雲の峰高し今日から三連休
日中うっかり外出でもすると即座に焼き殺されそうになるほどの日差し。今や夏とはこの犯罪的行為に耐え忍ぶ日々の言い換えに過ぎないのか。
こういう中でいかに集中力を保ちながら執筆できるかが夏の課題となる。実際にこれを書いている今なんかは脳味噌がすでに飽和しそうで、何を打ち込んでいるのか自分でも制御できているのかいないのかさえ分からないほどだ。
とは言え延々と終わらない夏休みを描く本作。全3回に分けて紹介する闇のラガーマン編の今回は2回目となる。ストーリーはガンガン進むけど、この辺も本来はもうちょっと補完的な内容を入れるべきだったかなとちょっと反省したりもしている。
でも本当に入れるとして、これっぽっちも面白くない説明ばっかりの回になっては興醒めだ。今までもこれからも、これでも面白さは常に追求していきたいと願って描いているので。
作成 2022年3月
投稿 2022年10月
掲載 2022年11月
前話までの出来事を受けてエイトくん激怒の一幕。炎のような長台詞で心を発露している3コマ目は絵的には大した工夫もなかったので、事実上漫画家というよりも小説家としての真価が問われる作品になったと思う。
その中で絵的な工夫としては、2コマ目においてちょっと上から見た俯瞰の構図を採用した部分がまず第一。手癖で描くとすぐ例の横顔とかいつもの構図になるのでこういうのは時々下手でも意識的に入れないと本当に下手で固定されてしまうだろう。
その上でエイトくんの髪が伸びてないかとか気になる部分はあれど、まあ挑戦自体に意義があるという程度のものか。
それと4コマ目の校舎の風景。イメージとしては自分の母校と近所にある学校のイメージを重ね合わせた感じ。このコマにはあまり反映されていないけど、校舎に色を塗ると白色と煉瓦色っぽい赤茶色が混ざって結構カラフルな印象になる。
一応キャラクターの肌や髪、服装なんかの色はある程度決まっている。例えばユニフォームの場合、RBGで言うと色塗り部分は243:152:0で色なし部分は248:246:222で結構オレンジ系の色合いなんですよ、とか。
だから色付きのイラストもフェアに公開したい気持ちはないでもないが、どうも完成度やシチュエーションに難があるので内部設定だけにとどめておきたい気持ちも同じぐらいある。
作成 2022年4月
投稿 2022年10月
掲載 2022年12月
前話とは比べ物にならないぐらい冷静になっているエイトくん。一応設定としては前回何か叫んだのもすでに目星の付いた犯人に対する挑発込み、みたいなのは考えていた。
実際のところこういう事件が起こったら当然通報されて然るべきだが、それを捻じ曲げるのが3コマ目で披露するエイトくんの信念という事になるだろうか。ピシッとした横顔って描いてて楽しい。ここの効果線の演出は割とそれらしく仕上がったかなと思う。
そしてなんだかよく分からないカッコちゃんの私服姿も登場。校則によって学校にいる時は髪を結ぶけど普段はそうでもないよという部分に女の子らしい特性を出そうとしているようだ。私服デザインも一応色々調べて、上着などはふんわりとした生地の感じを出したかった。
作成 2022年3月
投稿 2022年10月
掲載 2022年12月
これまた時間やら色々がジャンプしている。せめて「数日後…」的なナレーションは付けておくべきだったか。いやしかし……。
前回から今回までにエイトくんが三波くんに「奴が次に襲うのは君だろうから囮になってもらう」「えーやだよ危ないだろ」「大丈夫ガチガチにガード固めるから」「それならなんとか」ぐらいの会話があって今に至ると、それで一本作れたかな。さすがにそれを全部読者のほうで補完せよってのは不親切が過ぎるだろう。
ともあれそういう経緯を経て今回のやたらと不敵な三波くんだが、闇のラガーマンから声をかけられた時に内心は蘇我倉山田石川麻呂並にビビり倒していたのは想像に難くない。その上でこの啖呵を切るのは、奴もまたなかなかの男。
それからどこかに隠れていたミュールズの面々が続々登場してくる。並びに関しては三波くんの真横にエイトくんと喧嘩最強の関根くん、身長のある男鹿くんと体重のある横山くんが脇を固めるベスト・オブ・ベストの体制だ。守ると言ったらこれぐらいガチ体制で守るのが男の矜持。
更に狭い空間を大きく使う生駒くんの謎ポーズなんかも、愉快でよろしいかと思う。無論これにも意味があって、それは次回に語る。とは言ってもすぐ下だけど。
作成 2022年4月
投稿 2022年10月
掲載 2023年1月
ついに掲載年が今年に突入してしまった。毎月更新のペースもそろそろストップがかかりそうで幸いだ。ともあれ内容的には、いよいよ闇のラガーマンの正体が白日の下に晒された劇的瞬間と言える。
という事で前回の生駒くんの謎ポーズを含めた上からの面々だが、これは実力的に制圧するという以上に囮のまた囮と言うか、実は後ろにも配置されていたミュールズの面々を悟られないための目眩ましが主目的だ。
それで後ろから制圧に向かったのが二番目の長身である高崎くん、体重に定評ある新倉くん、そしてもう一人は消去法的に選出された松平くんだ。松平くんはこういう感じでしれっと出番を与えられるところでは率先して与えられているが一言も喋らないし顔は映らない名前も出ない。
4コマ目は事実上の待機部隊。キーは菊池くんだけ「誰だ」とか思っていないところ。それと闇のラガーマンの素顔に関しては、どうせ今回限りの登場だしあんまり深く考えていなかった。
ダイ・ハード一作目のブルース・ウィリスぐらいの髪型かスキンかって程度で、結局後者に落ち着いた。よく考えるとこういうタイプは今までいなかったし。それと文字、手書きもフォントも色々試せてそこは満足だった。
とりあえず今回はここまで。次回闇のラガーマン編完結に乞うご期待! などと書いている今は連休の初日となる7月15日。結局ちょっとした買い物とこれの執筆と昼寝をしているうちに夜になった。まあそれもよかろう。