楕円球弾む秋空翳りなし
8月も同じように思いついたネタを以下同文。これぐらいの時期になると大分固まってきたな、ネタも溜まってきたしそろそろ投稿するかという気にもなってきた。そろそろ本番たるワールドカップも近付いていたし。
作成 2019年8月
投稿 2023年10月
掲載 2019年4月
元々は作成と投稿が同じ月という促成栽培だった。より正確に言うと作成が8月14日で投稿が8月27日だから2週間も経ってない。こんな素早い動きは今ではとても考えられない。
つまり「そろそろ投稿しよう」という機運が自分の中で高まりつつある中で今までのように思いついたネタを同不順に……、というだけでなくその間を埋める作業にも取り組んだ証明である。1話は主人公不在だったのでここで初めてエイトくん登場という重要な回でもあるし。
その割に絵が全然充実していないのは常々気になっていた。というかもっと言うとささっと出したからこそこの程度のクオリティになってしまったわけで、いつかは修正しなければならない運命にあったのが正解だろう。
というわけで色々いじってみた。でも制服のラインの取り方とか相当面倒だし、上の2コマは微調整程度だったりする。それでも線はかなり改善されたかと思うけど。一番難航したのは横山くんだが、首を太くして対処した。ポジション的にもそのほうが正しい。
そして一番別物と化したのが3コマ目。主人公初出場の割にパッとしなかったので、もっと派手な演出をって事で色々考えて、複数の顔を見せる事にした。色塗りもちょっとトーンを使ったりして。4コマ目は大した修正でもないかな。
作成 2019年8月
投稿 2023年9月
掲載 2020年5月
元々の投稿は19年9月というハイスピード路線だった。その割に意外と修正部分がなかったが細かい部分まで見てみるとさすがにいくつかあるものだ。具体的には背景とか、1コマ目の左側とか。特に眼鏡かけた顔のバランス取りは確実に改善されたと自負している。
ネタを思いついてから作品を仕上げて投稿するまでのペースと比べて掲載は遅かった。これは初期にありがちだが思いついたネタを同不順に……という典型だ。元々眼鏡だったけどコンタクトにしたという順番である以上眼鏡なしじゃ具合が悪いという例を出す必要があり、それと他の作品の流れなどを読んでいくとそういうタイミングになったものだ。
話的にはホモ的なのじゃなくて純粋な男の友情みたいなのを描いたつもり。でも無駄に赤面させたりしてるのはちょっと。エイトくんは仲良し相手には男も女もなくグイグイ近づいていくのだ。事情を知らないなんとかかんとか。
作成 2019年8月
投稿 2023年12月
掲載 2020年12月
ラグビーはチームスポーツである以上対戦相手は必須。というわけで生えてきた県内の強豪。しかも名前が皇子、プリンスだぜ。クロスボトニー、すなわち三つ葉十字とはアイルランドの象徴であるシャムロックのイメージだ。
ちょうど19年ワールドカップでも日本と同組にアイルランドがいて、グループ最大の強豪と目されていた。その相手にどう戦うか、願わくば勝ってくれという気持ちでライバルに当てた。
そして本番、日本は見事勝利した。同点の可能性はあったが逆に突き放されるリスクを天秤にかけた結果、時間が来た瞬間に終わらせるアイルランドの負け方もまた見事だった。
というわけで元々は2019年9月に投稿していたが修正して上げ直した。ただ意外と修正すべき部分が少なくて、そういう意味ではなかなか出来の良い作品だったと言えるだろう。顔の全体的なバランスに、背景なんかもグレードアップした。
作成 2019年8月
投稿 2023年6月
掲載 2020年3月
元の投稿は2019年10月だったが最近改装された。そして本来10月に投稿されたのに掲載は翌年3月と随分ライムラグがあるが、こういう内容的に独立していていつでも入れられるものは緩衝材として便利に利用してきた歴史の反映である。
つまりどこでもいいのでまず入れる。後から「冷静に考えるとこの話はここに入れないとおかしいな」と気付いた時にこれを削除してそれを入れる。そういうのがなくなったのがこの2020年3月だったって事だ。
絵的にもラグビー漫画なのにサッカーばっかり描いているというなんとも妙な代物。まず1コマ目は、主に仮屋くんのポーズをいじった。腕の立体的な描き方のチャレンジって感じで。2コマ目は完全に別物。以前の心ここにあらずなエイトくんもそれなりに味わい深かったけど、やる時は全力でやってほしいしね。戸羽くんもなんかファンキーなポーズに。
3コマ目は菊池くんの表情を手直し。最初の段階で結構動きを描けていた体はいじらず。4コマ目はちょっとセリフを変更したりとか。元々4コマ目は関根くんが描かれていたけどオチが弱いのとキャラが違うかなって事で変更されたため本編未登場となってしまった。その辺のフォローを1コマ目のナレーションに追加してみたが言い訳がましかったかな。
かくして時は満ちた。8月27日にまず投稿。しかしここで信じがたいミスに気付いた。というのも、中学のラグビーは12人制なのだ。いや普通調べれば気付くだろ。でも気付かなかったので仕方ない。どうしよう。とりあえず高校にするしかないか、という事で一瞬にして設定が塗り替えられた。アホらし。
とは言えすでに投稿した中には中学として出たものがあったので即削除して微妙に書き直した。また体格なんかも元々中1相当だったものを高1と言う事にしたので妙に小柄で細いなってキャラも出たり全体的な身長が高校生としては低めだなってなったり、絵的にも影響大だった。
ワールドカップまでには出したいという日程設定、絵を描く楽しさと大変さにかまけてセリフや設定がなおざりになっていたと。概ねそういうところで設定に齟齬をきたした一例となった。
もうこんな失敗はしないよ! なんて思いながらも失敗するのが人間というものなのでこれからもいっぱい予定外の展開は押し寄せてきた。でも今のところこれが一番の失敗だったのは間違いない。とりあえず事前調査だけはもっとちゃんとしようと心に誓った。
日本で開催されたラグビーワールドカップは9月20日に日本がロシアを破った試合で開幕して11月2日に南アフリカがイングランドに勝利して終了した。
終わってみれば世界がコロナの驚異に覆われる前に開催された最後の愉快な国際イベントの一つであった。翌年に開催されるはずだったオリンピックはあんな事になってしまったし。それはともかく、私もあのムーブメントに生身で直撃し、全力で満喫した一人であった。
花園に行って見つめた熱い戦い。アルゼンチンの独走トライも印象的だったが、やはり一番盛り上がったのは後半にトンガが見せたトライできたか防がれたかというプレーに対してTMOで判定したところ、コーナーギリギリにグラウンディングした瞬間が大型モニターにはっきりと示されたあの瞬間であっただろう。
それまで固唾を飲んで見守っていた沈黙は即座に破られ、歓喜の叫びが360度を支配した。スペイン語もトンガ語も分からないが、その場にいた全員が同じ感情を抱き同じ言葉を発したであろう。
もちろん私も、その瞬間だけはトンガ人に同化してはしゃいだものであった。前半でアルゼンチンの勝利がかなり濃厚になった中だったので、甲子園的な判官贔屓があったのは否めないにせよ、基本的にフラットな感情で見ていただけでもこれだけのエネルギーを感じられたのだからやはりスポーツはその場の空気に触れてこそだ。
思えばあの大会のキャッチコピーは「4年に一度じゃない。一生に一度だ」というものであった。まさしくその通りであったとその後の世界情勢を見るにつけつくづく実感する。
なおこの大会は早くも来年フランスで開催される。そして先日2027年にはオーストラリア、2031年にはアメリカが舞台となると発表された。
フランスとオーストラリアは伝統的な強豪国で開催実績もあるが、アメリカは現状毎回予選プール敗退というかつての日本と同じような立ち位置にいる。南北含めたアメリカ大陸で初の開催ではあるがアメリカなので競技環境やホスピタリティの部分は全く問題ないだろう。
となると残るはアメリカチームの実力だが、日本開催が決定した2009年、ここまでやれると予想した人がどれだけいただろうか。アメリカにはまだ時間は残されている。どのような結果になるにしても、アメリカラグビー界にとっては一つの決定的なトピックスとなるのは間違いない。
もし敗退しても2015年イングランドという先達がいるんだから何も恥ずかしくない。となると思い切ってやるしかないだろう。
話がずれすぎたので2019年の秋に戻すと、そうやってワールドカップを満喫しつつも当然漫画の執筆も今が本番とばかりに続けていた。その成果がこちら。でもいきなり9月がこの程度しかないあたりアウトプットよりインプットに注力していたと言えそうだ。
作成 2019年9月
投稿 2024年5月
掲載 2020年3月
元々は19年10月に投稿というかなり早いペースだったみたいだが、もうちょっとしっかりスクラムを描かなきゃいけないんじゃないかって考えて修正を施した。特に3コマ目は完全に別物になった。8人のパワーが密集して前へ進む感じを込めたレアエフェクトを使ってみたがどうか。
ラグビーという競技における最大の特色の一つでありながらとにかく描くのが大変なスクラム。単純に野郎どもが密集する絵面がしんどかった。でもそれを逃げてはラグビーにならないので頑張って描こうと努めた。そういうところってもしかすると本物のスクラムにも似ているのかなとか勝手に思った。
最後のコマもそれまでのスクラムと同じぐらいの熱量で頑張った。そもそも私は男なので女体に関してはおいそれと実物を観察とはいかないし、普通に何か描こうってなると大体男になるので女についてはなかなか手がつけられなかった。
でもこれもスクラムと同じく逃げてはいけない。描き直すたびに膨張していく胸の膨らみ、恥じらいを帯びた表情、華奢な腕などラフの段階では考えてもいなかったものが四方八方に溢れ出すのをどうにかまとめて形にしたのがこれ。探究の道は果てしない。
作成 2019年9月
投稿 2022年5月
掲載 2019年12月
修正前は2コマ目の清岡くんのクビが長すぎるのではと常々気になっていたのでまずはそこを修正した。後は別にってところだったが、4コマ目の男鹿くんの手付きなんかは完全に改善されたと自負している。というかコピーとか上下反転とかそういうテクニックを会得した成果でもあるんだけど。
それと1コマ目で菊池くんの言葉に返事をするのが元々は生駒くんだったのが戸羽くんになっているという変更もなされている。特に意味はないようにも見えるが、これは生駒くんは2コマ目にも出てるのに戸羽くんはボール回しのシーンに出て来ないという出番の偏りを取り除くためである。
ラグビーはスタメンだけで15人もの大人数が必要となる。その中で出番は可能な限り平等に振り分けなければ「思えばこいつ年単位で描いてないな」みたいな登場人物が出てきたりするので、最初からそういう意図の登場人物である松平くんは例外としてそれはまずい。キャラ立ちの問題からしても作者がそのキャラを描くポイントを忘れるリスクもあるし。
内容的にはフォワードとバックスの仕事の違いみたいな部分。やっぱ筋トレって大事よね。テクニックがあろうと最終的にフィジカルに押し潰されるラグビーみたいな競技だと一層ね。
それにしても今回投稿した作品全部後から修正されてしまったな。そんなに不満だったかと言われるとまあ不満だったからこうなってるんだけど、でもそろそろ修正作品もネタ切れになるはずだから本編に邁進といきたい。