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俺のクラスメイトが魔法少女な件  作者: のろとり
~第1章~俺のクラスメイトが魔法少女で章
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第9話 俺のクラスメイトが勉強中な件

「力男と一緒に勉強を教えてくれる先生、オレの所属してる陸上部部長の妹だ」


「ど、どうもこんにちは。妹です」


「こんにちは!」


「こんにちは」


 先に図書館へと着いた俺たち3人。少しばかり待っていると、ランが勉強が出来る人物とやらを連れてきた。それはこの前会った陸上部部長の妹であった。


 あの人に妹がいるなんて意外だな。居るとしても弟か兄で、部長と同じように筋肉モリモリマッチョマンかと思っていた。


❴(はああぁ……初対面の人が3人も。き、緊張するよ~!)❵


 そして妹の方は部長とは正反対のようである。小学校中学年と言われたら信じてしまうほど小柄で、部長のように初対面の相手でも堂々としているどころか、緊張して肩に力が入ってしまっている。


「深呼吸すると肩の力が抜けるぞ。ほら、吸って吐いて」


「だがそれが逆に部長の妹の逆鱗に触れた!」


「深呼吸勧めただけなんだが?」


「怒ってない、私怒ってないです!」


 部長の妹を混乱させるなよ。あと最近馬乗って鉄球を使う漫画読んだな? 読もうと思っても金欠で買えなかったり、図書館は貸し出し中で読めてなかったんだ、今度貸してくれ。


「ランの冗談だって分かってるから気にすんな。それより名前聞いても良いか?」


部長妹(ぶちょうのいもうと)


「平安時代かよ」


「あの、えっと……『長神(おさがみ) 咲黄(さき)』です」


「咲黄ちゃんだね、私の名前は勇子、よろしくね!」


「マホです。よろしくお願いします」


 凄い名字だな……長だの神だの、頂点に立つよう命じられてるようだ。それにしても咲黄か、偶然かもしれないが名前に色が入ってるな。


 魔法少女になる人物の名前には色が入るのか? 赤元は名字に赤が入るし、少し無理矢理感は否めないがマホも字を組み換えたらカタカナの(アオ)に見える。


 そうなると、重要キャラには名前に色が入る可能性があるな。ただの考えすぎかもしれないし、可能性にはすぎないが、念のため頭に入れておこう。


「俺は力男だ。ほら、自己紹介も済んだから早く勉強しようぜ」


 俺のその言葉もあってか、4人は席についてそれぞれ教科書とノートを開き始めた。教えるのはそれぞれ俺はランを、長神は赤元とマホをと言った具合である。


 ランは俺の教え方じゃないと分からないって言うし、長神は魔法少女の可能性があるから魔法少女組と交流を深めた方が良いだろうし、そうでなくとも同じ年齢の同姓の方が話しやすかったりもするだろう。


 勉強が致命的に出来ない3人に教えるには、時間がいくらあっても足りない。せめてテストに出そうな部分と基礎は徹底的に教えておくか。最悪、基礎さえ分かれば赤点は回避出来るだろうから安心はしていいだろう。


❴(魔法を使ってテストの内容を……い、いや。ズルは駄目だね!)❵


❴(どうしてこの世界では複数の言語を学ぶんですかね。英語なんて使う場面無いじゃないですか)❵


❴(オッス。オラ、ラン! これから勉強なんてオラガクガクすっぞぉ!)❵


❴(ちゃんと人に教えられるかなぁ)❵


 さっきの言葉を訂正しよう、まったく安心出来ない。なんならコイツら全員思考がバラバラすぎる。教えるのをスムーズに進めるため、テレパシーで心を読みながら教えようとしたのが失敗だった。


 ズルしようとするな、文句言っても学ぶ結果変わらないんだよ、戦闘民族じゃなくて勉強民族になっとけ、あと長神はそう不安になるな。ちょっとこれは勉強教える以前の問題だから。


 不安を抱えながらも、俺らは定期テストに向けて勉強を始めた。始めたのだが……


「ねぇねぇ超能くん。せっかく一緒に勉強する仲になったんだし、名字じゃなくて名前で呼んでほしいな。私も力男くんって呼ぶからさ」


「じゃあオレはこれからパワーマンって呼ぶか」


「翻訳すんな」


 赤元、改めて勇子が名前で呼ぶよう頼んできたり、ランが俺の名前をそのまま翻訳してきた。パワーマンはランや陸上部部長が名乗った方がしっくり来るだろ。ランは女の子だから、マンじゃなくてマムになるが。


「咲黄さんは私たちとは別クラスなんですね。通りで見覚えが無いと」


「影が薄くてごめんね」


「そこまで言ってませんが!?」


 長神はネガティブ思考しやすい人間だったようで、転校してきたばかりで別クラスの人間をよく知らないマホの発言を、自分の影が薄いと受け止めていた。


「ふむふむなるほど」


「ランさん、何を読んでいるんですか?」


「漫画。これは魔法のある世界で主人公が筋肉で全てを解決する内容だな」


「脚を高速で動かして空を飛んだり、壁を破壊ですか。私もやってみたいです」


「あ、あの。マホさんにはちょっと無理だと」


「オレは出来るぞ」


「うん。まぁお前ならそういう気はしてたよ」


 ずっと勉強していても疲れるだろうからと、定期的に取っていた休憩のひととき。ランは漫画を読んでおり、マホに内容を説明していた。


 長神はマホに出来ないと説明していたが、あの部長の妹と言うべきか、体力バカの光景は何度も見ているのか現実的に無理とは言わなかった。


 一方でランは自慢気に漫画に載っていることが出来ると言っていた。やっぱ魔法少女より魔法のような身体してるな、正確には物理少女の方が近いかもしれないが。


 そうして俺たちは交流を深めながら勉強をしていき、あっという間にテスト本番となった。

長神(おさがみ) 咲黄(さき)

 力男達とは別クラスで同じ学年の女の子。不良、年上の生徒会長、ランの双子の姉妹と色々と考えたが、マホ達でも絡みやすいキャラを考えて、引っ込み思案の性格となった。

 陸上部部長の妹にした意味はあまり無いが、ランの友人関係考えると、陸上部関連のキャラ居た方が自然かな? と思って陸上部部長の妹設定を追加した。

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