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最後のエルフ少女、最期の郵便配達~たまにカラスがうるさい  作者: cross-kei
第01章:銀のコンパスの唄(全06話)

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第00話:プロローグ

「……おい、リコ。また『聴こえる』のか?」


少女――リコの肩で、相棒のカラス、クロが忌々しげに呟いた。

風が、少女のぼろぼろの毛布をはためかせる。

歳は十か、十二か。汚れた服に身を包み、古びた革の魔法の鞄を抱え、

彼女はただ黙々とひび割れた街道を歩き続ける。


「……とても、優しい唄が聴こえる」


リコがじっと見つめる先。

街道から外れた荒野の彼方に、長い年月の果てに風化し、もはや丘の一部と化した古城の残骸がおぼろげに見えた。

ペンダントが、確かな熱を持って、その場所を指し示している。


「……魔王の、城」


その言葉に、クロがぎょっと目を見開く。

憎悪と絶望が渦巻いていたはずの、滅びの場所。なぜ、そこから。


少女はもう歩き出していた。

四十年の時を超えて響く、あまりにも優しい「最期の唄」を、届けるために。

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