初空を背負いて上る川魚
明けましておめでとうございます、って時期はもうとっくに過ぎ去っているのだが、とにかく今回が2024年最初の更新となる。ただ計算すると今回ともう1回で追いつく計算みたいだ。
一応来月にもなれば新作の投稿はなされよう。だがそれによって1ヶ月分先延ばしにされるだけの話。具体的な数字で言うと2月で追いつくのが3月になるというもので、それ以降の増産も現実的ではない。つまりようやくここもゆとりペースで回せる目処が立ったという事だ。
この漫画を描こうと思いついたのが2019年の6月、一箇所にまとめたほうがいいんじゃないかと今更悟って本作の連載をスタートしたのが2022年の2月。概ね2年でようやく追いついた計算になる。
とは言え本編はまだまだ続く。何年だって続く。それは出したところでまとめる形になるだろう。とりあえず今年からは1月3月5月……、と隔月に変更する事で多少はあがいてみるかな。
それで1月の更新は相変わらず異世界でのあれこれを描く内容となっているが、全体的に繋ぎみたいな話が続いている。ただこれを乗り越えて以降が異世界夏合宿の本番なので、そのために必要な話が多いからそうもなるのだ。全然関係ないのもあるけど。
この辺までは一連のストーリー展開として出すのはこの順番以外ありえないというガチガチに固定された話が続いていたが、ここから後はようやくある程度柔軟性のある運用が出来そうな話を入れられるようになる。
初期もその手の話がいっぱいあって定期的に掲載順が変わったりしていた。それから皇子との練習試合、新人リクルート、闇のラガーマン編といったイベントでは順番のいじりようがなくて、そういう固定的運用の時代からようやく原点回帰出来たという考えもある。
とにかくやる気は全然落ちていないしこれから何年も続くだろうとは思われるので、活力全開でいきたい。
作成 2023年3月
投稿 2023年9月
掲載 2023年11月
いわゆる中世ヨーロッパ風という言葉で概ねイメージは共有されている光景ではあるが、では実際に描いてみればそれなりにイメージの違いというものは作品ごとに出てくるものだ。
それでこのシュヴァザリアという街は、平地ではなく四方が水に囲まれている。中心には魔法を使う街の王様、略して魔王が住むタワーがそびえ立っている。その周辺に重臣が住んで、外側へ向かうに従って一般市民が住んでいて、一番外には敵の侵略を防ぐための兵士がいる。
タワーに住む領主は防御魔法によって街全体をバリアで包むかのように守る事が出来る。というか街の大きさを守りきれるほどの魔法の使い手じゃないとこの街の領主にはなれないという事だ。それぐらい防備の事ばっかりを考えた街となっているのがいかにも中世っぽいと考えたけど、どうだろうか。
街並みの屋根とかの塗りには特殊なペン先を用いてみた。それと吹き出し兼用の高い壁も。右側は単にナレーションのためのスペースというだけではなく、4コマ目から続く壁の高さをも表現したんだ、みたいな意図はどれだけ伝わっているものか。
この中では一番小さく軽いテンちゃんを肩に乗せるぐらい、最も大柄な男鹿くんにはお茶の子さいさいってところだろう。
作成 2023年4月
投稿 2023年9月
掲載 2023年11月
色々あったけど全員無事で一日が終わり、ようやく就寝の時を迎えたという安らぎの一本。闇の使い方を色々工夫してみたのが今回の絵的な見どころになるのだろうか。
1コマ目でひっそりと描かれている林くん菊池くんエイトくんの顔とか。後は4コマ目の星空もそれらしく……、はないな。ちょっと星の数が多すぎたも知れないが、それだけ夜空が澄んでいるんだとそう解釈したい。
エロさは可能な限り醸し出さないように努力し、でもそれでも滲み出るものがあれば尚良しだがどうだろうか。髪の長い女の子が寝る時どう処理するとかも正直よく分かってないけど、色々調べて物のない異世界でもやれそうなのはどれかとかも加味してこんな感じの髪型にしてみた。それが正しいのかもよく分からない。
作者は死ぬほど寝付きが悪いのでこうやって眠れるエイトくんは心底凄いと思いながら描いた。ただやっぱりこれは絵より文章ありきの作品だな。最後とかほとんどポエムだし。
作成 2023年5月
投稿 2023年10月
掲載 2023年12月
これまた珍作だ。ストーリー一切関係なし、その時作者が描きたいなと思ったものをランダムに描いただけなのだから。要は単なるコスプレで、それを出すタイミングとして眠りの中の夢を口実に使ったに過ぎない。
それで1コマ目がカウボーイみたいなのを描きたいなって事で「大列車強盗」。実に1903年の映画で、その中でストーリーとは関係なく強盗が観客に向けて銃を発砲する有名シーンのパロディをやってみた。このキャラを関根くんにさせるのは異論も少なかろう。
この作品自体はとっくに著作権が切れているのでインターネット上にアップされている実物を見ながら描いたが、いかんせん映像の状態が悪い中で模様とかどうなってるんだろうとアバウトな描き方になった部分は否めない。銃なんかも描く機会ないし。
2コマ目は最近作者が実は物凄く面白い時代なのでは訝しんでいる奈良時代。それでミュールズの面子の中で古代の日本人っぽいルックスしてるのはと考えて選出されたのが男鹿くんと鳥島くんとなった。
ざっくり文官と武官って感じだけど、この辺は資料丸写しって感じ。奈良時代と言えばせんとくんで有名な平城遷都1300年祭に行って、この手の衣装を借りて会場をほっつき歩いたりしていた。
従業員の人と思われたのかやたらと写真を取ってくださいと言われたので、でも別に断る理由もないので「はいチーズ」といっぱい取ってあげたのもいい思い出だ。
3コマ目はスキーウェア。こういうのをざっくりバブルっぽいとか言われるけどバブル景気の時代のウェアはここまで馬鹿丸出しじゃなかったりする。やはり90年代前半こそ本番よ。
初期Jリーグのユニフォームにも共通するあのひたすら派手な色合い、デザイン。あまりにも鮮烈過ぎたので容易に復活する事はないだろうけど、描いてて楽しかったのはぶっちぎりでこれだ。
90年代のゲレンデで遊んでそうなルックスなのは、やっぱり高崎くんでしょと即座に決まった。この4コマで一番最初に描かれたのもそのイメージが決定的だったからに他ならない。描いた順番は3→4→2→1だ。実際の高崎くんは山より海のタイプなんだけど、夢なのでそんな事は関係ない。
4コマ目は宗教画というか、古代のギリシャとかああいう感じの服を描きたかったのが動機。それで最初はミケランジェロの「天地創造」とか別の絵の予定だったが色々調べるうちに結局ゴヤの「トビアスと大天使ラファエル」がモチーフになった。演じるは当然主役たるエイトくんとテンちゃんの兄弟。
普段ろくに服の皺などは描いていないのでどこまで描き込むのが正解なのかよく分からなかったが、とにかく形を捉える事を主眼にしてみた。羽の色が無駄に派手だけど、もうちょっと中間的な色合いを使うべきだったか。
とかそういう感じでまさしくお絵描き修行となった本作。しかし描き終えたところでふと気づいた。なんか今回出てきたのフォワード陣ばっかりだなと。かくして第二弾の制作が決定した。そのうち姿を見せる事になるだろう。
作成 2023年8月
投稿 2023年10月
掲載 2023年12月
他より作成から投稿のペースが早い。かなりシンプルなデザインが中心となっている背景なんかはそのスピードを反映していると言える。ただ手抜きというより今作に関してはこれでいいとも思っている。
背景だけでなく文字、特に2コマ目のものは図形でバシバシと描けるようになったのでかなり効率が良くなった。書くというより乗せるような作り方、これは今後も便利に使っていきたい。
話としては、今回出てきた登場人物は全員一年生となっており、彼らの友情が主題となっている。そして相変わらず吹き出しとかで強引な隠され方をしている松平くん。でも彼は無口なわけじゃなくて本来は一緒に愉快な馬鹿話を楽しんだりしているんだってのを、1コマ目の笑った口から読み取れってのはさすがに無理強いが過ぎるか。
それでステータスオープンとかいう史上最大の魔法。この異世界はいわゆる中世ヨーロッパ風というお馴染みの文脈に拠ってはいるものの、ゲーム世界ではないのでステータスもオープンしない。
それはそれで魔法があったり、要は作者に都合の良い世界って事になるが、この世界観そのものは大した見せ場じゃないのでささっと飛ばしたいものだ。銅貨何枚で銀貨何枚とか単位がメートル法なのはおかしいとか、それを面白く説明出来る目処が立ったらそういう描写も入るだろうが現状そうではないのでおそらく入らないだろう。
今回はこのぐらい。なんか3作目でガッツリ語りまくってるけど、この辺は文章のほうが絵より習熟しているという自負心ゆえのものだ。文章は書いてある通りを素直に読んでくれれば意味は分かるはずと見ている。でも絵は描かれた通りを素直に読み込めば、と言えるほどの自信はない。だからこうやって喋りすぎる。
それでも基本的には独りよがりにならない、理解しやすい作品を作ろうという考えで常に臨んでいる。一体何人いるのかも知れない読者に向けて。




