったかと思うと友人は男の背中を指差して叫びだした。


男は見ようにも見れず、結局かゆみの引いた後、大鏡で確認した。なるほど、確かにあざのようなものがある。かゆみを伴うという事は一種の病気か。しかし、そのあと何の変化もない。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ