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みおぎ   作者: 新井 逢心 (あらい あいみ)
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出自②

次の日、

倫鉄が良顕りょうけんのちょっとした頼まれものを終えて戻ると、リンは縁側でこちらに来た時着ていた着物を膝に広げ何やら取り組んでいるようだ。

リンのゆあみを手伝った老婆が側で、手取り足取りしながら何か言っている。

昨日からリンの身に合わない着物に思うところがあったようで、その幅詰めや丈詰めを申し出たとは聞いていたのだが、


「あ、倫鉄さま、」

気配を感じたのかリンが顔を上げると、続いて老婆も顔を上げた。


「着物の直し、自らやっておるのか、傷に触ってはおらぬか?」

倫鉄が言うと、

「傷ぅ?針を持つんは手ぇじゃろが!」

老婆が代わりに言い返す。

「聞けばこん子ぉは、十四にもなろう言うに、運針もまともにできゃせん。そん方が傷よりよーっぽど大ごとじゃ!」


気になったリンが二人を伺い出すと、

「そら、手がお留守じゃ、」

ビシッと老婆の厳しい声が飛んだ。


「確かにそなたの言う通りだ。」倫鉄は心の奥で笑い、若干の安堵を感じた。

「針仕事の伝授、実にありがたき。どうかよろしく頼みます。」

と、やや大袈裟に頭を下げた。












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