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俺のクラスメイトが魔法少女な件  作者: のろとり
~第6章~多くのイベントが発生するで章
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第86話 俺達のクラスが種目決めな件

「今から体育祭について決めていくぜ。自由に席を移動していいから、何に出たいか各自で決めてくれだぜ。以上だぜ」


 2学期が始まってから早一週間。

 2学期初日は先日寝てなくて寝不足だったり、緑に「本当はランと付き合ってるんじゃないかしら」と謎の探りを入れられたり、リュウに「貴方が居ないと収拾がつかないのデ、体調管理はしっかりしてくださいネ」と謎に心配される一週間を過ごした。


 そんな事がありつつも今日。今月(9月)の下旬にある体育祭に出る種目を決める日である。

 俺は特段何に出たいとか希望は無いが、決めなかったら放課後残る必要があるんだよなぁ。ま、適当に選ぶか。


「タイイクサイ、ですか……? あ、なるほど。そういうことですね」


 俺、マホ、勇子、リュウ、ランの5人は自然と集まり体育祭で出る種目について決め始めた。

 しかしマホは体育祭についてよく分かっていないようで、一瞬だけ首をかしげるが、ふと合点がいったようで1人で納得をした。

 変な勘違いしてそうで不安しかなんだが。


「待てマホ。一応聞くが、体育祭って何か分かってるか?」


「何言っているんですか。私がどのぐらいこの世界……ンンッ! 学校に通っていると思っているんですか。私を信頼してください」


「その信頼、今のやり取りで消えたんだが?」


 俺はマホが魔法世界からやって来たのを知っているが、ランや他のクラスメイトはそうではない。

 だからこの世界に暮らしている、ではなく学校に通っていると誤魔化したのだろうが、そう言い掛けてる時点でマホに対する信頼は既に消えている。


「タイイクサイと言うのは、タイと呼ばれる国に行くお祭りの事ですよね!」


「リュウ、説明してやれ」


「そうですネ」


「え、どうして2人してそんな呆れたような目で私を見ているんですか?」


 ほら、やっぱり変な勘違いしてる。

 俺はマホ以上にこの世界に詳しいリュウに説明を頼む。

 別に勇子やラン、俺自身が説明しても良いんだが、同じ世界出身のリュウが正確な説明をする事によって、マホが「もっとこの世界について知識をつけるべきですね」と、思ってくれれば良いな程度の希望を持ってである。

 多分そんな言葉の裏には気付いてくれないだろうが。


「体育祭とハ、チームに分かれて運動で勝敗を決めるお祭りでス。もっと簡単に説明するならバ、いつもの体育の授業に競技制を追加したモノをイメージして頂けれバ」


「あ、あーそっちでしたか!」


「そっちしかないよマホちゃん……」


 体育祭をタイ行く祭と勘違いするのはお前だけだよ。

 マホの天然に呆れる俺達。唯一ランだけが珍しく一言も喋らず、尚且つ何も反応しなかったが、たまにはそういう日もあるだろうと軽く流す。


「種目ってどんなのがあるんですか?」


「えっと……個人種目だと100m走、200m走、借り物競走、二人三脚、障害物競走、パン食い競争。チーム対抗戦だとリレー、綱引きだな。他にも部活対抗戦や選抜短距離もある」


「色々とあるんですね」


 前世では1回しか参加出来なかった体育祭だが、種目は世界が変わっても大体同じなんだな。

 さすがに前世の親友みたいに、全速力で100m走をしたらスピード出してすぎて壁に激突、なんてギャグする奴は居ないだろうな。


「みんなは何か出たい種目とかあるか?」


「私はパン食い競走に出たい!」


「障害物競走と言うのが気になりますね。この前テレビで見たS〇SU〇Eみたいなのがあるんでしょうか!」


「僕は特に希望はないですネ」


「勇子はパン食い、マホはS〇SU〇E、リュウは全種目か。分かった」


「僕のだけおかしくありませン!?」


 おかしくないよ、何一つおかしくない。

 何出たいか希望は無いって事は、何でも良いんだろ? 安心しろって、俺がちゃんと申請しておくからさ……だからちょっと手を離せ。ぐぬぬぬぬうおおお、俺はお前を全種目に出すんだ! 特に理由は無いけど、特に理由は無いけど!


「全種目出るのは可能なんですか?」


「確か個人競技は1種目か2種目って決まりがあるね」


「ほら聞きましたカ? 全種目出るのは無理なんですヨ。だから諦めてくださイ!」


「くっ、仕方ない。来年に期待するか」


「ルールが変わらないなラ、来年も無理だと思いますガ」


 マホと勇子が平和な会話をする中、俺とリュウの不毛な争いはリュウの勝利で幕を閉じた。

 まぁ全種目出れないのは知ってたはいたけどな。ちょっとふざけすぎたか。


「俺達は大体決まったけど、ランは何に出たい……ラン?」


「…………」


「おいラン。どうし」


「があああ! 全部出たい! けど悩むううううう!」


「うるせぇ!?」


 マホ、勇子は出たい種目を決めて、俺とリュウはなんでもと言った具合で決まった。

 残りはランだけだと話しかけたが反応が無く、ずっと無言で無反応だったのもあって心配になったが、その心配は大声で掻き消された。


「あァ、ランさん何出ようかずっと悩んでいたんですネ」


「沢山走りたいし、面白いモノ借りたいし、二人三脚も気になるし、S〇SU〇E出たいし、パンを全て食らいつくしたい。オレはどうすれば良いんだッ!」


「お前らの中で障害物競走=S〇SU〇E概念流行ってるの? 別に障害物競走はS〇SU〇Eじゃないんだが」


「違うんですか!?」


 本気で障害物競走=S〇SU〇Eと勘違いしている約一名(マホ)が、巻き込み事故によって謎にショックを受けてるが気にしないでおこう。


「そうだ、ランちゃん。何に出ようか悩むんだったら……はい! これで決めるのはどう?」


 勇子は出る種目を悩んでいるランを見かねて、ノートの切れ端に各種目名を書いて、書いた側の面を裏にして机の上で適当に混ぜた。


「おおクジか! オレはクジ得意だぜ、この前もティッシュ欲しさにクジ引いたら当たったからな!」


「それ単にハズレ引いただけだと思いますガ」


「オレのターン、ドロー! オレは手札より二人三脚を通常召喚! 二人三脚の効果発動、力男は特殊召喚だ!」


「俺はいつからモンスターになった?」


 ランは引いたクジを見せびらかしてきて、その紙には二人三脚と書かれていた。

 それにしても二人三脚か。前世でも体育祭で親友と二人三脚をやったなぁ、懐かしい。

 アイツ、スピード出しすぎて俺を引き摺るように走ってたな。結果だけ見れば1位でゴール出来たが、ゴールした後にボロボロになった俺を見て「……その傷どうした。誰にやられた」とすっとぼけたのは許さん。


「リュウ、俺はランと二人三脚に出ると決まったがお前はどうする?」


「今のやり取りの何処にランさんと力男さんが二人三脚に出る話ガ?」


 何処ってそりゃあ、特殊召喚で俺を出した部分だろ。

 通常召喚で二人三脚は、その種目を引いたって意味。けど二人三脚は1人だけだと出来ないから、特殊召喚で俺の名前を出して一緒に走ろうぜって誘ってきてただろ?


「それよりリュウ、種目どうするんだ?」


「うーン、そうですネ。でしたら僕ハ……これにしますカ」


 リュウは少し悩んだ後、勇子がランの為にと用意したくじを1枚引き、それを自分で確認してから、100m走と書かれた紙を俺達に見せてきた。


 よし、俺達の出る種目は決まったな。これで他の種目も埋まって……あれ、借り物競走の一つ空いてる。

 あぁ、複数人が二種目出る前提の人数の割り振りになってるから、候補が居なくて空いてるのか。まぁ俺は特に出ようとは思わないな。


 お、リュウ出る気か? 二つも種目出るなんて大変そう……おい待てなんで俺を推薦した。さっきの仕返し? 悪かった、俺が悪かったから取り消してくれ。早く取り消さないと、勝手に決まって……あ、決まっちまった。

 リュウから敵対する意志が無くなったので、リュウを警戒していた力男との距離感を近くしてみました。

 前までは「敵幹部だから」と警戒していましたが、幹部から降りたので遠慮が無くなって、友達のような距離感になるよう意識しました。


 最後のシーンは結構悩みましたね。

 ここで力男が「勝手に決めたの許さん。許して欲しかったらアイス奢ってくれ」と言うと謎に上から目線の力男にヘイトが向きますし、今回のような終わりだと勝手に種目を決めたリュウにヘイトが向くので。

 なので後書きで裏事情を説明してフォロー。

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