謁見1
クロード様、ティア様 御入場。」
ん?
なんか、雰囲気が変だな。
なんだ、この感じ。
それに、城の使用人、騎士達が全て集まっている。料理人だけ居ないが、たぶん昼食作りか何かしているのだろう。と、思っていたら扉が開き料理人達が入ってきた。
俺とティアは、国王の前にて
俺は、膝をおり
「お久しぶりでございます。国王様」
ティアには、一様淑女のたしなみを一通り教えたつもりだか大丈夫だと思う...
ティアは、両足を揃え片足を少し後ろにしスカートの裾を持ち軽く頭を下げ挨拶をした。
心配はしなくて大丈夫だったようだ。
「ほぉふぉふぉ。
クロード久しいな。元気にしていたようだな。
まさか、子ができていようとは
驚いたぞ。」
「い、いえ。この子は、私の子ではありません。盗賊か魔物かは分かりませんが襲われた馬車が御座いましてその近くの木の洞穴に声が漏れぬようにしっかりと封をされて寒くないように毛布に包まれていた所を保護致し育てました。」
「そうか。よくぞここまで、育て上げた。
しかし、ティア嬢と申したか?」
「はい。ティアと申します。」
「ティアは、言葉が発せぬのか?」
「はい。喉に精霊石が張り付いてる為、今の私の技術では取り外すと二度と声が出せなくなると思い...その...」
「臆したか?」
「恐れながら、臆しました...」
「ティアよ。此方に上がって来なさい。」
ティアは、『え』っと顔をしてこちらを見て国王を見て交互に見て焦っていた。
「ほぉふぉふぉ。
大丈夫じゃ、心配せんでも
さぁ、いらっしゃい。」
どうしようっと
オロオロしてるティアを落ち着かせ。
「大丈夫だよ。国王様のところへ
行っといで。」
コクリ
「此方に来なさい。」
国王は、ティアの頭に手を置き静かに目を閉じ
「おぉ。良い魔力じゃ。
ん~~~しかし...これは...
クロードよ。この子の精霊石は、意図的に付けられたみたいだが気付いたか?」
「はい。ですが、先程も申した通り
私には取り除けません。」
「もうひとつよいか。この子は...
見た目、3、4歳だが...
ん~~~...
0が、2個ほどつかぬか?」
「はい...今季で、425歳になります。」
((4、425歳~~~))
広間にいたものは皆驚愕する。
「やはりか。精霊石のお陰でまだ幼女のままか。まぁ、精霊化もしてきてるし取り除いても時間の進みも今のままじゃが...
精霊石の主も、石になってもこの子を守り続けておる。精霊は、マナが極限に無くなると石になる。」
「やはり、精霊化しているのですね。」
「だが、主が離れたがらん。言葉が発せられんのも...
そこでなんだが、身に付けるものに変化させれば何時でも一緒じゃ。どうじゃ、主よ。」
国王は、精霊石と話しているのだろう。
暫く、沈黙が流れ
..........
「あい、分かった。それでは、何にしようか...
女の子じゃからアクセサリーかのぉ。
首飾りは、何かに引っかかると危ないしのぉ。
ふむ....
耳飾りなら、肌に触っておるし成長してもサイズを変わる事なかろう。
主よ、今から耳飾りに変化させる良いか?」
暫く、沈黙が流れ
..................
「それでは、始めよう。」
ティアの喉が光だし、ゆっくりと石が出てきた。そして、耳飾り用に石が2つに割れ細工されていく。
そして、耳飾りが出来上がった。
「さ、ティアよ。耳飾りができたぞい。ちょっと、最初は痛いかもしれんが大丈夫かのぉ。」
「大丈夫です。国王様。ずっと守護してくれた精霊です。大事に致します。有難うございます。」
ティアの言葉が....
声が.....
ずっと聞きたかった言葉が.....
俺は、泣くのをグッと堪え
「国王様、ティアの精霊石を取り除いて頂き有難うございます。」
「ほぉふぉふぉ。よかったのティアよ。主もな。
さっ、ティアよ。クロードの所へ戻りなさい。」
「はい。有難うございます。国王様。」
ティアは、淑女の挨拶をし
俺の所に戻ってきた。
「よかったな。ティア。」
「はい。これで、パパとお話がいっぱいい~~~ぱいできます。」
泣~~~.....
やっぱりパパなのね。
パパじゃなくて、せめてお、じ......
いや、お兄ちゃんとか呼んで欲しかった。
シングルパピー誕生....(泣)
「クロードよ。付けてあげてくれんか。」
「はい。
ティアちょっと痛いけど、ごめんな。」
「大丈夫です。お願いします。」
「それじゃ....」
プチ
「ッ....」
「大丈夫か?」
「はい。痛いですが、大丈夫です。」
か、かわいぃ...
薄いピンクがすごく似合う。
「どうかなさいましたか?パパ。」
「ご、ごめん。あまりにも、可愛くて見とれてしまって。」
「有難うございます。うれしい。」
「おほん。そろそろ、よろしいか?」
あまりにも、可愛くて見とれてしまってここが何処だか忘れてた。
「申し訳御座いません。つい、見とれてしまいました。」
「かまわん。そろそろ、本題に入ろうか。」
「はい。ここに呼ばれた理由は、なんで御座いましょう。
父上。」
((な、何~~~。父上~~~。こ、国王に子供が居たなんて聞いたこともない。))
広間に居た皆は驚愕。
「おまえに、渡したメニューはどの位残っておる?子育てしてたから、遅れはあるだろう。」
「確かに、残っております。30%ほど...」
「ふむ。まぁ、よい。
おまえを呼んだのは、そろそろ何だが現れる頃でな。その......」
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ハァ ハァ ハァ....
な、何だ
苦しい...
朝までは何でもなかったのに、急に苦しくなってきた。