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河川敷スクラムを組む息白し

 毎回タイトルには本編と関係ない俳句を据えているのでどこに何を書いていたか分かりにくいし、筆者も全然追えていないのだが、ラグビーは冬の季語らしいので冬の時期には率先して作っていきたいものだ。


 それにしても冬に突入していきなり寒いし暗くなるのもやたらと早いしで生きる活力がジリジリ削られていくみたいだ。しかしここで踏ん張らずして生きてはいけないのだから、しっかりしなくては。


 ともあれ今回紹介する枠は前回に引き続き新人選手加入となる。前回は二人、今回も二人加わる。それとまだそこまで投稿はされていないが次章においてもう一人加入してちゃんと選手だけで10人というラインは突破する予定になっている。それでもまだ5人足りないんだから、やっぱりラグビーって人数多いな。


 チームを組める高校が一つしかないからいきなり全国大会出場決定という県はいくつかあり、今年の鳥取県に至ってはせめて合同チームを組ませて試合だけはしようと画策したものの怪我人続出などでそれすらままならず、県予選を1試合も出来なかったという。さもありなんだ。


 その辺は競技性の問題もある。野球とかサッカーで素人同然の人間が試合に出てもさっぱり活躍出来ないだけで終わるがラグビーは相応に鍛えないと命の問題になりかねないし。


 そういう構造上の問題もあるので、今後も同様の事態は定期的に起こり続けるであろう。今後合同チームの全国出場が認められるようになるのか、全都道府県代表制度制度が崩れるのか、中学ラグビーみたいに少ない人数でやるか。それは分からない。


 何もかもが今のままでいい、変更すべき箇所など一切存在しないという発想はラグビーに携わる人間の誰もが持ってはいないが、だからといって妙案が浮かぶわけでもない。


 実際どうすれば良いのだろうか。一番穏当なのはやっぱり合同かなとは思う。県大会優勝チームをベースに社会人野球の都市対抗の如く補強選手を加えるみたいな。でもその辺は部外者があれこれ語るより当事者間で何か答えを出すものだろう。


 それを思うと本作炎の助っ人8人体制ってかなりの剛腕だなと改めて認識した。ラグビーやろうぜと言われて首を縦に振る勇者が学園にどれほどいるものかと例えば自分の学生時代を浮かべながら考えてみても、やっぱり3人ぐらいが関の山かなとは実感としてもあるし。


 そしてひょろっとした奴が多い新人組を鍛える展開としてとっておきのアイデアがあるので、来年はそれが炸裂する事となるはずだ。でも全然進んでなくてやばい。どこかで中断なんて事がないよう時間を見つけてしっかり作業せねば。




挿絵(By みてみん)


作成 2021年2月

投稿 2021年5月

掲載 2021年7月


 まずはトレーニングから。ラグビーに限らず野球だってサッカーだって陸上だって何だってまずは肉体を鍛えるのが大前提になるわけであって、それはまさしく自分との戦いであろう。


 でもラグビーは雨でも普通に試合があるので、雨が降った時はこれを機に泥沼の中でタックル練習なんかをしてぐちゃぐちゃになるのを是とする風潮があるみたいだ。素直に筋トレしてろよ。


 板蓋くんは最初から一定以上のパワーがあるけど須和くんはひょろひょろなので全然パワーがないのは一目瞭然。絵的には普段あんまり使わない角度から描いてみたりしているけど、最終的にはコピペやりすぎってほうが目につくのがなんとも。




挿絵(By みてみん)


作成 2021年2月

投稿 2021年5月

掲載 2021年7月


 前話とは連作なので大体同じ時期に作られて同じ時期に投稿され続けて掲載されたのも必然と言える。オチはやや弱いかな。ただ絵的にはそれなりに満足している。


 家にある傘を観察しながら描いたのでこれはある程度うまく描けたと自負している。無駄にポンチョ型のレインコートから透けて見える体のシルエットなんかも大変よろしいかと。そしてテンちゃんは須和くんよりパワーがあるとも示唆。まあ設定上バリバリ試合出場する予定あった人だしこれぐらいはね。


 とにかくこうやってちゃんと鍛えている場面を入れる事で真面目に部活やってるアピールには余念がないが、これだけだと板蓋くんはともかく須和くんは絶対に間に合わない。後述する二人も同様だ。やはり飛び道具は必要。そんな考えが頭の中で確かに生まれつつあった時期でもあった。




挿絵(By みてみん)


作成 2020年11月

投稿 2025年2月

掲載 2021年9月


 三波くん初登場編。新人選手の中でこいつだけエイトくんたちと同学年の二年生となっているのが特徴。中途半端な長髪に中途半端な部活遍歴。基本的にはモテたいだけの肉体も人間性も薄っぺらい男だが、女子からするとそんな事はとっくに見透かされている。だからカッコちゃんの当たりが無駄に強い。


 前から興味があったなんてのは当然でまかせ。なのになぜ女性人気がそれほど高くないラグビー部に入ったかは、今後明かされる……はずだけどまだ分からない。今のところ執筆はなされていないが、一応それが明らかになる展開を考えてはいるけどオミットされるかも知れないので迂闊な事は言えない。


 ただざっくり言うとある人を見返すためというのがモチベーションとなっているはずだ。


 ともあれ軽さとて極めればそれも得難い味になるものだ。そういうウザさとかを強調すべく色々頑張ってみた。喋り方とか、4コマ目のなんだかよく分からない手のポーズとか。


 元々は21年6月に投稿されていたが修正となった。ただどこを修正したと問われると本当に細々した部分としか言いようがないのでちゅっと難しい。4コマ目の腕の角度とかカッコちゃんのうなじあたりの処理とか、それと背景の窓とかか。




挿絵(By みてみん)


作成 2020年11月

投稿 2021年6月

掲載 2021年9月


 ここから黎くん編3連撃。とは言えこの時点ではまだ名前しか出てこない。そういう意味ではここまでの新人4人の中では一番凝った、優遇された導入とは言えるだろう。


 1コマ目の下駄箱の角度がなんだかよく分からない事になっているのは完全に技量不足。この下駄箱でやるならカッコちゃんをもっと違う角度から描くべきだし、人の角度がこれなら背景は工夫すべきだった。でも背景作成に手一杯だったのでこの程度か。


 それ以降は割とシンプルにやれた。結果的に乙女の純情を弄んだ形になるが、カッコちゃんは傍目からはエイトくんとガチガチのズブズブとしか思われてないけど実際は別に付き合ってるとは違うので、こんな思わせぶりな手紙を受け取ると浮足立つのも必然なのだ。


 当たり前だけどエイトくんのラヴ・レターなんて誰も貰った事はない。そもそも恋人じゃないんだから。貰う手紙は年に一枚の年賀状のみ、とか書いてたら実際年賀状にも手を付けないとなって時期になってきた。




挿絵(By みてみん)


作成 2021年1月

投稿 2022年11月

掲載 2021年10月


 本来は前後と同じ時期に投稿した作品だけど、今回の下準備で見返しているうちにミスが発覚して即刻修正して上げ直したから投稿がやけに新しくなっている。やっぱり見直しって大事だと再確認。


 ともあれ内容的には実際に黎くんの顔まで登場したのがこの回となる。前髪が長くてちょっと暗い感じの、ラグビーというスポーツとは一番離れているタイプの見た目をイメージした。モブサイコ100ではない。


 絵的には修正しただけあってそれなりに満足いくレベルに仕上がった。特に3コマ目、元々黎くんの角度が逆だったのだが反転して更に微調整を加えて仕上げていった。背景も元々スカスカだったところに色々入れて大分それっぽくなった。




挿絵(By みてみん)


作成 2021年1月

投稿 2021年6月

掲載 2021年11月


 黎くん三部作もこれにて完結。肉体的にどう見ても向いてなさそうなラグビー部に入った理由が語られている。でもなぜ新聞部じゃないかというと、観察の結果スポーツを愛する彼女にふさわしい人になりたいという情熱の為せる業。そうなるとやっぱりラヴ・レターではあったのか。


 エイトくんに対しては何の好意も持っていないから明らかに冷たい対応だけどエイトくんは普段から「いやあラグビーはちょっと……」みたいに言われるのが常態化しているので、ラグビー部に入部という大前提がある以上この程度は塩対応には当たらないのだ。


 あんまりひけらかす予定はないのだが黎くんはベトナム系の子という設定なので、呼び方に関してもその慣習を踏まえている。高校野球などで活躍したグエン・トラン・フォク・アン投手が一般的にアンと呼ばれたようなものだ。彼らの漢字文化は大いに廃れたが名前に関してはまだまだ健在みたいなので、それを利用した。


 それで言うと姓・間の名・名という三文字構成になっていて、間の名に関しては文という字が使われやすいようだ。それなら、と思ったけど松平くんの名前が文武で被るので断念した。普段の存在感ゼロなのにこういうところで重たくのしかかる松平くんもそれはそれで愛しい。絵的には特になしかな。




 次の一人が入るまでには物凄く長くなるからこれで加入は一段落となる。須和くん三波くん黎くんはほっそりした体つきでまずはトレーニングによって最低限の肉体を装備しないと、現状想定される控えのポジションすらままならないだろう。前述の鳥取県のケースでも、人数としては足りていてもまだ選手として未完成でとても試合に出せないって部員も存在していたみたいだし。


 でも今後の成長度なんかも加味して最初の15人だとここの層が薄いからこうやって控えを補充、みたいな発想でやっているので今のところはそれで良いと考えている。


 今の日本はそろそろ冬至になろうかという寒い季節の真っ只中。しかし本編ではこれから長い長い夏休みに突入する。

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