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七夕の願い

作者: ラヴィ

久しぶりに文を書きました(笑)


相変わらず変な文ですが、七夕と言うことで今年も書きました、日付変わりましたけども

徐々に蒸し暑くなってきた季節、今日は七月七日、俗に言う七夕の日だ。


「ねーねー、優香ちゃん、お願い決めた?」


そう無邪気に尋ねてくるのは私の同級生の悠里

私は七夕だからといって何かをするつもりなど微塵も無かったのだけども、先程いきなり家に来た悠里が


「七夕だよ! 一年に一回のお祭りだよ! これはやらなきゃダメでしょ!」


そう言って笹と沢山の紙を持ってきた

私は呆れながら


「やるのは良いけど、そんなに紙持ってきても書くことないよ」


そう言うと悠里は


「振り絞れー、きっと出てくる、折角のお祈りなんだから思い付く事をひたすら書くのだ」


そんな事を言いながら、うーうー、と唸りながら書いていた

どうでも良いことを書いて紙を使っていき、今に至る


「終わったー、何枚あったんだろ……」

「あんなに持ってくるから大変なんだよ」


えへへ、と言いながらも全く反省した様子を見せずに


「よし、楽しい楽しい飾り付けだよ」


そう言ってベランダに置いた笹にどんどん飾っていく

飾っていく最中も、へー、とか、おー、とか色んなことを言いながらどんどん飾っていった


ふと短冊を見ると、悠里でも私でもない字で書いてある短冊を見つけた

よく探してみると、それは一つではなく、何個も見つかった


「悠里悠里、この短冊誰の?」


そう聞くと悠里はチラッとこちらを見て


「あー、それね、クラスのみんなにも書いてもらったんだ、流石に家がわかんない人は無理だったけどね」


そう言いながら、学校の事を、今後の事、いろんな事を話しながらどんどんと短冊を飾って行く


「ん? ちょっといい? 悠里、まさか今日一日使って回ってたの?」

「え? あ、うん」

「なんでそんな大変な事」

「いやー、だって私たち今年で最後じゃん? みんなピリピリしててさ、せっかくの夏なのに何かイベントがないと楽しくないなーって思ってさ……よし、出来た出来た」


悠里は笹から離れつつこちらを見て


「短冊多かったねー」

「他のクラス分もあったら私は投げてたよ」


そう言う優香の手に一つの短冊が握られていた


「それ飾らなくて良いの?」

「ん? これ? あー、これは良いよ」

「えー、飾らないの? あ、まさか好きな人でも書いてるんじゃ……それは私が居たら飾れないね」

「そんなんじゃないよ、ちょっと優香と話してたらこれは飾らなくていっかって思ってさ」


悠里は笑いながら


「それでさ、この笹、優香の家に置いてても良いかな? 今日は暗いから明日お父さんに頼んで運んでもらうまでで良いからさ」

「ん? 良いよそれくらいなら」

「やった! あ、もうこんな時間か、私今日は帰るねー、じゃ、また明日」


そう言って悠里は帰っていった

その後優香は部屋に戻り


「結局これ書くこと無かったなぁ」


そう言いながら、手に握っていた短冊広げ


「あ、そうだ」


そう言って机に短冊を置き、何かを書いた


「よし、これで良し、飾ってこよっと」


そう言って飾った短冊には


『最後の一年、みんなで楽しく過ごせますように』


と、書かれてあった。



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