麗らかや肩をそろりと回しつつ
一ヶ月間を置いてから改めてここの執筆に向かったが、正直これはやるべきじゃなかったかも知れないってぐらいブランクの深さを味わっている。まあどうせ読者は少ないから勝手にやらせてもらうけど。
冬が明けて春になった。河川敷は冬の忘れ物である枯れ草の白茶けた色合いの上にたくましい緑の新芽、そして麗らかな菜の花の黄色が入り混じって確かな時の歩みを感じずにはいられなかった。
これからもっと春にふさわしい景色にこの大地は塗り替わっていくだろう。それに合わせて我々も、分厚いコートや装飾品を仕舞い、軽やかな姿で春の道を駆け抜けていく日は近い。そんな能天気な人間でいつまでもいられるよう、花粉症にはなりたくないものだ。
それで今回も4話。時系列はそれなりに前後しているがあんまり気にせず進めたい。基本的には異世界の人々との交流がメインとなっている。
作成 2023年9月
投稿 2023年11月
掲載 2023年4月
作成日から投稿日の短さと前後する掲載日からも分かるように、後になってから「こういう話も必要なんじゃないか」と思いついたのでバシッと作ったもの。
設定自体は自分の中では自明だったからうっかり説明を忘れていたが、ラグビー部の合宿なのに制服姿はないだろうせめて体操服着てろよと言われても仕方なかったのでそこを埋める話となった。つまりカッコちゃんは形から入るタイプなのだ。
取って付けたようなエロ系のネタは、まあいいか。絵的には促成栽培なのもあっ背景なんかは既存のペン先をポンポンと押したようなあまり工夫が見られないものとなっている。それはそれで形になってるから偉いものだけど。
その中では4コマ目のコブラっぽい構図が一応見どころになるか。あんまりエロくはないけど。そして一柳兄弟だが、なんだかんだでどちらもアスリートだから持ち前の反射神経で見えてはいるけどその上で見てないふりをしてるのが兄、特に気にしてないのが弟って感じ。
作成 2023年2月
投稿 2023年11月
掲載 2024年1月
異世界の仲間初登場シーンという事で前話とは違ってかなり時間をかけて作られている。主にキャラデザにおいて。一見すると女みたいな子もいるかも知れないが全員男だ。男装の麗人はいるかも知れないが、少なくとも今回名前が出た分は。
キャラ設定に関しては実はここが初出ではなくて別の場所で出てきたものを再利用しているようなものなので特に困りはしなかった。要はイギリスのパブリックスクールの勇者版みたいなものがあって、神保くんも彼らもその一員というわけだ。
ただ普段の小説においては登場人物のビジュアルをぼんやり思い浮かべるぐらいはするものの絵を描くような事はほとんどしないので、しかもなまじ本編でルックスを示唆するような文章はあるのでそのあたりの擦り合せには苦労した。
文章の上なら安易に「凍りつくような凄みある美形」とか書けるけど、いざそれを描いてみよと言われて描ける腕でもなかろうに。
そしてこれまた謎設定となる古代数字。例えば神保くんだと葉っぱと稲妻の絵にしか見えないが、実は胸にデカデカと83と書かれている事になる。アメフトさながら。
作成 2023年3月
投稿 2023年12月
掲載 2024年1月
異世界のお仲間シリーズは続く。いわば神保くんも所属しているクラスのリーダーであるアレスくんが代表してあれこれ質問しているのに対してこっちのリーダーたるエイトくんが堂々と返して、言葉は全然通じない中でも交流が芽生えつつあるというシーンとなる。
ラグビーは、ついでにサッカーもだが元々は中世イングランドでやっていた原始フットボールと呼ばれる村人総出でボールを蹴ってゴールに押し込む賑やかなお祭りに端を発して、それが19世紀には当時のエリートたる大学でもやるようになっていたけどルールは学校ごとにバラバラだった。
それをまとめるべく競技団体を作ってルール統一したのが協会式フットボール、いわゆるサッカーだがその誕生は1863年で案外遅いものだ。ラグビーの起源に関しては1823年にラグビー校のエリス少年がボールを手に持ってゴールに走り出した、という伝説がある。
時系列からも分かるようにラグビーはサッカーから分化したのではなく雑多なフットボールの一形態として生まれて後から定められたサッカーのルールと相容れない部分(相手のスネを蹴るハッキング禁止への抗議。後にラグビーでも禁止される)があったから再統一されなかったんだよって事だけど、そろそろ本筋から外れすぎるので割愛する。
それで何を言いたかったのかというと、いわゆる中世ヨーロッパ風異世界で現地人にやらせるなら中世的荒々しさの痕跡が随所に残るラグビー一択だろうって事だ。まあハッキングは勘弁だけど。
作成 2023年6月
投稿 2023年12月
掲載 2024年2月
そういう事で言葉が通じない相手にも心は伝わったよ良かったねおめでとう、みたいな展開。そして露骨に拗ねる神保くん。彼は目に見えないものを信じない。エイトくんは信じる。心というものを。
神保くんは馬鹿なのにひねくれているというか、結構面倒臭い人間性の持ち主なので、それは今後も散見されるだろう。これを解決させるのが今回のトリップの目的でもある。
オフサイドというルールに対する解釈はこれが真に正しいものではないだろう。ただ上のほうで色々説明したようにこの競技は19世紀にイギリスで生まれたものなのだから、19世紀のイギリス人の価値観を前提にルールなんかが生まれたとその心情に寄り添うのはあながち的外れではないだろう。
それでハッキング採用を強硬に主張したのでフットボール協会から追い出されたブラックヒースというチームのキャンベルさんその際に勇気だの気力だのを持ち出していたというし、合理性やエンターテインメント性以前にそういう男気みたいなものはラグビーという競技の成立において大事だったのは確かだったみたいだ。
絵的には3コマ目の腕をガシッと組ませるところはちょっと大変だったけどいざ描いてみると案外スラスラ行けたのには成長を感じた。でもこのポーズってバロムクロスみたいだよなあとか感じながらも。
今回はこのぐらい。いつにも増してよく分からない文章を書き連ねているが、これもブランクの為せる業か。
ラグビーを題材にするにあたって色々調べたりはした成果ではあるんだけど、それが血肉になっているとは言い切れない。だからこそここで改めて書く事でどうにか頭の中を整理しようみたいな目論見もないではない。




