だいさんわ後編!
《アリサ、大変!とにかく今すぐ学校に来て!》
突然の電話の後、私はトオルを引きずりながら全力で走った。
しかし体育1の私じゃ、到着するのが三十分後としか予測出来なくて、途中から今度は、トオルに引きずられながら走った。
私達が教室についたのは、先程の電話より七分後だった。なにか電飾とかにトラブルでもあったのかな?などと思いながら、教室の扉を開く。
教室は物々しい雰囲気に包まれていた。ノンが重く口を開く。
「アリサ…。アリサ、ユウキを探しに、どこに行った?」
「え?どこって、ユウキの家、だけど…?」
「家、かぁ。ま、なら仕方ないか」
「え、ちょっと待って。何かあったの?」
質問されたアカネは、泣いていた。
「アカネ?」
「ユウキ…屋上から、飛び降りたんだよ」
「え?」
「ユウキ…自殺したの…」
「嘘だ…」
「嘘なんかじゃないよ。ほらそこ、それがユウキだよ」
白い布を捲ると、赤く染まった幼馴染みの姿があった。
「ユウキ…!嘘だ!そんな…ユウキが…なんで…」
「アリサ…」
「ユウキっ!!」
赤く染まった幼馴染みの体は白く、冷えきっていた。
終わった!
初の完結作品( ^ω^ )
次は未来編。