白い空と青い雲
ある時、僕はふと思ったことがある。
なぜ、空は青いのだろう、なぜ雲は白いのだろう。
昔の僕の考えはこう
「空が青いのは、海の色が反射しているから、雲が白いのは波の色が反射しているから。」
だった。僕は木漏日高校1年の藍野優人だ。
ごく普通の生活を送っていると言いたいが、親は互いに別居、僕も家を飛びだし一人暮らしだった。
親からの仕送りも全くなく、アルバイトで貯めたお金でやりくりしていた。
そのおかげとは言ってはなんだが、料理と家事は出来るようになった。いつも通り朝7時に起き朝ごはんを食べ、歯を磨き、制服に着替え、朝8時に家を出る
僕は学校の近くのアパートに住んでいる。朝8時半に学校につき1人で本を読むこれが僕の日課だった。
「おはよぉ!ユウトまた本読んでんのか?」
話しかけてきたのは同じクラスの加賀谷慎二だ。いつもわざとユウトと呼んでくる。
俺は
「ユウトじゃないヒロトだ。その呼び方やめろ。」
と言うが、一向に辞める気配はない。まぁ、苦労することは無いのでいいのだが。
「なぁ?聞いたか昨日のニュース?」
「いや、知らないよ。」
「こもれび公園でなんか墜落したみたいだぜ」
「へーそうなんだ」
僕は興味なかった。
「なぁ、今日行ってみようぜ」
嫌だと断る俺を強引に誘い、行くことになった。
「んじゃ、また4人で行くか。」
僕は愛想笑いしながら頷いた。
午後の授業が終わり、みんなが集まった
「まぁ、慎二が言うならいくしかないわね。頼りないし。」
そういったのは、天野美玲違うクラスだが仲がいい
「全く、そういう事には関心があるのに勉強にはないんだな。」
彼は僕の幼なじみの黒木琉弥みんなに黒龍と呼ばれている。