通学路二度と会えない犬ふぐり
今日はあんまり天気が良くなくて服装も一枚重ねたけど、ここ数日は春の暖かさっていいよねと言える程度の暖かさなので幸いだ。今は。この光が無限に強まり、そして灼熱が訪れる頃には今のありがたさなど心の底からも消え失せてしおれた草のように倒れ伏すのだろう。
しかしもう桜の木を見ると蕾が膨らむだけでなく一部ではすでにあの薄紅色が顔を出している。まあそうだろう。そういう季節なのだから。休耕田には瑠璃色のオオイヌノフグリが、河川敷には黄色い菜の花が咲き乱れる、そういう季節だ。
というわけで今回も4話だけまとめてみた。文字量は普段より少なくなるだろうが、冷静に考えるとそこが本命じゃないから本当はもっとスカスカでもいいぐらいなのに「自分は小説家が主で漫画家はあくまで客にすぎない」みたいな面倒臭さを無駄に発揮させるからこういう部分もダラダラと書いてしまう。見る側からすると何の意味もない内部処理でしかないのに。
それと近所の古着屋で台湾大学とか書かれている帽子を買った。帰宅後に調べたら実際に同名の大学がアパレルショップも開いているみたいだ。ただその多くはNTUとイニシャルにしているがこの帽子は漢字でそのまんまというデザインで、枠としては謎の日本語が書かれたTシャツを着ている外国人観光客みたいなものだ。
だから見て見ぬふりをして通り過ぎようと一度は思ったが、何か捨てがたいものがあったので春の陽気に誘われるようにレジへと赴くに至った。
まあ買ったからには何かに使いましょう。他にも眼鏡とか必要なものは多いのに、金が足りなくなりそうだ。
作成 2021年10月
投稿 2021年12月
掲載 2022年3月
顔が広い一柳父。エイトくん本人が学園の名物男であるように、親もまた名物親となっているのはまさしく血であろうか、などと適当な事を言ってみる。まあ貿易商だから世界各国から色々なものを見てきているので、その目利きはかなりのレベルに達しているはずだ。
ちょうど新加入メンバーの描写に注力してきたのでやや出番が減少していた各地に散らばるチームメイトも色々描けたし。交野くんの後ろにいる野球部の広川なるメンバーは今後出番はないだろう。
そしてここで突然糸目キャラになった横山くん。無論手にするダンベルは一柳父の購入したものである。4コマ目の高崎くんの耳の位置が川三番地みたいになってるのもちょっとまずい。ツーブロック二色刷りの髪型だから普段とバランスが違うので、そこをミスるとこうなるという見本。
作成 2021年9月
投稿 2021年12月
掲載 2022年3月
時は夕刻、練習終了後にどうせ父が来てくれたんだし車で家に帰ろうというエイトくんとテンちゃん、ついでにご近所のカッコちゃん。
疾走する車窓から見える景色はまずはまだ光を発していない街灯や何かの街路樹、二階建ての住宅と垣根、そしてトタン屋根の工場と短い中にも色々と移り変わっている。まったく特別な部分のない景色、しかしこれもいずれ日常でなくなる瞬間は訪れるものだ。
故郷に対するそういうセンチメンタルもちょっとだけ込めてみたが絶対伝わってはいない。説明しないと伝わらない事なんて結局描いてないも同じよね。
そして人物が描かれているのは4コマ目のカッコちゃんだけで、それ以外は会話で進めるという展開もちょっとトリッキー。誰がどの吹き出しかって部分も、コマごとにグルグル回ってるのは当然狙い通りだ。
吹き出しの描き方に関しては最初はオーバーレイとか特殊効果を色々試してみたけど、結果的には不透明度をいじるだけで解決させてしまった。それでいいのか。でも意図するビジュアルに一番適していたのがこれなので仕方ないか。
とは言え描くというより書くって感じの作業がメインだったのは否めない。背景は背景で大変なんだけどね。普段ろくに描いてないのが悪いんだけど。
作成 2022年1月
投稿 2022年2月
掲載 2022年4月
とりあえず父親編のラストとして置かれた前作の投稿が2021年12月で本作の作成が翌年の1月。まあ本当はもっと色々描くべき部分はあったんだろうけど、とりあえずこれだけは入れておこうという事で緊急追加されたのはこのペースからも明らかであろう。
そんな入魂のはずの内容だが、絵的には背景が少な目なのが一番の特徴かも知れない。そういうシンプルさも緊急追加らしい。ただ2コマ目の幼エイトくんの感じとかは結構いけたなと思っている。
エイトくん過去編に関しては一度小学生の頃の姿が描かれたが、これはもっと古い幼稚園児の頃となる。特徴としては小学生時代にはすでに現れていた髪のトゲトゲがない部分になろうか。子供特有のぷっくりした輪郭も相まって非常に丸っこくてかわいらしい。
そしてお父さんも若い顔が描かれているが、これじゃ交野くんと変わらないみたいだ。ちゃちゃっと手癖で顔を決めたと言えば松平くんで交野くんはむしろあれこれ試行錯誤の上で紆余曲折を経てようやく決まった印象だったのに、案外手癖キャラだったりするのか。
作成 2021年7月
投稿 2022年2月
掲載 2022年4月
急に作成日時が古びた。7月に描いただけあって内容は夏全開。上半身も脱ぎまくってるし、これを2月投稿は季違いが過ぎるし、4月掲載もさすがに早すぎる。まあこの時期になると脱ぎたくなる変態もいっぱい現れると聞くけど、実際に生で見た事はない。
数回前にざっくりとした地図が掲載されたが、ああいう感じで高校のグラウンドからちょっと数キロほど走ればこういう砂浜があるのは不思議ではない。ここで唐突な自分語りをするが、高校時代は海が近かったので砂浜ダッシュは季節に関係なくよくやったものだ。
ともあれ砂浜っぽいイメージとして松の木とかも添えてみた。無論2コマ目と4コマ目はコピーだ。水辺を表現するグラデーションもなかなかそれっぽい雰囲気を出せたのではないか。それと設定上は海水浴じゃなくて湖水浴。
人体に関してはもうちょっとスピード感があればなってところ。少年漫画の勉強をして線の入れ方などはもっと工夫せねばならぬ。水着のデザインは仮屋くんのは太陽と波という非常に能天気な感じに、板蓋くんはあんまり飾り気のないシンプルなデザインにした。
ではエイトくんはどんなものであろうか。本命は飾りっ気皆無な黒っぽい紺色のスク水だが、それにしても男の体操服やスク水って全然顧みられないな。ブルマ復活を主張するならトレードオフで男のパンツ丈も前みたいに短くしてしまえばいいとか。
男の下着のメインがブリーフからトランクスになった時、それまではタイトなパンツのお陰で隠されていた、機能的にも視覚的にも守るべき部分が露出する危険性が高まったから丈も長くなったと言われている。だが今は違う。トランクスからボクサーブリーフが主流になった今こそ大手を振って元の丈に戻して名誉回復を図るべきではないのか。この辺は自分でも何を言っているのかよく分かっていないので読み飛ばしてもいい。
とりあえず今回はこの程度で。やっぱり4本はちょっと少ない気がするが、実際読む側は5000字がノルマみたいな事されても別にどうでもいい部分だしそこはさっさと割り切らないといけない。
関係ないけど最近無料公開されているK2をざっくり読んでみたが、一話二話程度の短編が連なる非常にテンポが良い物語の中身はさながら覚悟が決まったプロフェッショナル人間の巣窟で、人間かくありたいと強く思わせる描写が続く。